日本国内の研究状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 08:08 UTC 版)
「自転車歩行者道」の記事における「日本国内の研究状況」の解説
日本では1995年に警視庁交通部が同じく通行台数当たりの事故件数を調査しており、Wachtel & Lewiston (1994) とは逆に車道通行は歩道通行の58.8倍危険と推計している。ただしこの論文では、交差点内で発生した事故の取り扱いが不明である他、歩道と車道それぞれの自転車通行台数を計測した地点が主要幹線道路同士の交差点に限られている。 自転車対策検討懇談会が2006年にまとめた提言書は、平成17年中に発生した自転車対車両の死亡事故について、歩車道の分かれた道路では、交差点事故の43%が自転車が車道から進入したものであること、単路事故(横断中を除く)の74%が車道上であることを指摘し、自転車の通行空間を一律に車道とすることは現実的ではないとまとめている。 2015年には科警研が千葉県東葛地域を対象に、歩道と車道それぞれの自転車通行台数(自動車で走行しながら遭遇した台数)と自転車対四輪車の事故件数を調査して事故発生確率を求めている。この調査は歩道のある路線の単路部で発生した事故のみを対象にしているが、四輪車が路外の駐車場等に出入りする際の事故も含まれている。結果は全ての分析項目で車道通行の方が事故率が高いというもので、左側通行を守ったとしても歩道より車道の方が危険だとしている。
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