分類と各群の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:05 UTC 版)
ここでは最広義のオパリナ類として、プロテロモナス類を含めた Slopalines(Slopalinida、広義オパリナ類)全体を扱う。 Family Opalinidae オパリナ科(一般的なオパリナ類) 多数の鞭毛と細胞核を持つ大型鞭毛虫。全て寄生性である。Protozelleriella 属 細胞核は2つ。細胞の周縁部が薄く平たいいびつな円盤状で、直径は100μmほど。南アフリカに生息するカペンシブフォガエル(Capensibufo rosei)からのみ報告されている。 Zelleriella 属 細胞核は2つ、細胞形は細長い。南半球を中心に、オオヒキガエル(Bufo marinus)等のほか魚類の腸管からも報告がある。 Protoopalina プロトオパリナ属 細胞核は2~18個。細胞形は細長く、鞭毛列の条線がほぼ長軸と平行に走る。アジアを中心に分布し、ヨーロッパスズガエル(Bombina bombina)などを宿主とする。これも魚類からも見つかっている。Protoopalina limnocharis 細長い紡錘形で、鞭毛列は体の長軸方向に平行である。細胞核は2個で涙滴型をしており、お互いに繊維構造で連結されている。日本ではヌマガエル(Rana limnocharis)から発見されている。 Protoopalina hexasoma P. limnocharis よりもやや扁平で、鞭毛列は細胞前端部の縫合線から生じる。細胞核は球形で4~18個、連結はない。日本ではニホンヒキガエル(Bufo japonicus)やトノサマガエル(Rana nigromaculata)から検出されている。 Cepedea 属 細胞は多核で大型、体長数百μmにおよぶ。扁平で細胞後部へ向けて細くなる。アメリカ大陸などいわゆる新世界に多いが、オーストラリアでは報告がない。宿主は様々な両生類、稀に魚類やカタツムリ。 Opalina オパリナ属 細胞は多核で大型、扁平な楕円形で体長数百μm。様々なカエルの腸管内に棲んでおり、爬虫類や淡水性のイガイ類からも報告がある。Opalina japonica Sugiyama 1924 日本では最も普通に見られるオパリナである。鞭毛列は体の長軸方向に沿って走り、扁平な体を回転させながら遊泳する。細胞内には100~170個もの細胞核が散在している。主な宿主はニホンアカガエル(Rana japonica)。 Family Proteromonadidae プロテロモナス科 オパリナ科とは異なり細胞を覆うほどの鞭毛は持たない。細胞は細長く、その前端部に2~4本の鞭毛を持つ。また、オパリナ科が2個以上の細胞核を持つのに対し、プロテロモナス科は単核である。全て寄生性。Proteromonas プロテロモナス属 体長は25μm前後で、細胞の前部より2本の鞭毛を生じる。主にトカゲを宿主とするが、他に両生類や哺乳類の内臓からも発見されている。 Karotomorpha 属 体長12-16μm程度の小さな鞭毛虫。細胞の前部より4本の鞭毛を生じる。主要な宿主は Triton、アカガエル(Rana)、アホロートル(Amblystoma)であり、オーストラリア、北米、ヨーロッパなどから報告されている。
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分類と各群の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 08:10 UTC 版)
不等毛藻の分類は確立していない。トーマス・キャバリエ=スミスの提案によるカキスタ(Khakista)およびフェイスタ(Phaeista)の2亜門に大別する場合があるが、それぞれの単系統性には疑問が持たれており、国際原生生物学会(ISOP)による2019年度版の分類では代わりに Chrysista および Diatomista という下位分類群が採用されている。今後の研究によって分類はさらに変更される可能性がある。
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分類と各群の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 18:29 UTC 版)
ウミユリ綱の生物は過去に大繁栄したものの、現生種は650種程度であり、その9割がウミシダ目に分類される。残りの1割が有柄ウミユリ類であり、4目に細分される。ここでは現生の分類群のみリストする。絶滅群は冒頭の分類表を参照。 Class Crinoidea ウミユリ綱 Subclass Articulata 関節亜綱 ウミシダ類 現生ウミユリ綱の大部分を占める。成体への変態時に茎を失い、時に泳いで移動しつつ生活する。浅海にも見られる。ウミシダ目のみ。 ウミシダ目 Comatulidaヒメウミシダ科 Antedonidae アシナガウミシダ科 Asterometridae タコイボウミシダ科 Atelecrinidae ユウビウミシダ科 Calometridae カツラウミシダ科 Charitometridae イボアシウミシダ科 Colobometridae クシウミシダ科 Comasteridae:ニッポンウミシダ・リュウキュウウミシダ属 マダラウミシダ科 Eudiocrinidae ハネウミシダ科 Himerometridae トゲウミシダ科 Mariametridae:ヒガサウミシダ イツウデウミシダ科 Pentametrocrinidae イロウミシダ科 Thalassometridae オオウミシダ科 Tropiometridae クボミウミシダ科 Zenometridae カセウミシダ科 Zygometridae 有柄ウミユリ類 いずれも成体が茎を持つ固着性の生物で、通常の生活形態はベントスである。前述の通り移動も可能。全て深海に生息する。目の分類は巻枝の有無と茎の断面形状による。 †ホソウミユリ目 Millericrinida 茎の断面は円形。巻枝は無い。 マガリウミユリ目 Cyrtocrinida 茎が非常に細い。巻枝は無い。 ホロプス科 Holopodidae チヒロウミユリ目 Bourgueticrinida 茎の基部が特徴的で、端板と呼ばれる構造を介して、あるいは植物の根のような巻枝で基物に固着する。基部以外の部分には巻枝は無い。 チヒロウミユリ科 Bathycrinidae カワウミユリ科 Phrynocrinidae ゴカクウミユリ目 Isocrinida 茎の断面は正五角形。茎に巻枝を持つ。 ゴカクウミユリ科 Isocrinidae:トリノアシ イセクリヌス科 Isselicrinidae ムーランルージュ科 Proisocrinidae Jimbacrinus bostocki
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