作中に登場した動植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 18:35 UTC 版)
「ソウナンですか?」の記事における「作中に登場した動植物」の解説
トビウオ Case.1に登場。主に太平洋や大西洋の沿岸等に生息している魚。制服のシャツにくるんで潰し、絞って血液や内臓に含まれる水分を飲むという衝撃の用途で使われ、他3人を戦慄させた。 イタチザメ Case.2で遭遇。タイガーシャークとも呼ばれる大型のサメ。ホオジロザメに次ぐ危険性を持ち、人が襲われる事例も多いが、スクーバダイビングではダイバーに懐く事もある。作中では発見した無人島(あほむし島)に泳いで渡る際に襲われかけたが、ほまれの「ガラケーのバッテリーを投げてその電流で追い払う」という機転により撃退される。 Case.53・54では、イカダで沖に漁に出た際に再び遭遇。3匹のイタチザメに囲まれてイカダを攻撃されるという危機的状況に陥るも、アスカの「身を挺した頑張り」によって撃退された。 トノサマバッタ Case.3に登場。ほまれにノールックかつ片手で捕まえられ、直後に食べられた。その後、脱水症に陥ったむつに唾液を口移しで分けた際に、バッタの脚も口内に移してしまい「ファーストキスはトノサマバッタの味」と印象付けた。 ウニ Case.5に登場。シェルターが必要だと主張するも、空腹で動けないと文句を言う3人に対し、ほまれが仕方なく調達してきたものの一つ。じゃんけんで勝ったしおんの胃袋に収まった。 セミ Case.5・6に登場。シェルターが必要だと主張するも、空腹で動けないと文句を言う3人に対し、ほまれが仕方なく調達してきたものの一つ。頭を取り、羽を動かすための筋肉を食べるという。じゃんけんに負けたアスカが食べようとするも、昆虫食への抵抗が強く食べられなかったが、空腹に耐えきれずCase.6で結局食べる事に。 ヘラジカ Case.5のほまれの夢(過去)に登場。恐らくシベリアで遭難した際の様子と思われる。壊血病の予防にビタミンを摂取するため、ヘラジカのキンタマを生食する様子が描かれた。キンタマの生食はかなり臭うらしく、この時の寝言を他3人に聞かれてしまい、長期間に渡って性的虐待の誤解をされたとのこと。 ビロードスズメの幼虫 Case.6に登場。アスカが空腹だと駄々をこね、仕方なく食料調達に出かけた際にほまれが発見。ビロードスズメの幼虫はヘビに擬態しており、そのあまりの見た目にアスカは泡を吹いて倒れた。 イボニシ Case.8に登場。日本全域やアジアに広く分布する巻貝。味が良く捕獲も容易なため、石焼きや干物にされる等して序盤の貴重な食料となった。 ヤドカリ Case.8・9に登場。一般市場には殆ど出回らない食材であり、見た目の悪さもあって他3人も当初は物怖じしていたが、作中で説明される通り味はエビやカニに似て美味であり、いざ食べられると好色を示した。 ヒキガエル Case.9に登場。罠の材料探しをしている際にアスカが発見、ほまれの指示により捕獲した。しかし生き物をシメる事に抵抗のあったアスカはこれを敢えて逃がし、ほまれを酷く落胆させた。なお、ヒキガエルは耳腺や体のイボから「ブフォトキシン」という毒を分泌するため、その取り扱いには注意が必要である。 キヒトデ Case.12に登場。連日のイボニシに飽き、サザエが食べたいというしおんのワガママに対し、ほまれがサザエの代わりに捕ってきた。キヒトデはサポニンというえぐ味成分を多分に含んでおり、大量の塩水で湯がく必要があるが、味自体はウニに似て美味である。ちなみに作中とは違い、キヒトデの旬は春~初夏である。 キュウセン Case.14に登場。関東地方ではあまり馴染みがないが、関西地方では高級魚として取引される事もあるベラ科の魚で、一般的な「ベラ」とはこのキュウセンを指す。キュウセンは夜は砂に潜って休眠する習性を持ち、干潮時には砂の中に取り残される事があるため、この際に容易に捕まえられる。ワガママばかりで何の役にも立ててないと気落ちしていたしおんに対して、気を利かせたほまれが捕獲に連れ出し、あほむし島に上陸して初めての魚として食された。Case.27ではしおんのワガママ小籠包の具材としても使われている。なお、実際のキュウセンはウロコが硬い上に密度も高く、素手で容易に剥せるものではない。 アナウサギ Case.15~17に登場。Case.10で仕掛けた罠に掛かり、むつがトドメを刺そうとするが、なかなか思うように殺せない事と動物の命を奪う抵抗で泣き出してしまい、代わりにアスカがトドメを刺した。捕獲時は一切の調理器具がない状況だったため、まずは石器のナイフを作るところから始められた。解体・調理はむつが行い、肉は蒸し焼きに、骨はスープに調理される。皮もなめされて毛皮に加工されているが、利用された描写はない。 なお、本来アナウサギは主にヨーロッパに分布するウサギであり、日本にはノウサギと競合しない一部の地域に外来分布しているのみである。 ヒイカ Case.17に登場。ジンドウイカとも呼ばれる小型のイカで、主に北海道を除く日本全域に分布する。食料としての描写は僅かで、「日焼け止めが欲しい」というしおんのワガママでイカ墨が利用された。この時のほまれはイカ墨を頭から被っており、「外っ面の皮一枚は可愛いんだからちゃんとした方がいい」と大いに呆れられていた。 カメノテ Case.23・32に登場。北海道南西部からマレー諸島にまで広く分布する固着性の生物で、あほむし島の反対側で遭難している累が発見した。うま味成分が強く極めて美味だが、その見た目と知識不足から累達は「食べる」という発想に至らなかった。ちなみに固着生物なので誤解されやすいが、カメノテは貝類ではなく甲殻類である。 ミツバチ Case.30に登場。スイーツが食べたいというしおんのワガママにより、倒木の樹洞に作られたハチの巣を採取する事になる。採取された蜂蜜は、後述するユズの蜂蜜漬け・経口補水液の糖分・ムーンシャイン・料理の調味料といった様々な用途で活用されるようになり、あほむし島の食料事情が大幅に改善された。ハチの巣もロウソクとして加工され、Case.57で使われている。 トコブシ Case.32に登場。日本全土の岩礁浅海域に分布・生息するミミガイ科の巻貝。上記と同じく島の反対側で遭難している宗二が発見し、2人にとって遭難後初めて口にする魚介類となるが、この時の2人はトコブシをアワビと誤認していた。実際のトコブシはアワビには及ばないものの非常に美味であり、塩茹でや煮物の他、大きい個体は刺身としても調理される。 ウシノシタ Case.34に登場。別名シタビラメ(舌平目)。ヨーロッパ・西洋料理ではポピュラーな食材で、国内では西日本でよく利用される。味は良いものの可食部が少ないが、大型のクロウシノシタであれば刺身でも食べられる。ほまれとアスカがそれぞれスピアフィッシングで捕らえ、お嬢様のしおんを喜ばせた。 イノシシ Case.41~45に登場。日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2種が分布しているが、作中にそれを判断する材料はない。ユリ根をエサにしたトラップで、4人全員の協力で捕まえられた。内臓は腐りやすいとのことで、先にレバーとハツが昼食として、前者が炒め物に、後者が直火焼きにして調理される。夕食時には盛大なイノシシパーティーが開かれた他、余った肉は保存食として干し肉に、脂はラードに加工、骨もスープの出汁にと余すところなく活用された。皮も毛皮にされて後に役立てられている。 ニホンマムシ Case.51に登場。日本全域に生息する有毒のヘビ。反鼻・蛇胆・目玉等は薬用となる他、民間療法では薬用酒としてマムシ酒なるものも作られている。作中では、救助の船を見逃してしまった事に責任を感じ、敢えて他3人を突き放して別行動を取っていたほまれが捕獲。それまでは他3人が噛まれる危険性を踏まえて捕らえようとはしなかった。枝に巻き付けて直火焼きにしていたが、居眠りをして焦がしてしまった。 オオゲジ Case.57で遭遇。ムカデ綱・ゲジ目に属するムカデの総称で、日本には「ゲジ」と「オオゲジ」の2種類が生息している。作中では台風の暴風雨から逃れるために、シェルター代わりにした古井戸の中で遭遇する。長期のあほむし島生活で虫等には慣れていた3人であったが、その醜悪な外観を見てパニックを引き起こした。更にあろうことか、ほまれが食べようとしてロウソクの火で炙ったため、井戸内は阿鼻叫喚の騒ぎとなった。 カルガモ Case.62・63に登場。鳥綱カモ目カモ科マガモ属に分類されるカモで、日本では本州以南に生息する。ほまれの「鳥類は上と下が死角になっており接近しても気付かれにくい」というアドバイスにより、海中からの襲撃で仕留められた。胸肉はステーキに、砂肝とハツは串揚げに、骨はガラスープに調理された他、羽も以前作っていた弓矢に利用される。アスカは動物を殺して食べる事に強い抵抗があったが、カルガモをシメる際、ほまれに「命を奪ってもそれが(自然にとって)無駄になったりはしない」と言われ、抵抗を克服するきっかけとなった。 トビズムカデ Case.64で遭遇。北海道南部から沖縄にかけて生息する日本最大級のムカデ。作中ではむつが噛まれ、ペットボトルの蓋に穴を開けて作った即席のポイズンリムーバーで毒を吸い出されたが、非常に「恥ずかしい思い」をする羽目になった。ちなみにムカデの毒は熱で失活するため、吸い出す他に43~46度の熱めのお湯で洗う応急処置も有効である。 マゴチ Case.65に登場。日本近海に分布する大型のコチ。夏が旬の高級魚で、寿司・鍋・洗い・潮汁といった様々な料理にして食べる事ができる。作中ではほまれに一本釣りを教えてもらったしおんが釣り上げた。 オオウナギ Case.69に登場。ウナギ科ウナギ属の大型のウナギで、大きな個体だと1.5~2mを超えるものもある。太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布しており、日本の南西諸島ではニホンウナギよりも生息数が多い。作中ではほまれと一緒に夜釣りに出ていたむつが釣り上げた。調理は珍しくアスカが担当し、むつの手伝いもあって白焼き・蒲焼き風のロースト・肝吸い風スープ・骨煎餅に調理される。一口食べてその美味しさに驚いたしおんが、「恐らくこれは四万十川産」と素っ頓狂な事を言っていた。 アカエイ Case.75~77に登場。日本を含む東アジアに分布する大型のエイで、尾に1~2本の強力な毒針を持つ。その取り扱いには注意が必要だが、エイの中では特に味が良く、煮付けや煮こごり、日本の東北地方では「かすべ」として調理される他、新鮮なものは刺身にも利用できる。サメと同じ軟骨魚類なため、鮮度が低下すると組織に蓄積した尿素が分解されて強いアンモニア臭が生じる。一方でこのアンモニアが保存食に適してもおり、ほまれが捕獲を提案した。 カモメ Case.85に登場。チドリ目カモメ科カモメ属の渡り鳥。ほまれと素潜り漁を行っている際に、崖に作られたカモメの巣をアスカが発見、カモメの卵は癖が強いが栄養はあるとの事で、ロッククライミングで崖を登って入手する事になる。ほまれは途中で落ちるもアスカは登り切ったが、卵は既に孵っており、親鳥に啄ばまれる結果に終わった。なお、作中では単にカモメとしか言われていないが、殆どのカモメは冬に渡来するため、作中のカモメはウミネコと思われる(ウミネコの産卵期は4~5月であり、卵が孵化していた作中描写と一致する)。 牡蠣 Case.86に登場。世界各地の沿岸地域に分布する固着型の二枚貝。非常に美味で栄養価も高く「海のミルク」と称されるが、5~8月は産卵期で食用に適さないため、作中では未成熟・未産卵のカキである「バージンオイスター」が獲られた。湯引きして干物にし、あほむし島から脱出するための保存食として加工された。 カラス Case.86~88に登場。スズメ目カラス科カラス属に分類される極めて知能の高い鳥類。日本で日常的に見られるカラスはハシブトガラス・ハシボソガラスの2種類だが、作中のカラスがそのどちらかかは明記されていない。作中では干している牡蠣を狙うカラスに遭遇、人間の危険性を知らしめるためにアスカが弓で1羽を仕留め、シメも命に対する責任を持ってアスカが行った。その後はむつによって焼き鳥ならぬ焼き烏に調理された。 バイ貝 Case.89に登場。日本全域や朝鮮半島等にに分布する巻貝。腐肉食であり、籠に死んだ魚等を入れて海中に沈める「バイ籠漁」が主な漁法。作中でもイカダ用に作られた籠型のシーアンカーに魚の内臓を入れた罠で漁獲されている。なお、バイ貝の唾液腺にはテトラミンという毒素が含まれているが、作中にそれを示す描写はない。とは言え産地や時期によってまちまちであり、小型のものは含有量も少なく、バイ貝による死亡例は確認されていない。 キス Case.98に登場。スズキ目スズキ亜目キス科の魚。種類は明記されていないが、分布・生息条件からアオギスとは考えにくいため、恐らくシロギスと思われる。あほむし島脱出後、保存食を節約するために釣りをする事になり、しおんが釣り上げた。 ヤシの実 Case.4に登場。浜辺に打ち上げられていた実を、脱水症で横になっているむつに「枕代わりに」としおんが調達したもので、あほむし島自体にヤシの木は自生していない。しおんが苦労してこじ開けるも、中身は腐っていて飲めなかった。 ワカメ Case.5に登場。シェルターが必要だと主張するも、空腹で動けないと文句を言う3人に対し、ほまれが仕方なく調達してきたものの一つ。しおんの次に勝ったむつが獲得した。海藻にも旬があり、春でなければ固くて美味しくないという。なお、作中では日本人の腸内にしか生息していないとされるバクテリア「ポカエイコラ・プレビウス」についても語られている。 クワズイモ Case.6に登場。ほまれと食料調達に出かけた際にアスカが発見した。有毒か否か知らなかったほまれは「よく分からないものは食べない方がいい」と警戒するも、アスカはサトイモの仲間なので食べられると主張。パッチテストを行って有毒が判明した。クワズイモはシュウ酸カルシウムの含有量が特に高く、日本では毒草に指定されているため素手で触れてはならない。 ツワブキ Case.16に登場。海岸近くの岩場に自生するキク科ツワブキ属の多年草。葉はウサギ肉の包み焼きに使われた他、可食部である葉柄はアク抜きしてスープの具材として利用された。これ以降も葉は食器の代用として頻繁に使われるようになる。 ハマボウフウ Case.20に登場。海岸の砂地に自生する山菜。日本では北海道から南西諸島にかけて分布し、生食の他に和え物・天ぷら等にも利用される。むつと共にあほむし島を探索していたほまれが発見し、翌朝にサラダとして調理された。 ユズ Case.21に登場。爽やかな酸味が特徴の柑橘類。生産量・消費量共に日本が最も多く、これの発見によりあほむし島が日本の島である可能性が高まった。Case.22では柚子湯として使われ、ほまれには「折角の食料をこんな事に?」と呆れられた。それ以降は経口補水や蜂蜜漬け等、様々な料理に使用されるようになる。 セイヨウタンポポ Case.25に登場。ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。おひたしやたんぽぽコーヒー等の食材としても利用できるが、作中ではアブに刺されたむつの痛み止め・かゆみ止めとして乳液が用いられた。 テッポウユリ Case.27に登場。日本の南西諸島~南九州に分布する多年生草本球根植物。ユリ根からデンプンを抽出できないかと目論んだが、テッポウユリは食用のユリではないため、味見してみたところ酷く苦かった。 ハマダイコン Case.27に登場。所謂野生の大根であり、海岸の砂浜等に自生している。しおんのワガママで中華料理を作る羽目になり、当初はユリ根から抽出したデンプンで大根餅を作ろうとしたが、紆余曲折あって大根餅の生地を利用した小籠包を作る事になる。しかし上記のユリ根から抽出したデンプンが苦く食べられたものではなかったため、中身の具材のみが食べられる結果に終わった。 後にむつが畑を耕して栽培し始め、葉が食材として活用されるようになる。十分に育ってからは大根おろしや切り干し大根にも使われた。 スカシユリ Case.28に登場。日本の中部地方以北の崖や岩場、海岸の砂礫地等に生育するユリ。ほまれと薪拾いに出ていたしおんが発見した。しおんはスカシユリを「綺麗な観葉植物」と認識していたが、ほまれは食料になるか否かとしか思っておらず、無造作に引っこ抜かれた。 竹 Case.29に登場。イネ目イネ科タケ亜科に属する植物で、温暖な気候の地域に広く分布する。材木としては家具等の工芸品や家屋に、食材としてはタケノコ・メンマ・茶葉等、国内外で幅広く利用されている。作中では流木を集めてシェルターの屋根として使われた他、その後もイカダ・コップ・ナイフとフォーク・耳掻き・コップ・水筒といった様々な道具に活用され、あほむし島の生活を常に支えた。 スベリヒユ Case.31に登場。日本全土で見られる一年生植物。生もしくは乾燥品が、野菜・ハーブ・生薬として世界中で利用されており、日本では和え物やおひたしに調理される。 サルナシ Case.38に登場。日本列島・朝鮮半島・中国大陸等に分布するつる植物。キウイフルーツの近縁種であり、果実の味もキウイに近い。作中ではユズの採取とトラップの確認に出たほまれ・むつが発見。あほむし島ではユズに次ぐ希少な果物であるが、これに気を取られるあまり、累と宗二が上げた狼煙を見逃してしまった。 オカヒジキ Case.41に登場。日本全域・朝鮮半島・東アジア等に広く分布する野草で、和え物・おひたし等に利用される。 タマゴタケ Case.41に登場。日本ではほぼ全土に生育するキノコ。その毒々しい色合いから誤解を招きやすいが、食用キノコとして人気が高い。上記のオカヒジキと共に汁物として調理・振る舞われたが、この時のほまれはアスカに蜂蜜酒を飲まされたせいで酷い二日酔いに悩まされており、殆ど口にできなかった。 ドングリ Case.46に登場。ドングリとはシイ・ブナ・ナラ・カシ等の果実の総称・俗称であり、ドングリという名の植物があるわけではない。作中では粉にしてパンとして焼き上げられたが、酵母が使われていないため硬く、アスカからは「人を殺せそうなほど硬い」と評された。しかし味自体は良く、ドングリの甘みが好評であった。渋みやアク抜きについては言及されていないため、恐らくシイの実ではないかと思われる。 ナツメ Case.49に登場。クロウメモドキ科の落葉高木であり、材木としては家具や楽器等に、食材としては甘露煮・菓子・サムゲタン等に利用される。上記のユズと共に廃屋近くに生えていた事から、あほむし島に人がいた頃に植樹されたのではないかと推測された。 チシマザサ Case.62に登場。朝鮮半島や日本列島中北部に分布する大型のササの1種。チシマザサのタケノコは5~6月に収穫でき、灰汁も少なくそのまま食用にできるが、本作では既に旬を過ぎているため食材としては使われなかった。節を抜き、火で炙って曲げ、即席のシュノーケルとして利用された。 オニグルミ Case.70に登場。北海道から九州にかけて広く分布するクルミの1種。オニグルミの実は作中で言及された通り、濃厚な味を示すが非常に殻が硬く食べづらいため、浸水(ソーク)するか加熱する事で殻を割りやすくする事が望ましい。作中のクルミは前年の実が浜辺に漂着したもので、かなり大量に打ち上げられていたが、比較的すぐになくなってしまい、アスカの食べ過ぎが疑われた。 イチジク Case.86に登場。クワ科イチジク属の落葉高木、及びその果実。漢字では「無花果」と書き、その名の通り果実の中に花を咲かせる特徴を持つ。しおんとアスカが調達に出かけた際に発見、木にならしておけば保存が利くため採り過ぎをむつに指摘され、あほむし島からの脱出も考慮して保存の利くドライフィグに加工する事になった。
※この「作中に登場した動植物」の解説は、「ソウナンですか?」の解説の一部です。
「作中に登場した動植物」を含む「ソウナンですか?」の記事については、「ソウナンですか?」の概要を参照ください。
- 作中に登場した動植物のページへのリンク