広大な敷地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:54 UTC 版)
「サンパウロ日本人学校」の記事における「広大な敷地」の解説
土地に余裕がある郊外という立地条件を生かした約12万平方メートルの広大な敷地(世界の日本人学校で最大級)に、平屋建てを中心とした校舎が点在して建てられている。この独特の校舎配置は、海外の日本人学校の中でも随一のゆとりある教育環境を実現していて、少なくとも児童/生徒1人当たりの敷地面積は日本の学校として最大である。 敷地内には小中学校の校舎や職員室、事務室や保健室の他にも、大小2つのプールと2つの体育館(1つはエスパッソと呼ばれ、人工芝が張られている)、視聴覚室と図書室、音楽室と博物館、スクールバスの駐車場、広大な森、さらにコーヒー園もあり、収穫時期には生徒や教職員によるコーヒー狩りが行われている。 広大な敷地であるため、児童生徒数の減少に伴い維持管理が難しくなるとともに、築40年を超える建物はどれも老朽化している。特に、電気、水道といったインフラ面での課題が深刻である。 自然が豊かである反面、サンパウロの条令により木々の剪定が自由に行えず、蜂,蛇、蟻などの害虫による健康被害や、倒木や枝の落下に伴う子ども達への安全面で不安な状況となっている。2018年には、子ども達の活動エリア内で大木2本が倒れ校舎の一部を損傷したが、幸いなことに子ども達のいない時間帯であったことから怪我等の被害は起きなかった。近年、隣接する土地に不法滞在する人々が増え、汚水が校内に流入して環境の悪化も起きている。特に、黄熱病やデング熱、チクングンニャ、ジカ熱といった、蚊を媒介する病気に対して、豊かな自然が逆にあだとなっていて、地域の治安悪化と併せ、学校内の安全面に対しても大きな懸念となっている。
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