劇中での軌跡
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シティーハンターはツーマン・セル(二人一組、バディーシステムとも)であり、日本での初代相棒は獠とは正反対の性格のマネージャー兼作戦立案の槇村秀幸(まきむらひでゆき)であった。しかし、彼は仕事中に命を落としてしまい、その跡を継いだのが槇村の妹である槇村香である。その香に対しては、当初は親友への義理立てとして身柄を預かり、妹のような感覚しかもっていなかった。いつかは表の世界に帰そうと思っていたようだが、共に過ごすうちに仕事上の相棒以上の感情を抱くようになる。 獠の過去の素性は謎に包まれていたが、物語中盤に明らかになる。獠は物心つかない幼少時代、とある中米の国で飛行機事故に遭い天涯孤独の身となる。飛行機恐怖症なのは、この出来事によるトラウマが起因している。この恐怖症は相当のもので、飛行機に乗ると怯えることはもちろん、飛行機の姿、音、「飛行機」という単語自体も嫌いである。ただ、いざという時に、恐怖症は現れない。事故で中米のジャングルに放り出されたところを、反政府ゲリラの村に拾われ、それ以来戦闘の世界に生きることになる。そのゲリラ組織の中で一、二を争う戦士だった日系人、海原神が幼い獠に戦い方と生きる術を教え、獠も彼を父親として慕った。冴羽獠という名前は、リョウとしか覚えていなかった彼に海原が付けたものである。 海原や、同じゲリラ部隊で海原と一、二を争う腕前を持つ、ある人物の元で育ち鍛えられた獠は、メキシコでの内戦で30分で一個師団を壊滅させるほどの腕前を誇っていたと言われている(そのエピソードは獠が傭兵時代のことらしいが、それがいつの時期であるかは不明)。しかし内戦が果てしなく続く中、狂気に侵され始めた海原に騙されて、エンジェルダスト(幻覚剤の一種)を投与された。 これを投与された者は人間離れした怪力と運動神経を発揮し、多少銃弾を浴びても死なない「不死身」の体になるが、精神が麻痺し、外部からの洗脳を受けやすい状態になる。これにより戦闘マシンと化した獠は、単独で一部隊を壊滅させる戦果をあげる。この時獠に壊滅させられた部隊は、海坊主が指揮していた政府側の傭兵部隊で、唯一の生き残りの海坊主は獠によって両眼に致命的な傷を負わされる。また戦果にもかかわらず、ゲリラ組織は敵を陰惨なまでの殺戮で全滅させた獠の働きぶりに恐れおののき、独断でこの作戦を行った海原を追放した。獠も禁断症状で長い間生死の境をさまよった。 結局、中米での獠達の反政府闘争は政府軍に敗れ、ゲリラ組織は離散、その後獠は、海原と共に獠を鍛えたゲリラの仲間(ブラッディ・マリィの父)と渡米してスイーパーの仕事を始め、その初代相棒と何らかの事情で離れた後も、ミック・エンジェルやブラッディ・マリィらとパートナーを組み活躍した。しかし身に危険が迫り、巨大な犯罪組織から逃れるように元々の故郷であるはずの日本に、密入国という形で帰国。やがて新宿で槇村や冴子と出会い、スイーパー「シティーハンター」としての活動を開始する。そして相棒槇村の妹、香と出会ったあたりから作品『シティーハンター』は始まる。 そうした過去を持つ獠は、香や依頼人の美女の前では明るく能天気とも見える行動をとるが、その姿とは裏腹に、物心ついた頃からゲリラ兵士として、地獄のような戦場で戦うことしか知らず、唯一人間らしい絆を感じていた育ての父に裏切られたという、過酷で荒んだ少年時代を過ごしてきたため、アメリカ時代の彼の相棒ミックによれば、かつては「暗い死神の瞳」を持ち、「戦いの中に死に場所を求める」破滅的な生き方だったそうである。スイーパーになってからも、仕事上以外は人と深い関わりを持たずに独りで危険な世界に生きてきたが、槇村兄妹や仕事を通してのさまざまな人物との出会いによって、人間的な温かさを取り戻していく。香とも「二人でシティーハンター」として生きていくことを決意しそしてお互いの生きる意味となる。
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劇中での軌跡
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雪の晩、999号の駅のある地球の大都市・メガロポリスに向かう途上、母は機械伯爵に人間狩りの対象として撃ち殺された上に、その亡骸を持ち去られて剥製にされてしまう。鉄郎は母の仇討ちと、彼女の意志を継ぎ自ら「機械の体を無料でくれる星」に赴いて機械の体を手に入れることを誓う。漫画及びTV版では母の死後行き倒れたところをメーテルに助けられ、彼女から999のパスを貰い、共に銀河超特急999で旅をすることとなる。そして999で旅立つ前に機械伯爵の屋敷に赴き、母の仇討ちを遂げる。 劇場版1作目ではそれから数年後、メガロポリスのスラム街で成長した後の姿で登場。発券機で定期券を購入したばかりの機械化人のカップルから仲間と共に定期券を奪ったものの、機械ポリスの追求から逃れる最中にそれを落としてしまう。その途中で出会ったメーテルから999の定期券を貰って彼女と共に999で旅をすることとなり、999の停車駅・惑星ヘビーメルダーに現れた機械伯爵の居城、時間城に赴いて仇討ちを遂げる。 当初は母の遺志であった「機械の体を無料でくれる星に行って、機械の体を手に入れる」という目的に固執していたが、道中の様々な星での出会いと別れ、様々な体験を経て限りある命の尊さを認識することとなり、当初は鉄の様に固かった信念は揺らいでいく。そして終着駅で、選択を迫られた時に-劇場版第1作では「機械化される」というだけで選択の余地はなかったものの-鉄郎は意思を固めることとなる。 機械帝国が崩壊した後は、英雄として全宇宙に名を轟かせている。劇場版第2作でも傷を負った鉄郎を助けたパルチザン・ミャウダーが彼の定期券に記載された名前を見て、「どこかで聞いた名前だと思っていたが、オレは大変な大物を助けたわけだ」と発言しており、英雄視されていたことがわかる。
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劇中での軌跡
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「バラン (ダイの大冒険)」の記事における「劇中での軌跡」の解説
ハドラーが魔王として地上を席巻していた頃、世界のバランスを崩す者を制裁するはずの竜の騎士は現れず、ハドラーを倒したのは人間の勇者アバンであった。その頃、バランはより強大な敵:冥竜王ヴェルザーと魔界で戦っていたからである。ヴェルザーは地上界支配をもくろむ最後の智慧ある竜であり、劇中ではヴェルザーに比べればハドラーなど黙殺してもやむを得ない小物とされている。 ヴェルザーを死闘のすえ滅ぼしたバランは地上に戻るも瀕死の重傷を負っており、竜の騎士の力を回復するという奇跡の泉に向かうも、たどり着く直前で倒れてしまう。その時にアルキード王国の王女であるソアラに命を救われ、バランはソアラと恋に落ちる。ソアラに招かれてアルキードの城に入った彼は、ソアラとの仲もますます深まり、次期国王としての人生を歩むかと思われた。 だが、見ず知らずの彼を快く思わぬアルキードの家臣たちは、アルキード王にバランが人間ではないと讒言し、それを信じたアルキード王はバランを城から追放する。バランはソアラに別れを告げ、一人アルキードを去ろうするも、ソアラに子を宿していると打ち明けられて彼女と共にテラン王国の森深くへ逃げのびる。潜伏生活の中で、彼らの息子:ディーノ(ダイ)が生を受け、バランとソアラはひとときの安息を得る。 しかし、魔物に王女を奪われては国の名折れと激怒したアルキード王は、バラン達の居場所をつきとめ大軍で包囲する。バランは妻子の安全を条件に投降するが、ダイは異国の地へ流され、自身は公開処刑されることとなる。そして処刑当日、バランを狙って放たれた攻撃呪文は、突如バランをかばったソアラに命中し、バランの腕の中でソアラは息絶えてしまう。アルキード王はソアラを恥さらしと罵倒するが、その態度に激怒したバランは竜の騎士の力を開放し、アルキード王国を大地ごと消滅させる。 異国へ送られたダイを乗せた船は難破しており、バランは世界中を探したものの再会は叶わなかった。愛する妻と我が子を奪われ、人間の自分勝手さに絶望していたバランに、大魔王バーンが「人間は地上を汚す生物、人間を滅ぼし地上に理想郷を築く」と伝えて協力を求める。バーンの誘いに応じたバランは魔王軍へ加わり、最強のモンスターであるドラゴンで構成された超竜軍団を率いて、堅牢な城塞に守られたリンガイア、世界最強の騎士団を擁するカールといった強国を瞬く間に滅ぼした。 魔王軍に抵抗する勇者ダイこそ、彼の息子だと知ったバランは、テラン王国の竜の神殿でダイと再会する。バランは共に人間を滅ぼそうとダイに持ちかけるも拒まれたため、竜の紋章の共鳴を利用してダイの記憶を消し、強制的に味方につけようとする。記憶を失ったダイをバランに渡すまいとするレオナ達の抵抗を受け、バランは激昂して竜魔人と化す。ポップがメガンテにより命を散らすのを見て記憶を取り戻したダイとの激闘の果てに、バランは息子の成長を認め、その立場を尊重する形で剣を納めた。 ダイとの骨肉の戦いを契機に、バランは魔王軍を離脱する。バランを危険視したバーンは死神キルバーンを差し向けるが、バランは真魔剛竜剣の一閃で容易く撃退する。その際、キルバーンの言葉からバーンの目的が地上界の消滅にあると知ると、当初は単身でバーンの魔宮へ向かい決戦を挑もうとした。 しかし、ハドラー親衛騎団の僧正フェンブレンに襲われるチウを気まぐれで助けた後、ヒュンケルとクロコダインに遭遇する。クロコダインから共に戦うよう説得されるが拒否し、ヒュンケルとの一騎討ちを行うが、ハドラー親衛騎団の女王アルビナスが突如として介入してくる。ヒュンケルが攻撃の標的をアルビナスへ切り替えて撃退したものの、無防備でバランの攻撃を受けたヒュンケルは「二度と戦えない」とバランが述べるほどの重傷を負う。ヒュンケルの覚悟を見たバランは、彼に何を報えばいいのかとクロコダインに問いかけ、ヒュンケルの心意気を汲んで欲しいと懇願される。 その後、彼らの意を汲んだバランは一時的にダイたちの仲間に加わり、ダイと共にバーンパレス(大魔宮)でハドラーと対峙する。戦闘の序盤にハドラーの腹中に黒の核晶(コア)が埋め込まれているのを見つけ、首をはねれば黒の核晶はすぐには作動しないと考えたバランは一騎討ちを仕掛け、秘剣ギガブレイクを放つ。しかし、キルバーンを斬った影響で真魔剛竜剣の切れ味が鈍っていたため、首を切り落とすことができなかった。そのためカウンターを喰らいそうになり、かばったダイがハドラーの地獄の爪(ヘルズクロー)に貫かれ重傷を負ってしまう。 痛みに耐えながら戦うダイの姿を見て覚悟を決めたバランは、催眠呪文でダイを眠らせた後に竜魔人と化し、次元の違う戦闘力でハドラーを圧倒する。バーンの魔力による黒の核晶の爆破指示も阻止するが、ミストバーンが至近距離で黒の核晶に向けて魔力を放ったことで、黒の核晶は作動。バランは黒の核晶の爆発からダイ達を守るために、全竜闘気をドルオーラの要領で放出して爆発の規模を抑えるも、全ての生命力を失ってしまう。最期はダイに対して「私には力も魔力もあったが心がなかった。お前にはそれがある」「強く、強く生きろ」と言い残し、ダイに手を握られて「父さん」と呼ばれながら死んでいった。バランの死に際して、彼の竜の紋章はダイに受け継がれて「双竜紋」となる。死後もその魂はダイと共にあり、バーンとの最終決戦では真魔剛竜剣と共に現れてバーンの弱点をダイに伝え、息子と共に戦った。
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劇中での軌跡
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「ダイ (ダイの大冒険)」の記事における「劇中での軌跡」の解説
アバンの来訪までブラスによる魔法使いへの修行を行っていたが、当時は才能が開花していなかったため、メラすら使うことができなかった。デルムリン島に家臣と共に訪問してきた王女レオナと、初めて友達となる。しかし彼女は、大臣テムジンと賢者バロンに命を狙われていた。レオナが家臣達の陰謀で毒に倒れた際、怒りで紋章が覚醒。レオナを治癒し、更には裏切りの首謀者の一人バロンが乗り込んだ「キラーマシン(勇者を殺すために魔王が生み出した機械兵器)」に対し、通常時で剣を駆使してキラーマシンを破損させるなど才能の片鱗を見せ、紋章の力が覚醒し、ライデインやバギクロス等上位に当たる呪文を突如使った。最終的にはベギラマによってマシン内部にいたバロンが黒焦げになったことで戦闘不能となり、テムジンや裏切った家臣たちも全員が捕縛された。 その後、来訪したアバンの修行を受け、驚異的な成長速度によりアバン流刀殺法を数日のうちに習得していく。剣技にかけてはアバンも片手だけでは対処できず両手を使わせたほどであった。修業としてドラゴラムによってドラゴンへと変身したアバンと戦い、海波斬で辛くも勝利。その最中にデルムリン島をハドラーに襲撃されアバンを倒されてしまうが、竜の紋章の力を再び爆発させ、アバンとの戦いで傷付いていたとはいえハドラーを完全に打ち負かし追い返した。 アバン流の修行は中断され仮免状態となったが、ヒュンケルとの二度目の戦いで無意識状態で魔法剣を編み出し、魔王軍の軍団長の一人フレイザードとの戦いでアバン流刀殺法の極意をマスターし、「アバンストラッシュ」を完成させる。これには兄弟子であるヒュンケルもアドバイスを行い、一役買っている。 さらに、普通は成人するまで使いこなせない竜の紋章の力を、魔王軍との戦いの中でしばしば発現させることにより徐々に自分の意志で使うことができるようになる。だが、ベンガーナでの戦いにおいて、あまりにも人間離れした戦い方をしたことから、人々から畏怖の目で見られてしまい、激しく動揺してしまう。その後、竜の神殿にて己の出自を知り、純粋な人間ではないことを知りショックを受ける。直後に襲来した実父バランとの戦いにおいて、竜の騎士が額に共通して持つ紋章の共鳴を利用して精神支配を受ける。バランはそれによりダイの記憶を消去して、ダイを「息子」として迎え入れ自分のもとへ来させようとする。1991年版のアニメ版ではバランとの初戦で放送が打ち切りになったため(テレビ放送局の大幅な番組枠改編が主因)その都合上、記憶喪失に耐え抜き仲間達の想いを乗せたアバンストラッシュでバランを退けている。 記憶消去による疲労のため一度は撤退したバランだが、ダイをこの手にせんと再度襲来。ポップが放った自己犠牲呪文メガンテにより、大きな犠牲を経てダイは記憶を取り戻す。再びバランに記憶を消去させられんとするが、その精神支配から逃れるために、数千年にわたる竜の騎士の歴史の中で額にのみ存在し続けた竜の紋章を右手に移すという奇跡を成し遂げる。これはダイの体に流れる人間の血が実現させたものであり、竜の騎士に流れる竜と魔の力を人の心によって完全に御したことにより、自分の意志で竜の紋章の力を100%自由に操ることができるようになる。しかし、実力の差は大きく竜魔人と化したバラン相手に、劣勢に追い詰められていく。ヒュンケルの策とクロコダインの助力により、ダイは鎧の魔剣を借り受け、更には死したはずのポップが放った呪文にバランが気を取られ隙が出来たこともあり、ライデインストラッシュを用いて勝利し、バランを退かせた(この時のバランはギガブレイクで迎え撃ったはずだったが、実際はクロコダイン相手に二度もギガブレイクを放ったことや「ドルオーラ」を二度も使ったこともあり、魔法力が足りずライデインだったことも敗因となった)。 この後、仲間になった空手ねずみ・チウのたくましさを見てダイは「自分が人間ではないことで悩んでいたのが小さい問題に思える」と生まれた生命の違いで己を制限することはなくなった。 バラン戦を経て竜闘気の操り方を覚えたダイは、その強力な力のため、自らの力に耐えきれる武器がないことと、力を無尽蔵に消費してしまいすぐエネルギーが尽きてしまう問題が顕在化してくる。自分が用いることのできる最強の剣を探すさなかで、魔界の名工ロン・ベルクに出会い、彼の入魂の一刀「ダイの剣」が竜闘気をフルに使える唯一無二の武器となり、初実戦で鬼岩城を両断する。当初は相手の力量を見切れない未熟さゆえにダイの剣に振り回されたが、その使い方を闘いの中で修得してゆく。また、この頃から「アバンストラッシュ」ですら決め技としては力不足に陥りつつあったため、バーンの居城であるバーンパレス再突入前およびハドラーとの最後の戦いにおいて「アバンストラッシュX」と「ギガストラッシュ」を編み出した。 死の大地において父であるバランが亡くなった後、彼の持っていた正統なる竜の紋章を左手に受け継ぐが、バーンとの最初の対峙ではまだバランの紋章は発動しなかった。そのため、バーンの圧倒的な戦闘力の前に太刀打ちできずに敗れてしまう。瀕死の重傷を負い、マザードラゴンによって命を救われるものの、圧倒的な実力差と父の死のショックに打ちのめされ一度は戦意喪失しかける。しかし、亡くなった父の幻影や仲間達からの励ましにより立ち直り、最終決戦時の対バーン戦直前に「双竜紋」としてバランから受け継いだ紋章を発動・覚醒させる。これにより、人間と竜の騎士の混血児としての素質・アバンとの修行をベースに得た力に加え、バランの戦闘経験(マザードラゴンから代々の竜の騎士が受け継いできた経験を含む)を受け継いだ超戦士となる。 それでも真・大魔王バーンには決定的に力が及ばなかったが、それはダイ自身の力が宿った右手の紋章に比べると、バランの力が宿った左手の紋章の力は半分も出せていないからであった。本来この世に一人しかいないはずの竜の騎士の紋章の共鳴は、先にダイが記憶を消去させられたように非常に危険であり、ダイ自身も双竜紋が宿ってから破壊衝動に時おり駆られるのを自覚していた。そのため、ダイは自分が自分でいられるように無意識に左手の力をセーブしていたのだが、傷付いた仲間たちのため地上のためそれを解放した。 バランの精神支配から逃れる必要もなくなったダイの両拳の紋章は、再び額に戻ってひとつになり、ダイは竜魔人へと変身した。これによりダイは、バーン曰く「バランにあってダイに唯一欠けていた殺気を兼ね備え、完全無欠の最強戦士」となった。死闘の末バーンもまた「鬼眼王バーン」となり、最後は宇宙空間での一騎討ちを演じ、一度は劣勢に追い詰められるが、最後は自らの力と思いを爆発させて劣勢を覆し勝利する。 バーンとの戦いの後、キルバーンが作動させた爆弾「黒の核晶(コア)」を持って爆発と共に空中に消えた。ただし、彼の分身でもあるダイの剣がまだ光を失っていないことから、どこかで生きていることは確実だが、実際の消息は分からないままである(ダイの剣を作ったロン・ベルクいわく「天界や魔界の可能性もある」とのこと)。 後のコンビニでの安価版コミックスでのインタビューによるとバーンを倒した後も作品が続いていた場合、5年後の世界で竜騎将として新生竜騎衆(ラーハルト、クロコダイン、新キャラクター)を率いて魔界で戦いを繰り広げる予定であったという。
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劇中での軌跡
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「キルバーン (ダイの大冒険)」の記事における「劇中での軌跡」の解説
数百年前、バーンとヴェルザーが停戦協定を結んだ際にヴェルザーの命を受け、バーンの協力者として遣わされた。だが真の使命はバーンの地上征服、破壊の監視と暗殺であり、彼の計画がしくじろうものならその場で始末する命を任されていた。その真意はバーンに一目で見抜かれたものの却って気に入られてミストバーンと並ぶ片腕として迎えられ、ミストバーンもまた大魔王を前にした図抜けた態度に感服し、敬意を払うようになる。キルバーン自身も、そのバーンの対応を「器が大きい」と評し、ミストバーンとの関係と併せて任務とは別に個人としてはバーンたちをそれなりに気に入っていた様子を見せていた。しかし最後まで自分の使命を忘れることは無く、バーンとの関係について「従う義理はあっても義務は無い」と表現している。 六大軍団が健在であった頃はダイたちとの戦いにおいてあまり前面に出ることはなかったが、鬼岩城を失ったことで激昂した勢いから素顔を現そうとしたミストバーンを制し、当初から目を付け危険視していたポップを死の大地に誘い出して暗殺を謀る。ダイに阻止されたが、彼とハドラーとの対決後に再びポップを狙う。しかし、クロコダインの乱入により再び取り逃がしてしまう。二度も獲物を仕留め損ねたことでプライドを傷つけられ、今後もポップを付け狙うようになる。ダイ一行がバーンパレスに乗り込んでからは、そこに仕掛けた数々の罠を駆使して抹殺にかかる。ダイがハドラーと決着を付けた瞬間の隙をついて最高傑作の罠である「ダイヤ9」に陥れ、助けに飛び込んだポップもろとも焼き尽くそうとしたが、長い沈黙を破って駆けつけたアバンに罠を破られ、自身も斬りつけられて仮面を割られる。そのことに激怒し、以後はその感情を表す憤怒の仮面を被ってポップよりもアバンを付け狙い、完全決着用の魔界の遺物「ジャッジ」を使ってアバンを亜空間に閉じ込めた。ここでも決闘と称しながらファントムレイザーや事前に改造を施したジャッジといった罠を持ち出し、危なくなるとピロロを使って嘘の命乞いまでするなど、卑劣な手段を散々駆使した。そしてアバンをファントムレイザーで包囲し追い詰め、トドメを刺そうとしたがファントムレイザーを逆利用され、自らの罠で首を飛ばし敗れ去ったと思われていた。
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劇中での軌跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 04:53 UTC 版)
「ラー・アンドロメダ・プロメシューム」の記事における「劇中での軌跡」の解説
時系列順では、『1000年女王』→『レジェンド』→『宇宙交響詩-』→『999』となる。ただし、作品の発表順は『999』→『1000年女王』→『レジェンド』→『宇宙交響詩-』となっており、整合性も十分に図られていない。
※この「劇中での軌跡」の解説は、「ラー・アンドロメダ・プロメシューム」の解説の一部です。
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