ニホンアカガエルとは? わかりやすく解説

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にほん‐あかがえる〔‐あかがへる〕【日本赤×蛙】

読み方:にほんあかがえる

赤蛙(あかがえる)


ニホンアカガエル

和名:ニホンアカガエル
学名Rana japonca
    カエル目
分布本州四国九州などに分布する固有種
 
写真(上):ニホンアカガエル成体
写真(下):ニホンアカガエル卵塊
説明
平地性のアカガエルで,暖地水田には本種が多く寒冷地ではヤマアカガエルが多い。多くの場所で両種は混棲する。産卵早春水田湿原などになされる成体は,水田周辺草地にも普通に見られるが,山沿い水田では周辺林地にも奥深くはいって森林内で産卵期以外を過ごす。水田から遠く離れた場所にも見られ移動力大きいと考えられる区別店:本土同所的発見される良く似た種類は,ヤマアカガエルタゴガエルナガレタゴガエルである。本種では,目から鼓膜の上通り体側通って足の付け根にいたる細長い隆起背側腺)はまっすぐで,太い。ヤマアカガエルタゴガエルナガレタゴガエル鼓膜のすぐ後ろ内側彎曲する。また,本種はのどが白いか,赤い斑紋があるが,ヤマアカガエルでは黒班が,タゴガエルでは細かい暗色斑紋があることが多い。鳴き声:キャッキャキャ・・と鳴く小さい声。
ニホンアカガエル成体

ニホンアカガエル卵塊


日本赤蛙

読み方:ニホンアカガエル(nihon’akagaeru)

アカガエル科カエル

学名 Rana japonica


ニホンアカガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 08:34 UTC 版)

ニホンアカガエル
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : カエル亜目 Neobatrachia
: アカガエル科 Ranidae
亜科 : アカガエル亜科 Raninae
: アカガエル属 Rana
: ニホンアカガエル R. japonica
学名
Rana japonica Boulenger1879
和名
ニホンアカカエル
英名
en:Japanese Brown Frog

ニホンアカガエル(日本赤蛙、Rana japonica)は、両生綱無尾目アカガエル科アカガエル属に分類されるカエルの一種。

分布

日本の固有種で、本州から九州及び周辺離島(壱岐隠岐大隅諸島など)に分布している[1][2]。また、伊豆諸島八丈島)に人為的に移入されている[1][2]

形態

体長は3cmないし7.5cm。体色は赤褐色で、背中の左右の黄色い筋が真っ直ぐ平行に通っている。オタマジャクシの背中には一対の黒斑がある。

生態

単独で生活。普段は草むらや森林、平地、丘陵地等の地上で暮らす。昆虫やクモ類を食料とする。冬眠をするが、暖かい時は真冬も活動する。

産卵は他のカエルより早く、1月から始まり、時には12月でも産卵する。産卵数は500-3000卵ほど。産卵場所は水田(湿田)や湿地。繁殖期が終わると再び斜面林の落ち葉等に潜り5月頃まで冬眠する。

生息数の減少

近年の水田周辺の水路整備に伴うコンクリート製水路による生息域の分断、圃場整備に伴う冬期の乾燥化やなどの環境変化により、カエル類の生息数が減少しているが、本種はその影響を非常に強く受ける[3]

近縁種

ヤマアカガエルとは、形態的にも生態的にもよく似ている。産卵場所では入り交じる例もあるというが、一般的には本種が平地に、ヤマアカガエルが山間部に生息する。ただし、近年の水田周辺の環境変化により、カエル類の生息数が減少している。本種はその生息環境がその区域に強く重なるため、その影響を非常に強く受けるのに対して、山間部のヤマアカガエルは比較的その影響を受けない。そのため、本種が数を減らしており、ヤマアカガエルばかりが見られる傾向がある。

人間との関係

ヤマアカガエルと同じく、かつては食用にする地方があった。

脚注

  1. ^ a b Yoshio Kaneko, Masafumi Matsui. 2004. Rana japonica. The IUCN Red List of Threatened Species 2004: e.T58625A11815180. doi:10.2305/IUCN.UK.2004.RLTS.T58625A11815180.en 2018年5月3日閲覧
  2. ^ a b ニホンアカガエル国立環境研究所 侵入生物データベース(2015年5月3日閲覧)
  3. ^ 東淳樹, 武内和彦「谷津環境におけるカエル類の個体数密度と環境要因の関係」『ランドスケープ研究』第62巻第5号、日本造園学会、1999年3月、573-576頁、doi:10.5632/jila.62.573ISSN 13408984NAID 110004305375 



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