死亡事故について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 20:41 UTC 版)
「ロニー・ピーターソン」の記事における「死亡事故について」の解説
「1978年イタリアグランプリ」も参照 イタリアグランプリの決勝日午前中のウォームアップ時にロータス・79をクラッシュさせてしまい、旧型車ロータス・78に乗り換えていた。 この事故については、後方スタートのリカルド・パトレーゼが原因を引き起こしたとして大きな批判を浴びせられ、この次戦のアメリカ東GPへのエントリーも拒否された。しかし、実際には全車が停止する前にスターターがスタートランプを点灯させたため、勢いがついたままスタートした後方集団がパトレーゼを押し出す形になったのが事故の原因と確認されたことや、雑誌に掲載された写真を分析した結果、パトレーゼが進路変更しようとしているときにはすでに完全にジェームス・ハントの前に出ており、十分なスペースがそこにあったことが判明したことで、後日名誉は回復している。 事故発生から救急車が事故現場へ到着するまで10分以上掛かり、この間はコース上に寝かされていた。スタート直後の事故対応法が議論され、メディカル・サポートカーが隊列の後ろについてオープニングラップを周回する救急体制が導入されることにつながった。 事故の発生したイタリアグランプリを優勝したニキ・ラウダは、「ドイツグランプリだったらロニーは死なずに済んだ」という意味の発言をしている。これはイタリアの医療のレベルがドイツに比べて低いと見なされていたからである。 ピーターソンの車に直接接触したジェームス・ハントは、BBCのテレビ解説の席においてパトレーゼを酷評し続けた。ハントがピーターソンに接触したのは、コース右側からパトレーゼが迫る形になり、あわてたハントがドライビングミスを犯したためではないかと言われている。 ピーターソンの事故死は、母国で大きな社会問題となり、ローマ教皇にモンツァでのレース中止を求める嘆願書が出された。その事もあって、現在に至るまでスウェーデンGPは開催されないままの状態になっている。
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