子供 子供の社会化

子供

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子供の社会化

ピーテル・ブリューゲル子供の遊戯』、1560年
ナミビアの子供たち(2003年)

子どもたちは、年配の人たちよりも世界の未来について楽観的である傾向がある[40][41]

遊び

一般に「遊び」とは気晴らしであったり[42]非生産的と捉えがち[33]だが、これはあくまで大人の遊びに対するものであり、子供にとって遊びとは生活の中心にあり[42]、特に幼児期には、生活の全てが遊びと言える[43]。そして子供は遊びを通じて様々なことを学ぶ[44]。1959年の児童権利宣言第7条には「児童は遊びおよびレクリエーションのための充分な機会を与えられる権利を有する[45]。」と、子供にとって遊びが大切な要素である事を謳っている[33]

ヨハン・ホイジンガは、遊びを「自発的な行為・活動であり、規則を受け入れ従う中で、緊張や歓びを感じつつ行う行為」と定めた[46]。子供は遊びの中で、規則を破って遊びそのものが破綻させないよう、自主・自立的に学習を重ねる[44]。大人を模倣するようなごっこ遊びは社会生活への興味を喚起し、態度や性格を形成するとともに、演劇的性質を芸術的創造へ発展させる事もできるとも論じられる[47]

仲間の形成

すべての子供は成長発達に伴い社交性を身につける。幼児やとても小さな子供はひとり遊びでも満足する[48]。このような子供が他者との関わり合いを持つ最初の相手は養育者であり、多くの場合それは母親である[49]

もしそこに他の子供がいたら、ぶつかり合ったり排除しようとすることもあり得る。しかしやがて一緒に遊ぶようになり、共有や交流の中に楽しさを見出す。そして遊び相手も3人、4人と増え、仲間という集団を形成するようになる[48]。子供にがいる場合、彼らが初期の仲間関係をつくる相手となる。この兄弟姉妹関係は社会生活を通じて直面する競争や協同を経験する重要な役割を担う人間関係である[50][49]幼稚園に入園する頃には、子供たちは仲間の輪に加わり、集団での経験を楽しめるようになる[48]。ここで子供は就学前教育を受け、さまざまな遊びを通して理解力思考創造力または問題解決力だけでなく、表現力社会性協調性も身につける[51][52]

学校で学ぶ子供たち(アフガニスタン・2010年)

教育

多くの国で、一定の年齢に達した子供には義務教育が施される。

ここでは国家社会の一員として必要最低限の言語文化規範を教わり、また個性・能力や人格形成の醸成を促す[53]

日本の教育では、学校教育法によって義務教育期間を満6歳から15歳(概ね、初等教育小学校6年間と前期中等教育中学校3年間の9年間)としており[23]モザンビークモンゴルのような例外もあるが、その他多くの国でも6歳前後から9-10年間の教育制度を設定している[54][55]

注意欠陥・多動性障害 (ADHD) や学習障害のある子供たちには、社会技能を身につけるための訓練を行うために、特別な支援が求められる場合がある。ADHDの子供は良好な友人関係を築きにくい可能性がある。注意欠陥の子供は、周囲に存在する社交のきっかけをつかみにくく、経験を通した社会技能習得に難点を抱えている可能性がある[48]

少年鑑別所京都

責任を持つ年齢

人間が、結婚投票など社会的な約束事に対して責任を負うことができるようになると受け取られる年齢は時代とともに変化し、現在では法律が制定する問題となっている。古代ローマでは子供は罪を犯しても責任がないとみなされ、後にキリスト教会もこの位置づけを取り入れた。19世紀に入ると、犯罪に対する責任を持たない年齢は7歳未満とみなされ、7歳以上の人間は自分の行動に責任を負わされるようになった。つまり、7歳以上の人間が告発されれば、大人と同じ刑務所に送られ、鞭打ちや烙印、そして絞首刑などの刑罰が大人と何ら変わりなく執行された[56]。現代では、カナダアメリカ合衆国など多くの国で刑事責任を負う年齢は12歳以上とされるが、罪に問われた際には成人とは別の少年収容施設に収容することとしている例が多い。

ある調査によると、世界中の少なくとも25の国で義務教育を受ける子供の年齢を定めていない。そして、雇用や結婚の最低年齢もまちまちである。少なくとも125の国では、7 - 15歳の子供でも犯罪行為に対して裁判や収監を受けさせるようになっている。いくつかの国では、14 - 15歳まで就学するよう法律で定められているが、もっと若い時期から就労は認められている。子供の教育を受ける権利を脅かすものは、早婚児童労働または監禁などである[57]。スタンドフォード大学によると、人の前頭葉は25歳頃まで十分に発達しないため、長期的な責任ある決断を下すことが困難であるという[58]


注釈

  1. ^ 公布は1911年(明治44年)。(国立公文書館「公文書にみる日本のあゆみ、明治44年(1911)3月」
  2. ^ 交ぜ書き廃止を求める団体が「子ども」表記の廃止を文科相に請願したことや、国会衆議院文部科学委員会)で交ぜ書き表記の是正についてたびたび取り上げられたことが一因とされる。(日本教育新聞、2013年7月15日)

出典

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