固着性の生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:36 UTC 版)
固着性というのは、何等かの方法で、生物の体が基盤上にくっつき、少なくとも簡単に移動できないような状態でその位置を固定され、移動せずに生活する性質のことを言う。 植物界に属するもの、および藻類でも大型のものは、基本的に固着性である。彼らは光合成によって栄養を得ることができ、そのために運動性を失った上で、その方向に進化してきたと考えられるので、それをあえて固着性ということはまずない。小型藻類においては、プランクトンや特別な付着器をもたないものもあるので、固着性のものをそのように呼ぶ場合もあるが、固着性のものと、そうでないものでは、付着器の有無以外に、取り立てて大きな違いは見られない。菌類も、接触した有機物を分解吸収するので、基本的に固着性である。 固着性の生活が特別な意味を持つのは、動物及び動物的栄養摂取を行う生物においてである。以下、動物を中心に述べる。
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