アイヴス

ピティナ・ピアノ作曲家事典

アイヴス

【英】：Ives, Charles

[アメリカ]  1874～1954

執筆者： 実方　康介

（アイヴズ/アイブズ/アイブス） イエール大学H・パーカーに師事して作曲を学んだものの音楽で生計を立てる道を選ばず保険会社に入社。1907年以後は自ら保険会社を経営するかたわら趣味で作曲活動を行なった。その経歴の影響か、生前における作曲家としての評価は高いとは言いがたいものであった。しかし同じ「アマチュア作曲家」としてG・マーラーに注目され、シェーンベルクやウィリアム・シューマンといった楽壇の重要人物にも実力を認められていた。作品は実験精神に富みながらも郷土色の豊かな旋律を併せ持つ。特に交響曲はヨーロッパのオーケストラのレパートリーとしても受け入れられており、演奏機会は少なくない。ピアノ作品でも微分音を用いた実験的な作品がある。現在ではアメリカ音楽史における最もユニークな人物として重視されている。

ピアノ独奏曲

行進曲  [ピアノ独奏曲]

ト調とハ調の行進曲「見よ、勇者は帰る」より／March in G and C for Piano,with"See theConquering Hero Comes"

ピアノのための行進曲「サーカス・バンド」／March for Piano:The Circus Band

ピアノのための行進曲　第2番／March No. 2 for Piano, with "Son of a Gambolier"

ピアノのための行進曲　第3番／March No. 3 For Piano, with "Omega Lambda Chi"

ピアノのための行進曲　第6番／March No. 6 For Piano, with "Here's to Good Old Yale"

ソナタ  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ　第2番「マサチューセッツ州コンコード1840～60年」／Piano Sonata No.2 ‘Concord Mass.,1840～1860’ 1909-15[49'30"]

ピアノ・ソナタ　第1番／Piano Sonata No.1 1902-09

練習曲  [ピアノ独奏曲]

練習曲　第5番／Study No.5

練習曲　第20番／Study No.20 March(Slow Allegro or Fast Andante) 1908?

練習曲　第21番／Study No.21 Some Southpaw Pitching 1909?

練習曲　第22番／Study No.22 1909

練習曲　第23番／Study No. 23 1909?

練習曲　第9番「奴隷解放運動反対者の暴動」／Study No.9:The Anti-Abolitionist Riots 1908

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

3ページのソナタ／3 Page Sonata 1905

5つ戯画集／A Set of Five Take-offs 1907

ワルツ・ロンド／Waltz-Rondo 1911

変化のある旋律と変奏曲／Varied Air and Variations 1923?[7'30"]

天空の線路／The Celestial Railroad 1924?-25?[9'30"]

3つの即興曲／Three Improvisations

ロンドン橋おちた！／London Bridge Is Fallen Down

ピアノ合奏曲

種々の作品  [ピアノ合奏曲]

3つの四分音の作品／Theree Quater-Tone Pieces 1923-24

外国人名読み方字典

アイヴス

名前 Ives

ウィキペディア

アイヴズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/12/29 15:26 UTC 版)

アイヴズ（英: Ives）は、英語圏の姓。

• ジャック・アイヴス - カナダの地理学者。
• チャールズ・アイヴズ - アメリカ合衆国の作曲家。
• バール・アイヴス - アメリカ合衆国の歌手、俳優。
• ハーバート・ユージーン・アイヴス - アメリカ合衆国の科学者、技術者。

関連項目

• IVE
• アイブ
• アイビー

Weblio日本語例文用例辞書

「アイヴス」の例文・使い方・用例・文例

• 米国の石版画家で、（彼のパートナーであるナサニエル・カリアーと共に）カリアー＆アイヴスの署名のある何千もの版画を製作した（1824-1895年）