虎の威を借る狐
虎の威を借る狐
虎(とら)の威(い)を借(か)る狐(きつね)
虎の威を借る狐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:57 UTC 版)
虎は多くの動物を求めてそれを食べる。ある時、狐を捕まえた。狐は「君は私を食べてはならない。天は私を百獣の王にしたのだ。私を食べればそれは天の命令に背くということだ。もし信じないのなら私は君の前を歩いてみよう。私を見て逃げない獣はないであろう」といった。そこで虎は狐を放し、狐について行った。すると獣は一行の姿を見て逃げ出したが、それは狐ではなく虎を恐れたためである。しかし当の虎自身は自分を恐れて逃げているとは思わず、狐を恐れて皆逃げているのだと思い、狐の言を信用した。 このことから虎の威を借る狐は、大したこともない者が、権力者などの威光を笠に着て威張ることを指すようになった。
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「虎の威を借る狐」の例文・使い方・用例・文例
- 虎の威を借る狐
虎の威を借る狐と同じ種類の言葉
虎に関連する故事成語 | 苛政は虎よりも猛し 虎の威を借る狐 虎穴に入らずんば虎子を得ず 虎視眈眈 三人虎を成す |
戦国策に由来する故事成語 | 薪を抱きて火を救う 朝名市利 虎の威を借る狐 白虹日を貫く 百里を行く者は九十里を半ばとす |
虎に関連する慣用句 | 虎に翼 虎になる 虎の威を借る狐 虎の尾を踏む 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す |
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