ピアノソナタ第1番とは? わかりやすく解説

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林 光:ピアノソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
林 光:ピアノソナタ 第1番作曲年1965年 

ブラームス:ピアノソナタ 第1番 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ブラームス:ピアノソナタ 第1番 ハ長調Sonate für Klavier Nr.1 C-Dur Op.1作曲年: 1852-1853年  出版年1853年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante (nach einem altdeutschen Minneliede) 5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Scherzo: Allegro molto e con fuoco6分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale: Allegro con fuoco 7分30秒 No Image

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

この曲の手書きスコアには、「ソナタ第4番」という書き込みがあり、ブラームス最初ソナタではない。出版都合がおもな原因で、作品となったが、実際は、作品3やソナタ作品4のスケルツォよりあとに作曲されたものである
1、2楽章1852年4月に、3、4楽章1853年春にそれぞれハンブルク作曲された。
このソナタは、ベートーヴェンピアノ・ソナタヴァルトシュタイン」と「ハンマークラヴィーア」からの影響顕著にあらわれている。しかしその一方で当時流行表題的な傾向とも無縁ではない。のちのブラームスピアノ音楽特徴となる、ダイナミックな動きや広い音域活用など認められる若きブラームスあふれんばかりの情熱注ぎ込まれ大作であり、ブラームス自身もこのソナタ自信をもっていたようである。

全曲第1楽章第1主題進行形統一されている。
第1楽章アレグロハ長調四分四拍子ソナタ形式。はじめの第一主題は、ベート
ーヴェンの「ハンマークラヴィーア」の冒頭主題酷似していることが話題になった

第2楽章アンダンテハ短調四分二拍子自由な変奏曲の形をとる。「古いドイツのミンネリートによる」と記されていて、楽譜では、主題12小節旋律にその歌詞つけられている。ブラームスがのちに編曲した49からなるドイツ民謡集」の第49曲も、この歌詞をもっている。その歌詞の大意次の通りである。
 独唱ひそやかに月はのぼる
 合唱:青い青い小さな花(月のことをさす)
 独唱しろがねの小をぬいつつ天ののぼる
 合唱:青い青い小さな花
    ばらは谷間に、乙女広間
    おお世に美しきばらよ
この詩は楽章全体性格や、音楽表情示している。
主題三つ変奏が続く楽章で、切れ目なく、次の楽章につづく。

第3楽章:アレグロ・モルト・エ・コン・フォーコ、ホ短調八分六拍子スケルツォ三部形式。この楽章も、次の楽章切れ目なくつづく。

第4楽章アレグロ・コン・フォーコハ長調八分の九拍子ロンド形式で、A-B-A-C-Aコーダの形をとっている。スコットランド民謡的な詩人の詩「わが心はハイランド」のドイツ語訳から霊感受けてこの楽章書いたといわれている。


ローゼンブラット:ピアノソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ローゼンブラット:ピアノソナタ 第1番Sonata #1作曲年1986年 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

第1番ソナタ単一楽章。3曲のソナタ作品それぞれリズムハーモニーにおいて)ロマンティック・モダン・ピアニズム以降伝統的な要素を持つジャズ特徴と、古典的な形式とを融合させているという(作曲者の言)。


ミャスコフスキ:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調

英語表記/番号出版情報
ミャスコフスキ:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調Sonata for piano No.1 in D minor Op.6作曲年: 1907-09年  出版年1913年  初版出版地/出版社: Jurgenson 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato assai ed espressivo 4分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Allegro affanato - Allegro con fuoco Allegro precipitato: quasi coda8分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Largo espressivo 7分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Non allegro - Allegro - Molto moderato Maestoso e patetico 1300 No Image

ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調

英語表記/番号出版情報
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調Sonata for Piano No.1  Op.28作曲年: 1906-07年  出版年1908年  初版出版地/出版社: Gutheil 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 1430秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Lento1000 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro molto1700 No Image

作品解説

2007年9月 執筆者: 和田 真由子

ラフマニノフは、2曲のピアノソナタ残している。近年比較とりあげられるようになってきている《ソナタ第2番 変ロ短調 作品36に対して、この《ソナタ第1番 ニ短調 作品28》は演奏される機会非常に少ない演奏には約40分もの時間要する。その複雑さ長大さゆえに全体像がつかみにくいこと、また技巧的に難易度が高いことなどが、この曲が敬遠されがちな理由としてあげられるだろう。しかしながら、名ピアニストによってそれらが達成されたとき、そこに立ち現れるのは、壮大輝かし傑作である。1906~07年にかけて作曲され初演1908年友人コンスタンティン・イグムノフによってモスクワ行われた

この作品は、ゲーテ戯曲ファウスト》に念頭において作曲されており《ファウスト・ソナタ》とも呼ばれる。もともとは、1~3楽章が、順に「ファウスト」「グレートヒェン」「メフィストフェレス」と題されておりそれぞれの楽章に、同一主題循環して現れるそれぞれのタイトル出版の際に外されている。

第1楽章アレグロ・モデラート。短いが印象的な序奏にはじまる。メノモッソの短い第一主題続きアレグロ16分音符激しく上下したのち、もとのテンポへ。主題徐々に発展し豊かな響き増していく。第2主題は、変ロ長調オクターブユニゾンでたっぷりと奏される

第2楽章レント三連音符の波のような動き合間をぬって旋律がゆったりとうたわれていく。中間部では徐々に激しさ増しクライマックスへむかう。カデンツァののち、再び冒頭雰囲気をとりもどす。コーダでは、トリル装飾的にとりいれられ、美し音響効果をあげている。

第3楽章:アレグロ・モルト。力強く厚みをもった音で印象的なはじまりをみせる。非常に複雑で、演奏にも高度なテクニック要求するさまざまな主題登場し大胆な力強さ神秘的な雰囲気リズム面白み、また旋律叙情性など、多様な側面をもった魅力的な曲である。


コルンゴルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調

英語表記/番号出版情報
コルンゴルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調Sonate Nr. 1 d-moll für Klavier allein作曲年: 1908-09年  出版年1910年  初版出版地/出版社Universal 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro non troppo, ma con passione 6分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Scherzo: Schnell - Trio4分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Finale: Passacaglia (Moderato) 5分00 No Image

ザウアー:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ長調

英語表記/番号出版情報
ザウアー:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ長調Sonate für Klavier Nr.1, D-dur

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato assai1130秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Molto vivace6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Intermezzo: Andante con moto4分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Tempo giusto9分30秒 No Image

シマノフスキ:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ短調

英語表記/番号出版情報
シマノフスキ:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ短調Sonata fortepianowa Nr.1 Op.8作曲年: 1903-04年  出版年1910年  初版出版地/出版社: Piwarski 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 7分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagipo6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Tempo di minuetto 4分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale1000 No Image

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調Sonate für Klavier Nr.1 C-Dur K.279 K6.189d作曲年1775年  出版年1799年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro7分00
2 第2楽章 Mov.2 Andante7分30秒
3 第3楽章 Mov.3 Allegro3分00

作品解説

2007年8月 執筆者: 稲田 小絵子

 最初期散逸した作品除けば、これがモーツァルトピアノ・ソナタ第一作1775年初頭ミュンヘンにおいて、第一番から第六番までが連作された。この6曲はデュルニッツ男爵注文によって作られた。
 調性ハ長調。なお、6つのソナタのうち第四番までは、それぞれ前曲の5度下の調性(下属調)が採用される。すなわち、第二番はヘ長調第三番は変ロ長調第四番は変ホ長調いっぽう第五番は第一ハ長調5度上の調(属調)で、第六番は更にその5上のニ長調である。
 3楽章すべてがソナタ形式アルペジオ16分音符装飾的なパッセージ、あるいは装飾音が、バロック期チェンバロ音楽想起させる一方強弱交代スタッカートレガート対比見られる。これらの特徴から、ピアノでの演奏想定していたことがうかがえる


ステンハンマル:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ステンハンマル:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調Piano Sonata No.1 in C major

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 5分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante2分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Menuetto: Allegretto 1分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Rondo: Allegretto 1分00 No Image

ウェーバー:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ウェーバー:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調Sonate für Klavier Nr. 1 Op.24作曲年1812年  出版年1812年  初版出版地/出版社Schlesinger 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro8分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio7分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Minuetto: Allegro 8分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Rondo, "Perpetuum mobile": Presto 4分00 No Image

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Sonate für Klavier Nr.1 f-Moll Op.2-1作曲年: 1793-94年  出版年1796年  初版出版地/出版社Artaria 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.Satz Allegro4分00
2 第2楽章 2.Satz Adagio5分30秒
3 第3楽章 3.Satz Menuetto-Allegretto3分00
4 第4楽章 4.Satz Prestissimo4分30秒

作品解説

2009年1月 執筆者: 岡田 安樹浩

ベートーヴェンボン時代にネーフェに師事した成果として、既に《3つの選帝侯ソナタ》WoO.47を作曲出版していたが、作品番号(Opus-Zahl)づけがなされる本格的なソナタ創作着手したのは1792年ヴィーンハイドン師事するようになってからのことである。1793年ハイドンイギリスへ演奏旅行出発すると、ベートーヴェンはおそらくボン時代から暖めていたであろう作品創作着手する。このソナタそうしたものの1つで、第2楽章主題が《ピアノ四重奏曲》WoO.36-3における第2楽章主題から転用されている。
全4楽章からなり、全楽章ヘ調統一され構成バロック組曲名残り感じさせる。またヘ短調という調性選択は、当時としては異例である。というのも、この時代におそらく用いられていたであろうテンペラメント」という調律方法現在の平均律とは異なる)では、調号4つ上の調性では響き濁り強くなるため、中間楽章調性としては用いられても、主要楽章調性としては用いないのが一般的であったこうした点にも、ベートーヴェン独創性一端垣間見ることができる。

第1楽章ヘ短調 2分の2拍子 ソナタ形式
明瞭なアレグロ・ソナタ形式であるが、主題調性選択に既に後年ベートーヴェン予感させる試みみてとれる提示部展開部再現部それぞれ反復されるハイドンモーツァルトソナタによくみられる古典的なソナタ形式である。

提示部
マンハイム・ジャンプと呼ばれる上行する主和音アルペッジョと、下降する装飾的な音型、そして1拍目に休符を置くことで拍節感のズレ生み出す和音刻みによって特徴づけられる主要主題対し属音上でなだらかに下降する副次主題変イ長調である。主調ヘ短調対し変イ長調短3度の関係にあり、一般的な近親調関係では平行調にあたる。
この後、主要主題分散和音要素副次主題下降音型の要素バス声部ソプラノ声部共有するもう1つ副次主題変イ長調あらわれた後、主要主題変形によるコデッタが置かれ変イ長調終止する。

展開部再現部
展開部ではまず主要主題要素変イ長調あらわれ増6の和音を介して変ロ短調転調する下降する副次主題ゼクエンツ風に繰り返され変ロ短調からハ短調経由し変イ長調転調すると、提示部にはみられなかった楽想経過的に挿入される
やがてヘ短調属音上に主要主題装飾音型が断片的にあらわれ再現部準備する
装飾音型に導かれて主要主題再現するが、ここでは冒頭提示された際と特徴的だった拍節ズレ修正されている。副次主題は共に主調ヘ短調再現さる。

第2楽章ヘ長調 4分の3拍子
アダージョの緩叙楽章付点八分音符十六分音符アウフタクト6度(または3度)のオブリガートをともなう順次下降主題変奏されながら繰り返される
主調ヘ長調)から平行調ニ短調、属調のハ長調をめぐり、ヘ長調回帰しじょじょターンによる装飾と短い音価による装飾多用されてゆく変奏技法モーツァルト彷彿とさせる

第3楽章4分の3拍子 メヌエットヘ短調トリオヘ長調
トリオダ・カーポ有する典型的なメヌエットだが、調性第1楽章と同じヘ短調である。6度(および3度)の響き基調とする仄暗い音響と、ユニゾンによる強奏が対比的置かれている。
トリオは同主調ヘ長調転調し、2声および3声の幾分自由な転回可能対位法用いた楽想反復される

第4楽章ヘ短調 2分の2拍子 ロンド・ソナタ形式
プレスティッシモのフィナーレは、前半提示部)と後半展開部再現部)がそれぞれ反復されるロンド・ソナタ形式(A-B-A-B-C-A-B-C-A-B)。
提示部
三連音符分散和音上に和音刻み付けられる主要主題によって開始される。主要主題はこのp(ピアノ)とf(フォルテ)の対比によって特徴付けられる和音動機と、これとは対照的な同音反復4度跳躍特徴にもつ3声部書法による動機からなっている。
副次主題は属調のハ短調提示される。このオクターヴ順次下降する副次主題でも三連音符分散和音背景となっている。コーダは主要主題の上下(三連音符伴奏和音動機配置)が転回された形で形成される

展開部再現部
展開部はまず変イ長調新たな主題提示される。1拍目に休符を置く和音刻みによる伴奏形は第1楽章の主要主題通じている。この主題オクターヴ化されるなどして繰り返されたのち、主要主題三連音符ともなった和音動機断片的にあらわれ、これに導かれるように再現部に至る。このブリッジ手法第1楽章通じているとみてよいだろう
副次主題主調ヘ短調再現されコーダ同様にヘ短調簡潔にしめくくられる。


ベネット:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
ベネット:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Piano Sonata No.1 in F minor Op.13作曲年: 1836-37年  出版年1838年  初版出版地/出版社: Kistner 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato espressivo 1300 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Scherzo: Allegro agitato 6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Serenata: Moderato grazioso 4分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale: Presto agitato 9分30秒 No Image

スクリャービン(スクリアビン):ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Sonata for Piano No.1  Op.6作曲年1893年  出版年1895年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 No Data No Image
2 第2楽章 No Data No Image
3 第3楽章 No Data No Image
4 第4楽章 No Data No Image

作品解説

2008年1月 執筆者: 野原 泰子

 《ソナタ第1番》は、スクリャービンモスクワ音楽院卒業試験終えて間もない1892年の夏に書かれた。この時期スクリャービンは、過度ピアノ練習から右手麻痺させてしまい、神経衰弱瀕していた。コンサート・ピアニストを目指す20歳スクリャービンにとって、それは克服しがたい障壁であった。彼はかつてない敗北感味わい人生価値宗教、神をめぐり思索するうになる当時メモには、このようにある。「私は熱烈に心の底から祈り教会行った…。運命に対して、神に対して叫んだ。〈葬送行進曲〉つきの《ソナタ第1番》を作曲した。」
 第1楽章ヘ短調)は、悲劇的な感情激発思わせる第一主題始まり対照的に優しく穏やかな第2主題2230小節目、変イ長調とともに慣習的なソナタ形式のなかで緻密な主題労作なされる冒頭とは対照的に長調(へ長調)のpppp閉じられる
 第2楽章ハ短調)は、静かで悲しげコラールで始まる。主題繰り返しながら、徐々に装飾的繊細なテクスチャー紡ぎ出されてゆく。第1楽章同じく長調ハ長調)で終止する。
 第3楽章ヘ短調)のプレストでは、脈動するリズムで、左手オクターヴ)のシンコペーション不穏な楽想を生みだす。スクリャービンはこれを、神や運命前に屈しての“ропоты(不平つぶやき)”と呼んだ。この主題帰還しfffへと激発した後、レントフレーズ最終楽章への架け橋をする。
第4楽章ヘ短調)では、葬送行進リズム低音刻まれ、心の押しつぶされるような旋律荘重に歌われる中間部では極めて静かにQuasi niente)、天上的なハーモニー聞こえてくる。葬送歩みが再び始まり行列過ぎ去るように静まった後、フォルテ悲痛な終止和音が響く。


メトネル:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
メトネル:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Sonata for piano f moll Op.5作曲年: 1902-03年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1200 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Intermezzo: Allegro 3分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Largo7分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale: Allegro risoluto 8分30秒 No Image

カバレフスキー:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
カバレフスキー:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ長調Sonata for piano No.1 in F major Op.6作曲年1927年  出版年1929年  初版出版地/出版社: Muzykalny sektor 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro non troppo ma con fuoco5分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andantino semplice5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Vivo - Allegro molto7分00 No Image

ルビンシテイン, アントン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調

英語表記/番号出版情報
ルビンシテイン, アントン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調Piano Sonata No.1 in E minor Op.12作曲年: c1848-54年  出版年: by 1858年  初版出版地/出版社Peters, Hamelle 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 アレグロ・アパッショナータ Mov.1 Allegro appassionataNo Data No Image
2 第2楽章 アンダンテ・ラルガメント, Mov.2 Andante largamentoNo Data No Image
3 第3楽章 モデラート Mov.3 ModeratoNo Data No Image
4 第4楽章 モデラート Mov.4 ModeratoNo Data No Image

シェーグレン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調

英語表記/番号出版情報
シェーグレン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調Piano Sonata No.1 in E minor Op.35出版年1903年  初版出版地/出版社Copenhagen and Leipzig 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato energico 9分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante tranquillamente 5分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro con moto 6分00 No Image

メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調Sonate für Klavier Nr.1 E-Dur Op.6 U 54作曲年1826年  出版年1826年  初版出版地/出版社Hofmeister 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegretto con espressione 6分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Tempo di Menuetto 6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Recitativo: Adagio e senza tempo 7分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Molto allegro e vivace 6分30秒 No Image

作品解説

2007年10月 執筆者: 和田 真由子

1826年メンデルスゾーン17歳時に作曲出版された。ベートーベンからの影響随所みられるが、《ソナタト短調 作品105》と比べて独創性増している。全4楽章からなり続けて演奏される平均演奏時間25程度

第1楽章 ホ長調 アレグロ。コン・エスプレッシオーネ:ベートーベンの《ソナタ第28番 イ長調 作品101》を参考にして書かれており、非常に似通った性格をもっている。ソナタ形式で、短い展開部をもつ。全体的にゆったりとしたテンポ崩さず穏やかな雰囲気保っている。

第2楽章 嬰へ短調 テンポ・ディ・メヌエット:スタッカート軽やかに、そして優雅に奏されるメヌエット部分と、ピウ・ヴィヴァーチェ、レガートで、柔らかく奏されるトリオ二つ部分から成る

第3楽章 レチタティーヴ・アダージオ・エ・センツァ・テンポ:譜面では、第2楽章から続けて書かれている。レチタティーヴでは、調号拍子記号なくなり小節線もかかれておらず、文字通り、話すように奏される徐々に声部増えていくため注意深い耳と集中力をもって声部弾きわける必要がある。アレグレット・コーメ・プリマでppからffへ、響きに厚みを加えながら盛り上がり、その勢いのまま4楽章へ続く。

第4楽章 ホ長調 モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ:全体的には、ソナタ形式に近い形をしており、2つ主題による部分展開部的な性格をもった中間部再現部続きアレグロ・コン・フォーコ、アレグロ・コン・エスプレッシオーネと続く。全体的に勢いよく曲が進むが、アレグロ・コン・エスプレッシオーネでは、これまでの勢いとは対照的にトランクイッロで奏される第1楽章主題が再び現れ循環形式用いられているが、これもベートーベンからの影響である。最後は、分散和音静かな下降音形で、穏やかな雰囲気増しながら、静かに曲を閉じる。


シューベルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調

英語表記/番号出版情報
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調Sonate für Klavier Nr.1 E-Dur D 157,154作曲年1815年  出版年1888年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro ma non troppo 5分30秒
2 第2楽章 Mov.2 Andante7分00
3 第3楽章 Mov.3 Minuet: Allegro vivace 3分30秒

作品解説

2007年7月 執筆者: 稲田 小絵子

シューベルト初のピアノ・ソナタ18歳作品である。同時期に作曲され第2番同様に第4楽章を欠く全3楽章ソナタ。これ以前にはD 154ソナタ取り組んだが、未完終わっている。形式古典的ソナタ収まっているが、特に第2楽章における和音扱いなど、すでにシューベルト独自の感性発揮されロマン派への入り口を開く作品である。


チェルニー(ツェルニー):ピアノ・ソナタ 第1番 変イ長調

英語表記/番号出版情報
チェルニーツェルニー):ピアノ・ソナタ 第1番 変イ長調Sonate für klavier Nr.1, As-dur Op.7初版出版地/出版社: Costallat 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Andante - Allegro moderato ed espressivo 9分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Prestissimo agitato 5分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Adagio espressivo e cantabile 1000 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Rondo: Allegretto 7分30秒 No Image
5 第5楽章 Mov.5 Capriccio fugato: Tempo moderato 5分30秒 No Image

フックス:ピアノ・ソナタ 第1番 変ト長調

英語表記/番号出版情報
フックス:ピアノ・ソナタ 第1番 変ト長調Sonate für Klavier Nr.1, Ges-dur Op.19出版年: 1877?年  初版出版地/出版社Leipzig 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato1330秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Allegro5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Andante mosso 8分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Allegro molto - Quasi presto 8分00 No Image

グラズノフ:ピアノ・ソナタ 第1番 変ロ短調

英語表記/番号出版情報
グラズノフ:ピアノ・ソナタ 第1番 変ロ短調Sonata for piano No.1  Op.74作曲年1901年  出版年1901年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 8分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante6分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro scherzando7分30秒 No Image

シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調

英語表記/番号出版情報
シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調Grande sonate pour le pianoforte Nr. 1 fis-Moll Op.11作曲年: 1832-35年  出版年1836年  初版出版地/出版社: Kistner 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Introduzione: Un poco adagio - Allegro vivace 15分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Aria3分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Scherzo: Allegrissimo. Intermezzo. Lento 5分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale: Allegro un poco maestoso 1200 No Image

作品解説

2007年6月 執筆者: 和田 真由子

諸説はあるが)1832、3年着想され1835年完成
楽章構成
 シューマンは、3曲のソナタと、未完ソナタ第4番)のソナタ残しているが、ソナタ書くこと自体決して得意とはしていなかったようだ
当時シューマン、このソナタ生命力乏しいことを述べたあと、ソナタ形式そのもの限界があり、今後、より自由で新しいものを創造すべきだ書き残している。

第一楽章序奏付きソナタ楽章 嬰へ短調 
1832年作品「アレグロ・ファンダンゴ」を改作したもの。ファンタンゴとは、スペインアンダルシア地方に伝わる舞曲リズムである。激し感情伴った第一主題楽想が、楽章全体支配するシューマン外交的な性格象徴するような想像上人物、フロレスタン的な要素が強い。

第二楽章アリア イ長調
1827年歌曲アンナ寄せてケルナー詩)」に基づいてかかれたものである
シューマン内向的な一面象徴するオイゼビス的な要素が強い楽章情熱的ではないが、表情豊かに

第三楽章スケルツォ間奏曲 嬰へ短調
アレグリッシモのスケルツォトリオかわりに、「ゆっくりと、ブルレスカ風に、けれど盛大に」と指定され間奏曲挟まれている。

第四楽章フィナーレ 嬰へ短調
繰り返されるフロレスタン的な主題に、オイゼビウス的なフレーズをもつ対位楽想加えられ情熱的なコーダしめくくる自由なロンド楽章


スコット, シリル:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
スコット, シリル:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1 Op.66作曲年1910年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro con spirito1000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio7分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Scherzo7分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Fugue4分00 No Image

ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata for piano No.1 Op.12作曲年1926年  出版年1926年  初版出版地/出版社: Muzykalny sektor 

作品解説

2007年12月 執筆者: 和田 真由子

1926年11月レニングラード音楽院作曲され同年12月ショスタコーヴィチ自身によって初演された。当時ショスタコーヴィチは、西欧新し音楽に深い興味示しており、ストラヴィンスキープロコフィエフヒンデミット、クシェネックらから大きな影響をうけた。この作品は、ショスタコーヴィチ初期のモダニズムラディカル姿勢をよく示す怪作一つである。しかし、そのあまりに前衛的な性格のためか、後にショスタコーヴィチ自身はこの作品に対して否定的発言をしている。初期作品にしかみられないような書法数々は、注目に値する演奏所時間は、約15分
音楽は、単一楽章からなり、主に2つ主題自由な展開をみせる。伝統的なソナタ形式にはのっとってはいないが、レント奏される静かな中間部があり、これに緩徐楽章的な役割与えられている。
 音楽は非旋律的、その印象極めて抽象的である。暴力的ともいえるほど力強く重量感あふれる音楽中にめまぐるしく動き回るパッセージ密なテクスチュア半音階的動き不協和音連続、平行和音多用オルガン風の響きクラスター効果などあらゆる書法盛り込まれている。この作品をみても、ショスタコーヴィチの、ピアニストとして卓越した技量うかがえるだろう。ちなみに、この作曲翌年ショスタコーヴィチは、第一回ショパンコンクールソ連代表として出場しており、名誉賞与えられた。


ミヨー:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ミヨー:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano No.1 Op.33作曲年1916年  出版年1920年  初版出版地/出版社: Mathot 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Decide7分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Pastoral4分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Rythme5分30秒 No Image

ヒナステラ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata para piano No.1 Op.22作曲年1952年  出版年1954年  初版出版地/出版社Barry & Co 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro marcato 4分00 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Presto misterioso 2分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Adagio molto appassionato 6分30秒 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Ruvido ed ostinato 2分30秒 No Image

ブーレーズ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ブーレーズ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano No.1作曲年1946年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Lent - Beaucoup plus allant 4分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Assez large - Rapide 5分30秒 No Image

カプースチン:ピアノ・ソナタ 第1番(ソナタ・ファンタジー)

英語表記/番号出版情報
カプースチン:ピアノ・ソナタ 第1番(ソナタ・ファンタジーPiano Sonata No.1 (Sonata-Fantasia) Op.39作曲年1984年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 No Data No Image
2 第2楽章 No Data No Image
3 第3楽章 No Data No Image
4 第4楽章 No Data No Image

アイスラー:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
アイスラー:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate für Klavier Nr.1  Op.1作曲年1923年  出版年1924年  初版出版地/出版社Universal 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro5分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Intermezzo : Andante con moto4分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro4分00 No Image

ヴァイン, カール:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ヴァイン, カール:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No. 1作曲年1990年  出版年1990年  初版出版地/出版社Chester  献呈先: Michael Harvey

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 No Data No Image
2 第2楽章 No Data No Image

作品解説

2007年8月 執筆者: 飯田 有抄

シドニー・ダンス・カンパニー(振付家グレアム・マーフィー)の委嘱受けて作曲され、マイケル・ハーヴィーに献呈された。初演1992年5月シドニー・オペラハウスにてダンスパフォーマンスとして行われた演奏ハーヴェイ
楽章構成明確な形式感、迫力ある激しリズム重厚な音響は、高い演奏効果もたらす


ヴァーレン:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ヴァーレン:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1 Op.2作曲年: 1906-1912年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro non troppo, ma con passione 9分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio (doch nicht schleppend)8分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro assai 1000 No Image

ヒアネオ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ヒアネオ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata para piano Nr.1作曲年1917年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro Moderato 5分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andantino3分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro Agitato 4分30秒 No Image

ピアソラ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ピアソラ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata para piano No.1 Op.7作曲年1945年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 PrestoNo Data No Image
2 第2楽章 Mov.2 Lento, Coral con Variaciones  No Data No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro : Rondo  No Data No Image

オムス:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
オムス:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata para piano No.1

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Vivace4分30秒 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Adagio molto cantabile 5分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro scherzando 2分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Allegro2分30秒 No Image

スタマティ:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
スタマティ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano N゜1 Op.8献呈先: François Benoist

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante non troppo lento5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro vivace5分00 No Image

作品解説

執筆者: 上田 泰史 

ソナタというジャンル19世紀に入ると過去遺物とされ作曲機会が非常に少なくなった。しかし世紀中葉過去の「大家」の作品に「永遠価値」が見出されるうになると、このジャンル見直し始まり現代古典」として同時代ピアニスト作曲家たちはソナタ手掛けるようになった。スタマティの作品8は、フランスピアニストたちがノクターン練習曲から古典的なジャンル歩み寄り始めた時期作品である。スタマティが早くから古典音楽傾倒していたことを考えれば、彼がこの曲でベートーヴェンを、とりわけ熱情ソナタ》を意識したという考えはおそらく間違いではない。実際、各楽章調性プラン緩徐楽章和弦的な主題とその変奏構成している点など、両者の間に一致点少なくない息の長い声楽的な主題慣れ親しんだ同時代作曲家ソナタにおいてしばしばベートーヴェン流の動機労作ができずに苦しんでいるが、スタマティはリズミック主題用いることで劇的な展開を実現している。彼の作品20と共に19世紀傑出したピアノ・ソナタ中に位置づけられよう。音楽院オルガン教授作曲助言受けたブノワFrancois Benoist (1794-1878) に献呈


ロゼラン:ピアノ・ソナタ 第1番

英語表記/番号出版情報
ロゼラン:ピアノ・ソナタ 第1番Première sonate Op.174

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.15分00 No Image
2 第2楽章 Mov.23分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.33分30秒 No Image

ショパン:ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調

英語表記/番号出版情報
ショパン:ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調Sonate c-Moll Op.4 CT201作曲年: 1827-28年  出版年1851年  初版出版地/出版社: Haslinger, Richault 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Allegro Maestoso7分30秒
2 第2楽章 Menuetto4分30秒
3 第3楽章 Larghetto4分30秒
4 第4楽章 Finale7分00

作品解説

2007年6月 執筆者: 和田 真由子

 ワルシャワ音楽院院長で師ユゼフ・エルスネル指導監督の下に書かれショパン最初ソナタ形式習得のために書いたといわれ、全体的に未熟な書法が目立つ。あるいはむしろ、すでに独自の音楽世界持っていた天才を、旧来の規則規範無理に絡め取ろうとした無残な結果なのかも知れない後年はエルスネルもショパン天才性を認め自身音楽観押しつけるような作曲指導断念したショパン自身、この作品未熟さ認識しており、名声確立された後に出版社がこの作品刊行について伺いを立てたところ、ショパン不快感あらわにしたといわれている。
今日演奏される機会少ない。

第一楽章アレグロ・マエストーソ 二分の二拍子ソナタ形式
第二楽章メヌエット 四分の三拍子 三部形式
第三楽章ラルゲット 四分五拍子
第四楽章フィナーレ 二分の二拍子 ロンド形式


ウィリアムソン:ピアノ・ソナタ第1番

英語表記/番号出版情報
ウィリアムソン:ピアノ・ソナタ第1番Sonata No.1 in F初版出版地/出版社: Boosey & Hawkes  献呈先: 作曲家両親

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第一楽章Allegro No Data No Image
2 第ニ楽章Poco lento  No Data No Image
3 第三楽章Ben allegro ma misurato  No Data No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

第一楽章Allegro
第ニ楽章Poco lento
第三楽章Ben allegro ma misurato

1956年イングランド最大音楽祭オールドバラ・フェスティバルにて作曲家ウィリアムソン自身演奏初演ウィリアムソンはこの作品を、自身楽曲中でもストラヴィンスキー新古典主義的なピアノ・ソナタ匹敵するものと考えていた。


ピアノ・ソナタ第1番

英語表記/番号出版情報
プロコフィエフピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Sonata for piano No.1 Op.1作曲年1907年  出版年1911年  初版出版地/出版社: Jurgenson 
ヘラーピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調Sonate für Klavier Nr.1, d-moll Op.9出版年1829年  初版出版地/出版社: Kistner 
チェレプニンピアノ・ソナタ 第1番 イ短調Piano Sonata No.1 in A minor Op.22作曲年1918年  出版年1924年  初版出版地/出版社: Heugel 
ミゴ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour Piano No.1 "Polania"作曲年1939年  出版年1947年  初版出版地/出版社Leduc 
カザドシュピアノ・ソナタ 第1番 ロ短調Sonate pour piano No.1 in B minor Op.14作曲年: 1930-31年  出版年1947年  初版出版地/出版社: Salabert 
グレチャニノフ:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1 Op.129作曲年1931年 
ジャコブ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano No.1作曲年1929年  出版年1928年  初版出版地/出版社: Jobert 
イラーク:ピアノ・ソナタ 第1番Piano sonata No.1 Op.30作曲年1926年 
クジェネーク(クジェネク、クレネク):ピアノ・ソナタ 第1番 変ホ長調Piano sonata No.1 in E flat major Op.2作曲年1919年 
ソラブジ:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1作曲年1919年 
メリライネン:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata for piano No.1作曲年1960年 
ヴァイゼ:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1
ルーセンベリ:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1作曲年1923年 
アレクサンドロフ, アナトーリイ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata for piano No.1
アイヴス:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1作曲年: 1902-09年  出版年1954年  初版出版地/出版社Peer International Corporation 
ヒラーピアノ・ソナタ 第1番 ホ短調Sonate für Klavier Nr.1, e-moll Op.47出版年: 1853?年  初版出版地/出版社: J. Schuberth 
ギロー:ピアノ・ソナタ 第1番Première sonate Op.1
アルフテル, ロドルフォ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata para piano No.1 Op.16作曲年1947年  出版年1948年  初版出版地/出版社: Ediciones mexicanas 
デロ・ジョイオ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata for Piano No.1作曲年1943年 
バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1作曲年1949年 
ボルトキエヴィチ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata for Piano No.1 Op.9
マギン:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano No.1
ローゼンハイン:ピアノ・ソナタ 第1番Piano Sonata No.1 Op.41出版年1850年 
ウストヴォルスカヤ:ピアノ・ソナタ 第1番作曲年1947年 
エネスクピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調Sonate pentru pian Nr.1  Op.24-1作曲年1924年  出版年1926年  初版出版地/出版社: Énoch 
グレツキ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate fortepianowa Nr.1
ジョリヴェ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonate pour piano No.1作曲年1945年  出版年1951年  初版出版地/出版社Universal 
諸井 三郎:ピアノ・ソナタ 第1番作曲年1926年 
アルベニスピアノ・ソナタ 第1番 変イ長調Sonata pour piano No.1 Op.28作曲年1883年 
シェルシ:ピアノ・ソナタ 第1番Sonata No. 1作曲年unknown年 


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