アカエイ星雲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 02:32 UTC 版)
アカエイ星雲 | ||
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ハッブル宇宙望遠鏡から見たアカエイ星雲 (提供: M. ボブロスキーおよびNASA) | ||
星座 | さいだん座 | |
見かけの等級 (mv) | 10.75[1] | |
視直径 | 1″.6[2] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 17h 16m 21.071s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −59° 29′ 23.64″[1] | |
距離 | 18 kly (5.6 kpc)[2] | |
絶対等級 (MV) | -3.0[a] | |
物理的性質 | ||
半径 | 0.08 ly[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
PN G331.3-12.1,[1], Hen 3-1357[1] | ||
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アカエイ星雲[3](英: Stingray Nebula)は、既知の最も若い惑星状星雲である(Gry 2002)。さいだん座の方角にある。
カール・ゴードン・ヘナイズは、1967年にアカエイ星雲をAまたはB型のHα線放出星と分類した。1971年にはプレ惑星状星雲だと観測された。1989年にIUEの観測によって惑星状星雲であることが発見された(Parthasarathy et al. 1993) (Gry 2002)。Parthasarathyらは、この出来事によって放出された光は約18,000年を旅して、1975年以降、おそらくは1987年に地球に届いたのだろうと結論付けた(Parthasarathy 2000)。
惑星状星雲の核
1995年、惑星状星雲の核が、1987年から1995年の間に3度に渡って消えかかった白色矮星であると観測された。惑星状星雲の核は太陽質量の約0.6倍と推定され、0.3秒離れたところに伴星が観測された。星雲の質量は太陽質量の0.015倍と推定された。
光度は、太陽光度の3000倍と推定されている(Parthasarathy 2000)。
脚注
- ^ a b c d e "Stingray Nebula". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年7月16日閲覧。
- ^ a b c Parthasarathy 2000
- ^ 沼澤茂美、脇屋奈々代『ハッブル宇宙望遠鏡によるビジュアル宇宙図鑑 : 詳細画像でわかる宇宙の姿』誠文堂新光社、2010年10月、88頁。ISBN 9784416210161。
参考文献
- Gry, C. (2002), “The rapidly evolving planetary nebula Hen 3-1357”, FUSE Proposal ID #Q304
- Guerrero, Martin (2005), “The Earliest Production of Hot Gas in Young Planetary Nebulae”, XMM-Newton Proposal ID #04023801
- Parthasarathy, M. (2000), “Birth and early evolution of planetary nebulae”, Bulletin of the Astronomical Society of India 28: 217?224
外部リンク
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