ABCの友(関係者)
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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「ABCの友(関係者)」の解説
クールフェラック 声 - 竹本英史 マリウスの同級生で友人。「ABCの友」のメンバー。 図書館で初めて出会ったマリウスに話しかけて以降彼とは仲良くなり、ゴルボー屋敷を紹介し、「ABCの友」に誘って仲間にする。ミレーヌ(声 - 川庄美雪)という恋人がいる。 その真摯な眼差しは常に庶民の生活に向けられており、革命では恋人や仲間たちと共に決起するが、居酒屋コラントの屋根で銃撃を受け死亡した。その際、ミレーヌからお守りとして預かったペンダントを落とす。 なおミレーヌは無事に生き延び、コゼットの結婚式にも出席。その後はコゼットたちと共に子供たちにパンを配ったりしている。 アンジョルラス 声 - 岸祐二 「ABCの友」の中心的存在。美青年。 裕福な家の出身だが、街で見かけた浮浪児の生活の実態にショックを受けて、フランスを変えるための革命を起こそうと行動していた。「恋人は国家フランス」と宣言するほどの愛国主義者。マリウスを友として認めているが、自分を信じてくれるグランテールには頭を痛めている。 革命では「ABCの友」の仲間たちと共に決起し警察と戦う。最期はグランテールに助けられるも国民軍に全身を撃たれ死亡。未来に希望を託す。 コンブフェール 声 - 羽多野渉 「ABCの友」の参謀的存在。 慎重な性格で、仲間たちに決起する前にラマルク将軍の動向を見守るよう促した。革命では合流したマリウスに「革命」を意味する赤い色の布を手渡した。最期は居酒屋コラントの店内で砲撃を受け死亡した。 プルーヴェール 声 - 藤田圭宣 「ABCの友」のメンバー。 “革命”の始まる直前、銃を手に恋愛詩句をそらんじていた。最期は国民軍の捕虜となり、仲間たちの目前で射殺された。 レーグル 声 - 内藤玲 「ABCの友」のメンバー。 頭を五分刈りにして口ひげを生やしている。 “革命”ではバリケードで応戦中に砲弾の直撃を受け死亡した。 グランテール 声 - 森訓久 「ABCの友」のメンバー。大酒飲み。 「酒は燃料」と称し常に酒に酔いっている。仲間の行動や態度を軽蔑している節があり、アンジョルラスだけを信じ崇拝しているが彼からは軽蔑されている。 “革命”の時も舞台となる居酒屋・コラントで泥酔していた。最期はアンジョルラスの危機に乗じて目を覚まし一度はその窮地を救ったが、すぐに追い詰められ全身を銃で撃たれて亡くなった。最後までアンジョルラス自身と“革命”は誰かが必ずつないでくれるという希望を信じていた。 フイイ 声 - 松原大典 「ABCの友」のメンバー。 バオレル 声 - 吉水孝宏 「ABCの友」のメンバー。 ジョリー 声 - 千葉優輝 「ABCの友」のメンバー。 ユシュルー 声 - 鈴木琢磨 居酒屋コラントの主人。「ABCの友」の協力者。 幼い子供がいる。徐々に悪化していくパリの世相を憂いる。 「ABCの友」の蜂起時にはコラントをバリケードの拠点として提供した。家族がいたためアンジョルラスらの指示で他の4人の男性とともに国民軍の制服を着てバリケードを出る。 後に、家族でコゼットとマリウスの結婚式に出席した。
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ABCの友(アベセーのとも)
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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「ABCの友(アベセーのとも)」の解説
貧しい人々のためにフランスの変革を目指す若者・学生たちのグループ。共和派
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ABC(ア・ベ・セー)の友
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「レ・ミゼラブル」の記事における「ABC(ア・ベ・セー)の友」の解説
ABCの友 (Les amis de l'A B C) とは、成立してから間もない共和派の秘密結社。「ABC」とは、基礎知識・おとしめた民衆 (Abaissé) を意味し、民衆の向上を目的に結成された。メンバーの大部分は、労働者と学生たちであった。活動拠点はラ・シャンヴルリー通り(rue de la Chanvrerie, 現在のランビュトー通り (Rue Rambuteau))の居酒屋コラント (Corinthe) とサン・ミッシェル通りのル=カフェ=ミュザン (le café Musain) である。主なメンバーは次で述べるが、孤児であるフイイー以外は、家族に王党派や正当理論派の人間がいた。 七月革命当時、フランスに実在した政治的秘密結社人権協会(フランス語版)(ソシエテ・デ・ドロワ・ド・ロム)をモデルにしている。 アンジョルラス (Enjolras) ABCの友に所属する若作りで天使のような容姿端麗の22歳の青年で、結社の首領。富裕な家庭の一人息子。一徹な理想主義者として革命の論理を代表し、マリユスのボナパルティズムの主張を諭す。革命についてはかなり詳しく、些細なエピソードまで知っていて、それについてあたかも自分がそこにいたかのように語れる。その美貌のなかに、司教と戦士の性格を併せ持つ。彼にとって祖国は恋人であり、祖国と革命が青春のすべてになっている。 1832年6月5日、ラマルク将軍の葬儀のあった夜、他の共和派と共に決起し、居酒屋コラントを中心としてバリケードを築き、マリユスらとともにバリケードに立て篭もって暴徒たちを指揮する。後にこの暴動は、六月暴動と呼ばれるようになる。 コンブフェール (Combeferre) ABCの友に所属する青年で、結社の哲学面での指導者。「シトワイヤン」(Citoyen、公民という意味の革命用語)が好きで、人間そのものに愛着を感じている。教育問題に最大の関心を抱いており、教育および道徳水準の向上を社会に願っていた、空想的なまでに思索的な男。マリユスのボナパルティズムの主張を「自由になること」の一言で捻じ伏せた。 仲間とともに六月暴動に参加し、バリケードを作る際はアンジョルラス・クールフェラックとともに指揮を取っていた。 クールフェーラック (Courfeyrac) マリユスの「親友」のひとりで、ABCの友に所属している学生。結社の中心的存在。その素養たる人間的な丸みと喜色を持っている。コゼットの実父トロミエスに似ているところはあるが、最大の違いは義侠心にあふれているところである。父親はド・クールフェーラック (de Courfeyrac) という貴族の姓を名乗る地方の名士。マリユスをABCの友の仲間に引き入れた。ジャン・ヴァルジャンを「ルブラン」氏(白髪氏)と命名した張本人。 1832年6月5日、アンジョルラスらとともに決起し暴動を起こす。 ジャン・プルーヴェール (Jean Prouvaire) ABCの友に所属する、心優しくて情が深いロマン主義派の学生。自らを「ジュアン」と呼ぶ。文学に精通し、東洋語学も大学教授クラスの領域までマスターしている。社会問題を日々探求する一方で、自然をこよなく愛している。アンジョルラス同様、金持ちの一人息子。善良で繊細な性格のため臆病に見えるが、実は大胆な性格の持ち主。 六月暴動に参加するが、一旦包囲されたバリケードが解放されたあと政府軍の捕虜となり、銃殺される。 フイイー (Feuilly) 孤児として育った扇作りの職工で1日3フランほどしか稼げないにもかかわらず、独学で諸言語を覚えた努力家。ABCの友に所属している民族主義者で、世界を救済することを唯一のモットーとしている。大らかで、深い包容力の持ち主だが、祖国を持たない人間がいてはならないと考えており、1772年(ポーランド分割)を激しく憎悪している。 六月暴動に参加。居酒屋コラントの2階にいる仲間の指揮を取っていた。 バオレル (Bahorel) 革命以外の暴動や騒動が大好きで、11年間大学生を続けている裕福な農家出身の放蕩息子。おしゃべりで浪費家で無謀に近い大胆さを持つ裏で、見かけによらず深い洞察力と思索を持っている。法学部に属しているが、決して弁護士にはならない、というのをモットーにしている。ABCの友に所属し、様々なカフェに出向いては他の団体とのパイプ役となって活躍している。 六月暴動にはもちろん参加し、バリケード作りに精を出す。ABCの友のメンバーで最初に絶命した。 レーグル・ド・モー (Laigle de Meaux) 郵便局長の息子で、25歳にして禿げている法学の学生。南部出身ではない唯一の人物。親しい友達には、ボシュエ (Bossuet) と呼ばれている。ABCの友に所属し、マリユスがクールフェラックと友人になる最初のきっかけを作った人物でもある。学はあるが、何事も成功しないのが彼の十八番で、父の持っていた畑と家を投機でなくしてしまった。 六月暴動に参加。ジョリー、グランテールとともに居酒屋コラントにおり、ラ・シャンヴルリー通りにバリケードを設けるきっかけを作った。 ジョリー (Joly) ABCの友に所属する23歳の神経症気味でありながら、はしゃぎ屋という極端な性格を持つ医学生。脈拍を取り、血流を気に病み、鏡で自分の舌を観察するのがクセになっている。自分の名前に「L」を4つ付けて「ジョルルルリー」 (Jolllly) と呼ばせていた。ステッキの先を鼻につける、知恵のある者独特の癖がある。自宅には宿なしのレーグルがしょっちゅう泊まっていた。 六月暴動に仲間とともに参加。現場となる居酒屋コラントに最初からいた。 グランテール (Grantaire) ABCの友に所属する無政府的懐疑主義の大酒飲みの学生。うぬぼれが強い。パリで学問をしている間に魚料理やビリヤードの名店を次々と開拓していった男。本人に嫌悪されても、自分が持っていないものを己の内に有したアンジョルラスをひたすら崇拝する。六月暴動の際はレーグル、ジョリーとともに酒を飲み、他のふたりをよそにずっと酔いつぶれていた。 1832年6月6日、仲間が次々と散っていく中、アンジョルラスと最後まで生き残ったが、ともに銃殺される。 マブーフ氏 (M. Mabeuf) マリユスの「親友」のひとりで、パリ郊外のオステルリッツ村の田舎家に住み、藍の研究に没頭する老人。マリユスの父ジョルジュの数少ない賓客のひとり。兄はジョルジュの住むヴェルノンの主任司祭であった。老女中のプリュタルク婆さん (la mère Plutarque) と一緒に暮らしている。植物研究家で、サン・シュルピス教会堂の理事を務めていた。しかし、兄の死、破産と様々な不運により、無一文になっていったため、理事の職を辞し、オステルリッツに定住した。 しかし、藍の研究が思うようにうまく行かず、大切な書物すら売ってしまうほど困窮した彼は、六月暴動に参加し、そこで意外な行動に出る。
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