天ぷらとは? わかりやすく解説

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テンプラ

魚・貝野菜などに小麦粉を卵・溶いた衣をつけ、植物油揚げ日本料理野菜類のものを精進揚げといって区別することもある。また西日本では、薩摩揚げをいう所もある。

《うわべを作るところから》

めっきしたもの。「—の金時計

にせもの。「—学生

《「テンプラ揚げる」に掛けたもの》ゴルフティーショットボールを空高く打ち上げ飛距離出ないミスショットのこと。

[補説] 語源は、ポルトガル語のtempero; têmporasまたは、スペイン語のtemploからなどの諸説がある。「天麩羅」とも書く。

テンプラの画像

テンプラ

ンプラ (ポルトガルtempero)天麩羅・天ぷら】[名] 揚げかまぼこ一種魚肉すりつぶして練ったものを小判状にし油で揚げたもの。

天ぷら

大阪弁 訳語 解説
天ぷら 天ぷら 天麩羅野菜などに小麦粉の衣を付けて油で揚げる、「付け揚げ」のこと。単に天ぷらと言えばたいがいエビの天ぷらをさす。「天ぷらうどん」は、エビ天入ったうどん。


天ぷら

大阪弁 訳語 解説
天ぷら さつまあげ 天麩羅魚のすり身揚げ練り製品。おでんなどに入れる。平天、ゴボウ天、イカ天などがある。西日本での共通語さつまあげといえばサツマイモの天ぷらやサツマイモ混ぜたあげを想像してしまうので注意


天ぷら

読み方てんぷら

野菜などに、小麦粉溶いた衣をつけて油で揚げ料理、ではありますが、これも沖縄県外のいわゆるテンプラ」を想像するとだいぶ違う。もっと衣が厚くてカジュアルな感じ(?)で食べます

天ぷら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 02:13 UTC 版)

天ぷら(てんぷら、天麩羅、天婦羅[1])は、魚介野菜等の食材を小麦粉を主体としたで包み、揚げて調理する日本料理である[2]


注釈

  1. ^ あとの二つは寿司蕎麦である。
  2. ^ 平田萬里遠の『近世飲食雑考』によると、17世紀末にポルトガルから伝来した料理であるとされる。
  3. ^ これらの作品では「一銭てんぷら(天麩羅)」と呼ばれていた。素材もスルメゴボウイワシ紅ショウガといった物が使われていた。
  4. ^ 「逐電(ちくでん)浪人」の「ちく」「でん」を逆さにして「天竺」の字を宛てた、一種の洒落。住所の定まらない浮浪人。

出典

  1. ^ てんぷら”. コトバンク. 2018年1月4日閲覧。
  2. ^ 大辞泉』(小学館)「魚・貝・野菜などに小麦粉を卵・水で溶いた衣をつけ、植物油で揚げた日本料理。野菜類のものを精進揚げといって区別することもある」
  3. ^ a b 天ぷら”. 辻調理師専門学校. 2018年1月4日閲覧。
  4. ^ a b c 東京油問屋史 - 天ぷらの話”. 東京油問屋市場. 2018年1月4日閲覧。
  5. ^ a b c d e 永山久夫『江戸時代の食風景』[要ページ番号]
  6. ^ 3.天ぷらは庶民の文化 ~江戸時代”. 日本植物油協会. 2018年1月4日閲覧。
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  10. ^ 江後迪子『南蛮から来た食文化』弦書房、2004年、p.134-137頁。ISBN 4-902116-25-1 
  11. ^ 吉川誠次、大堀恭良『日本・食の歴史地図』生活人新書、2002年、p.81-88頁。ISBN 4-14-088016-3 
  12. ^ a b c 松下幸子著『図説江戸料理事典』(柏書房 1996年)p.193
  13. ^ a b 澁川祐子 (2013年4月12日). “「天丼」の進化は屋台系とお座敷系の2系統 “黒天丼”と“白天丼”はどちらが先に生まれたのか”. 食の研究所 (JB Press). 2018年1月4日閲覧。
  14. ^ 東京油問屋史 - 油の消費が急速に減少”. 東京油問屋市場. 2018年1月4日閲覧。
  15. ^ 平野正章/小林菊衛著『日本料理技術選集 てんぷらの本』(柴田書店)p.140
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  17. ^ 日清オイリオ’sキッチン|泡立ち
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  25. ^ 天ぷら廃油争奪戦:CO2削減効果の航空燃料に/国産化の動き ローソンが提供検討」『朝日新聞』朝刊2022年10月22日(経済面)2022年10月27日閲覧
  26. ^ バイオ燃料広がる 飲食業廃油再利用 生産・配送脱炭素へ読売新聞オンライン・中部発のニュース(2022年3月19日)2022年10月27日閲覧
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  28. ^ 一例として、【きょうのひと皿】豚天『読売新聞』朝刊2018年3月22日(くらし面)。
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  31. ^ tempura - Online Etymology Dictionary
  32. ^ a b c d e 岡田哲著『たべもの起源事典』(東京堂出版 2003年)308頁では、諸説ある中の一説として紹介している。
  33. ^ a b c d e 『衣食住語源辞典』(東京堂出版 1996年)193頁では、諸説ある中の一説として紹介。
  34. ^ ダン・ジュラフスキー『ペルシャ王は「天ぷら」がお好き?』(早川書房、2015年)では天ぷらの原型がエスカベーチェにあり、これはシクバージsikbajから来ているとして、語源については日本食研究家のエリック・C・ラスのこの語源説を紹介している。
  35. ^ 第一話 天ぷら渡来450年!”. 東天会. 2018年1月4日閲覧。
  36. ^ 楳垣実著『外来語』講談社文庫。これも諸説ある中の一説。
  37. ^ 鈴木牧之北越雪譜』が紹介している山東京山の説。
  38. ^ 平野正章/小林菊衛『てんぷらの本』(柴田書店)31頁
  39. ^ どんぶり探偵団・編『ベストオブ丼』(文藝春秋)85頁より。またこの話は、日本海軍軍人山内万寿治男爵随筆『かきのぞ記』に見えるという。
  40. ^ 天ぷら、季節の日本料理 葵丸進”. 浅草大百科. 2018年1月4日閲覧。
  41. ^ にっぽん食 探見”. 京都新聞. 2018年1月4日閲覧。
  42. ^ ぬれ天ぷら★”. 天ぷら左膳STAFF BLOG. 2018年1月4日閲覧。
  43. ^ ソースでてんぷら(その3)”. 日経電子版. 2018年1月4日閲覧。
  44. ^ 「天丼てんや」大阪に再進出 迎え撃つ「さん天」、競争激化も - ITmedia・2023年8月3日
  45. ^ 篠田鑛造『明治百話』角川選書24
  46. ^ 世界大百科事典平凡社
  47. ^ a b c d 岡田哲著『たべもの起源事典』(東京堂出版 2003年)p.138
  48. ^ 金ぷら”. 京都天ぷらかふう. 2014年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月4日閲覧。
  49. ^ 宮崎正勝『知っておきたい「食」の日本史』(角川ソフィア文庫)p.169
  50. ^ ダッタンそば処めばえ 株式会社インテリア コスゲ”. 西秩父商工会. 2018年1月4日閲覧。
  51. ^ a b c 平野正章/小林菊衛著『日本料理技術選集 てんぷらの本』(柴田書店)p.84
  52. ^ とことん県民性|B級グルメ 福島県”. Net RICHO. 2018年1月4日閲覧。
  53. ^ まんじゅうの天ぷら”. ぐるたび. 2018年1月4日閲覧。
  54. ^ 大阪府(箕面市)もみじの天ぷら”. 日清オイリオ (2009年10月8日). 2023年3月25日閲覧。
  55. ^ 『徳川実紀』 第1編、経済雑誌社、1904年、275-276頁。 
  56. ^ 馬渕まり. “第5回 徳川家康と胃がん”. がん治療.com. 2021年10月7日閲覧。
  57. ^ 徳川家康、秀忠、家光の死因が分かる資料はないか。”. レファレンス協同データベース. 2021年10月7日閲覧。
  58. ^ 平野正章/小林菊衛・著『日本料理技術選集 てんぷらの本』(柴田書店)267頁


「天ぷら」の続きの解説一覧

天ぷら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:18 UTC 版)

「衣」の記事における「天ぷら」の解説

天ぷらの場合薄力粉天ぷら粉)を冷水鶏卵溶いたものを用いることが多い。温度上がったりかき混ぜ過ぎたりすると、小麦含まれるタンパク質グルテン)が結合してしまい、さくさくした食感得られなくなる。さっくり揚げるために、ふくらし粉少量加え場合もある。また「変り揚げ」と称して短く切った蕎麦素麺春雨細かく切ったゆばなどを用い場合もある。

※この「天ぷら」の解説は、「衣」の解説の一部です。
「天ぷら」を含む「衣」の記事については、「衣」の概要を参照ください。


天ぷら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 04:03 UTC 版)

揚げ物」の記事における「天ぷら」の解説

天ぷらは、小麦粉と卵を使用した衣をつけて揚げたもの。衣の中で素材蒸し上げ独特な技法野菜の天ぷら。精進揚げ - 精進料理使われる野菜の天ぷら。 あげいも - 北海道ご当地料理ジャガイモの天ぷら。 みそポテト - 埼玉県郷土料理味付けしたジャガイモの天ぷら。 パコラ - 南アジアの天ぷら。野菜ヒヨコマメ粉の衣を付けて揚げる。 肉・の天ぷら。とり天 - 大分県郷土料理鶏肉の天ぷら。 げそ天 - イカの天ぷら。 ゆばチーズ - 京都ご当地料理チーズ入った魚のすり身湯葉包んで揚げた天ぷら。 かき揚げ - 小さく切った魚介類野菜の天ぷら。 磯辺揚げ - 小麦粉と卵で溶き青のり加えた衣に食材につけて揚げたもの。板海苔巻いて揚げたもの。 味の付いた衣を使う天ぷら。長崎天ぷら - 長崎郷土料理で天ぷらの起源になった甘くて軟らかい付きの衣を使う。 フリッター - 洋風天ぷら。小麦粉卵黄牛乳溶き、これに泡立てた卵白加えた衣をつけて、野菜・果物などを揚げたもの。衣が柔らかく甘み含んだものがある。

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