虎穴に入らずんば虎子を得ず
読み方:こけつにいらずんばこじをえず
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)とは、危険を冒さなければ大きな利益や成功を得ることはできないという意味の諺である。この諺は、目的を達成するためには困難や危険を避けずに直面する必要があるという教訓を示している。虎穴とは虎の巣穴を指し、虎子は虎の子供を意味する。つまり、虎の巣穴に踏み込まなければ、虎の子供を手に入れることはできないという比喩である。この諺は、ビジネスやスポーツなど、様々な場面で使われる。例えば、新しい事業を始める際にはリスクを伴うが、そのリスクを冒さなければ大きな利益を得ることはできないという状況を表すのに用いられる。
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)とは、危険を冒さなければ大きな利益や成功を得ることはできないという意味の諺である。この諺は、目的を達成するためには困難や危険を避けずに直面する必要があるという教訓を示している。虎穴とは虎の巣穴を指し、虎子は虎の子供を意味する。つまり、虎の巣穴に踏み込まなければ、虎の子供を手に入れることはできないという比喩である。この諺は、ビジネスやスポーツなど、様々な場面で使われる。例えば、新しい事業を始める際にはリスクを伴うが、そのリスクを冒さなければ大きな利益を得ることはできないという状況を表すのに用いられる。
虎穴に入らずんば虎児を得ず
読み方:こけつにいらずんばこじをえず・こけつにはいらずんばこじをえず
別表記:虎穴に入らずんば虎子を得ず、不入虎穴焉得虎子
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、「あえて危険を冒さなければ成功は手に入らない」「望む物を手に入れるためには身を危険に晒すことも必要だ」という意味の故事成語である。「虎穴虎子(こけつこし)」ともいう。「ハイリスク・ハイリターン」とも言い換えられる。
同じく「虎子(こじ)」とは、虎の子(幼獣)のことであり、「非常に手に入れにくいもの」および「非常に大切なもの」のたとえである。
虎穴にうかつに侵入し、虎の親(成獣)に出くわしたなら、ひとたまりもない。しかし、そのリスクを取らなければ、虎子を手に入れることはできない。
要するに「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、「ハイリスクを背負ってハイリターンを得る」「ハイリターンを得るにはハイリスクを負う必要がある」という趣旨の比喩的な表現である。
このまま何もせずに過ごしているだけでは自分たちは殺される運命だと思い、漢の武将である班超は匈奴と戦うことを決意する。ただ匈奴の軍勢は漢よりもかなり多く、戦いを真っ向から仕掛けたとしても圧倒的に匈奴の方が有利という状況。そのため、漢の兵士たちは班超が敵陣を討つつもりだと宣言した際にはひどく動揺して士気が大きく下がってしまった。漢の兵士の誰もが勝てるわけないだろうと思い、悲観的な気持ちだった。このように士気が下がったままの状態では、とても強国である匈奴に勝つことはできない。そんな部下に向かって、班超は「虎穴に入らずんば虎子を得ず、匈奴の連中に夜襲を仕掛けよう」と語って部下を勇気づけたとされる。班超が部下を鼓舞した結果、漢は百名以上もの匈奴の軍を相手に半分以下の人数で全滅させることができた。匈奴の軍が寝静まってから夜襲によって宿舎に火を放ち、皆殺しにしたのである。その翌日、匈奴の使者の生首を王の前に差し出し、鄯善国を服従させることに成功した。この話から、「危険を敢えておかさなければ、大きな成功を得ることはできない」と言う意味の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉が誕生したと言われる。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の反対の言い回しとして、「君子危うきに近寄らず」という故事がある。そもそも「君子」というのは、貴人、高位・高官の人、学識・人格が優れた人物のことを指す。すなわち、教養が高く人格が優れた者は言動を慎むことから、自らわざわざ危ない場所に近づいて災いを招くような馬鹿な真似はしないという意味がある。実際、事件や事故、詐欺などに巻き込まれる人のほとんどは自ら危険な場所に近づいてしまうことが多い。その点、頭の賢い人は、危険な所にうっかりと足を運べばどのような状況になるのか事前に察知できるので下手な行動はしないということ。この「君子危うきに近寄らず」というのは、何も考えずに行動すると危険な目に遭ったり、騙されて痛い目に遭ったりする可能性が高いと注意喚起をする時に使われるケースが多い。あるいは、自分に都合の悪いことや苦手なことがある際、それらを避けるための口実として用いられることもある。また、ほぼ同じ意味の言葉として「聖人危うきに近寄らず」「賢人は危うきを見ず」という故事もある。
一方の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事は、目の前の危険を避けていては大きな成功を収めることはあり得ないという意味。この場合、入っていく虎穴があること、その中に虎子がいるのをきちんと把握していることが前提。すなわち、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は「虎子」という成果を得るためには危ない虎穴に入るだけの価値があることを伝えている。また、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は大きな利益を得るためには相応のリスクを取ることが必要という意味で、むやみに危険を冒すことを勧めているわけでは決してない。
「君子危うきに近寄らず」は何も考えずに危険な場所に自ら飛びつくと災いを招く恐れがあるという意味、一方の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は成功を収めるためには危険を冒さなければいけないという意味がある。それぞれ相反する意味がある故事として、一緒に用いられるケースが多い。
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉の通り、これからは自分が興味のあることに頑張って挑戦して夢を実現させたいと真剣に思っている。
・彼は今までずっと苦労もせずに楽な道ばかりを選び続けていたのだが、自分の人生を変えるためには「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の精神で思い切って挑戦しなければいけないことに気がついたようだ。
・自分の会社を立ち上げて数年経った現在、何事もうまくいかず今までで一番の深刻な苦境に陥っているが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だと言い聞かせて自分を奮い立たせた。
・彼女とはこのままの関係で良いではないかと長年思ってきたが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事を胸に秘めて彼女の両親に勇気を振り絞って結婚の挨拶に行くことを決意した。
・もしもこのチャンスを逃してしまったらすべてが台無しになってしまうことから諦めかけていたが、貪欲に挑戦をしていかないと大成功を収めることも有り得ないので「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の気持ちでいちかばちか勝負をしてみようと思った。
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事の通り、自ら幸せな人生を手に入れるために大失敗をするリスクを覚悟して勇気を振り絞ってやってみることにした。
・我が社の大切な取引先が何を考えているのか一切把握できなかったため商談を進めていくのはかなりリスクが高いが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉を胸に突き進んでみた。
・ライバル会社との競争では全く勝ち目はなかったが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉のごとく、成功を勝ち取るために最後まで頑張ってみようと固く決意した。
・今までビジネスで大きな業績を上げてきた方々は、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事を座右の銘にして奮闘してきた人が少なくないだろう。
・ちょっとの失敗に怖気づいて後退してしまったら決して私は将来的に大成することはないだろうと思い、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意気で必死にこれから頑張っていくことにした。
・昨日は会社のミーティングで想定外のピンチに陥ってしまったが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だと自らを鼓舞して懸命に耐えた。
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を座右の銘にして、誰にも真似できないような希少性の高い写真を撮影するために戦場に思い切って赴くことに決めた。
別表記:虎穴に入らずんば虎子を得ず、不入虎穴焉得虎子
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、「あえて危険を冒さなければ成功は手に入らない」「望む物を手に入れるためには身を危険に晒すことも必要だ」という意味の故事成語である。「虎穴虎子(こけつこし)」ともいう。「ハイリスク・ハイリターン」とも言い換えられる。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の「虎穴(こけつ)」とは、虎がねぐらとしている洞穴のことである。虎が休息を取るための場所であり虎のテリトリー(なわばり)である。同じく「虎子(こじ)」とは、虎の子(幼獣)のことであり、「非常に手に入れにくいもの」および「非常に大切なもの」のたとえである。
虎穴にうかつに侵入し、虎の親(成獣)に出くわしたなら、ひとたまりもない。しかし、そのリスクを取らなければ、虎子を手に入れることはできない。
要するに「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、「ハイリスクを背負ってハイリターンを得る」「ハイリターンを得るにはハイリスクを負う必要がある」という趣旨の比喩的な表現である。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の語源・由来
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、中国の歴史書である「後漢書」の班超伝に登場する漢の武将・班超が自分の部下に向かって発した言葉。漢の時代、軍人であった班超は皇帝・明帝の命令によって鄯善(ぜんぜん)国に使者として派遣された。鄯善国に到着した当初の頃は班超たちは丁重な扱いを受けていたのだが、次第に冷遇されるようになった。どうしてなのだろうと不審に感じて詳しく調べてみた所、当時、漢と敵対していた匈奴(きょうど)という国も同じく使者として鄯善国に滞在していたことが発覚。実は、鄯善国の王はどちらの属国になるのか真剣に迷っていたのだが、大軍で押し寄せてきた匈奴にどうやら気持ちが傾むきかけているようだと分かった。そのため、班超を含む漢の兵士たちは鄯善国の王が匈奴に寝返った挙句、自分たちは一人残らず殺されてしまうかもしれないと強い不安を抱えるようになった。このまま何もせずに過ごしているだけでは自分たちは殺される運命だと思い、漢の武将である班超は匈奴と戦うことを決意する。ただ匈奴の軍勢は漢よりもかなり多く、戦いを真っ向から仕掛けたとしても圧倒的に匈奴の方が有利という状況。そのため、漢の兵士たちは班超が敵陣を討つつもりだと宣言した際にはひどく動揺して士気が大きく下がってしまった。漢の兵士の誰もが勝てるわけないだろうと思い、悲観的な気持ちだった。このように士気が下がったままの状態では、とても強国である匈奴に勝つことはできない。そんな部下に向かって、班超は「虎穴に入らずんば虎子を得ず、匈奴の連中に夜襲を仕掛けよう」と語って部下を勇気づけたとされる。班超が部下を鼓舞した結果、漢は百名以上もの匈奴の軍を相手に半分以下の人数で全滅させることができた。匈奴の軍が寝静まってから夜襲によって宿舎に火を放ち、皆殺しにしたのである。その翌日、匈奴の使者の生首を王の前に差し出し、鄯善国を服従させることに成功した。この話から、「危険を敢えておかさなければ、大きな成功を得ることはできない」と言う意味の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉が誕生したと言われる。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の熟語・言い回し
君子危うきに近寄らず 虎穴に入らずんば虎子を得ずとは
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の反対の言い回しとして、「君子危うきに近寄らず」という故事がある。そもそも「君子」というのは、貴人、高位・高官の人、学識・人格が優れた人物のことを指す。すなわち、教養が高く人格が優れた者は言動を慎むことから、自らわざわざ危ない場所に近づいて災いを招くような馬鹿な真似はしないという意味がある。実際、事件や事故、詐欺などに巻き込まれる人のほとんどは自ら危険な場所に近づいてしまうことが多い。その点、頭の賢い人は、危険な所にうっかりと足を運べばどのような状況になるのか事前に察知できるので下手な行動はしないということ。この「君子危うきに近寄らず」というのは、何も考えずに行動すると危険な目に遭ったり、騙されて痛い目に遭ったりする可能性が高いと注意喚起をする時に使われるケースが多い。あるいは、自分に都合の悪いことや苦手なことがある際、それらを避けるための口実として用いられることもある。また、ほぼ同じ意味の言葉として「聖人危うきに近寄らず」「賢人は危うきを見ず」という故事もある。
一方の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事は、目の前の危険を避けていては大きな成功を収めることはあり得ないという意味。この場合、入っていく虎穴があること、その中に虎子がいるのをきちんと把握していることが前提。すなわち、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は「虎子」という成果を得るためには危ない虎穴に入るだけの価値があることを伝えている。また、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は大きな利益を得るためには相応のリスクを取ることが必要という意味で、むやみに危険を冒すことを勧めているわけでは決してない。
「君子危うきに近寄らず」は何も考えずに危険な場所に自ら飛びつくと災いを招く恐れがあるという意味、一方の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は成功を収めるためには危険を冒さなければいけないという意味がある。それぞれ相反する意味がある故事として、一緒に用いられるケースが多い。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の使い方・例文
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事のように、安定した収入を毎月得られる今の職場を捨ててでも自分が本当にやりたい作家という職業に挑戦して成功をつかみ取りたいと考えている。・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉の通り、これからは自分が興味のあることに頑張って挑戦して夢を実現させたいと真剣に思っている。
・彼は今までずっと苦労もせずに楽な道ばかりを選び続けていたのだが、自分の人生を変えるためには「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の精神で思い切って挑戦しなければいけないことに気がついたようだ。
・自分の会社を立ち上げて数年経った現在、何事もうまくいかず今までで一番の深刻な苦境に陥っているが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だと言い聞かせて自分を奮い立たせた。
・彼女とはこのままの関係で良いではないかと長年思ってきたが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事を胸に秘めて彼女の両親に勇気を振り絞って結婚の挨拶に行くことを決意した。
・もしもこのチャンスを逃してしまったらすべてが台無しになってしまうことから諦めかけていたが、貪欲に挑戦をしていかないと大成功を収めることも有り得ないので「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の気持ちでいちかばちか勝負をしてみようと思った。
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事の通り、自ら幸せな人生を手に入れるために大失敗をするリスクを覚悟して勇気を振り絞ってやってみることにした。
・我が社の大切な取引先が何を考えているのか一切把握できなかったため商談を進めていくのはかなりリスクが高いが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉を胸に突き進んでみた。
・ライバル会社との競争では全く勝ち目はなかったが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉のごとく、成功を勝ち取るために最後まで頑張ってみようと固く決意した。
・今までビジネスで大きな業績を上げてきた方々は、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という故事を座右の銘にして奮闘してきた人が少なくないだろう。
・ちょっとの失敗に怖気づいて後退してしまったら決して私は将来的に大成することはないだろうと思い、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意気で必死にこれから頑張っていくことにした。
・昨日は会社のミーティングで想定外のピンチに陥ってしまったが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だと自らを鼓舞して懸命に耐えた。
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を座右の銘にして、誰にも真似できないような希少性の高い写真を撮影するために戦場に思い切って赴くことに決めた。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例文・使い方・用例・文例
- 諺にもある通り「虎穴に入らずんば虎子を得ず」だ。
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず.
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
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虎穴に入らずんば虎子を得ずと同じ種類の言葉
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