上位10名
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「進撃の巨人の登場人物」の記事における「上位10名」の解説
ミカサ・アッカーマン (Mikasa Ackerman) 第104期訓練兵団を首席で卒業。詳しくは主要人物の項を参照。 ライナー・ブラウン (Reiner Braun) 声 - 細谷佳正、榎木淳弥(幼少期) 金髪で大柄な体格の少年。17歳→21歳。身長185cm、体重95kg。→身長188cm、体重83kg。8月1日生まれ。ウォール・マリア南東に在った山村出身。第104期訓練兵団を次席で卒業。 優れた実力を持つ104期のリーダー的存在。気さくで面倒見が良く、責任感も強い性格から仲間たちの信頼も厚い。故郷に帰るという一心で生きており、絶対に曲げられない信念を持つ者同士としてエレンに深く共感する。訓練課程修了後は調査兵団に入団した。クリスタに対して好意を寄せており、心の中で何度か結婚願望を抱いている。 その正体は845年に壁を破壊し、人類を襲撃した「鎧の巨人」の巨人化能力者。かつて語っていた出自は嘘で、「始祖の巨人」の奪還任務のためにベルトルト、アニとともに壁外から潜入していた戦士隊の1人。ウォール・マリア壁上で唐突に正体を明かして調査兵団を裏切るが、この時には壁を守る「兵士」と壁を壊す「戦士」という二つの立場に置かれたことで精神が分裂し、半ば心を病んでいることが明らかになった。その後は戦士隊の仲間である獣の巨人(ジーク)と合流し、シガンシナ区で調査兵団を迎え撃つが敗北。駆け付けたジークと車力の巨人に救出され撤退していった。 マーレ編では精神面や過去が深く掘り下げられており、作者はもう一人の主人公であると語っている。854年、故郷であるマーレへ帰還後は戦士隊副長として中東連合国との戦争に参加していたが、始祖奪還計画の失敗の責任で鎧の巨人を剥奪される寸前まで追い詰められていた。後の戦いで戦果を挙げてマーレの忠誠を証明したことでことなきを得ているが、パラディ島で過ごした経験はトラウマとなっており、未だに苛まれている。 エルディア人の母親・カリナとマーレ人の父親とのハーフであり、幼少期は母親と共に名誉マーレ人になり、父親と一緒に三人で暮らすために戦士となった。優れた能力はなかったが、マーレへの忠誠心とマルセルが行った軍への印象操作によって、鎧の巨人を継承した。パラディ島に上陸後は自身の失態でマルセルを失うが、自身がマルセルの代わりになるとアニとベルトルトを説得して作戦を続行させた。 レベリオが襲撃された後は世界連合の集結を待たずにエルディアを奇襲するよう進言して再びパラディ島へ向かう。その後はエレン討伐の為にパラディ島の一派と共闘した。 ベルトルト・フーバー (Bertolt Hoover) 声 - 橋詰知久、観世智顕(幼少期) 長身で黒髪の少年。16歳。身長192cm、体重81kg。12月30日生まれ。第104期訓練兵団を3番で卒業。 どの分野の活動でもそつなくこなすことができる高い実力と潜在性を持つが、判断を他人に委ねる癖があり積極性に欠ける。温厚で控えめな性格から自ら存在感を示すことは少なく、同郷出身のライナーとよく行動を共にしている。 運動が得意という点を活かして憲兵団への入団と特権の獲得を目的に兵士を目指したと語っていたが、訓練兵団卒業後は元々の志望先であった憲兵団から入団先を変え、調査兵団に入団した。芸術的と評されるほどの寝相の悪さを持つ。 その正体は845年に壁を破壊して人類を巨人の脅威に晒した「超大型巨人」の巨人化能力者。「始祖の巨人」の奪還任務のためにライナー、アニとともに壁内に潜入していた戦士隊の1人。ウォール・ローゼ壁上で唐突に正体を明かしたライナーと共に巨人化し、エレンとユミルを拉致するが、駆けつけた調査兵団とアルミンの挑発によってエレンを奪い返される。その後は巨人の群れに襲われ危ういところをユミルに助けられ、ウォール・マリアのシガンシナ区まで撤退する。 ウォール・マリア最終奪還作戦では巨人化時の爆風で調査兵団を壊滅寸前まで追い込み、生き残ったエレンたちを圧倒的な巨体と超高熱の熱蒸気で圧倒するが、最後はアルミンの捨て身の陽動作戦に掛かり、生身のエレンにうなじを斬られ捕らえられる。最期は手足を切断されて動けない状態のまま、仲間たちに助けを求めながら巨人化したアルミンに捕食されて死亡した。 幼少期は射撃の能力が認められて戦士候補生に選ばれ、この時からライナーやアニと親しく接していた。故郷には病を患っている父がいたが、「名誉マーレ人」として手厚い看護を受けつつ息を引き取ったことが語られている。 最終決戦では、始祖の巨人が再生させた歴代の9つの巨人の一人として、超大型巨人の姿で登場。 アニ・レオンハート (Annie Leonhart) 声 - 嶋村侑 常に冷静沈着で寡黙な金髪の少女。16歳→20歳。身長153cm、体重54kg(16歳時)。3月22日生まれ。出身地は不明。第104期訓練兵団を4番で卒業。 口数や表情に乏しく、他者とのなれ合いを嫌う性格から周囲からはやや孤立している。憲兵団への入団を希望しているが他の志願者のように特権獲得が目的ではなく、「現実離れした無意味な世界から遠ざかりたい」との考えからであると述べる。 正確で無駄のない斬撃と立体機動を得意としており、小柄な体格ながら父親から教えられた蹴り技主体の対人格闘術も身に着けている。格闘術の手ほどきをする過程で、エレンとは同じ得意分野を持つ者同士の連帯感のようなものが生まれていた。同期の数少ない友人達が揃って調査兵団に入団する中、初志を貫き憲兵団に入団した。憲兵団ではウォール・シーナ東城塞都市のストヘス区に配属され、寮ではヒッチ・ドリスと同室になっている。 その正体は「女型の巨人」の巨人化能力者。「始祖の巨人」の奪還任務のためにライナー、ベルトルトとともに壁内に潜入していた戦士隊の1人。エレンの拉致を目的に壁外調査中の調査兵団を襲うも失敗。後にアルミンに正体を見破られ、ストへス区での交戦の末に捕らえられるが、巨人の硬化能力を応用して生成した超硬質の水晶体の中に自らを閉じ込めて眠りにつき、追及を逃れた。壁内の人間に情が移り、自身も「戦士になりそこねた」と語っていた。 エルディア人の血を引いていたことで生後間もなく親に捨てられ、養父によってマーレの戦士になるべく厳しく育てられた。養父仕込みの格闘術が認められて戦士候補生に選ばれるが、養父に対しては憎しみと親愛の情が入り混じった複雑な想いを抱いており、互いにわだかまりを解けずにいた。 アニの水晶体は兵団本部の地下室に安置されていたが、地鳴らしによって硬質化が解けて目覚める。本部に訪れたヒッチと出会った後、偶然アルミン達と出会い、行動を共にする。最終回では養父との再会も果たした。 エレン・イェーガー (Eren Yeager) 第104期訓練兵団を5番で卒業。詳しくは主要人物の項を参照。 ジャン・キルシュタイン (Jean Kirstein) 声 - 谷山紀章 演 - 三浦貴大 険のある顔つきの少年。15歳→19歳。身長175cm、体重65kg(15歳時)。4月7日生まれ。ウォール・ローゼ南端のトロスト区出身。第104期訓練兵団を6番で卒業。 自分の考えに正直な皮肉屋で思ったことをはっきり言う性格。常に理想を追い求めるエレンとは衝突することも多く、彼を「死に急ぎ野郎」などと揶揄している。立体機動装置の扱いと現状認識能力に優れる一方で自己中心的な振る舞いが懸念材料となっていたが、同期の友人であるマルコからは「強い人ではないから弱い人の気持ちがよく理解できる」と指揮役としての適性があると評されていた。 当初は「人類は巨人に勝てない」と結論付け、安全な内地で暮らす特権目当てに憲兵団への入団を志望していたがトロスト区攻防戦の後日にマルコを含む仲間たちの死に意気消沈する同期達を奮い立たせるために調査兵団への入団を宣言する。 854年のマーレ遠征作戦での戦闘ではサシャやコニーたちを指揮している。元マーレ一派と合流し行動を共にした際には過去の出来事に確執を抱いていたが、後に互いの目的のために共闘する。 単行本13巻限定版の特典DVDではジャンがメインとなっており、エレンとジャンを置き換えた特別仕様のオープニング映像も作られている。彼の母親(声 - 高山みなみ)も登場。母親からは「ジャンボ」と呼ばれており、そう呼ばれることをひどく嫌っている。 マルコ・ボット (Marco Bott) 声 - 逢坂良太 黒髪で頬のそばかすが特徴の少年。16歳。身長178cm、体重70kg。6月16日生まれ。ウォール・ローゼ南区ジナエ町出身。第104期訓練兵団を7番で卒業。19班班長。 王への忠誠心が強く、憲兵団へ入団し王に仕えることを希望している。誠実かつ生真面目な人物だが頭の回転が速く、優れた判断力と柔軟な思考力も持ち合わせる。また温厚で心優しい人柄により、仲間と衝突しやすいジャンの露悪的な性格や特性にも前向きな理解を示しており、数少ない理解者になっている。そのジャンの回想では、訓練兵時代に同期達からは「マルコの下で戦いたい」と指揮役になることを期待されていた描写がある。 850年のトロスト区防衛戦での補給所奪還作戦時には仲間たちを統率して作戦を成功に導いたものの、その後のトロスト区奪還戦で人知れず戦死しており、右上半身を失った遺体がジャンに発見された。遺体は立体機動装置を装備しておらず、後にアニによって回収され利用されていたことが判明する。 その死の真相は、トロスト区奪還作戦中、偶然ライナーとベルトルトの会話を聞き、彼らが巨人化能力者であると勘付いてしまったための口封じだった。ライナーたちに取り押さえられてアニに立体機動装置を奪われたために巨人から逃げることができず、最後まで3人に向けて対話を求めながら、巨人に捕食されて死亡した。その後も、ジャンやライナーの会話や回想などで度々名前が上がっている。 作者の諌山によると、物語序盤(4巻)で死亡したのは「キャラが立たなかった」ためであり、元々は序盤で退場させる予定ではなかったという。 コニー・スプリンガー (Connie Springer) 声 - 下野紘 坊主頭が特徴の小柄な少年。15歳→19歳。身長158cm、体重58kg(15歳時)。5月2日生まれ。ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身。第104期訓練兵団を8番で卒業。 陽気でお調子者の自称「天才」で、生来のそそっかしさがある。小回りの利く機動が得意でバランス感覚が良く、その俊敏さは教官からも高い評価を得ているが、一方で理解力の低さや頭の回転の鈍さも指摘されている。同期のサシャとはよく気が合い、ともに行動することが多い。故郷の村では馬鹿にされることが多く、周囲の住人たちを見返すために兵士となった。 当初は憲兵団を志望していたがエレンの言葉に感化され、巨人の恐怖を知り入団をためらいつつも、最終的には仲間たちとともに調査兵団に入団した。 ウォール・ローゼ内地に巨人が発生した際には故郷の村に向かい、変わり果てた光景と実家に横たわる謎の巨人を目撃した。後にその巨人の正体が自身の母親であり、他の住民たちとともに「獣の巨人」一派によって巨人化させられたものだという事実を知る。このためライナーとベルトルトの正体が判明した後には、彼らに対して強い憎しみを抱くようになるが、かつての同期としての情も残っているという、複雑な胸中が描かれている。 854年のマーレ遠征作戦においてもジャンやサシャたちと共に作戦に参加しており、この時は身長と髪がやや伸びている。母親を巨人化させられたことでマーレ人には強い憎悪を抱いており、サシャをガビに殺されたことでその想いは一層強くなった。さらに、ファルコが巨人化能力を得た際には巨人化した母親に捕食させることで元の姿に戻そうとするも、非情に徹しきれず断念。「母親に誇れる人間になる」ことを誓い、エレンの追跡に加わる。 サシャ・ブラウス (Sasha Blouse) 声 - 小林ゆう 演 - 桜庭ななみ 黒髪(アニメ版では濃茶色の髪)をポニーテールにした少女。16歳→20歳。身長168cm、体重55kg(16歳時)。7月26日生まれ。ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身。第104期訓練兵団を9番で卒業。ハンジと共に、本作におけるコミックリリーフ役を務める。 辺境の狩猟民族出身で、食べ物への執着が強い。非情にマイペースかつ野性的な性格をしているが、普段は誰に対しても敬語を使い如才ないように振る舞うことで、世間知らずな一面や故郷の訛りを隠している。天性の勘の良さと狩猟生活で身に付けた鋭い五感を持ち、弓術にも長ける一方で、教官からは「型破りな性格から組織立った行動には向かない」と評されている。 「おいしいものが食べられるから」という理由で兵団に入団するも、その生い立ちから外界に対して恐れや劣等感を抱いていたが、訓練兵団での生活やクリスタやユミルたちとの出会いなどを通じて他者への仲間意識や思いやりも見せるようになる。 850年の初陣となるトロスト区防衛戦で植えつけられた巨人への恐怖心や、トロスト区奪還戦で同期を失った悲しみに苛まれるが、「村に帰りたい」と泣きながらも調査兵団に入団した。その後、新しく編成されたリヴァイ班の一員となり、武器も得意分野である弓矢や銃器を使用するようになった。 当初は、ウォール・ローゼ内に巨人が出現した際、村に置き去りにされた少女(カヤ)を守って死亡する予定であったが、諌山が「一見カッコいいけれど、死ぬのはここじゃない。もっとふさわしい場所があるんじゃないか」と考え生存させたという。故郷で巨人と戦った際には弓矢で仕留めていたが、実写映画版でも弓矢で戦っていた。 ウォール・マリア最終奪還作戦では生き残っていた仲間と鎧の巨人に挑むが、捨て身の作戦の中で負傷して帰還後は病室で療養していた。854年のマーレ遠征作戦では、マーレ軍増援部隊の足止めや車力の巨人の砲塔の一つを無力化するなどの活躍を見せたが、調査兵の立体機動装置を使って飛行船に乗り込んできたガビに撃たれ死亡した。また、この頃にはマーレ出身の元軍人で料理が得意な青年・ニコロに好意を寄せられていた描写がある。 クリスタ・レンズ / ヒストリア・レイス (Krista Lenz / Historia Reiss) 声 - 三上枝織 金髪で小柄な体格の美少女。15歳→19歳。身長145cm、体重42kg(15歳時)。1月15日生まれ。第104期訓練兵団を10番で卒業。トロスト区奪還戦では41班に所属。ウォール・シーナ出身。 可憐な容姿と謙虚で献身的な性格から、周囲の人や動物を惹きつける不思議な人徳の持ち主。同期たちからの信頼も厚い。その一方で、兵士としては特別優れているわけではなく、訓練兵団で上位10番内に入る事ができたのはユミルが人知れずその立場を譲っていたためであった。850年のトロスト区奪還戦後には、巨人と戦うことを恐れつつも調査兵団に入団する。 「クリスタ・レンズ」は偽名であり、本名は「ヒストリア・レイス」。壁内社会を裏から統べるレイス家の中でも妾腹の隠し子として生まれたことで周囲から疎まれて育ち、中央第一憲兵から母親と共に殺されそうになるが、実父ロッド・レイスにより「名を変えて遠く離れた地で慎ましく生きるのなら」という条件付きで、ウォール・シーナの外へと放逐されていた。それ以降は自らの死に場所を求めるようになり、2年間の開拓地生活を経て訓練兵団に入団した。ウトガルド城跡での戦闘後には、自らの正体を明かし仲間のために命を懸けて戦ったユミルの奮闘に応え、初めて実名を明かした。以後、それまでの否定的な自分を乗り越え、連れ去られたユミルを追うため自らの意思でライナーたちの追跡に参加する。 生還後はリヴァイ班に編入されるが、彼女が王位継承者であることが判明し、調査兵団はフリッツ王朝打倒と彼女の即位を画策する。その後、始祖の巨人奪還を目論んだ父ロッドからエレン共々誘拐される形で父と再会し、エレンを喰うことで始祖の巨人を継承することを命じられるも、それを拒否。超大型をさらに超える大型巨人と化した父ロッドを、民衆の前で自らの手で仕留め、名実ともに自分が真の王であることを宣言した。女王即位後は貧窮者救済と孤児救済のための施設を作ることを提案し、民衆からは「牛飼いの女神様」と親しみを込めて呼ばれている。ウォール・マリア最終奪還作戦には参加せず、その後に調査兵団が持ち帰ったグリシャ・イェーガーの手記を「100年前に失われた記憶」として壁内の人類に公表する決断をした。 854年には自身が運営している孤児院を幼少期の罪悪感で手伝っていた青年に自ら声をかけ、婚礼もせずに懐妊している。エレンの死後無事出産し、青年とも正式に結婚したようで、3年後には和平交渉の為にパラディ島へと向かうアルミンらを出迎える。
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