謙譲語とは? わかりやすく解説

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けんじょう‐ご〔ケンジヤウ‐〕【謙譲語】

読み方:けんじょうご

敬語の一。話し手が、自分または自分の側にあると判断されるものに関してへりくだった表現をすることにより、相対的に相手話中の人に対して敬意を表すもの。特別の語を用い場合(「わたくし」「うかがう」「いただく」など)、接辞付加する場合(「てまえども」など)、補助動詞などの敬語成分添え場合(「お…する」など)がある。謙遜語

[補説] 「敬語の指針」(平成19年2月文化審議会答申)では、謙譲語を謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱに分ける。なお、謙譲語に属す各語について、本辞典ではⅠとⅡに分けず従来通り3分類法によっている。


敬語

(謙譲語 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/10 05:25 UTC 版)

敬語(けいご、: honorifics[1])とは、主体(書き手、話し手など)とその相手(読み手、聞き手)やその話題中の人物との社会的関係(親疎、権力の大小)と態度を表す言語表現である[2]ポライトネスを実現する手段の1つであり、狭義には体系的に文法化されているものを指すが、広く敬称などの語彙的表現を含む場合もある[3]


  1. ^ 日本語では謙譲語と尊敬語とを正しく使い分けることにより、話し手・聞き手が動作の主体・客体なのか、それとも客体・主体なのかが区別されて表現される。
  2. ^ 食物や食器は2文字の物に対して添えられる場合がほとんど。他に茄子を“お茄子”、長ネギを“お葱”と言うが、一方で人参は“お人参”とは言わない
  1. ^ 『文部科学省学術用語集:言語学編』
  2. ^ Shibatani 1994
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  35. ^ 「你好」(ニイハオ)で使われる二人称の你(ni3)(ニイ)の敬語形が您(nin2)(ニン)。なお「你好吗?」という挨拶は英語の"How are you?"に由来し、米中・日中の国交回復以前には常用されていない(典拠:司馬遼太郎・陳舜臣『対談 中国を考える』文春文庫)。
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謙譲語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:09 UTC 版)

敬語」の記事における「謙譲語」の解説

話題中の動作客体間接的である場合もある)が話題中の動作主体よりも上位である場合使われるそのため謙譲語は話題中に2人以上の人物登場しなければならない動作主体を謙す言い方であり、主体=話し手の場合には自分謙ることになる。卑しめるという意味ではないが、自分退くこと相手敬意を表す意図があるため、会話においては@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}慇懃無礼であるという印象を与える[独自研究?]ことがある動作客体となる人物聞き手でも第三者でもよく動作主体話し手聞き手第三者誰でもよいが、会話の場にいない人物への敬語使われなくなってきたため動作客体聞き手動作主体話し手である場合多くなっている。「やる」の謙譲語の「上げる」のように謙譲の意味薄れている、または「食う」の謙譲語「食べる」のように謙譲の意味がほぼ消滅した語もある。 謙譲語は客体高める語である。古文では天皇皇族貴族動作に謙譲語がついた例もある。 語形変化には以下のような方法がある。 語彙自体変える - 行く→伺う、見る→拝見する お / ご~する - 待つ→お待ちする、掛けるお掛けする お / ご~頂く・申し上げる - 買ってもらう→お買い頂く、挨拶するご挨拶申し上げ向かう先のある名詞に関して接頭語「お / ご」を付けた形も謙譲語として用いられる手紙お手紙差し上げる、挨拶ご挨拶申し上げる、ご連絡を差し上げる これらは同じ語形尊敬語とも謙譲語ともなる。 先生へのお手紙お客様へのご連絡 - 謙譲語 先生からのお手紙お客様からのご連絡 - 尊敬語

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謙譲語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:59 UTC 版)

日本語」の記事における「謙譲語」の解説

謙譲語は、古代から基本的に動作客体への敬意を表す言い方であり、現代では「動作主体低める」と解釈するほうがよい場合がある動詞に「お〜する」「お〜いたします」(謙譲語+丁寧語)をつけた形などが用いられる。たとえば、「取る」の謙譲形として、「お取りする」などが用いられる。 語によっては、特定の謙譲語が対応するものもある。たとえば、「言う」の謙譲語は「申し上げる」、「食べる」の謙譲語は「いただく」、「(相手所に)行く」の謙譲語は「伺う」「参上する」「まいる」である。 なお、「夜も更けてまいりました」の「まいり」など、謙譲表現のようでありながら誰か低めているわけではない表現がある。これは、「夜も更けてきた」という話題丁重に表現することによって、聞き手への敬意を表すものである宮地裕は、この表現使われる語を、特に「丁重語」と称している。丁重語にはほかに「いたし(マス)」「申しマス)」「存じマス)」「小生」「小社」「弊社」などがある。文化審議会の「敬語の指針でも、明日から海外へまいります」の「まいり」のように、相手とは関りのない自分側の動作表現する言い方丁重語としている。

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謙譲語

出典:『Wiktionary』 (2020/08/08 01:41 UTC 版)

名詞

けんじょうご

  1. 敬語表現一つ
    1. 現代日本語話者又は話者同一視できる主体行為へりくだって表現し、その相手方に対する敬意を示す
    2. 古典日本語対話及び叙述において動作対象客体)が敬意対象であるとき(いわゆる客体尊敬の場合)に用いる。

関連語


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