ナバホ語
ナバホ語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 09:51 UTC 版)
南部アサバスカ諸語(アパッチ語、ナバホ語など)では特に様々なレベルの文法的有生性が分類され、一部の名詞はそのレベルに応じて特定の動詞形態をとる。例えばナバホ語の名詞は最高位の人間から最低位の抽象概念まで次のような連続的な有生性で分類される: 人間 > 子供/大動物 > 中動物 > 小動物 > 自然力 > 抽象概念 また基本的語順としては、主語・目的語のうち上位のものが1番に、下位のものが2番に、その後に動詞が置かれる。同位ならばどちらが先でもよい。動詞には1番目と2番目のどちらが主語かが示される(yi-は1番目が主語、bi-は2番目が主語であることを示す)。次の例文(1)と(2)はいずれも正しい: (1) Ashkii at’ééd yiníł’į́ :男の子 女の子 yi-見る=「男の子が女の子を見ている」 (2) At’ééd ashkii biníł’į́ :女の子 男の子 bi-見る=「男の子を女の子が見ている」または「男の子が女の子に見られている」 しかし例文(3)は、下位の名詞が1番に現れるので、一般に誤りとされる: (3) *Tsídii at’ééd yishtąsh :鳥 女の子 yi-つついた *「鳥が女の子をつついた」 正しくは例文(4)のようにいう: (4) At’ééd tsídi bishtąsh :女の子 鳥 bi-つついた=「女の子を鳥がつついた」または「女の子が鳥につつかれた」
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