劇中での設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 15:41 UTC 版)
ガン=カタは、都市国家リブリアのテトラグラマトン党に所属する「グラマトン・クラリック(以下クラリック)」と呼ばれる特殊捜査官が使用する戦闘術である。第三次世界大戦までの戦闘データの統計に基き、相手の配置からそれらの攻撃や移動方向を予測し、常に敵の死角に回ることで銃弾を回避しつつ、最小の攻撃で最大の成果を得るという、合理的な概念(データ戦術)に立脚している。 基本的にはクラリック・ガン(クラリック専用銃。詳細は後述)を使用した二挺拳銃での、近距離ないし至近距離における遠近対応の銃撃戦を想定しているが、日本刀に類似した刀や、クラリック・ガン同士をフェンシングのようにすばやく打ち合わせ、敵の銃口と銃撃を払う、というような格闘戦も行うこともでき、上述のように近接武器のみならず様々な銃器、素手問わず攻撃に組み込むことができる。熟練した「第1級クラリック」であれば、クラリック・ガンの底部をハンマーのように扱う打撃のみで、アサルトライフルを装備した複数の一般兵を一人で倒す事も可能である、という設定になっている。 ガン=カタはマスターすれば、飛躍的に戦闘力が上がる事とされているが、基礎の動きをマスターするだけでも攻撃力は少なくとも120%上昇。さらに一撃必殺の技量も63%上昇し、習熟した「第1級クラリック」になれば、その戦闘能力は計り知れないものになるという。 ガン=カタ使いは多数の敵が持つ銃の向きを一瞬で判断し、その銃弾の軌道を予測しつつ攻撃を行うため、物陰に隠れず積極的に敵に接近する。この設定のため、メキシカン・スタンドオフでもアクションが停止しないという、それまでに例を見ないアクションシーンが生まれた。また序盤に登場した型稽古や残心に類似した動作など、東洋武術を思わせる要素が散見される。 クラリック・ガン クラリックが使用する架空のマシンピストル。セミオート/フルオートでの射撃が可能で、マガジンの底には、打撃用の小さな突起が出るギミックが装備されている。銃口下にも突起があるが劇中では利用しなかった。正面から(つまり、撃たれた人間の視点から)見た発射炎は、テトラグラマトン党のシンボルマークを模った形状に見える。 マガジンは通常のマガジン(下記の袖に忍ばせる予備分含む)と、クラリック・ガン2丁を構えたまま最小の動作でリロードできるように、あらかじめ投擲後に起き上がり小法師の様にマガジンを直立させる半球状のグリップエンドがついた、エクステンドマガジンがある。銃はクラリック一人ずつに支給され、マガジンの底には使用者の名前が刻まれている。 クラリックはクラリック・ガンを上着の下、或いは両袖の中に忍ばせて携行し、必要時には袖口から手の内へ飛び出させる器具を併用する。この器具には、クラリックガンへ予備のマガジンを再装填するスピードローダーの様な機能もある。 このように多数の機能を持つ銃に合わせ、フロップも複数種類が制作されているため、アングルによっては銃に違いが見られる。またベレッタM92をベースにしたのは、排莢の方向を変えやすいからだという。
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