テナルディエ一家とは? わかりやすく解説

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テナルディエ一家

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コゼット」の記事における「テナルディエ一家」の解説

テナルディエ モンフェルメイユにあった宿屋ワーテルロー軍曹』の主だった男。コゼット引き取り虐待していた。コゼットがヴァルジャンに引き取られてから宿屋をたたみ、金持ちであるヴァルジャンを一家追いかけパリ偽札作り詐欺など悪逆三昧繰り返す日々送っていた。ジャン・ヴァルジャン監禁したり、コゼット誘拐したりしようとした結果警察逮捕され挙げ句脱獄してしまい、死刑宣告されてしまう。 1833年晩夏政治家になりすまして娘のゼルマとジルノルマン邸に行き、マリユスと談判してアメリカでもらえる2万フランの手形と数紙幣せしめることに成功するその後、自由と金待っているアメリカ渡ったゼルマ・テナルディエ テナルディエ次女1815年生まれ。『レ・ミゼラブル』では《アゼルマ》と呼ばれている。赤毛やせぎすだが、大柄骨ばった体つきをしている。普段笑わないが笑うと大きな歯が見えるため、寒気がするような笑みになってしまう。それらはすべて母親譲りである。姉エポニーヌや母とつるんでコゼットを《ヒバリ》と呼んで虐待していた。しかし、生活は一変パリ街頭立って客引き売春を行うなど転落した人生を送るようになるパリ離れアメリカ逃げなければならなくなったとき、その苦悶過去一緒にコゼットにぶつける。姉はどうしてマリユスに裏切られたのか、なぜ自分たちが転落しヒバリ》だったコゼット人生勝ち組になったのか……彼女の問いコゼット恐怖どん底突き落とす。そんなことが軽々とできるのは、彼女が父親持っていた“ごろつき”の要素母親の“人でなし”の要素持ち合わせ最低な人物だからであるため。 のちにニューオーリンズエミール=シャルル・トゥシャール出逢い結婚エポニーヌ(のちのエポニーヌ=オルターンス)とコリーヌというふたりの娘に恵まれる。しかし、せっかく2万フラン大金受け取ったにも関わらずアメリカでの生活悲惨なもので、破産経験するルイ・ナポレオン肉体関係持ちエポニーヌ=オルターンスというご落胤産んでいたことを知った彼女は、家族連れてフランス帰国していた。1848年エポニーヌを《プリンス大統領の娘》として認知してもらい、第二帝政が始まると、皇帝ナポレオン3世から《トゥルスボワ伯爵夫人》の名をもらう。 自分自身幸せのためなら、金のためなら、娘だろうと憎む相手息子でも何でも利用する本物の愛を知らない哀れな女。 コゼットへの復讐果たそう常々考えている。最初は「過去をばらす」とポンメルシー夫妻たかってみせたがうまくいかず、彼女は夫妻息子ジャン=リュックを《ポンメルシー夫妻軽蔑する人間》に改造しようと考える。 その目論見は当たり、家族離散するなかでパリ残ったジャン=リュック積極的に自分頼り働かずに金をせしめ、その日その日楽しく暮らす人情味のない人間仕立て上げることに成功する。さらに、パリでもアメリカで散々なにあった経験から、今度こそ金に困らない生活を手に入れるため、次女コリーヌアルセーヌ・ユヴェ結婚させ、アルセーヌ父親取り入ろうとする。 しかし、貧民としてあえぎ苦し日々送っているだろうコゼットは彼女の知らぬところで女優ニコレット・ローリオ付き人として生活には不自由しない金を手に入れジャン=リュックエポニーヌ・オルターンス離婚してしまう。 エミール=シャルル・トゥシャール ゼルマの夫。品格はあるものの気骨がない男。いわゆるヘタレ”。ゼルマの言いなりになっているエポニーヌ=オルターンス 1837年生まれたトゥシャール夫妻長女ジャン=リュックの妻で、彼との間に長女ルイーズをもうける。ゼルマの薄幸の姉エポニーヌと、ルイ・ナポレオンの母オルタンス・ド・ボアルネから名前をもらった。実は、ルイ・ナポレオンニューヨーク滞在時、当時金持ちだった母ゼルマが取り巻きのひとりになって彼と寝たときにできた娘。ルイ・ナポレオンの子供として認知された。 黒い目が父にそっくりな、つんとすましたワガママ娘で、少女時代母親のことを「母ちゃん」と呼んだり、髪を噛んだりする悪癖があった。成長して皇帝の娘》として認知されても、人を小ばかにしたような性格はねっ返り性分治らず、何かあると《皇帝の娘》という地位『結婚』逃げようとする。《皇帝の娘》という地位には権威があり、おまけに金がもれなくついてくる結婚してしまえば母の束縛から逃げられ人生面白おかしく暮らせると思ったからである。しかし、現実そうはいかなかった。 やがてジャン=リュック豪華な結婚式挙げるが、彼は次々と愛人作り大事にしてもらえなかったため、次第に不満を抱くようになる。娘のルイーズ使って積極的に彼の気を引こうとするも失敗ルイーズ放置するようになってしまう。結局夫婦ともども不倫に走るようになってしまい、別居生活に入る。彼女もまた、母と同じく本物の愛を知らない哀れな女で、愛について議論大いに好む。 ルイーズ ジャン=リュックエポニーヌ=オルターンス娘。ルイ・ナポレオンとゼルマの孫にあたりヴァランティナ異母姉にあたる。名前は母方の祖父にちなん名づけられた。 両親の間に愛がなかったため、最終的に誰からも心から愛情を受けることができないまま育ってしまう。子供らしい生活を送れないままだった彼女の唯一の味方は、父方の叔母ファンティーヌけだったコリーヌ トゥシャール夫妻次女祖父テナルディエ似て怠惰で、何かを文句を言うむくれる傾向がある。しつけがなっておらず、子供時代は爪を噛むクセがあった。成長してからは姉同様、みちがえるほど美しくなり、それが姉妹間に嫉妬緊張の糸を生んでいた。だが、姉ほどはねっ返りでもなければ愚かでもない。 のちにジャン=リュック悪友で姉の愛人ひとりでもあるアルセーヌ・ユヴェと“金のために”結婚するアルセーヌ・ユヴェ ジャン=リュックアンリー4世中等学校在学時の同級生悪友魅力がなく、人の目をうかがうようなびくびくした性根持ち主だが、実のところ抜け目がなく、金を使って虎の威を借る狐》を地で行く青年ジャン=リュック退学追い込む原因作った父親はクレモン・フェランで雑貨商営み砂糖大根塩漬肉で儲けている富豪パリのショセ・ダンタンの高級住宅街に住む伯母称する人物のもとから学校通学していた。 のちにゼルマの次女コリーヌ結婚する。 [ 目次移動する | 先頭移動する ]

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テナルディエ一家

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レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「テナルディエ一家」の解説

夫妻子供3人(長女エポニーヌ次女アゼルマ長男ガヴローシュ)の5人家族。 1828年借金のためにガヴローシュを除く4人がモンフェルメイユ離れパリ移り住む最初1年ホームレス状態だった。後にゴルボー屋敷の、マリウス隣の部屋に住む。ジャン監禁事件エポニーヌを除く3人が逮捕された。その後テナルディエ脱獄エポニーヌ革命戦死しガヴローシュコゼットと共に暮らし、おかみとアゼルマ出獄後モンフェルメイユに戻る。 テナルディエ 声 - 矢部雅史 モンフェルメイユ宿屋ワーテルロー亭」の主。 金への執着心人一倍強い、強欲執念深い男。真っ当な仕事をする気はなく、他人からせびり取った金で毎日酒を飲んでいる。その一方妻子ガヴローシュを除く)には本人なりに愛情抱いてはいる。 かつて、ワーテルローの戦い従軍し国家将軍を護ったと自称するが、実際戦死者の懐から金をくすねており、ポンメルシーを助けたのもその延長線上に過ぎなかった。だが、ポンメルシーはそうとも知らずテナルディエ感謝しテナルディエはポンメルシーから盗んだ金で「ワーテルロー亭」を開いた金づる目的コゼット預かりファンティーヌから送られてくる養育費を懐に入れていたが、彼女の遺志継いだジャン無償コゼット引き取られてしまう。それから4年後、借金祟ってワーテルロー亭」は廃業鍛冶屋預けているガヴローシュ残し家族パリ夜逃げしたパリでは、ジョンドレットという偽名ゴルボー屋敷住み偽名書いた手紙資産家送っては金を得るという「仕事」という名目犯罪犯して生活していた。その後パトロン=ミネット手を組み報復と金儲けのためにジャン監禁警察捕まりながらも脱獄している。この頃になると、妻子のことも仕事道具としか思わなくなり脱獄する時も妻とアゼルマ置いていった上、モンフェルメイユ置き去りにしたガヴローシュ再会して謝罪などはせず、犯罪加担させようとした。 脱獄後は地下身を潜めていたが、革命後はテナール男爵名乗るマリウス情報売り、彼が昔助けた将軍息子であることを知り恩を返させようとするが拒絶され最終的にはジャヴェールに逮捕された。 おかみ 声 - 堀越真己 テナルディエの妻。本名不詳黒髪でかなり太っている。夫のテナルディエ同様に金にうるさい上、ヒステリックな性格暴力的。夫に対して従順だが、金を増やすための賭け借金には頭を痛めている。エポニーヌアゼルマ女の子ということ溺愛するが、男の子であるガヴローシュのことは疎んでおり、コゼット世話押しつけており、彼女に対して暴力振るうこともあった。 パリ夜逃げしてからは自分たちに反抗的なエポニーヌ辛く当たるようになった。夫のジャン監禁関与したため、夫とアゼルマパトロン=ミネットと共に逮捕される。夫の脱獄に関して一切知らされず、結果的に見捨てられたことに愕然とし、同じ牢獄収容されていたアゼルマに「家族一緒だったからこそ悪行にも手を染め、辛い日々にも耐えていた」と心中明かすアゼルマ励まし改心し嫌っていたガヴローシュのことも気にかけるようになった出獄後アゼルマと共にモンフェルメイユ帰ったエポニーヌ他界したことを知っているようで、アゼルマには彼女の分まで幸せになってもらいたい願っている。 エポニーヌ 声 - 笹本優子 / 大塚友稀(幼少期テナルディエ長女。 4〜17歳。1815年生まれプライド高く自己主張が強い。母親同様にヒステリックな面もある。ネズミが嫌い。 コゼット出会った際には一緒に遊んだが、コゼット使用人になってからは彼女をいじめるようになった。しかし、コゼット強さ(それでも辛かったことを本人再会時に明かした)と理解者たちの存在から自身惨めになっていった。それでもコゼットへのいじめは止まらずコゼットジャン引き取られモンフェルメイユを後にしても彼女への嫉妬消えことはなかった。 家族一緒に夜逃げしてからは憧れパリ暮らし始めるが、理想とは正反対荒んだ生活を送るようになる根っから貧乏人犯罪者落ちぶれることを嫌い、家族悪行にも抵抗感を持つようになり、父の命令のせいで怪我をしたアゼルマ真っ先手当てしたり、住んでいるゴルボー屋敷咲いていたマリーゴールド(実はコゼット植えたもの)を世話するなど、良心的な面も見せようになった家族逮捕されてからは屋敷離れ独りで過ごすようになる1829年晩秋、朝の水汲みで隣に住んでいたマリウス見かけ好意を抱く。彼と面識はあるが片想いで、当のマリウスは彼女の仇敵コゼットのことを思っていたことを知り葛藤しながらマリウスのためにコゼット助けている。 コゼット再会した際、コゼットいじめていた本当理由が「自分母親から溺愛されていただけなのに対しコゼット母親離れていても絆があった」ことを明かし互いに本音言い合った末、ガヴローシュパリ来ていることをコゼット教えその場を後にした。 1832年6月5日の夜、バリケード内でマリウス庇って銃で撃たれ彼に想い伝えた後、看取られながら安らかに息を引き取るエポニーヌの死はマリウス通じてコゼットガヴローシュも知ることになり、エポニーヌ死に際コゼットガヴローシュとの和解望んでいたことも聞かされ2人エポニーヌの死と遅すぎた和解涙したアゼルマ 声 - 間宮くるみ / 鎗田千裕幼少期テナルディエ次女。 2〜16歳1817年生まれ無邪気な性格甘えん坊良心人並みにあるが、自主性自立心欠け、「長いものには巻かれるタイプ。母から寵愛されて育ったが、姉・エポニーヌのように母にコンプレックス抱いていない。 当初コゼット打ち解け、彼女が使用人になってからも悪意を抱くことはなかったが、家族の影響次第コゼットをいじめるようになるメイエ訪れた際にはコゼットのふりをした。コゼットジャン引き取られた後、姉とは対照的に寂しがっていたが、その後コゼット認知することはなかった。 姉のことは幼い頃呼び捨てしていたが、パリ来てからは「お姉ちゃん」とも呼ぶようになるパリ来て最初1年極貧生活がトラウマになっており、家族ぐるみ犯罪にも協力したジャン監禁事件以降両親と共に逮捕され牢獄で過ごす。父親脱獄した際は彼から解放されたことを喜び母親励ました。夢はモンフェルメイユ帰郷し、母・姉と3人で再び宿屋を営む事で、彼女ら一緒に平穏な日々送りたいと願う。ガヴローシュのことも「あの子のことは嫌いじゃなかった」と発言した出獄後は母と共にモンフェルメイユ帰郷するワーテルロー時代飼っていたが、連れて行かなかったのか、亡くなったのか、パリでの生活には登場しなかった。 ガヴローシュ 声 - 小林由美子 テナルディエ夫妻長男末っ子コゼット最初親友生意気な面もあるが、他人思いの元気で賢少年。0〜15歳原作)。1819年生まれ赤ん坊の頃から家族愛されず、厄介者扱いされていた。そんな彼にとって育ててくれたコゼットは母や姉のような存在で、一家唯一コゼット味方し、彼女の仕事手伝う。コゼット母親が彼女を迎えに来たら、一緒に行くことを約束していた。4歳1823年)の冬に家計が立ち行かなくなると鍛冶屋奉公出される。その直後コゼットジャン引き取られたが、ガヴローシュ鍛冶屋夫婦から息子同然に可愛がってもらっていたため彼らに同行せず、残ったコゼット別れてから4年後、家族夜逃げをした時は置き去りにされ、シュシュ一緒にパリ赴く一方で父親には「自分に生を与えてくれたことにだけは感謝している」と告げ脱獄の手助けをした。長姉エポニーヌの死と彼女の自身への思いマリウスから伝えられた際には涙を流したコゼットと共にモントメイユ・シュル・メール訪れた際に自身両親コゼットの母・ファンティーヌに嘘の手紙で大金を送らせていたことを知る。 パリでは浮浪児となり、当たり屋などで生計立てていた。ブレソールユーグ出会ってからは替え歌で稼ぐようにもなる。子供たち何の不自由もなく幸せ暮らせ社会作るための革命強く憧れマリウスとともにシャンヴルリー通りバリケード政府と戦う。そこで負傷するが、コゼット助けられ一命取り留めるその後ブレソールユーグ一緒にジャンの家に居候するようになり、ジャン設立した学校では皆の手本になるほどの優等生になっていた。 シュシュ 利発な。名前はコゼットがつけた。フランス語「かわいい」または「お気に入り」という意味である。 コゼットガヴローシュ拾って内緒育てていたが、後にテナルディエ一家にばれてしまう。常にコゼットガヴローシュ味方となり、ガヴローシュ鍛冶屋奉公出てからは彼と行動共にするコゼットモンフェルメイユ離れる頃には立派な成犬となっていた。 その後コゼット再会しガヴローシュ達が通う学校から彼らを見守るうになる

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テナルディエ一家

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コゼット (小説)」の記事における「テナルディエ一家」の解説

テナルディエ モンフェルメイユにあった宿屋ワーテルロー軍曹』の主だった男。コゼット引き取り虐待していた。コゼットがヴァルジャンに引き取られてから宿屋をたたみ、金持ちであるヴァルジャンを一家追いかけパリ偽札作り詐欺など悪逆三昧繰り返す日々送っていた。ジャン・ヴァルジャン監禁したり、コゼット誘拐したりしようとした結果警察逮捕され挙げ句脱獄してしまい、死刑宣告されてしまう。 1833年晩夏政治家になりすまして娘のゼルマとジルノルマン邸に行き、マリユスと談判してアメリカでもらえる2万フランの手形と数紙幣せしめることに成功するその後、自由と金待っているアメリカ渡ったゼルマ・テナルディエ テナルディエ次女1815年生まれ。『レ・ミゼラブル』では《アゼルマ》と呼ばれている。赤毛やせぎすだが、大柄骨ばった体つきをしている。普段笑わないが笑うと大きな歯が見えるため、寒気がするような笑みになってしまう。それらはすべて母親譲りである。姉エポニーヌや母とつるんでコゼットを《ヒバリ》と呼んで虐待していた。しかし、生活は一変パリ街頭立って客引き売春を行うなど転落した人生を送るようになるパリ離れアメリカ逃げなければならなくなったとき、その苦悶過去一緒にコゼットにぶつける。姉はどうしてマリユスに裏切られたのか、なぜ自分たちが転落しヒバリ》だったコゼット人生勝ち組になったのか……彼女の問いコゼット恐怖どん底突き落とす。そんなことが軽々とできるのは、彼女が父親持っていた“ごろつき”の要素母親の“人でなし”の要素持ち合わせ最低な人物だからであるため。 のちにニューオーリンズエミール=シャルル・トゥシャール出逢い結婚エポニーヌ(のちのエポニーヌ=オルターンス)とコリーヌというふたりの娘に恵まれる。しかし、せっかく2万フラン大金受け取ったにも関わらずアメリカでの生活悲惨なもので、破産経験するルイ・ナポレオン肉体関係持ちエポニーヌ=オルターンスというご落胤産んでいたことを知った彼女は、家族連れてフランス帰国していた。1848年エポニーヌを《プリンス大統領の娘》として認知してもらい、第二帝政が始まると、皇帝ナポレオン3世から《トゥルスボワ伯爵夫人》の名をもらう。 自分自身幸せのためなら、金のためなら、娘だろうと憎む相手息子でも何でも利用する本物の愛を知らない哀れな女。 コゼットへの復讐果たそう常々考えている。最初は「過去をばらす」とポンメルシー夫妻たかってみせたがうまくいかず、彼女は夫妻息子ジャン=リュックを《ポンメルシー夫妻軽蔑する人間》に改造しようと考える。 その目論見は当たり、家族離散するなかでパリ残ったジャン=リュック積極的に自分頼り働かずに金をせしめ、その日その日楽しく暮らす人情味のない人間仕立て上げることに成功する。さらに、パリでもアメリカで散々なにあった経験から、今度こそ金に困らない生活を手に入れるため、次女コリーヌアルセーヌ・ユヴェ結婚させ、アルセーヌ父親取り入ろうとする。 しかし、貧民としてあえぎ苦し日々送っているだろうコゼットは彼女の知らぬところで女優ニコレット・ローリオ付き人として生活には不自由しない金を手に入れジャン=リュックエポニーヌ・オルターンス離婚してしまう。 エミール=シャルル・トゥシャール ゼルマの夫。品格はあるものの気骨がない男。いわゆるヘタレ”。ゼルマの言いなりになっているエポニーヌ=オルターンス 1837年生まれたトゥシャール夫妻長女ジャン=リュックの妻で、彼との間に長女ルイーズをもうける。ゼルマの薄幸の姉エポニーヌと、ルイ・ナポレオンの母オルタンス・ド・ボアルネから名前をもらった。実は、ルイ・ナポレオンニューヨーク滞在時、当時金持ちだった母ゼルマが取り巻きのひとりになって彼と寝たときにできた娘。ルイ・ナポレオンの子供として認知された。 黒い目が父にそっくりな、つんとすましたワガママ娘で、少女時代母親のことを「母ちゃん」と呼んだり、髪を噛んだりする悪癖があった。成長して皇帝の娘》として認知されても、人を小ばかにしたような性格はねっ返り性分治らず、何かあると《皇帝の娘》という地位『結婚』逃げようとする。《皇帝の娘》という地位には権威があり、おまけに金がもれなくついてくる結婚してしまえば母の束縛から逃げられ人生面白おかしく暮らせると思ったからである。しかし、現実そうはいかなかった。 やがてジャン=リュック豪華な結婚式挙げるが、彼は次々と愛人作り大事にしてもらえなかったため、次第に不満を抱くようになる。娘のルイーズ使って積極的に彼の気を引こうとするも失敗ルイーズ放置するようになってしまう。結局夫婦ともども不倫に走るようになってしまい、別居生活に入る。彼女もまた、母と同じく本物の愛を知らない哀れな女で、愛について議論大いに好む。 ルイーズ ジャン=リュックエポニーヌ=オルターンス娘。ルイ・ナポレオンとゼルマの孫にあたりヴァランティナ異母姉にあたる。名前は母方の祖父にちなん名づけられた。 両親の間に愛がなかったため、最終的に誰からも心から愛情を受けることができないまま育ってしまう。子供らしい生活を送れないままだった彼女の唯一の味方は、父方の叔母ファンティーヌけだったコリーヌ トゥシャール夫妻次女祖父テナルディエ似て怠惰で、何かを文句を言うむくれる傾向がある。しつけがなっておらず、子供時代は爪を噛むクセがあった。成長してからは姉同様、みちがえるほど美しくなり、それが姉妹間に嫉妬緊張の糸を生んでいた。だが、姉ほどはねっ返りでもなければ愚かでもない。 のちにジャン=リュック悪友で姉の愛人ひとりでもあるアルセーヌ・ユヴェと“金のために”結婚するアルセーヌ・ユヴェ ジャン=リュックアンリー4世中等学校在学時の同級生悪友魅力がなく、人の目をうかがうようなびくびくした性根持ち主だが、実のところ抜け目がなく、金を使って虎の威を借る狐》を地で行く青年ジャン=リュック退学追い込む原因作った父親はクレモン・フェランで雑貨商営み砂糖大根塩漬肉で儲けている富豪パリのショセ・ダンタンの高級住宅街に住む伯母称する人物のもとから学校通学していた。 のちにゼルマの次女コリーヌ結婚する。 [先頭へ戻る]

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テナルディエ一家 (Les Thénardier)

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レ・ミゼラブル」の記事における「テナルディエ一家 (Les Thénardier)」の解説

テナルディエ (Thénardier) 「テナルディエ」とは苗字であり、ファーストネーム不明パリ郊外モンフェルメイユ宿屋(安料理屋)を経営する根っから小悪党。背が低くやせぎす病人のような男。小学校行っており、文章書けるものの、「サービス料」(Service) を「サーヴス料」(Servisse) と誤記するなど、言葉尻になまりが出てしまうのが欠点1815年6月ワーテルローの戦いでは軍曹だったと自称しているが、これは全くのでたらめで、酒保商人かっぱらい本業であった。このときに戦死した軍人らの死体からかっぱらった遺品質に入れた金で宿屋開いた客室の鏡1枚にも客に宿賃ふっかけるほど、ラクに金を搾り取る方針宿屋経営していたが、コゼット引き取った頃には早くも宿屋経営行き詰ってしまい、借金がかさみ始めていた。しかし、本気で商売取り組もうとせず、コゼット衣類全部パリ質屋入れ、幼い彼女を女中としてタダ働きさせて精神的に虐待する一方でファンティーヌ養育費称して様々な理由をつけては金をせびり続けた。だが、コゼット預かってから5年過ぎた1823年クリスマス・イヴに、白髪謎の男宿屋訪れる。できる限り金を搾り取ろう大金ふっかけるが、コゼット関わることであればどんな法外な金額にも応じ謎の男ジャン・ヴァルジャン驚きコゼット1500フラン引き渡す。しかし、15000フランでも応じたかもしれない金持ちらしき男に、当時抱えていた借金とほぼ同額額面コゼットを「売って」しまったことを、彼は後後まで後悔することになる。 その後1824年から1826年の間に宿屋破産したため一家パリに移住し、「ジョンドレット」(Jondrette) と名乗るうになるゴルボー屋敷屋根裏部屋住み悪事を働く一方で善人思しき人物宛に手紙書いて娘たち届けさせるという、乞食まがいの生活をして暮らす。 1832年2月3日手紙読んで自宅訪れたルブラン氏」ことヴァルジャンから大金をせびり取ろうと、モンパルナッス以外のパトロン=ミネットの主要メンバーとともに自宅に彼を監禁するが、ジャヴェールの手家族仲間とともに検挙されてしまう(ゴルボー屋敷待ち伏せ事件)。 パトロン=ミネットメンバーとともにラ・フォルス監獄 (Prison de la Force) に収容されていたが、息子ガヴローシュらの助力脱獄成功する。のちに「男爵になり損ねた男・テナール (Thénard)」として、コゼット結婚したマリユスの前に姿を現す最終的に作者ユーゴーですら「救われない」と言わしめた悪党となる。 脱獄助けた息子ガヴローシュの顔を覚えていない上に(暗い中で見えなかったこともあるだろうが)、感謝言葉ひとつかけなかった。その後下水道潜伏し警察追っ手から逃れていた。六月暴動重傷負ったマリユスを抱えたジャン・ヴァルジャン交渉するときも、ヴァルジャンが持っていた金を「山分けしようと言いながら独り占めし、ヴァルジャンとの遭遇自分有利になるような口実にしようとした。 「テナール」と名乗った彼は、マリユスに嫌悪感をもって出迎えられた。妻と娘連れて植民地へ向かうために2万フラン欲しと言ってジャン・ヴァルジャン悪党ぶりを証明しようとする。しかし、かえってそれはヴァルジャンの偉業たたえることになってしまい、彼の立場悪くする結果につながる。それはマリユスを激昂させる結果となるが、アメリカでもらえる2万フランの手形と大量紙幣せしめることができた。その金で唯一生き延びた家族アゼルマ渡米するが、そこでも身を持ち崩し最終的に奴隷貿易身を投じることになる。 1815年、マリユスの父ジョルジュワーテルロー助けたのは、兵士遺留品かっぱらっていた時に偶然生きていただけにすぎなかったからだった(そのときジョルジュ持ち物かっぱらっている)。なお、マリユスに教えられるまでは、命を助けた人物将軍だと思い込んでいた。 テナルディエ夫人 (Madame Thénardier) テナルディエの妻(ファーストネーム不明)。宿屋のおかみ。ブロンドの髪(第1部での初登場時では赤毛となっていた)を持ち、赤あざでデコボコした顔に女性ありながら口ひげはやした口八丁手八丁恰幅良い大女。夫よりは1215歳ほど年下である。窓ガラス家具すら震え上がるほど響く声と、くるみを一打叩き割るほどの怪力持ち主。夫に負けず劣らず悪党だが、息子ふたりを売るときに一抹の寂しさ覚えたこともあり、若干良心持っている模様自分の娘は可愛がるが、自分息子他人の子供に愛情持てず、夫しか怖がらない偏った心の持ち主それゆえに、里子コゼット無茶な肉体労働をさせたり、顔面殴ったりするなど肉体的な虐待加えた。ゆえにコゼットは彼女を極端なまでに恐れた1800年代初頭有名だった作家ピゴー・ルブラン (Pigault-Lebrun) やデュクレー・デュミニル (François Guillaume Ducray-Duminil) の書いた淫猥くだらない小説をよく読み娘たち読んでいた小説の登場人物の名をつけ、おめかしさせて、荷馬車ぶらさがった大きい鎖でできたブランコ遊ばせていた。しかし、息子ガヴローシュ泣き続けても、彼女は「くさくさしちまう」と言って放置し続けた。 実はガヴローシュの弟をふたり産んでいるが、手持ち無沙汰であったため、1823年パリ在住悪女マニョン月10フラン貸賃息子たち売ったその後、夫や子供たちとともにパリに移住娘たちには愛情注いでいたが、夫への愛情冷めていった。ゴルボー屋敷での一件で夫や娘たちとともにジャヴェールに逮捕されみじめな最期迎えることとなる。 ゴルボー屋敷待ち伏せ事件では、男たち次々と降参する中、最後までジャヴェールに抵抗した。しかし、結局先に逮捕されたふたりの娘の身の上嘆きながら、夫と一緒に逮捕されるサディズム語源となったサド侯爵収監されサン・ラザール監獄 (Prison Saint-Lazare) にて、予審中に獄死した。 エポニーヌ (Éponine) テナルディエ長女フルネームはエポニーヌ・テナルディエ (Éponine Thénardier) 。エポニーヌはユリウス・サビヌスの妻の名、エポニーナ (Eponina) のフランス語形で、女神エポナ由来する。 テナルディエ一家のなかでフルネーム紹介されているふたりのうちのひとり、栗色髪の毛少女1815年終わり生まれたので、コゼットとは同い年である。母親溺愛されて育ちコゼット軽蔑した幼い頃はきちんと教育も受け、村娘ではなく町娘思われるほど綺麗な格好をしていたので愛らしかった貧民としてパリ移り住んでからは、汚い格好をして、父親悪事手伝い何とか生きている1832年2月2日夕刻、妹アゼルマ一緒に警察から「ずらかっている」最中落とした手紙きっかけでマリユスと知り合う。マリユスに恋心を抱くが、そのときすでに彼の目はコゼット向けられていた。それでも彼女は、マリユスの恋の相手がかつて女中であったコゼットとは知らないまま、マリユスのために影となり、彼の恋の成就手助けしたり、彼の知り合い世話をしたりする。一度プリュメ通りの家でコゼットとマリユスが会っていたときにテナルディエパトロン=ミネットの4人の頭とブリュジョン押し入ろうとしたところを命がけ守ったこともあった。 それらはすべてマリユスの笑顔見たかったからなのであるが、その気持ち気づかないマリユスは、彼女に笑顔見せると約束していてもその約束などすっかり忘れ、笑うかわりに5フラン与えようとした。しかしそんなことがあっても決して彼への気持ちはさめなかった。その過程で、かつては口にしていた隠語も喋らなくなりみずぼらしい身なりをしていても美しく見えるようになっていく。 ヴァルジャンに向けて出て行けと書かれた手紙投げ渡し謎の人物正体は、彼女である。彼女は作業服盗み男装してプリュメ通り現れた。マリユスに六月暴動への参加促しロマルメ通りコゼットからマリユスあての手紙を受け取ったのも、バリケードすべりこんだマリユスを1発の銃弾から護るために身を挺したのも、すべて彼女であった。 彼女がマリユスを暴動誘い出し背景には、「現世結ばれないなら、同じ場所で死にたい」という、マリユスを愛する彼女のいじらしさ現れている。コゼットからの手紙をマリユスに渡したのも、彼の前では「行いの悪い貧乏人ではなく愛する人をあざむかない純粋な女」であり続けたかったからであろう。 彼女の手のひらと胸貫通した銃弾致命傷となり、1832年6月5日の夜、最期のときに自分思い打ち明け、マリユスに看取られながら、本望のままこの世を去る。約束通りマリユスに自分の額に接吻しもらった16歳という若さだった。 アゼルマ (Azelma) テナルディエ次女褐色髪の毛少女フルネームはアゼルマ・テナルディエ。母親に「ギュルナール」(Gulnare) と名づけられてそうになっていた。エポニーヌと共に母親から溺愛され、姉や母と同様にコゼット見下した貧しさ身を持ち崩した彼女は、姉と一緒に父親悪事手伝っていた。ヴァルジャンが家を訪れる前、窓ガラス片手突っ込まされて大怪我をしたこともある。しかし、その数時間後に発生したゴルボー屋敷待ち伏せ事件で、最初に逮捕される。 のちに逮捕されエポニーヌ一緒にマドロンネット監獄 (Couvent des Madelonnettes) に収容され証拠不十分として釈放された後、どう生きてきたか詳細知られていない。しかし、姉のように真の愛を知らなかった彼女は悪の道に走っていたことだけは確かで、低俗な隠語喋り、父にもぞんざいな口をきいていた。1833年マルディ・グラ限定警察下司女(下級女役人)として働かされていた。 マルディ・グラの時、顔に黒いヴェールを身につけた下品な少女として登場。父の依頼嫌々ながら引き受けコゼットとマリユスの婚礼馬車後をつけることになる。その後詳細テナルディエの項を参照のこと。 ガヴローシュ (Gavroche) パリ路上たくましく生活する典型的な浮浪児色白で、ひ弱そうだったが、陽気な性格でいつも歌を歌ったり、はしゃいだり、たえず人をからかったりしている。しかし、同時にこの上もなく暗くうつろな心抱いている。 1820年の冬にテナルディエ長男として生まれる。エポニーヌアゼルマ実弟だが、両親(とくに母親)に愛され放置された。しかし彼はそのことを特には気にしていないらしい。別に誰も恨んではいなかったし、親とはいかなるものかを理解していなかった。それでもやはり親が恋しかったのか、父親脱獄手を貸したときには父親自分に気がついてくれるのを期待して、しばらくそばの石に腰を下ろしていた。しかし、目もくれなかったため彼はそのまま立ち去って行った。 そんな親の愛を知らない哀れな子供ゆえ、家族パリへ出てからはバスティーユ広場巨大な象の建造物腹の中彼の住処となり、日の明るいうちは路上で過ごすようになる。3か月1度くらいは家に帰ってくるのだが、歓迎されずにいるため、またもと往来へと戻っていく。だが、ゴルボー屋敷待ち伏せ事件で、帰る家とそこにいるはずの家族なくしてしまった。 冬でも麻のズボンをはき、大人物どたどた音のする靴を履いている。まったく大人怖がらずモンパルナッスはじめとするさまざまな悪党や、ABCの友メンバーたちと付き合っている。役者知り合いもいて、姉のエポニーヌ芝居切符あげたりしている。ナヴェ (Navet) という浮浪児仲間もいる。 歌のレパートリー幅広くラ・マルセイエーズ流行シャンソン、彼が作詞した即興替え歌、まったくのオリジナルなどをいつも歌っている。タンプル大通り (Boulevard du Temple) 界隈大人たちからは「プティ・ガヴローシュ」(Petit Gavroche, ガヴローシュ小僧)と呼ばれ邪険に扱われるガヴローシュという名前は本当の名前ではなく彼の父親が偽の名前を使っていたのをまねして「ガヴローシュ」と妙な名を名のっている。ユーゴーはこのことを「何らかの理由素性を隠すため、本名断ち切ってしまうのが惨めな家族本能みたいなのである」と語っている。 一度床屋施しものをねだっていた幼い7歳5歳兄弟白パンおごってやり、自分住処であるバスチーユの象に泊まらせてやったのだが、実はその兄弟自分弟たちであった結局、彼らはお互いにそのこと知らないまま別れてしまった。 1832年六月暴動参加する。 実はマリユスはガヴローシュ救おうとしていた。マリユスがエポニーヌから手紙受け取った後の6月5日12時頃、自分の父を結果的に救ったテナルディエ報いるため、コゼット宛に書いた手紙ガヴローシュ持たせ、すぐにバリケードから出て翌朝コゼット届けるよう指示戦いの場から逃そうとする。しかし最後まで戦いたいガヴローシュ手紙をさっさと届けることにし、ロマルメ通りでたまたま出くわしたジャン・ヴァルジャン手紙厄介払いした後、田舎者から荷車盗んだり、軍曹いざこざ起こしたりなど、好き勝手にやって、戻って来てしまう。 そして、1832年6月6日、「この防塞には10個ばかりの弾薬しか残らないだろう」というアンジョルラスのその言葉聞いたガヴローシュは、カゴを手に、敵側死体に残る弾薬集めるために散弾飛び交う中をバリケードから出て行った初めはその小さい体と、のようにたなびいている硝煙おかげで、敵に見つかることなく通りのかなり向こうまで進むことができたが、進みすぎてしまい、敵の格好標的にされてしまう。しかし彼は少しもひるまず帰ってこようとしなかった。 当時ひそかに流行していたシャンソン替え歌ルソーヴォルテール愚弄する歌をうたい、敵の銃弾から華麗に身をかわしながらまるでギャマンの妖精のように弾を拾っていたが、途中で2発の銃弾受けてしまう。1発目では何とか起き上がり両手高々上げて、また歌を歌い始めたのだが、歌が終わらぬうちに、2発目を受け、絶命。まだ12歳であったガヴローシュ遺体集めた弾薬は、マリユスらがバリケードへ持ち帰った。 彼が助けた実の弟たちは、浮浪児としてたくましく生きていくようになる

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