固着性と進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:36 UTC 版)
固着性動物には、その体の形に一定の共通した進化の傾向があるようである。 一つは、定義上当然のことながら、運動器官の退化である。同時に、固着のための構造が発達する。 また、体の構造から左右対称性が失われ、放射相称になる傾向がある。特に、触手を広げる型のものでその傾向が強い。触手を体の一部から発達させる場合、触手を大きく広げた方がいいから、どうしても放射状に広げる形になりやすい。口は触手の基部に位置することになる。また、体の反対側で基盤上に固定することから、肛門も上に開き、口のそばに来るものがよくある。このような体の構成は、刺胞動物、外肛動物、内肛動物、蔓脚類などにほぼ共通している。 無性生殖によって増え、群体を形成するものがよく見られる。
※この「固着性と進化」の解説は、「固着性」の解説の一部です。
「固着性と進化」を含む「固着性」の記事については、「固着性」の概要を参照ください。
- 固着性と進化のページへのリンク