死亡例
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バルプロ酸またはフルボキサミン使用例にラモトリギンを追加投与する際、添付文書上は25mg/隔日または25mg/日と定められているが、50mg/日から開始したために、薬剤性過敏症症候群を来し死亡した症例が報告されている。 2014年内にラモトリギンを服用していた4人が、重度の皮膚障害を発症した後に死亡したことが判明した。適正量を超えて医療機関から処方された薬を服用したとみられており、皮膚障害が出た後も投薬が続けられていた。 「東京女子医大事件」も参照 2015年2月4日には皮膚障害による死亡例を受けて厚生労働省から安全性速報が出され、用量遵守の警告を含むよう添付文書が改定された。 2015年4月20日、日本うつ病学会、日本神経精神薬理学会、日本臨床精神神経薬理学会の理事長は連名で声明を行い、医師に対して、ラモトリギンの効果と安全性、特に皮膚症状について患者に説明し同意を得て(インフォームド・コンセント)、用量と投与間隔、併用薬を確認するようお願いしている。 なお、用量が守られなかった場合には、PMDAによる医薬品副作用被害救済制度は適用されない。
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死亡例
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マイケル・ジャクソン 詳細は「マイケル・ジャクソンの死」を参照 2009年、プロポフォールの過剰投与による副作用が原因で、急性中毒による呼吸不全および心不全を起こし、救急救命室における治療の甲斐なく50歳で死亡した。プロポフォールには依存性があるにもかかわらず、アメリカ合衆国においては法規制も甘いため薬物乱用が横行しており、マイケル・ジャクソン自身も、常用により生理機能が乱れていたと報じられている。 付き添いの医師がおり、過量投与も見逃されていたとみられており、死因となった投与が、本人の意思によるものか、この医師の判断によるものかが、裁判で争点となった。 東京女子医科大学病院 詳細は「東京女子医大事件」を参照 2014年2月18日、東京女子医科大学病院で頸部リンパ管腫の摘出手術を受けた2歳男児が、3日後の2月21日に急性循環不全で死亡した。術後投与されたプロポフォールが原因だった可能性があり、東京都は病院への立ち入り調査を実施、警視庁は業務上過失致死容疑で捜査し、証言により、成人用量あたりの過量(OD)での使用が確定した。 全身麻酔剤であり、人工呼吸器を使う際の鎮静剤としても使用されるが、過量においては呼吸や心拍が著しく低下する恐れもあり、また中毒になった際の解毒剤がなく、救命手段がないため、特に製薬企業の添付文書では、集中治療中の小児への投与を禁忌と明記している。また、投与に対する事前説明はなく、必要とされる家族同意書も得られていなかったが、警視庁の捜査により、死亡小児には成人用量の2.7倍もの過量投与が行われていたことが判明した(しかし、小児の麻酔導入・維持に必要な体重あたりのプロポフォール投与量は成人よりも多量が必要である:430)。 また、同大医学部の非公式会見(大学側のトップの承認によるものではなく、むしろ内部対立が背景)および捜査結果からは、過去5年間にわたり、14歳未満の55人に63回ほど投与しており過量投与も常態化していたと発表された。さらには同医大理事長の会見により、詳しい死因は不明ながら、同様の小児投与事例のうち12人が最短で数日後、最長3年以内に死亡していたことも公表された。 なお、よく報道でも混同されているが、法律上でこうした使用が禁止されているわけではなく、あくまで製薬企業と臨床現場の共同で、世界各国統計調査により死亡例報告が相次いだ使用ケースにおいては、説明書において使用禁忌が明記されているに留まるのが現状である。同医大においても医師判断で使えるものではなく、個別症例により他薬では代用が効かない際に、学内倫理委員会に審査に出して承認される必要があり、家族同意書も必須である。
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