レッドサラマンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 07:41 UTC 版)
「岡崎市消防本部」の記事における「レッドサラマンダー」の解説
レッドサラマンダーはSTエンジニアリング(シンガポール)のExtremVをモリタが日本の国内法に合致するように小改修した車両である。日本では大型特殊自動車に分類される(ナンバープレートの種別番号は特種車の8ではなく特殊車の9)。 無限軌道を備えた連接型の車両であり、60センチの段差や水深1.2メートルまで走行でき荒れ地や雪上、がれき、浸水地域などのあらゆる災害現場に人や物資を運搬することができる。東日本大震災の教訓から総務省消防庁では緊急消防援助隊用の「全地形対応車」として、1台購入し、岡崎市消防本部に配備した。理由として同市が日本列島のほぼ中央に位置し、東日本・西日本のどちらの方向も等距離な(北陸地方は更に近い)こと(本部が東名高速道路岡崎IC近くに立地している)、南海トラフ巨大地震などの津波の被災を受けにくいことを挙げているが、このほか近隣に航空自衛隊小牧基地があり、さらに小牧基地にはレッドサラマンダーを輸送可能な輸送機を所有する部隊がいるため、災害時に空輸および緊急展開が可能という点も挙げられる。 緊急消防援助隊用車両であるため訓練以外の出動実績が長らくなかったものの、2016年には運用規約を改めて愛知県内で土砂災害が発生する恐れがある場合、出動が可能となった。同年6月21日、市東部の額田地区で土砂災害発生の危険が高まったことにより初出動した。なお、このときは警戒出動のため、実戦投入は行われなかった。 2017年7月の九州北部豪雨で、レッドサラマンダーが緊急消防援助隊として初出動・初実戦投入された。大分県日田市と福岡県朝倉市で活動し、孤立地域への消防隊員の輸送などに従事した。 2018年7月の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)で2度目の出動となり、岡山県倉敷市真備町へ派遣された。 2022年に大阪市消防局に大型水陸両用車「レッドヒッポ」が総務省消防庁より貸与され、国内で2両体制となった。
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