ヒナステラ

ピティナ・ピアノ作曲家事典

ヒナステラ

【英】：Ginastera, Alberto

[アルゼンチン]  1916～1983

2007年10月 執筆者： 樋口　愛

1916年ブエノスアイレス生まれ。1928年ウィリアムス音楽院に入学し、音楽理論、ソルフェージュ、ピアノ、和声、作曲を習う。1936年から国立音楽院にてパルマに和声を、ヒルに対位法とフーガをアンドレに師事。1937年バレエ音楽《蝶Panambi》で名声を上げた。1945年渡米して自作曲の演奏会を開くなどし、また、作曲の後進の指導にもあたった。1961年に第二回インターアメリカ音楽祭で印象的な作品（作品名を挙げる）の初演。名声がさらに高まった。以後、多数の委託作品をアメリカから受けており、ラテン・アメリカの若い音楽家達に影響を及ぼした。
彼の作風は三つの時期に分類される。第一期の作品（客観的民族主義時代）では、アルゼンチンの風土や国民性を意識しつつも、直接民謡の旋律やリズムを用いることはなかった。第二期（主観的民族主義時代）では第一期とは逆に、音楽表現の要素として、祖国のリズムや旋律を積極的に取り入れた。

ピアノ独奏曲

作曲年代順  [ピアノ独奏曲]

12のアメリカ風前奏曲／12 Preludios americanos Op.12／1944[15'0"]

クレオール風舞曲の組曲／Suite de danzas criollas Op.15／[9'0"]

アルゼンチンの童謡によるロンド／Rondo sobre temas infantiles argentinos Op.19／1947

アルゼンチン舞曲集／Danzas argentinas Op.2／1937

ピアノ・ソナタ　第1番／Sonata para piano No.1 Op.22／1952[15'30"]

トッカータ／Toccata 1973

ピアノ・ソナタ　第2番／Sonata para piano No.2 Op.53／1981[13'0"]

ピアノ・ソナタ　第3番／Sonata para piano No.3 Op.55／1982[5'0"]

3つの小品／3 Piezas Op.6／1940

マランボ／Malambo Op.7／1940

管弦楽とピアノ

協奏曲  [管弦楽とピアノ]

ピアノ協奏曲　第1番／Concierto para piano y orquesta No.1 Op.28／1961[28'30"]

ピアノ協奏曲　第2番／Concierto para piano y orquesta No.2 Op.39／1972[37'30"]

外国人名読み方字典

ヒナステラ

名前 Ginastera

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アルベルト・ヒナステラ

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アルベルト・エバリスト・ヒナステラ（Alberto Evaristo Ginastera,1916年4月11日 - 1983年6月25日）は、アルゼンチンのクラシックの作曲家。ヒナステーラとも呼ばれる。ブラジルのヴィラ＝ロボス、メキシコのチャベスやポンセらと並び、ラテンアメリカでもっとも重要なクラシック作曲家の一人である。ヒナステラとはスペイン語読みであるが、イタリア系アルゼンチン人である彼の苗字はジナステラと読むのが正しく、彼自身もそう発音されることを望んでいた。