上位2台のスタートミス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:26 UTC 版)
「1988年日本グランプリ (4輪)」の記事における「上位2台のスタートミス」の解説
決勝レースは曇りながら時折小雨がぱらつく中で行われた。スタートシグナルが変わる瞬間、ポールポジションのセナと6番グリッドの中嶋がスタートを失敗。セナはエンジンの回転が低すぎたためストールしかけ、両手をあげて危険を知らせたが、ホームストレートの下り坂を利用して再加速し、1コーナーに13番手で侵入した。中嶋はエンジンが完全にストールしたため再スタートに手間取り、21番手に沈んだ。失速した2台を避けるため、後方のマシンは大混乱に陥ったものの、クラッシュするマシンはなかった。 セナの出遅れでトップに立ったプロストの後方にベルガー、カペリが続き、10番グリッドから混乱の中をうまくすり抜けたアロウズのデレック・ワーウィックが4位につけた。しかし、1周目のヘアピンコーナーでウィリアムズのナイジェル・マンセルがワーウィックに追突し、2台並んでのピットインを余儀なくされた。オープニングラップはプロスト、ベルガー、カペリ、アルボレート、ブーツェンがトップ5で、セナは8番手まで挽回してきた。 その後、セナは2周目に6位、3周目に5位、4周目に4位、11周目に3位と順位を上げ、10秒先を行くプロストを追った。チャンピオン争いの当事者であるセナに対し、先行車も敢えて順位を守ろうとはしなかった。また、スタート後に小雨が降り始め、滑りやすくなった路面もセナの得意とするシチュエーションだった。中嶋も得意の小雨とホンダV6ターボのパワーで15周目に12位と順位を戻してきた。
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