戦中から戦後 ─家族のために描く
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 01:22 UTC 版)
「橘小夢」の記事における「戦中から戦後 ─家族のために描く」の解説
昭和10年代から戦時色が強くなり、世相と自己の画風の乖離や画材の調達が難しくなると、芝居関係の仕事に重心を移し、舞台衣装のデザイン、舞踏詞の作詞などを行った。しかし、次第に持病の心臓病が重くなり、療養生活をおくることが多くなる。小夢の愛好者たちも戦中に次々と他界し、昭和20年代を最後に出版や芝居関係の仕事から遠のき、小夢の画業は一度終了する。その後昭和30年台に入り世情が落ち着くようになると、小夢は子どもたちへの形見のために再び筆を取るようになる。その作品は画業の掉尾を飾るにふさわしい屏風絵の力作で、小夢の家族への思いと芸術に対する執念を感じさせる。昭和45年(1970年)長女らに見守られ世を去った。享年77。
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