王(ファラオ)の記憶編
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「遊☆戯☆王」の記事における「王(ファラオ)の記憶編」の解説
第32巻(遊闘279) - 第38巻(遊闘342・遊闘最終343話) バトルシティ大会を制した闇遊戯は、3枚の神のカードを手に入れる。神のカードを童実野美術館の石版の前にかざした瞬間、闇遊戯は古代エジプトの王宮の王座に身を置いていた。闇遊戯は、千年アイテムを身に付けた側近や六人の神官から「王(ファラオ)」と呼ばれるが、自身の真の名は分からずじまいとなる。その直後、沢山の金銀財宝を抱える盗賊王バクラが王宮に侵入する。神官らとバクラは互いに魔物や精霊を召喚して「ディアハ」と呼ばれる戦闘を行うが、その姿はまさしく現代のM&Wそのものであった。盗賊王の強力な精霊に次第に神官団は圧倒されはじめ、闇遊戯は神を率いて盗賊王に戦いを挑む。 一方、美術館に残された遊戯たちは闇遊戯の本当の名と記憶を明らかにすべく、闇遊戯(ファラオ)の記憶の世界へ入り込み、やがて王の真の名が封印されている王家の谷に向かう。しかし、その奥には千年リングに宿っていたはずのバクラが立ちはだかり、遊戯にM&Wでの戦いを挑む。両者の戦いが激化していく中、彼らはファラオの真の名「アテム」を探り当てる。 原作初期の学園編や、獏良が初登場したモンスターワールド編を布石とした本編のクライマックスである。物語上の様々な謎や伏線はほぼこの章で明らかとなる。作者は当初、王に過去に起こった実際の出来事を描こうと思っていたが、それでは遊戯たちが登場しないため、千年パズルが再現する史実とは異なる世界になったと文庫本第19巻のインタビューで語っている。
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王(ファラオ)の記憶編
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「遊☆戯☆王の登場人物 (アニメオリジナル)」の記事における「王(ファラオ)の記憶編」の解説
シェプス 声:林伊織 アクナディンの部下。兄弟のセケム(声:松本忍)、スエン(声:吉川寛司)と共にアクナディンの千年アイテム製作に携わり、クル・エルナ村での虚殺を行ったが、帰還中に全員死亡した。
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王(ファラオ)の記憶編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:03 UTC 版)
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の記事における「王(ファラオ)の記憶編」の解説
第199話 - 第219話。 イシズ達の案内でエジプトの神殿にある記憶の石版の元に辿り着く遊戯達。しかし、それを闇獏良も追ってきていた。闇遊戯が石版に3枚の神のカードをかざすと、石版が光り出して闇遊戯と闇獏良の魂が吸い込まれてしまう。 闇遊戯の魂は古代エジプトの王宮にいた男の体に入った。その男は側近や六神官から「ファラオ」と呼ばれるが、自身の真の名は分からずじまいであった。神官達は互いに魔物や精霊を召喚し、「ディアハ」と呼ばれる戦闘を行っていたのだが、まさしくその姿は、元の現代におけるデュエルモンスターズそのものであった。一方闇獏良の魂は、連行中の墓荒しの男の中に入る。そのころ神殿に取り残された遊戯達の前にシャーディーが現れ、闇遊戯と闇獏良が記憶の世界で究極の闇のゲームで対決することを告げる。 原作初期で獏良が初登場したモンスターワールド編を布石とした、本編のクライマックス。物語上の様々な謎や伏線はほぼこの章で明らかとなる。 原作では美術館裏での模型上で行われていた戦いになっていたが、アニメ版ではエジプトに向かった後に記憶の石板の中での空間という設定になっており、王が千年パズルに道連れで封印したのはアクナディンではなくゾークの本体になっていたりするなど、設定がかなり変わっている。さらに、原作ではこの章に登場しなかった海馬が登場し、戦いに参戦している。また、原作には無い「古代デュエルディスク(ディアディアンク)」が存在する。
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王(ファラオ)の記憶編
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「遊☆戯☆王の登場人物」の記事における「王(ファラオ)の記憶編」の解説
セト 声 - 津田健次郎、矢澤喜代美(幼少期) ナイル増水期第四の月9日生(19歳)、身長181cm、体重59kg、血液型A型、好きな食べ物:牛肉のステーキ、嫌いな食べ物:白身魚の素揚げ ファラオ(アテム)に仕える六神官の一人。千年アイテム「千年錫杖」の所有者。容姿・性格は海馬瀬人に酷似している。 精霊「デュオス」を操る他、石版(ウェジュ)の神殿からは魔物「ミノタウルス」などを呼び出す好戦的な青年。「権力こそが世に平和をもたらす」という信念を持ち、身分差にも厳しく、登場初期は物言いや立ち振る舞いから海馬そっくりであった。しかし、アクナディンに対する尊敬の念やキサラに対して芽生えた優しさは本物である。 実は王の血筋であり、先王アクナムカノンの双子の弟であったアクナディンの息子で、アテムの従兄弟にあたる。回想シーンでは、アテムよりは年上であるような描かれ方をしている。幼い頃、実父であったアクナディンの計らいにより、自分が王族の血筋であることも知らされず、父親も国を守り戦死したと聞かされて暮らしていた。そのため父が命を掛けて守った王国への忠誠心が高い。また、神官となった際にアクナディンに多くの教えを受けたため、実父であるとは知らないもののアクナディンへ強い尊敬の念を抱いている。 記憶編の終盤、大邪神ゾークがホルアクティによって倒された後、闇の大神官となったアクナディンに命と引き換えに洗脳されアテムと決闘を行なうが、精霊となったキサラの呼びかけにより心の中の闇の大神官が倒されたことで正気を取り戻す。アテムの消滅後、王族の血筋であることもあるが、アテムから王国を託され新たなファラオとなった。 アニメ版ではキサラを助けた事で、キサラを捕らえた者達により村が放火され母親が死亡。その後王宮の試験を全て首席で通過し、アクナディンの推薦もあり若くして六神官となった。アニメではアクナディンによって洗脳されたのがゾークとの決戦前であったため、正気を取り戻したセトはアテムと共にゾークと戦った。 記憶編では基本的にアテムの味方として戦ったが、千年ロッドが見せた過去の映像では闇の大神官と化したアクナディンだけでなくアテムとも敵対していたような言動が描写されている。戦いの後アテムとの友情の印である石版 を作り、3000年後の現代に繋がった。文庫版の作者あとがきにおいて、本来はセトはキサラへの想いからアテムに背き、「白き龍」を操り復讐のために第三勢力となる予定だったが、体調不良により今の形となったと語られている。 原作以前にPS版「封印されし記憶」で既に登場している。原作とは容姿や設定が異なり、衣装は青色ではなく紫色、肌は小麦色ではなく、亡国の王子という設定だった。また、名前のアクセントが瀬人とは微妙に違う(「セト」)。 一人称は「私」だが、アクナディンに息子と明かされた時のみモノローグで「オレ」と言っている。アニメでは千年ロッドが遊戯と海馬に見せた過去のビジョンや地下闘技場でキサラを助けに入った時と幼少期は「オレ」と言っている。 名前の由来は、エジプト神話の神の一人「セト」。 古代エジプトの王セティ1世のレリーフと友情の石板のセトのデザインは酷似している。 カリム 声 - 川中子雅人 ナイル増水期第二の月1日生(27歳)、身長185cm、体重80kg、血液型A型、好きな食べ物:ショルバ・アッツ、嫌いな食べ物:牛肉 ファラオに仕える六神官の一人。千年アイテム「千年秤」の所有者。 千年秤の力で二体の精霊を融合させることができる。大邪神ゾーク・ネクロファデスとの最終決戦で、シャダに全ての力を託して息を引き取り、戦死した。アニメ版ではアイシスに好意を抱いている。 シャダ 声 - 佐々木望 ナイル増水期第一の月3日生(24歳)、身長179cm、体重62kg、血液型O型、好きな食べ物:モルヘーヤ・スープ、嫌いな食べ物:蜂蜜パン ファラオに仕える六神官の一人。千年アイテム「千年錠」の所有者。 千年錠の力で人の心に内在する精霊や魔物を覗き見ることができる。大邪神ゾーク・ネクロファデスの攻撃からアテムを庇い戦死した。 墓守の一族の分派・シャーディーとは名前・容姿共に酷似しているが、関連性は不明。 アイシス 声 - 島本須美 収穫期第一の月20日生(21歳)、身長164cm、体重40kg、血液型O型、好きな食べ物:マームール(英語版)、嫌いな食べ物:肉料理 ファラオに仕える六神官の一人にして紅一点。千年アイテム「千年タウク」の所有者。 精霊「スピリア」を操り、偵察を行なうなどの活躍を見せる。大邪神ゾーク・ネクロファデスとの最終決戦で生き残った数少ない人物だが、アニメ版では大邪神ゾークに突撃した末に戦死した。また、アニメ版ではマハードに恋心を抱いていた。 容姿・性格共にイシズ・イシュタールと酷似しているが、原作ではこれといった関連性は明かされていない。アニメ版では、王は一瞬イシズと見間違えており、イシズも戦いの儀においてブラック・マジシャンを見た際にマハードを想うという、イシズの前世であるかのような描写が見られた。 名前の由来はイシズ同様、「イシス」から。 マハード 声 - 小嶋一成、岩間健児(幼少期) ナイル増水期第四の月15日生(22歳)、身長183cm、体重61kg、血液型O型、好きな食べ物:たまねぎ料理、嫌いな食べ物:ラム肉 ファラオに仕える六神官の一人。千年アイテム「千年輪」の所有者。 精霊「幻想の魔術師」を操る精霊魔導士。魔術の腕を見込まれて神官に選ばれた。王墓の警備団の団長でもあり、王墓の監視を任務とする。普段は千年輪に宿る邪念を抑え込むのに魔力の大半を使っており、本来の力を発揮できない。 千年輪を受け継いだ際に、千年輪に封印された邪念から千年アイテムが生み出された経緯を知る。千年アイテムの出自を先王アクナムカノンに問い詰められやむなく真相を話すも、結果として先王は心労で亡くなってしまい、その責任感から次代ファラオのアテムに対して絶対の忠誠を誓っている。 アクナムカノン王墓に再び侵入してきたバクラに単身挑み、致命傷を負うが最期の力で自らの命を犠牲にした秘術を執り行う。 その結果マハードの魂(バー)は自身の精霊(カー)「幻想の魔術師」と融合し、ブラック・マジシャンとなって肉体の死後も現ファラオに仕え続けた。 アニメ版では幼い頃からアテムとマナの面倒を見てきた様子が描かれており、当時王子だったアテムとは兄弟のような絆で結ばれている。アクナムカノン王墓内の盗賊王バクラとの死闘から再戦を果たすまで冥界の中で鍛練を励み、「魔法の筒(マジック・シリンダー)」のような術「冥界の時空」を会得する。 原作に準拠した映画『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で、遊戯・海馬と千年輪に取り憑かれた藍神の最終局面で遊戯からアテムへと人格交代した際にデッキの一番上のカードをアテムの力でマハード自身のカードを創造しドローした直後に召喚され、藍神の「暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ」を倒しデュエルの終止符を打った。 2016年5月14日より「守護神官マハード」のカード名としてOCG化を果たし、後の「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION 」のパックで再録された。 アクナディン 声 - 上別府仁資(アニメ第二作201話 - 212話)→石井康嗣(アニメ第二作213話・214話) 播種期第三の月29日生(46歳)、身長168cm、体重56kg、血液型B型、好きな食べ物:ハトのマハシ、嫌いな食べ物:フール・ミダンミス(英語版) ファラオに仕える六神官の中では最年長でリーダー格。千年アイテム「千年眼」の所有者。魔物たちを収容した石版を収めた「石版の神殿」の管理も担当している。髪型はペガサスに酷似している。 厳格ながら罪人にも慈悲を与える人格者であり、周囲から尊敬を集めていた。 周囲には秘密にしていたが、実はアクナムカノンの実弟(双子)で、セトの父親。かつて国が敵国に襲われた際、国を守る力を得るべく千年アイテムの製作を実施するが、その代償としてクル・エルナ村(かつて王宮に従事していた墓作り職人が墓荒らしとなり、移住した盗賊村)の住人のほとんど(最低でも千年アイテム製作に必要な99人)を殺害し、生贄に捧げた(アニメ版では口封じのために兵士も生け贄として殺害、共犯であった部下は千年アイテム製作・帰還の際に全員死亡した)。つまり、千年アイテムを生み出した張本人である。そのことから王族としての地位を放棄し、妻子と別れ、兄の家臣として働く。甥に当たるアテムにも忠誠を誓っていたが、息子セトへの愛情は強く、自分が王であったなら王位継承権を持っていたであろうセトがファラオの座につく事を心の奥で願っており、千年眼にも“息子を王にしてみよ”という願いを込めた。 記憶編当初は真っ当な神官としてファラオに仕えていたが、盗賊王バクラによって千年眼に注ぎ込まれた邪念で心の闇が増幅することとなり、千年パズル内の記憶世界に存在する闇の大神官の魂(未来の自分)と邂逅し、ゾークの傘下に加わる運命の示唆を受ける。そして徐々に邪念に影響されて狂気があらわになっていき、最終的に冥界の石版に七つの千年アイテムを納めてゾークを復活させ、邪神に忠誠を誓う闇の大神官となりファラオに戦いを挑む。ゾークの敗北後はセトに「白き龍」の力を与えるためにキサラを殺害、自らも命を絶ち(アニメ版ではセトの隠し持っていた短剣に刺され死亡)セトの心に入り込んで闇で支配し王にならせようとしたが、キサラの光により消滅した。その後セトがアテムから王位を引き継いで新たなファラオとなった事で、千年眼の所持者となった際に願った「息子をファラオに」という望みは叶ったと言える。 本来の歴史ではゾークを復活させることはなく、あくまで大邪神との契約で闇の力を得たに留まっている。石版の神殿の魔物と死霊軍を率いてのアテム、セトとの三つ巴の決戦の末アテムを敗北寸前にまで追い詰めるが、アテムがアクナディンの魂を道連れに千年パズルの中に魂を封印したことで相打ちになり、魂はアテムの魂と共に千年パズルの中に、肉体はミイラとして現代まで残っていた。最終的に記憶戦争における持ち駒であったアクナディン、盗賊王バクラの両者の消滅により敗北、魂は消え去りミイラも真っ二つに破壊された。なお、最終回において冥界へと去っていくアテムを迎える先王や神官たちの中には、千年アイテムを作ってしまう以前のアクナディンらしき人物がいた。 シモン・ムーラン 声 - 宮澤正 ナイル増水期第三の月18日生(57歳)、身長146cm、体重55kg、血液型O型、好きな食べ物:ガチョウのエッガ(英語版)、嫌いな食べ物:特になし アテムの側近を務める老人。千年アイテム「千年錠」の先代の所有者。容姿は武藤双六に酷似しているが、顔の下半分を布で隠している。 シャダが戦死した後は再び千年錠を手にし、王宮の守護神「エクゾディア」を召喚。ゾーク配下の死霊軍を一撃で粉砕したが、ゾークの反撃によってエクゾディアを真っ二つにされて魂(バー)に大きなダメージを負い、戦死した。 元々はGB版『DM1』 - 『4』、PS版『封印されし記憶』、GBA版『ダンジョンダイスモンスターズ』に登場したオリジナルキャラクターであり、当時の設定では「山奥に住む仙人」というものだった。ゲームの影響で当の原作・アニメ版に登場することとなる。原作、アニメ版では上記の通り双六と酷似しているが、ゲーム版では青白い肌である事や、服装も全く異なる外観を持っている。双六との相関性も不明瞭だが、『DM1』においてはデュエル後に「ゲームマスターを目指すならば1枚1枚のカードを大切にすること」という旨の台詞を残している。 名前の由来はゲームのプロデューサー下村 聡(しもむら さとし)から。 盗賊王バクラ 声 - 松本梨香 ナイル増水期第二の月15日生(16歳)、身長171cm、体重50kg、血液型AB型、好きな食べ物:豚の丸焼き、嫌いな食べ物:ホモス かつてアクナディンによって滅ぼされた盗賊の村、クル・エルナ村の唯一の生き残り。容姿は獏良了(特にバクラ)と酷似しており、顔には傷跡がある。 惨殺されてゆく村人の姿を見たことで王宮の者達を憎悪しており、七つの千年アイテムを入手し、闇の力を手に入れて王国を滅ぼし、同胞の死霊と共に“世界を盗む”ことを企む。事件の首謀者がアクナディンではなく、アクナムカノンによるものだと誤解しており、その息子に当たるアテムには特に憎悪を抱いていた。また、生贄にされた村人たちの怨霊と意思疎通が可能であり、彼らを自在に操ることもできる。 邪念を吸収する事で強くなり、様々な能力を使う強大な精霊獣「ディアバウンド」を操る。墓荒らしを行い、死者のミイラを粗末に扱うなど一般的に見れば明らかな罪人であり、神官たちからも「魔物ではなく精霊を宿すなどあり得ない」と驚愕されていたが、盗賊王バクラ自身にとってはクル・エルナ村を滅ぼされた事への復讐によるもので自らの正義に従っていると考えており、事実その結果精霊獣を宿すに至っている。本人も粗暴ではあるが優れた判断力と知略の持ち主で、「盗賊王」を自称するだけあって卓越した罠抜けや潜入の技術も持ち、戦略に長ける。 記憶編が始まった直後、王族への憎悪と共に王宮に正面から乗り込み、ディアバウンドで六神官全員を圧倒する強大な力を見せた。その際はアテムが召喚した「オベリスクの巨神兵」に敗れたが、その反省を活かして戦略を練るようになり、千年輪を奪い力を付け、さらにアクナディンの千年眼に邪念を植えつけた。次戦ではアテムの「オシリスの天空竜」を倒して千年パズルを奪い、更に力を増した。クル・エルナ村の地下神殿にある冥界の石版に千年アイテムを収めて闇の力を手にしようとするが、アテムと六神官の奮闘によってディアバウンドを倒され(アニメでは、倒され方が異なる。)敗北。同じバクラの手駒でも盗賊王バクラはアクナディンと違って最期まで記憶世界のことは理解できておらず、闇RPGのルール通り砂となって消える際には愕然としながら消えていった。 アニメ版では捕われ連行されていた盗賊バクラが闇の意思に身体を支配されて行動を起こしたという設定となっている。そのため、ディアバウンドが倒された直後に闇の意思が抜け正気に戻り、事態を理解できぬまま砂になるという無惨な最期を遂げた。しかしそのすぐ後にゲームマスターのバクラと大邪神ゾーク・ネクロファデスの力によりその魂の片割れとしてゲーム内に復活し、冥界の闇によって更にパワーアップしたディアバウンドと何体もの強力な魔物を操り、セトと共に消えた闇の大神官を追おうとした王と神官団を足止めした。最後はゾーク降臨の生贄とされ完全に消滅・本作の黒幕であるゾークに再統合された。 記憶戦争においてはアクナディン同様にバクラの持ち駒であり、重要な位置づけにある。千年リングに宿る闇の大神官の分身「バクラ」が記憶編での「盗賊王バクラ」の行動を見て盗賊王の記憶を思い出す場面もある(アニメではカット)が、アクナディンに邪念を植えつけて手駒にしようとした盗賊王バクラの方がアクナディン(闇の大神官)の手駒にされてしまった本来の歴史の詳細は不明。文庫版の作者の後書きでは、闇の心を持った者が千年アイテムと使うとゾーク復活の手駒にされてしまう例としてバクラが挙げられている。 ゲベルク 地下囚人棟で囚人同士を戦わせ、魔物強化の実験を行っていた老人。 容姿や性格は海馬邸執事に酷似している。 アクナムカノン 声 - コビヤマ洋一 先代ファラオであり、アテムの父親。アクナディンの双子の兄。先代の「千年錐」の所持者。 かつて国を守るためにアクナディンが提案した千年アイテム創造を容認するが、マハードからその際に多くの血が流れたことを知らされ、苦悩の末に病に倒れて病死した。 アニメ版ではその魂はアテムの中に存在し、バクラの操りし死霊から息子を守るためアテムの中から現れ、自らの体に死霊を取り込み冥界へと導こうとし消え去って行った。また、アクナディンと同じ刻に産れたが彼の産声のほうが大きかったため兄として抱き上げられ跡継ぎに選ばれたことになっている。 キサラ 声 - 中川里江 身長166cm、体重41kg 白い肌と青い眼を宿した謎の少女。強大な力を持っていた理由やセトに命を救われる以前の生い立ち、過去は不明。その周りとは異なった容貌から住民の不当な迫害を受けていた。 街で偶然出会ったセトに助けられるが、その際にシャダの千年錠の力により魂の中に強大な魔物「白き龍」を宿していることが発覚し、その力を求めるセトによって王宮に保護された。アニメ版では過去にもその容貌から捕らえられていた所をセトに助けられるが、その後にキサラを捕らえていた者たちによってセトの村が襲われたため「白き龍」の力でセトを助ける。魂と魔物が融合しているため、原作ではキサラの意識がある内は「白き龍」の力を解放することはできなかったが、アニメ版では自分の意思で発現させることができるようである。自分に優しくしてくれたセトを「セト様」と慕うようになるが、白き龍の力をセトに与えようとするアクナディンによって殺されてしまう。だが、その魂は白き龍と共にセトを守り、闇の呪縛から救った。アニメ版では記憶の世界に迷い込んだ海馬と話したことから、キサラを迫害から庇おうとした遊戯たちが見えなかった原作版とは違って記憶の世界の住人でない者も見える。セトの人間性や、現代の海馬と「青眼の白龍」の関係を語る上で重要な立場でもある。英語版では青眼の白龍の抽出に成功したうえで生き残っている。なお、日本アニメ版ではキサラから抽出された「白き龍」は三幻神でさえかなわなかったゾークの右腕を吹き飛ばしているが、英語版ではゾークに何もできず倒されている。 「白き龍」こと「青眼の白龍」を呼び出せる能力とキサラのイラストと酷似するカード名「青き眼の乙女」として2013年6月15日よりOCG化を果たした。 マナ 声 - 中尾友紀 ナイル増水期第三の月4日生(13歳)、身長148cm、体重35kg、血液型B型、好きな食べ物:セモリナのケーキ、嫌いな食べ物:薬用パン マハードの弟子である少女。初登場時は精霊を見ることができなかったが、師匠の死後は「立派な魔術師になる」と決意する。後に戦闘能力はないものの精霊を召喚できる程に成長し、マハードに魔力(ヘカ)を分け与える術を会得した。最終決戦後は千年輪の所持者としてファラオであるセトを守る神官になった。 顔は「ブラック・マジシャン・ガール」に瓜二つであり、精霊は「ブラック・マジシャン・ガール」と服装まで酷似している。 アニメ版ではアテムの幼馴染で、ファラオになってもアテムを「王」ではなく「王子」と間違えて呼んでいる。記憶の世界の住人でない遊戯たちを見ることができた。魔法の腕は多少未熟だが、魔法の杖による杖術や、呪文の辞典を転送したり、金縛りや物体を操る魔法、およびカード「マジカルシルクハット」のような内容の幻影技・「魔術の冠(まじゅつのかんむり)」を使う。精霊を偶然召喚して以降、度々精霊を召喚して最終決戦を戦った。自身の精霊に乗り移る能力を持つ。最終決戦で精霊をゾークに倒されつつも生き残った後は神官セトと共に現実世界に帰るアテムを見送った。 原作とアニメでカラーリングが異なり、原作では金髪に対し、アニメ版では濃い茶髪。精霊の方も、原作では褐色肌に対し、アニメ版では白肌となっており、ブラック・マジシャン・ガールにより近い見た目をしている。 2019年2月9日の「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」に「守護神官マナ」のカード名としてOCG化を果たすが、容姿はアニメと同様褐色肌で髪型は異なり、黒髪のショートヘアとなっている。 ボバサ 声 - 水島裕 墓守の一族(守るアイテムから幾つかに分裂した分派)の人間。 褐色の肌にちょび髭を生やした肥満体の男で、体に七つの千年アイテムを収納できるくぼみがある。片言の口調で喋る。その正体はハサンでありシャーディー本人だった。 アニメ版では登場の仕方も性格も異なっており、かなりの大食漢で、体を膨らませて空を飛べる。ファラオの記憶の中でのみの登場でシャーディーとは別人とされた。 原作での一人称は「ボク」で、稀に「私」「ボバサ」。アニメでの一人称は「ボバサ」で、稀に「オイラ」。 ハサン 声 - 池田政典(ナレーションも担当) 黄金の仮面を被った謎の人物。 ボバサの正体であり、アテムの父アクナムカノンの魂の化身(アニメ版では歴代のファラオを守ってきた守護神)。千年アイテムの力を恐れたアクナムカノンが死後、自らの魂を記憶の石版に捧げて封印した精霊。バクラの攻撃で谷底に落ちたアテムを助けた。ゾークの復活と共にアテムの元に現れ、アテムを援護した。最期はアテムをゾークの攻撃から庇い、消滅した。原作では仮面の下の顔はシャーディーのものだった。アニメでは素顔は不明だが最後にシャーディーが千年秤の力で同化した際には原作同様シャーディーの顔になった。 大邪神ゾーク・ネクロファデス(だいじゃしんゾーク・ネクロファデス) 声 - 海津義孝 冥界に君臨する大邪神。本作の黒幕。アクナディンを利用して千年アイテムを生み出させた悪の根源。 記憶編終盤において七つの千年アイテムと冥界の石版(アニメ版では盗賊王バクラが変身した姿)によって復活し、部下である無数の死霊軍を率いて世界を滅ぼそうとする。ブラック・マジシャンやエクゾディアを圧倒、アニメ版では「青眼の白龍」や三幻神、更には「究極竜騎士(マスター・オブ・ドラゴンナイト)」をも退ける等原作よりも悪役全開となるが、光の創世神ホルアクティに敗れ死霊軍と共に消滅した。 アニメ版では本来の歴史でも復活して王を圧倒し、千年パズルに封印されたのは闇の大神官の魂ではなくゾークの魂ということに変更されている。そのため、アクナディンのミイラが現代に存在する事や、アクナディンがゲーム内での自分に話しかける場面はない。遊戯たちが駆けつけた際にデュエルディスクからモンスターを召喚されるも全て倒し、倒したモンスターの攻撃力分のダメージを持ち主のプレイヤーに与える能力として設定がなされている。 モンスターワールド編のゾーク(声:飯塚昭三)がキャラクターの元となっている。下半身の股間部分にはドラゴンと思わしき生物が付いているが、文庫版ではデザインが変更され、この生物はゾークに巻き付いてるだけの存在になっている。 光の創造神ホルアクティ(ひかりのそうぞうしんホルアクティ) 声 - 深見梨加 ゾークの対極に位置する女神で、母性の力の象徴でもある。 記憶編終盤において王の名によってオシリス、オベリスク、ラーの三幻神が融合して現れた。「光創生(ジェセル)」の一撃でゾークを消滅させる。 2011年12月にOCG化されるが、その時期にストラクチャーデッキ-ドラゴニック・レギオン-に封入されている応募券3000名、週刊少年ジャンプ(2012年2号)・Vジャンプ(2012年2月号)・DUEL ARTの合同企画4000名、アニメZEXAL(2011年12月19日放送回)での応募3000名の計10000名に抽選でプレゼントされた。2020年現在ではオークションでしか入手できず入手困難となっている。 名の由来はエジプト神話の神「ラー・ホルアクティ(ホルス)」から。
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