遠月学園関連とは? わかりやすく解説

遠月学園関連

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 15:00 UTC 版)

食戟のソーマ」の記事における「遠月学園関連」の解説

遠月茶寮料理學園(とおつきさりょうりょうりがくえん)は、東京都内ある日屈指の名門という設定料理学校通常は単に「遠月学園」と呼ばれる中等部高等部の各3年制制服男女共にブレザー。 非常に厳し少数精鋭教育で、高等部1000人近新1年生のうち2年生進級できる者は全体の1割にも満たず卒業者は、遠月十傑除いてわずか数人から十数人しかいない徹底した実力主義教育方針を採る。学園在籍しているだけで料理関係者からは一目置かれ、たとえ中退して学園在籍していたというだけで料理人としての箔が付き卒業まで至れ一生料理界のスターダム歩めるという。 在校生多く一流料理店や食産業の子息・令嬢など家庭的に裕福な者で、自分地位実力に鼻をかけた自己中心的エリート意識の強い生徒多く大衆料理など庶民文化格下見ていることに加え、創真やアルディーニ兄弟のような現場経験者極星寮面々のような特技を持つ生徒少ない。そのため多く生徒虚栄心が非常に強く同級生同士であっても敵視して足の引っ張り合いまでする生徒多数いる。さらに料理人として成長速度に関係なく現在の能力のみを評価対象としており、条件さえ整え成績上位者側の私情気に入らない相手能力有無関わらず追い込む事が可能など、料理の腕を重視するあまり、道徳的な教育疎かになっているなど、教育機関として杜撰な体制多くみられる。この点はクーデター起こしたからも言及され成績下位生徒たち彼の思想賛同する原因となっていた。この風潮は城一郎堂島現役の頃からあり、城一郎名家出身者達に因縁付けられていた。 広大な敷地面積有し学内にはさまざまな施設がある。学習内容料理基礎技術食材知識だけでなく、栄養学公衆衛生学栽培概論経営学など多岐にわたる料理学校としての歴史長く、創真ら現高等部1年生は第92期生である。授業一般高校違い大学のように各生徒授業ごとに教室移動する教科センター方式」を採用している。授業形式食材ジャンルテーマごとに料理創作する授業決められ料理制限時間内に完成させる授業2種類だが、「中枢美食機関発足後創作する授業廃止される総帥頂点とし、教育部門の「遠月学園」、食材管理流通を担う生産部門観光部門の「遠月リゾート」、研究部門の「薙切インターナショナル」、他に海外部門広報部門・総務部門といった組織構成されている。食に関するあらゆる業界強い影響力持ち、食に携わる者で遠月の名知らない者はいないといわれる。 食戟(しょくげき) 遠月学園伝統料理対決による決闘学園の生徒間で生じた争い決着付けるために行われる。 食戟に挑む者は自身立場見合った対価」を差し出さねばならず、勝負負けた者はその「対価」を取られ学園内の地位権限を失う。 食戟を実施するには、「正式な勝負であることを証明する認定員」「奇数名の判定者」「対戦両名勝負条件に関する合意」が必要とされるまた、素材調達料理人として技量のうち」という理由から、使用する食材調理器具などは全て対戦本人用意しなければならない対決テーマ双方得意ジャンル中間地点折り合いをつけて決めることが多いが、合意があればどちらか得意ジャンルにすることができる。決着つかない場合後日再試合を行う。なお、食戟の勝敗日時互い賭けた条件全て公式に記録され、食戟管理局保存される。 遠月学園事項中でも重要視あるいは「聖域」のような扱いとなっており、政権下で改革進んでも、学生達が「私達にはまだ食戟がある」と言われるほど希望抱かれている。連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ) 一騎打ちではなく集団集団による変則的な食戟。 両陣営任意の同士勝ち抜き戦方式勝負し最後まで残った側が勝利となる。陣営人数は同じである必要はない。また普通の食戟と違い仲間調理手伝うことが認められチームワーク勝敗左右しうる。 遠月十傑評議会(とおつきじゅっけつひょうぎかい) 遠月学園の最高意思決定機関学内評価上位10名生徒たちにより構成される委員会通称十傑」。 総帥直下組織で、彼らの決定には講師陣逆らえないという。物語開始当初メンバー構成3年生5人、2年生4人、1年生1人。その会議ラウンドテーブル行われる十傑選ばれる評価基準は、授業成績合宿などの行事上げた実績学園への貢献度など多岐に亘るが、特に「食戟の戦績」が最重視される十傑順位変動席次賭けた食戟により変動するが、逆に言えば席次賭けなければ十傑でない者が食戟で十傑勝っても即十傑になれるわけではないアリスによるとメンバーは主に「秋の選抜」の本戦出場経験者から選ばれている。十傑中でも第一席の獲得は特に難しく女子生徒第一経験者は、学園長い歴史でも数えるほどかいないという。第一獲得者は、月天の間肖像画飾られる十傑メンバー学園が持つあらゆる権限財力一部手中にできるとされ、料理のために遠月の莫大な予算行使でき、高級食材最新調理器具設備、数世紀前の希少なレシピオークション数百の値がつく古典料理書にもアクセスが可能とされるまた、それらの権限席次第一席に近づくほど行使できる権限増大していくが、中には権力行使して気に入らない相手私情学園から追い出そうとする者もいる。 中枢美食機関発足後、新総帥となった方針反対した女木島一色久我の3人が除名されサバイバル勝ち抜いた葉山・白津・鏑木の3名が新たに十傑に加わる。進級試験中に葉山との契約違反による退学同時に除名され、えりなが十傑返上する連隊食戟反逆者側が勝利したことで、十傑の座が総入れ替えとなり、退陣となった代わり、えりなが新総帥就任する進級後は退学撤回となった反逆者側の生徒学園残留認められ中枢美食機関側の生徒加わった新体制十傑となっている。 十傑一覧表 作中当初中枢美食機関編成時えりな体制下総切 仙左衛門 薙切 えりな 一席司 瑛士 幸平 創真 二席小林 竜胆 一色 慧 三席女木島 冬輔 久保 もも 久我 照紀 四席久保 もも 斎藤 綜明 葉山 アキラ 五席斎藤 綜明 鏑木 祥子 黒木リョウ 六席紀ノ国 寧々 アリス 七席一色 慧 叡山 津也 タクミ・アルディーニ 八席久我 照紀 白津 利夫 叡山 津也 九席叡山 津也 葉山 アキラ 紀ノ国 寧々 十席薙切 えりな 田所 恵 極星寮きょくせいりょう) 遠月学園学生寮大御堂ふみ緒が管理している。 かつては多く十傑輩出し十傑全員寮生だった黄金時代存在した。現在では生徒多くマンション借りて生活するために入寮者は少なくなり、「変わり者巣窟」と呼ばれるが、寮生実力は確かである。現在の寮生のうち、一色慧のみが高等部2年生、その他は全て1年生幸平歓迎会が行われた際には一色誘い断って欠席した寮生がいるとの会話があったが、その後も彼らが登場することは無くアニメ版ではそのシーンカットされる。ふみ緒によると、20年上前堂島と城一郎在学していた頃)が全盛期で、この2人中心に食戟で土地奪って敷地面積増やし暖房設備投資などもまかなっていた。そのうち極星寮だけで独立採算制取り、城一郎によればもはや「独立国家」のようであったという。当時快進撃続けていた黄金時代極星寮多く生徒から逆恨みされ襲撃を受けることがたびたびあったという。その名残で現在もバリケードゲバ棒などの防衛設備が残る。 研究会 遠月学園多数存在するテーマごとに料理研究する部活動のような団体ちゃんこ鍋研究会郷土料理研究会丼物研究会立ち食いそば研究会串打ち研究会中華料理研究会ショコラ研究会スペイン料理研究会最先端研究会などがある。一定の成果出していない会は取り潰される。 宿泊研修 遠月学園高等部1年生全員参加する強化合宿。遠月リゾートホテル1つ「遠月離宮」で行われる毎日過酷な料理課題出され低評価受けた生徒即刻退学言い渡される地獄合宿合宿講師陣には、料理界の第一線活躍している学園卒業生たちも含まれる学園卒業生以外にも、遠月リゾートスタッフリゾート提携する食材生産者とその家族審査員務めることもある。卒業後のリクルート兼ねており、オーナーシェフ卒業生には在校生品定めができるメリットがある。創真の学年では、新入生980人中352人がこの研修脱落し、628人が生き残ったとされている。 遠月リゾート 遠月学園観光部門で、富士山芦ノ湖を望むリゾート地において、十数軒の高級ホテル旅館経営するトップは遠月OB堂島銀。 薙切インターナショナル 美食学分子料理牽引した総合研究機関アリス父親である切宗衛がデンマーク本拠地として設立した分子ガストロノミー基づいた最新調理技術など、味覚嗅覚メカニズム探求する大脳生理学をも包括しているという。アリスは遠月学園への編入前、14歳までこの研究機関学んでいた。現在のトップアリスの母・レオノーラ秋の選抜 毎年2学期初めに開催される高等部1年生選抜メンバー腕を振るい競い合う、遠月学園伝統美食祭典。創真の学年第43回目の開催宿泊研修までの成績将来性から候補者抽出され十傑による絞り込み最終的に60名が選出される審査員学園理事出資者など食の重鎮たちが務める。歴代十傑は、主にこの選抜本戦出場たちから選ばれる。えりな十傑であるため、選手としては不参加予選事前に告知されお題沿って2つブロック分かれて競技を行う。審査員は各ブロック5名で、1人当たり持ち点20点、計100点満点審査する。各ブロックの上位4名、計8名が「月天の間」で行われる本戦出場できる。創真の学年告知され予選お題は、「カレー料理」。しかし、名の知れた食通である選抜審査員唸らせる生徒ごく僅かで、10点未満生徒もいる。良くて70点か80点台止まりで、90点台はほとんどない作中予選では恵を除く本選出場者の7人が90点台をたたき出す本選対戦抽選で、各カードごとに別々のお題ランダム決められるトーナメント方式ではなく1回戦終了後組み合わせ再抽選される。一般的な食材調理器具設備会場完備され、自前道具持ち込みは自由。また、双方合意があれば、食戟を行うこともできる決勝戦毎年「秋が旬の食材」がテーマで、審査総帥を含む遠月学園各部門トップ3名が持ち回り務める。 月天の間がってんのま) 十傑同士の食戟でのみ使用許される大会場。天井開閉式で、開いた空に写る月が「月天の間」の名の由来敬意込めて歴代第一獲得者の肖像画飾られている。 「秋の選抜本戦会場でもある。決勝戦は月が写る日没後に行われる遠月スポーツ 学園黎明期から続く伝統ある校内新聞通称「遠スポ」。ほぼ毎日発行される学内その周辺あらゆる情報網羅し公式行事特集一流シェフへのインタビュー記事トリビア情報などを掲載する実地研修スタジエール高等部1年生徒たちが、外部さまざまな料理現場派遣されるカリキュラム実施期間1か月で、生徒たち各自4か所の派遣先にて1か所につき1週間研修を受ける。 行き先は高級料理店から食品メーカー公的機関などの多岐にわたり、実践空気を学ぶ正式な授業一環となっている。そこで気に入られそのまま就職する生徒も多いが、研修は遠月学園への信頼があって研修受け入れているため、遠月の名を汚すような問題起こせば退学になることもある。各派先には遠月学園教員生徒働き観察し合否判定する合格基準1週間研修で「目に見える実績」を残すことが条件で、「現場与えられる自分」を持っていることが最低ラインとされるまた、現場変化与えるだけでなく「現場から何かを奪って帰ること」がスタジエール意図とされている。創真たち92期生は研修開始時点504名のうち210名が脱落し294名の生徒生き残っている。 スタジエールとはフランス語で「研修生」を意味し下準備雑務担当する料理人のことを指す。「スタジエ」とも呼ばれる紅葉狩り会もみじがりかい) 遠月学園伝統行事一つスタジエール終了後行われる高等部1年生上級生たちの顔合わせための会参加するのは、秋の選抜本戦進出した8名と遠月十傑評議会現役メンバー10名の計18名。 月饗祭(げっきょうさい) 遠月学園学園祭5日間の開催で約50万人訪れ大規模なフードイベント。毎日各地からツアー客が押し寄せ学内には無料巡回バス回り国内外から多数訪れる。VIP学園内の宿泊施設遠月リゾートフル稼働歓待している。それゆえ学園側は宿泊費だけで大黒字になると言われている。学生許可得れば個人・団体模擬店出店できる。出店場所学園祭会場3つのエリアで、より良い出店場所巡り生徒間で食戟が頻発する。なお、模擬店赤字出せば退学となる。ただし中等部生徒学園講師監督指導の下でクラスごとに出店し純利益をだせる計画立てるように指導される。そこで生徒達毎年月饗祭経験ノウハウ得て個人研究会での出店挑戦していくため、よほど無茶な商売をしない限り赤字が出ることはない。フードチケット購入制(1万円、竹1000円500円)で、その日夕方エリア毎の売上ランキング発表される目抜き通りエリア 正面から道なりに続く大通り仮設テント数多く並び学園祭全期通じて最も人通り多く賑わう。模擬店出店場所としては1番人気のエリアとされる中央エリア 授業使われる調理棟が集中している。仮設テントでは提供しにくい専門性の高い料理特殊な設備必要なジャンル模擬店多く集まる。店舗大きさ自由に設定可能で、大所帯研究会などもこのエリア使用することが多い。 山の手エリア 平均客単価が最も高い高級志向エリア隠れ家的な建物点在し、それらをレストランとして使用する逆に言えば料理人知名度無ければ集客極めて困難とされる十傑メンバーは主にこのエリア出店する他のエリア閉店して営業しており、山の手エリアの客はそのまま敷地内遠月リゾート宿泊するため、提供する料理はコースディナーが多い。 中枢美食機関セントラル教育メソッド根幹為す機関総帥就任し創設される総帥十傑評議会頂点とする。メンバー選定した生徒達アザミの花の紋章身につける人数十傑6人を含め30人未満程度中枢美食機関メンバー今まで通り料理創造許されるが、それ以外学生料理自由な創造許されないは「誰もが十傑レベル料理をすることが出来退学者も出さない」と美食の「理想郷ユートピア)」と謳い成績下位生徒料理人として成長が遅い者達にとっては「従ってさえいれば誰でも十傑レベルアイデア技術レシピ得られる」ため賛同者もいる。しかし成績上位生徒自身料理スタイル確立している者にとっては受け入れ難くシャペルは「創造許される者」と「模倣強いられる者」とに分かれる暗黒郷ディストピア)」と称する。 「中枢美食機関」の目的は、日本の美食を前に進めるために不出来な品を出す店の殲滅で、学園内で行っている粛正授業もその前段階だという。 連隊食戟敗れ退陣したことで機関解散される残党狩り 政権方針異を唱えるゼミ研究会と「中枢美食機関」との食戟の通称会場ABCDの4会場数日渡り行われる。食戟にあたり不正が行われないよう、一色十傑として以下の政権対す研究会ゼミ等の解体撤回賭けた食戟に関するルール通称一色ルール」 )を認めさせる一色は特に第四項を重要視する第一項(食戟の開戦) - 解体撤回を望む研究会ゼミ等は中枢美食機関対し食戟を挑むことができる。中枢美食機関側は食戟を必ず受けなければならない第二項(対決テーマ等) - 事前に研究会ゼミ側と中枢美食機関側で協議第三項(勝敗条件等) - 研究会ゼミ側が勝利すればその団体存続逆に中枢美食機関側が勝利すれば団体解体政権に従うものとするが、この命令従わない場合退学となる。 第四項(審査員選定) - 審査員研究会ゼミ側・中枢美食機関側のどちらからも中立公正な遠月外部者とする。国内調理協会フード関連理事会等の会員からランダムに奇数名を選定選定されてから食戟当日まで審査員研究会ゼミ中枢美食機関接触してならない。仮に接触があった場合勝負無効再勝負となる。 進級試験 高等部1年2学期最後に控える大イベント開催地は北海道南端からスタートし北へ移動をし続けながら各地試験クリアしてゆく。北へ移動することから「ツールドノール」とも呼ばれるルート任意またはランダム分岐する試験6つ最後試験礼文島行われる進級試験での生徒移動は遠月学園所有する豪華寝台列車つきかげ」が使われる毎年厳し試験課され91期生は190名のうち76名が退学した92期生は政権により、メソッド授業習ったやり方実践すればクリア可能となる。ただし、政権従わない者は容赦なく排除される学期末試験 高等部2年1学期期末試験海・山・川の3つのコース振り分けられ、101組3日間の期限課題をこなす92期生の海コース海の家経営し3日間で300万円売り上げることがノルマ十傑メンバー1組にまとめられるが、他の生徒よりも厳しい条件与えられる

※この「遠月学園関連」の解説は、「食戟のソーマ」の解説の一部です。
「遠月学園関連」を含む「食戟のソーマ」の記事については、「食戟のソーマ」の概要を参照ください。

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