羅とは? わかりやすく解説

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ら【羅】

読み方:ら

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]うすぎぬ

捕らえる網。網にかけて捕らえる。「雀羅(じゃくら)・網羅爬羅剔抉(はらてっけつ)」

網の目のように並べ連ねる。並ぶ。「羅列森羅万象

うすぎぬ。「羅衣綺羅(きら)・軽羅綾羅(りょうら)・一張羅

梵語外国語音訳字。「羅宇(ラウ・ラオ)・羅漢羅紗(ラシャ)・羅甸(ラテン)/伽羅(きゃら)・修羅(しゅら)・魔羅金毘羅(こんぴら)・曼陀羅(まんだら)」

難読呉羅(ゴロ)・新羅(しらぎ)・遍羅(べら)・羅馬尼亜(ルーマニア)・羅馬(ローマ)・羅府(ロサンゼルス)


ら【羅】

読み方:ら

絡(から)み織り一種網目のように織られ薄地の絹の織物うすもの


うす‐もの【薄物】

読み方:うすもの

《「羅」とも書く》薄く織った織物。紗(しゃ)や絽(ろ)、麻の上布(じょうふ)の類。また、それで作った単(ひとえ)。うすはた。《 夏》

酒の燗(かん)をするのに用い薄手銅製の鍋。〈日葡


読み方:ラ(ra

絹織物の一。うすぎぬ


名称:
ふりがな
芸能工芸区分 工芸技術
種別 染織
認定区分 各個認定
指定年月日 1995.05.31(平成7.05.31)
解除年月日
指定要件
備考
解説文:  羅は、経糸互いに絡【から】み合う複雑な捩【もじ】り織、搦【から】み織の組織織り出す染織技術である。古代盛んに織られた後中世以降衰退したが、近代至ってその制作技法復元積極的に試みられた。
 精緻極めた薄物の羅には、無文【むもん】の羅と文様織り出した文羅【もんら】があり、その組織は、網捩り、籠捩りのほか、さらに平組織を併用した特殊な羅がある。
 近年伝統的な技法基本しながら素材吟味織り方創意工夫加えられ特殊な文羅【とうもんら】、金糸織り込んだ羅金【らきん】などの複雑な技法駆使する活発な制作活動が行われており、歴史的に芸術的に価値の高い工芸技術となっている。
工芸技術のほかの用語一覧
染織:  紬織  経錦  綴織  羅  芭蕉布  首里の織物
漆芸:  沈金

読み方:ら

  1. 羅。男陰の古語魔羅の略。「皇帝紀抄」に此語あり。「古今若衆」序に「らをも入れずして」とあり。題「地獄谷」なる狂詩に「左右有小阜。日陰多。谷深不見測量是用羅」とあり。
  2. 男陰。麻羅の略。切断せるを「羅切」と言ふ
  3. 魔羅の略で陰茎のこと。「マラ参照
  4. 魔羅の略。去勢羅切という。〔風流
  5. 〔花〕魔羅の略。去勢を「羅切」という。

分類 花柳界

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読み方:ウスモノ(usumono)

絹の細い繊維織った上質のひとえ

季節

分類 人事


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 00:57 UTC 版)

(ら、うすもの)は絡み織を用いた、目の粗い絹織物の一種。


  1. ^ 『日本美術年鑑』平成元年版(277頁)”. 東京文化財研究所 (2014年). 2022年10月20日閲覧。


「羅」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「羅」の解説

綟り織もじりおり)あるいは絡み織からみおり)と呼ばれる薄物絹織物一種経糸隣り合う経糸互いに搦み合い網状組織作るのである製織労力熟練要する高級織物である。中宮寺天寿国繡帳は羅の地の上刺繡施している。

※この「羅」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「羅」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:52 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 薄く織った織物
  2. 男陰の古語魔羅の略。(『隠語辞典集成21巻, 『大辞林』)

造語成分・略称

羅甸の第1字)

  1. ラテン語関係する語を作る
  2. ルーマニア

熟語



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「羅」の例文・使い方・用例・文例

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