初実戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 06:58 UTC 版)
B-2の初実戦は1999年のコソボ紛争である。初飛行から10年も経ってからの実戦であるが、それまで実戦経験が無かった理由としては、 あまりに高価であり、偵察・撃墜・鹵獲などによる機密漏洩への懸念から、軍部が出撃させるのをためらっていた(コソボ紛争でも、同じく機密のF-117が撃墜される事態が発生していた)。 当初、爆撃機に搭載できる精密誘導爆弾が無かった。高度な照準器を用いても、無誘導爆弾は一般市民を巻き込む可能性が高いため、爆撃機の出動は控えられた。これはB-52など他の爆撃機も同様である。その後GPS/INS誘導爆弾が開発され、B-2や従来の爆撃機でも精密爆撃が可能となった。 単に本格的な空爆を伴う軍事作戦が無かった。 同紛争中、セルビアの中華人民共和国大使館への誤爆が発生した。アメリカ及びNATOは、古い地図を用いて目標を設定したミスによる誤爆であるとして中華人民共和国に謝罪した。しかしながら、当時ユーゴスラビア連邦共和国大統領であるスロボダン・ミロシェヴィッチと親密だった中華人民共和国がセルビア側を支援していたため、大使館地下にあった指揮所を故意に爆撃したのではないかという見方が存在する。
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