アカエイとは? わかりやすく解説

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あか‐えい〔‐えひ〕【赤×鱏】

読み方:あかえい

エイ目アカエイ科海水魚全長約1メートル体形扁平なひし形で、背面灰褐色。尾に有毒のとげをもつ。函館以南沿岸海底にすむ。卵胎生夏季美味。《 夏》


アカエイ

作者中村文亮

収載図書ショートショート・ストーリーズ―掌編
出版社日本文学館
刊行年月2008.10
シリーズ名ノベル倶楽部


アカエイ

学名Dasyatis akajei 英名:Japanese sting ray
地方名アヅキエエエイガ 
脊椎動物門軟骨魚綱エイ目アカエイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
生態写真はこちら

特徴
砂泥底に生息している。無脊椎動物小型魚類などのエサをとる時以外は海底の砂にもぐり眼を出し尾を斜め上にだしてジッとしていることが多い。5〜8月内湾の浅い砂泥底に体盤の幅が10cm程度仔魚を5〜10尾産む。幼魚生後2〜3日からエサ食べるようになる成魚より幼魚の方が動きが活発で海底付近泳ぎ回り砂泥底に隠れている甲殻類多毛類などを食べる。食用としてアカエイ科の中で最もよく利用されており、9〜4月にかけて多く獲れる湯通しすれば消え程度独特なにおいをもっている。

分布:南日本沿岸朝鮮半島台湾中国沿岸 大きさ:50cm
漁法:底引き網 食べ方:煮付け湯引き

ヒラタエイ

学名Urolophus aurantiacus 英名:Sepia stingray
地方名:アカエイ、ズルクタエイ 
脊椎動物門軟骨魚綱エイ目ヒラタエイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
沿岸砂泥底に生息しており、エサ獲るとき以外はじっとしていることが多い。肉食性無脊椎動物小魚食べる。春に数尾の子供を産む。漁獲量少なく小型であまりおいしくないので、それほど漁の対象とされていない。アカエイに似るが尾の形がまったくちがうということから識別できる尾部大きなとげがあり刺されると非常に痛い

分布:本州中部以南四国九州 大きさ:30cm
漁法:  食べ方: 

赤鱏

読み方:アカエイ(akaei)

アカエイ科海水魚

学名 Dasyatis akajei


赤鱝

読み方:アカエイ(akaei)

アカエイ科海水魚

学名 Dasyatis akajei


赤鱏

読み方:アカエイ(akaei)

アカエイ科属す底魚

季節

分類 動物


アカエイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 23:40 UTC 版)

アカエイ
アカエイの腹面。福岡県今津干潟に打ち上がった死骸。
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: トビエイ目 Myliobatiformes
: アカエイ科 Dasyatidae
: アカエイ属 Hemitrygon
: アカエイ Hemitrygon akajei
学名
Hemitrygon akajei
(Müller et Henle, 1841)
英名
Red stingray

アカエイ(赤鱏・赤鱝、Hemitrygon akajei)は、アカエイ科に属するエイ。体盤幅60cm。日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布し、分布域では普通に見られる。食用にもなる一方、尾には毒のがある。

形態

最大幅1.5メートルに達する。アカエイを含む多くのエイは一般的に全長ではなく鰭の幅(体盤幅)で大きさを測る。他のエイに共通するように、体は上から押しつぶされたように平たく、座布団のような形をしている。左右の胸鰭は緩やかな曲線を描くが、吻は尖っている。背面は赤褐色-灰褐色で、腹面は白いが、鰭や尾など辺縁部が黄色-橙色になる点で近縁種と区別できる。背面に目があり、噴水孔が目の後方に近接して開く。腹面には鼻孔、口、5対の鰓裂、総排出腔がある。

体表はほとんど滑らかだが、背中の正中線付近には小さな棘が並び、尾に続く。尾は細長くしなやかな状で、背面に短い棘が列を成して並ぶ。さらに中ほどには数-10センチメートルほどの長い棘が1-2本近接して並び、尾を鞭のように払って刺そうとする。この長い棘には毒腺があり、刺されると激痛に襲われる。数週間も痛みが続いたり、アレルギー体質の人はアナフィラキシーショックにより死亡することもある。棘には鋸歯状の「返し」もあり、一度刺さると抜き難い。刺されたらまず毒を絞り、患部を水または湯で洗い流した後、早急に病院で治療を受ける必要がある。なお、生体が死んでも毒は消えない。

「返し」のあるアカエイの尾の棘。

クロコダイル・ハンターとして著名なスティーブ・アーウィンは番組の収録中にアカエイ科のエイの棘に刺され死亡した。

分布

北海道南部から東南アジアまで、東アジア沿岸域に広く分布する。学名の種名"akajei"は和名に由来している。また、フィジーツバルでも記録がある。

生態

浅い海の砂泥底に生息し、分布域では目にする機会が多い。河口などの汽水域に侵入することもある。普段は砂底に浅く潜り、目と噴水孔、尾だけを砂の上に出す。泳ぐ時は左右の胸鰭を波打たせ、海底近くを羽ばたくように泳ぐ。食性は肉食性で、貝類頭足類多毛類甲殻類、魚類など底生生物を幅広く捕食する。アサリなどの漁場では、食害が問題となることもある。

繁殖形態は多くの軟骨魚類に見られる卵胎生で、メスは交尾後に体内で卵を孵化させる。春から夏にかけて浅海で出産される5-10匹の稚魚は体長10センチメートルほどで、背面も腹面も一様に淡褐色だが、体型は親と同じである。

弱った個体が浜に打ち上げられたり、浅い海で知らずに海水浴で踏んでしまった時には、毒針を受ける危険がある。しかし、触ったりしない限りは人を刺すことはない。

天敵はサメ類で、特にシュモクザメ類によく狙われる。毒針もシュモクザメには通用しないようで、T字状の頭で押さえつけられ、殴打されて食べられてしまう。

別名

エイ(各地)、アカエ(関西)、エブタ(和歌山県)、アカマンタ(沖縄県)、アカヨ、ホンエイなど。

利用

定置網底引き網などの沿岸漁業で漁獲される。漁業価値は高くないが、エイ類としては多く漁獲され、利用頻度も高い。

刺身湯引き煮付け煮こごり味噌汁唐揚げなどで食用になる。鰭の軟骨を干物にしたり、魚肉練り製品の原料にも使われる。身は脂肪が少なく繊維質が強く、エイの中で最も美味といわれる。

生の身はピンク色だが、湯引きすると白色になる。肉質はしっかりしていて悪くないが、軟骨魚類の例に漏れず漁獲後に時間が経つとアンモニア臭が発生する。日本では酢味噌ショウガなどを用いて臭みを消す料理が一般的である。

沿岸性の大型魚であることから、水族館などでもよく飼育される。

アイヌはアカエイの毒針を切り取って槍先に用いたり、割って毒を取り出し、矢毒として利用した。

民俗

アカエイの総排出腔はヒトの女性の陰部に似るといい、傾城魚の別名があり、飯島保作1863年 - 1931年)の『臙脂筆』(べにふで)には、「赤えい一名傾城魚といひ、傾城魚の抱心いかに春の海、といへる俳句あり」とある。

「傾城」とは元来美女または遊女の意であるが、城を傾ける魚ということからのちにアカエイは巨大なものであると信じられ、アカエイの京などという説話が信じられた。

参考文献

関連項目


アカエイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 21:16 UTC 版)

ソウナンですか?」の記事における「アカエイ」の解説

Case.75~77登場日本を含む東アジア分布する大型エイで、尾に1~2本の強力な毒針を持つ。その取り扱いには注意必要だが、エイの中では特に味が良く煮付け煮こごり日本の東北地方では「かすべ」として調理される他、新鮮なものは刺身にも利用できるサメと同じ軟骨魚類なため、鮮度低下する組織蓄積した尿素分解されて強いアンモニア臭が生じる。一方でこのアンモニア保存食適してもおり、ほまれが捕獲提案した

※この「アカエイ」の解説は、「ソウナンですか?」の解説の一部です。
「アカエイ」を含む「ソウナンですか?」の記事については、「ソウナンですか?」の概要を参照ください。

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