慶東国
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首都は瑛州の堯天、王宮は金波宮。景王は赤子、麒麟は景麒。崇山を中心に花びらのような形に配置された十二国の内、慶東国はその中央より真東(3時方向)をその領地とする。気候は日本に近く穏やかだが冬はやや寒さが厳しく、雁国との国境近くでは雪が降る。北部は山地が多く耕作地に恵まれていない。夏は乾いた気候で、夏の終わりは秋の雨を予感させる蒸し暑さになり秋の初めに長雨が降ることが多い。夏が暑いため、貧しさもあって家の壁は薄く、民の多くは窓にガラスを入れることをせず、毎年、数名の凍死者が出ると言う。特産物と言えば白端の茶(団茶)ぐらいしかなく、大きな鉱山や他国に輸出できる物は無く、資源的にはあまり恵まれていない。大陸の東端にあたる為、虚海から流れ着く海客が最も多いとされている。 貧しさもあって橋が少なく、渡し場が設けられない峡谷には橋があるが、渓谷に掛かる橋はみな吊橋で入り口で荷物を積み替える必要があり、しかも峡谷の幅が広いと吊橋すら掛けられず旅人は遠大な距離を迂回しなくてはならない。雁との鳥羽口が虚海寄りの街である厳頭1つだけしかなく、虚海側のまともな港が北東にある和州の呉渡にしかないため、北方と虚海からの荷は全て和州の州都・明郭を経由しないと瑛州に行けない。 麦州は青海航路の拠点を持つ。麦州の支松(古称は支錦)は飛仙・老松を輩出した自負があり、松塾を筆頭に政が天道に反していると見るとすぐにそれを糾弾する義人・侠客を輩出する地として知られている。 現在は物語の主人公・中嶋陽子が王となっている。現在の元号『赤楽』は陽子の字の『赤子』と楽俊の名を取った物である。 昔、達王が300年間善政を布いたが、その後は短命な王が続き、特に陽子の登極直前は3代続いて無能な女王が即位し、そのうち最後の予王舒覚の治世はわずか6年で、しかもこの3代の間は空位の時代の方が長く、更に予王崩御後はその妹の舒栄が偽王となっていた。そのため「慶は女王に恵まれない」と言われ、陽子が即位した当初は官や民から不安の声が上がっていた。したがって達王崩御以来、王の統制が緩んだことで官の腐敗が横行する状況に陥り、国内の状態は悪化の一途をたどっていた。しかし陽子の登極から3年を経て国内体制も再建され、現在では雁国を始め国外に難民として避難していた人々も戻りつつある。とは言え、まだ復興の緒に就いたばかりである。
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水禺刀(すいぐうとう) 真の所有者である景王のみしか使用不可能な名刀。魔力甚大な妖魔を滅ぼす代わりに封じ、剣と鞘に変えて宝重としている。封じこんだのは達王。 上手く支配できれば刃が輝いて、水鏡を覗く様に未来・過去・遠くの事象でも映し出すが、気を抜けばのべつまくなし幻を見せる為、鞘で封じている。鞘で封じる以前、当初は長い柄の偃月刀(えんげつとう)であり、水鑑刀(すいかんとう)と呼ばれていた。鞘で剣を封じて以来、主が変わる度に形を変え、たとえ斧であっても棍棒であっても、必ずその形に応じて鞘がつく。 鞘は、変じて禺(さる)を現す。禺は人の心の裏を読むが、こちらも気を抜けば、持ち主の心を読んで惑わす為、剣で封じている。 現在は陽子が禺を殺した結果、鞘の方が力を無くしているため、景王でなくとも抜刀はできる。しかし持ち主以外が抜き身の剣を振るっても藁すら切れない。普通の刀剣とは違って立て続けに動物を切っても血糊で切れ味が鈍ることがない。 碧双珠(へきそうじゅ) ピンポン玉大の、ガラスっぽい光沢の、とろりとした青色の宝玉。怪我や病気を癒す力がある。空腹感を薄れさせることもできる。
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慶東国
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中嶋陽子(なかじま ようこ) 声 - 久川綾 現在の慶東国国主。胎果であり、蓬莱(現代の日本)で生まれ育ち普通の高校生として生活していたが、王気に導かれて蓬莱に渡ってきた景麒により訳も分からないまま十二国に連れ戻される。しかし直後に塙麟の使令とそれが呼び寄せた妖魔の襲撃により景麒は捕えられ、使令達ともはぐれて巧州国の虚海側の沿岸・配浪に流れ着く。日本に戻るべく景麒を探して当ても無く彷徨う内に、巧国の役人の目が手薄な巧国の内陸へと入り込み、そこで行き倒れたところを楽俊に拾われる。度重なる妖魔の襲撃や出会った者達の裏切り、更には水禺刀からの幻、青猿(声 - 岡野浩介)の讒言によって極度の人間不信に陥るが、楽俊の存在によって救われ、共に雁国を目指す。 景麒の正体と陽子が連れて来られた理由に気付いた楽俊の薦めで、延麒に目通りを願い、延麒の代わりに尚隆に会う。尚隆から自分が人として死んでおり蓬莱に帰れば長くは生きていけない事と、偽王の出現で混乱する慶国の状況を聞き、王になるか死かの究極の選択を迫られる。楽俊や冗祐の諫言を受け、尚隆から借り受けた軍勢を率いて偽王・舒栄を打ち倒し、新たな景王として即位した。 近年慶国では無能な王が続き、特に直近三代は暗愚な女王が続いた上にその後を継いだ偽王まで女だったため、官の信用を得られず最初はまともに国事を執り行えなかったが、和州の乱を機に信頼できる仲間を得、「伏礼を廃する」という初勅を出す事ができ、朝廷の整備も進みつつある。十二国には国間での相互援助の概念や大使館などの在外公館が無いことから、空位の国の民を援助する組織を作れないかと考えており、回復した泰麒に大使になってくれないかと打診した。 真っ赤な髪かつ、褐色の肌と碧色の瞳をした美少女。蓬莱では寡黙で卑屈な性格であり、他人の顔色を窺って生きていたため、高圧的で女性蔑視する父親に意見できず、自分の志望校にも中学校時代の担任が薦める学校にも行けなかった。成績はそこそこ優秀だったが政治には疎い。 現在は勇敢かつ正直者であり、行動は男勝りである。官に付けられた字は赤子(せきし)。王の着物がゆったりとした衣服を重ね着するため、動きにくい事も相まって着慣れた質素な服を好んでいる。たびたび「中陽子(ちゅうようし)」と名乗っては市井に下りる。その際は男装に近い格好であり、性格や言葉遣いもあって男に間違われることも少なくない。一部の官にも「女の匂いの乏しいまま王になった」と評されているが、本人は特に気にしていない。衣類や礼など、故郷とは違う十二国世界の慣習や考え方にはなかなかなじめない模様。 蝕で巧国に流された当初は絶望の中で日本で視聴していたテレビドラマの続きが気になっていたり、李斎が金波宮に駆け込んだ際に戴への派兵を考えた時、兵士の食料を一人一食ハンバーガー一個(を一日三食)で計算するなど、時たま作品の初版が書かれた当時の日本の年頃の少女を垣間見せることがある。 景麒(けいき) 声 - 子安武人 慶国の麒麟。慶国宰輔を務め、首都州・瑛州の州候も兼ねる。色味の薄い金髪で、外見は20代後半の男性。慈悲深いが生真面目な性格のため、冷徹だと思われがちである。必要最低限の言葉しか発しない。更に相手の考えを理解できないと重い溜め息を吐く癖がある。 陽子の前は舒覚に仕えていた。元々の性格から彼女を引き籠らせてしまったが、泰麒との交流を通じて人に優しくすることを学ぶ。使令の名前は当て字である。 白芥瑚(はく かいこ) 声 - 進藤尚美 景麒の女怪。羽毛に覆われた身体の鳥女。翼のような腕、金茶の縞のある背、足は羽毛に覆われた人型、長い尾がある。景麒の命令により、陽子が十二国世界に行く時の先導役になった。 冗祐(じょうゆう) 声 - 堀川仁 景麒の使令。種族は賓満(ひんまん)、岩でできたような顔色の悪い男の顔であり首から下が半透明のゼリー状の姿をしている、戦場や軍隊に出没する妖魔で、憑依した者の戦闘能力を向上させる。陽子に憑りついている間は、不気味がった陽子への配慮で、景麒の命令により「無きもの」として振舞っていた。陽子が偽王と戦うか元いた世界に戻るか悩んだ時、景麒の命令に背いて彼女に話しかけ、玉座を望むよう勧めた。 班渠(はんきょ) 声 - 岡野浩介 景麒の使令。種族は猗即(いそく)。銅色の毛並みの大型犬に似た獣。脚が速く、最速の騎獣に匹敵する。 驃騎(ひょうき) 声 - 清水敏孝 景麒の使令。種族は鉤吾(こうご)。暗赤色の毛並みの豹。 重朔(じゅうさく) 景麒の使令。種族は雍和(ようわ)。巨大な体躯の狒狒型の妖魔。 雀胡(じゃっこ) 景麒が泰麒に折伏を実演してみせた際に得た使令。種族は飛鼠(ひそ)。耳の短い兎のような妖魔。 大木鈴(おおき すず) 声 - 若林直美 明治時代の生まれの海客。別名・木鈴(もくりん)。生家の口減らしのため身売り奉公に出されたが、奉公先の東京に向かう道中で蝕に流され、保護された街から引き渡された朱旌に交じって雑務婦として生きながらえた。言葉が通じない事に苦しんでいたが、才国で梨耀に出会い、彼女に懇願して仙籍に入り下働きとして働く。しかし同時に「笨馬(=粗末な娘・愚か者)」と罵られ、仙籍から外される恐怖から逃げ出す事もできずに、約100年間を彼女の熾烈な仕打ちに耐えながら過ごした。 夜中に甘蕈(かんきん)を取りに行かされた際、梨耀の騎獣である赤虎をけしかけられた事で溜まりに溜まっていた鬱憤が爆発し、その赤虎を御して梨耀の執拗な酷使から逃げ出し長閑宮に駆け込んだ。そして采王に自らの仙籍の保護と旅費などの援助を受け、同じ蓬莱出身の景王に憧れて慶国を目指す。途中、連れとなった清秀が和州で昇紘により轢殺されたことで景王を恨むようになり、景王を暗殺しようと王宮に向かうも王が留守だったため果たせず、夕暉の勧誘を受け内乱に身を投じる。その最中に陽子と出会い、和州の乱後は慶国の女御(王の衣服係)として王宮に侍る。 祥瓊(しょうけい) 声 - 桑島法子 姓名は孫昭(そんしょう)。紺青色の髪と紫紺色の瞳を持つ美少女。先の芳国の公主として13歳から30年以上贅沢な暮らしをしていたが、公主としての責任を自覚することなく何も果たさなかったため民に憎まれ、謀反により全てを失う。月渓により仙籍を削除された上で浮民の子供・玉葉とされて、彼が州侯を勤める恵州の新道の里家で貧しい生活を強いられる。3年後、旅芸人の興行を見た里家の子供達から慶国に同い年の女王(陽子)が即位した話を耳にし、同い年の女が何の苦労もせずに自分の失った物全てを手に入れたと思い込み逆恨みする。その後、里の人間に素性が露見し、私刑で車裂きにされかかったところを沍姆の知らせを受けた恵州師に救出され、月渓の配慮で恭国に送られるが、珠晶から与えられた奚の処遇を屈辱と受け、恭国の王宮の宝物を盗んで出奔、景王の位を簒奪しようと慶国に向かう。 しかし指名手配されたため柳国で役人に捕まり、盗品を没収されほぼ無一文になり、前日泊まった宿で相部屋になった楽俊と共に旅を続ける。楽俊との会話で自分がいかに無知で無責任であったかを思い知らされ、公主としての自覚と反省を促される。更に陽子が登極するまでの経緯を聞かされ、逆恨みではなく景王に興味を抱く。 楽俊と別れたどり着いた慶国和州で磔刑に遭遇し、芳国で私刑に遭った自分と家族が磔刑に処された民の両方に共感を覚えて役人に石を投げ、逃げる途中で桓魋に助けられ内乱に協力する。その後拓峰で追い詰められていた陽子・鈴らを援護し、同時に陽子が景王である事を知る。 勅命無しで禁軍が派兵された際、30年の王宮生活から「宮中の黒い部分」を知る彼女の経験が生かされ、和州の汚職の黒幕である靖共の存在を暴き出し、動揺する拓峰の民を「王師は絶対に動かない」と説得した。和州の乱後は慶国の女史(王の執務を助ける最下級の文官)として王宮に侍り、氾王が訪問した際にはその美的感覚を認められ、2人の世話に奔走した。 アニメでは「偲芳歌」という都の歌を時折口ずさみ、幸せな王宮時代を思い出していた。しかし公主としての責任を自覚した後は歌詞の「かわいい人形」をかつての無知な自分と重ねており、忌み嫌っている。 浩瀚(こうかん) 声 - 乃村健次 元・麦州侯。松塾出身。舒栄を偽王と断じて抵抗するも、陽子率いる偽王討伐兵が駆けつけた時には既に偽王軍に捕らえられた後だった。唯一偽王に下らなかった州候で、それを逆手に靖共によって謀反の疑惑をかけられ、国外追放に処され、移送中に靖共の手下に襲われるも桓魋達によって難を逃れる。和州の乱後には潔白が証明され、六官の長である冢宰に任じられる。有能で怜悧な人物。見た目は30歳前後。 桓魋を軍の士官にするため彼の戸籍の半獣の記述を破り捨てたり、先の予王の女性追放令に対して「船が足りない」などと言い訳して民の国外輸送を引き伸ばすなど、国法よりも道を重視して事を為す政治的に大胆な面もある。しかし天の理に反してまで予王を弑することはなかった。 柴望(さいぼう) 声 - 堀川仁 浩瀚の部下で、元・麦州州宰。浩瀚とともに州宰を罷免され、以後は潜伏した浩瀚、桓魋が率いる軍勢、味方の侠客などの連絡役になった。和州の乱後は呀峰に代わって和州侯に任じられる。 桓魋(かんたい) 声 - 松本保典 姓名は青辛(せいしん)。浩瀚の部下で元・麦州師左将軍。熊の半獣であり、華奢な見た目以上の怪力を持つ。浩瀚の救助と呀峰の悪行を朝廷に知らしめるため、明郭で反乱軍を結成していた。和州師に追われていた祥瓊を助け仲間に引き込む。殊恩党が起こした止水郷襲撃に手勢を率いて加勢し、更に和州州都・明郭で配下の兵士を蜂起させる。和州の乱後は禁軍左将軍に任じられる。 浩瀚には深い忠誠心を持っており、「麦候が予王を殺せと言われれば殺していたが、麦候の命令なく自分の意思だけで予王を殺そうとは思わなかった」と月渓に語っている。慶国の勅使として芳国に赴き、その折の会談が恵候月渓が仮王として立つ決意をする一助となる。 実家は多数の官吏を輩出している有数の商家で、兄弟は皆高官。不自由のない環境で育ったため、家事全般が不得手。 労蕃生(ろう はんせい) 松塾出身の侠客。茶斑の頭をしている。浩瀚や柴望とは知己で、虎嘯とも古馴染み。何でも仲介するが人の仲介は好まない。 虎嘯(こしょう) 声 - 西凛太朗 和州止水郷で安宿を経営していた大男。昇紘を討つため同志を募り殊恩党を結成、反乱をおこす。和州の乱後は大僕(貴人の護衛役)として陽子に仕える。 夕暉(せっき) 声 - 野島健児 虎嘯の弟。兄の宿屋の実質的な経営者。頭が良く、殊恩党の参謀役だった。和州の乱後は瑛州の少学に通う。都市計画に興味を持っている模様。 遠甫(えんほ) 声 - 西村知道 氏名は乙悦(おつえつ)。自力昇仙した飛仙・老松で、かつて達王に請われて仕えたとされる伝説の松伯(しょうはく)である(仙の呼び名については十二国#仙を参照)。延麒と面識がある。達王に仕えた後は出身地の麦州・支松(古称は支錦)で人道や世界の理を説く私塾(義塾)「松塾」の閭胥のような事をしており、浩瀚や柴望らを教えた。松塾は他国から生徒が来るほど有名だった。 和州の乱の2年ほど前、靖共の部下になれという要求を拒否したため松塾が暴漢(靖共一派の刺客)に焼討ちにあった後、景麒の計らいで瑛州固継の閭胥として身を潜める。和州の乱後は王宮に復帰し、三公(王の教育係)の筆頭・太師を務める。 蘇蘭桂(そ らんけい) 声 - 千葉千恵巳 幼くして家族を喪った少年。小字(子供の呼び名)は桂桂。姉と共に固継の里家(孤児と、60歳以上の班田を返上した老人が暮らす施設)で生活していた。遠甫拉致の際、巻き添えで襲われ重傷を負う(アニメでは錯乱した浅野に銃で撃たれる)が回復する。 和州の乱後は、陽子と遠甫の保護のもと、奄として金波宮で暮らしている。 蘇蘭玉(そ らんぎょく) 声 - 川上とも子 蘭桂の姉で16歳。陽子が街に下りて初めて交流をもった女友達で、遠甫と同様に陽子へこの世界の常識を教える。遠甫拉致の際、巻き添えで襲われ惨殺される。その時、逃げ込んだ陽子の部屋で偶然見つけた御璽をとっさに守った。 清秀(せいしゅう) 声 - 平松晶子 慶国から巧国、そして奏国へと国の荒廃のために逃れてきた難民。12歳前後の少年で、蜜柑色の髪が特徴的。巧国で父親を妖魔に襲われて亡くし、奏国で母親を病気のために亡くす。新王即位の報を聞いて慶国へ帰るため船に乗った際に鈴と会い、共に旅をする。自身の不幸自慢をする鈴に怒り、不幸の平等性を説いた。 妖魔に襲われたときに負った頭部の傷がもとで失明し衰弱、最期は和州止水郷で昇紘により轢殺される。 玉葉(ぎょくよう) 声 - 寺内よりえ 陽子の即位当初、身の周りの世話をした女官のひとり。予王の時代には、春官で学校の整備に携わる下官のひとりだった。前向きな性格で、予王の治世末期に国中の女が国外に追放された時、いい機会だとして各地の学校を見て回った。なお、「玉葉」とは器量良しの女性を指す字である。 秋官長 声 - 金月真美 慶国の秋官長。靖共の派閥に属していた。和州の乱後も辛うじて地位を保つが、陽子に頭が上がらなくなった。原作では明確な描写は無いが、アニメでは30歳前後の女性。 夏官長 声 - 佐々木健 慶国の夏官長。靖共の派閥に属していた。アニメでは30歳前後の気弱そうな男性。
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