「高原の魔女」とその家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:29 UTC 版)
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」の記事における「「高原の魔女」とその家族」の解説
王国(人間領)北部にあるナンテール州の伯爵領にある平和な田舎、フラタ村近くの高原にある家に住む、アズサとその家族たち。家事は交代制。以下、家族になった順番で記載する。 アズサ・アイザワ / 相沢梓(あいざわ あずさ) 声 - 悠木碧 本作の主人公。前世で27歳にして過労死したOL。「高原の魔女」の二つ名で慕われている。見かけは17歳の少女だが、年齢は約300歳。 過労死後、あの世で「来世でとことん幸せに生きられる様にどんな願いでも叶える」と言う女神・メガーメガ神に「不老不死になって高原の家でスローライフを送りたい」と願い、女神の提案で見かけ17歳の不老不死の魔女として転生する。 メガーメガ神から与えられたフラタ村近くの高原の家に住み、時折村人と交流をしながら、前世で味わえなかったスローライフを満喫していたが、生活費稼ぎとして300年ひたすらスライムのみを倒して稼いだ経験値により「レベル99」とカンストしてしまい、膨大な魔力を持つに至る。 静かに暮らしたいという思いと、不死者であることから人と深く関わることは避けていたが、どちらかというと困っている人を放ってはおけない性格。そのため村人からは守り神のように慕われており、レベルMAXである事が露呈してからは色々な物事に巻き込まれるようになった。また、前世で無茶をして過労死した経験から、無茶をする人や自らの命を軽く考える相手には特に真摯に向き合い接する。慕われやすい性格であるためか、ヴァンゼルド城からエフォックへ「怪獣の旅」をした際に、途中の峠にいたシカやバジリスクに懐かれ、向こうから面会に来たこともある。 レベルがカンストしたため、多数の魔法がステータスに載っているが、実際に使えるようになるには理論を学ぶ必要があるため、薬草魔女であることから必要以上の魔法にあまり興味の無いアズサは、後述の家事に使う魔法や、飛行魔法、ロザリーを着替えさせる魔法、子供たちを陰から見守るときなどに使う透明化の魔法など、一部の魔法を除けばさほど活用はしていない。魔族が使う魔法は発音が難しく覚えられないため、魔族の魔法はベルゼブブ召喚の魔法以外は使用していない。また、魔法だけでなく格闘術でも強さを発揮するようになったが、武術の心得があるわけではなく、高いステータスに物を言わせたゴリ押しに近い。例えば、ブッスラーを探すために出場した武術大会では決勝でベルゼブブを倒し優勝した。雷撃などの攻撃魔法をあまり使用せず格闘ばかりするのは、普段あまり攻撃魔法を使わないことから手加減の方法がわからないため。防御力も高いが、毒キノコや薬草、魔法による状態異常への耐性は無い。また、幽霊や悪霊の類が苦手で、姿を顕現させていない幽霊は視認できず、ベルゼブブと違い幽霊に触れたりもできない。後にニンタン女神と対峙した際、メガーメガ神の祝福を受けて「レベル99」から「レベル神クラス」へと限界突破した。 美しい部類に入るようであるが、スタイル(特に胸の大きさ)については多少のコンプレックスを持っている。また、家族に弱点と言われる程ネーミングセンスが悪く、歌などの創作についても評価はあまり高くない。一方、本人は全く意識していなかったが、ツッコミについての評価は高い。 本来の職業は薬草魔女であるにも関わらず、約250年の伝統があるフラタ村の「踊り祭り」前夜祭で村人たちの頼みを受けて「喫茶『魔女の家』」を開いたり、前世の日本のことを思い出して「食べるスライム」(饅頭)や「葉っぱスライム」(柏餅)などを作り出しているため、不本意ながら世間では「お菓子作りの魔女」としても知られてしまっている。 前述の通り静かに暮らしたいという思いから、ドラゴンや魔族など強い種族の前ではあまり行わないが、人間の前ではその力をなるべく隠すようにしている。ダンジョン攻略などをしなければならないときはフラットルテの提案でドラゴンの角を身につけて、ベルゼブブに付けられたアズザルドという偽名を使っている。他にも魔女の前ではアズ・リリリなどといった偽名を使ったこともある。プロティピュタンにより魔法僧正キュート・アビスへ変身させられたこともある。 家事は交代制と決めているが、洗濯はアズサが竜巻の魔法を使って行っている。また、食材や料理の冷凍なども魔法を駆使している。この世界に転生してきたのは5月中旬の後半という所までしかわからなかったため、正確な誕生時期のわからないファルファ・シャルシャ・サンドラと共に、5月17日を誕生日としている。 前世では黒髪の女性で、大学時代は温泉卓球サークル「ふわふわ」に所属していた。 ライカ 声 - 本渡楓 火竜レッドドラゴンの美少女。ショートカットで、見かけは13歳ぐらいの少女だが、年齢は約300歳で転生後のアズサとほぼ同い年。一人称は「我」。 元々はここ100年ほど、ナンテール州最強のドラゴンと呼ばれて少々高慢になっており、最強の魔女アズサの噂を聞き力比べを挑みに来たが、あっさりアズサに敗れたため弟子入りを志願。アズサの身の回りの世話をする条件で弟子としての同居を認められた。アズサのことは「アズサ様」と呼ぶ。 愚直で真面目な性格で、向上心が高く何事にも一所懸命だが、人前に出ることや容姿を褒められたりすることは苦手。ウェイトレス姿など、非常に制服が似合う。そのウェイトレス姿を「尊い…」などと褒められた時や、ブーガビー村のダンジョンへ向かう時にもドラゴンに扮装したアズサの作り物の角を見て「かわいすぎる」と赤面するなど恥ずかしがり屋なところがある。創作は不得手であり、作詞は直球すぎる内容、ぬいぐるみは首が変な方向に曲がった犬を作ってしまった。 チェスは、チェス選手権の「アンダー200歳の部」で準優勝したことがあるという腕前。 ドラゴンと人間の姿を使い分けることが出来、人間時に尻尾を隠すことが出来る、ドラゴン時には移動に使う巨大な翼竜としての姿以外にも窓から行き来出来るほどの小型竜の姿になれるなど、高い応用力を持つ。ドラゴン族なので魔力(マナ)は人間の姿に変身するときなどに使われるだけで、魔法への興味は薄いため使うことはできないが、勉強することが好きなため知識としては持っている。 最近結婚した姉レイラがいる。そのためか、師匠であるアズサを姉のように慕う部分があり、アズサからも妹のように思われている。表立って出さないが意外と独占欲がある模様で、時折嫉妬心を見せることがある。 料理は得意で、高原の家の中では一番の腕を持つ。ただし、ドラゴンであるため大量に作りすぎてしまうことがある。ドラゴンらしく肉は好きだが野菜も普通に食べる。ただし、セロリは苦手。火竜であるためか暑いのは平気だが寒いのは苦手。 後に本人には無断で「照れ顔のライカ」として『世界三大賢者人物事典』に載ってしまっている。 スピンオフ小説『レッドドラゴン女学院』の主人公。学年は1年生→2年生→3年生。ヒアリスらの同級生や後輩から慕われているが、本人はそれを苦手としている。女学院では髪を伸ばすのが普通であるため、セミロングである。入学して2週間で全ての部活動を体験して「50年に1人の逸材」と呼ばれるようになり、「生徒会長の妹」とは言われなくなった。ノエナーレに出会って師事したり、生徒会書記になってからはリクキューエンのサポートなどを受けたりして仲間とともに成長し、最強の生徒会長である姉レイラを打ち負かした。 生徒会と第二生徒会との対決の際には、戦えないセイディーにより会長代行に任命され、カラシーナと戦った。決着の後、カラシーナに替わる副会長となった。 役職は生徒会書記→生徒会長代行→生徒会副会長と替わっている。3年生になってから付けられた別名は「愚直のライカ」。 ファルファ 声 - 千本木彩花 アズサに倒された数多のスライムの魂が生んだ双子の精霊(姉)。見かけは10歳ぐらいの少女だが、年齢は約50歳。一人称は「ファルファ」。 深き森ベルグリアに生まれ、その中のアイデルという地域の小屋に住み、大スライムや孤児院の院長(故人)の支援を受けながら悪いスライムを倒す冒険者をしつつ、シャルシャと2人で暮らしてきたが、シャルシャの魔法が完成したことからシャルシャの復讐を伝える為にアズサの元へ訪れる。アズサのことは「ママ」と呼ぶ。 明るく活発な性格で好奇心も旺盛。家の周りではよくバッタを捕まえている。数学や理系科目が得意で大学教授にもなれるほどのレベル。マースラによる見立てではレベル35ぐらい。魔法よりも他の勉強への興味が深かったため、魔法を使うことはできない。身体能力は一般的な子供よりも上で、冒険者として活動できる程度だが、高原の家に来てからは特にそのような活動はしていない。 なお、生まれた瞬間を見たものがいるわけではないため、どちらが姉でどちらが妹かは彼女たちが感覚で決めたとのこと。明るく活発なのもあえてそう振る舞っている部分もあるらしい。一度、寝違えによりスライムの姿になってしまったことがあるが、体色は人間の姿の時の髪の毛の色と同じ濃い水色で、普通の大きさのスライムであり、会話は不可能だった。髪の毛は触手であり伸ばすこともできるが、ほとんど使ったことはない。 野菜はあまり好きではなく、セロリは苦手。正確な誕生時期がわからないため、アズサ・シャルシャ・サンドラと共に、5月17日を誕生日としている。 シャルシャ 声 - 田中美海 ファルファ同様、アズサに倒された数多のスライムの魂が生んだ双子の精霊(妹)。姉と同じく見かけは10歳ぐらいの少女だが、年齢は約50歳。一人称は「シャルシャ」。 生まれた理由から、倒されたスライムの恨みを晴らすべく50年掛けて魔力を蓄え、対アズサ特化の魔法「破邪〈高原の魔女〉」を携えアズサの前に現れる。アズサの魔法をことごとく無力化し追い詰めるが、アズサ以外には無力であったためライカに一撃で倒され、気絶している間に溜めた魔力も使い切る。その後アズサの介抱と説得によってアズサの子供(養子)となる。アズサのことは「母さん」と呼ぶ。 大人しく冷静な性格で、難しい言い回しを使う。アズサに甘える際も理論立てて主張する癖がある。歴史学や神学などの文系科目や幾何学が好きで、専門書をよく読んでいる。スライムを文化史方面から研究している人物は王国内にシャルシャを含めて2人しかいない。論文には「シャルシャ・アイザワ」と署名している。幽霊に詳しいと思われるヒゲが真っ白な学者先生(声 - 上別府仁資)などの知り合いがいる。絵を描くのも得意。魔法への興味は強いが、魔法は「破邪〈高原の魔女〉」しか学んでおらず、それで魔力を使い切ったため数十年は魔法を使うことができない。身体能力はファルファと同程度。 高原の家の家族の中でも一番年下であるため、妹分と言うべきサンドラが家族になったり、妹のシローナができたときは非常に喜んでいる。アズサを倒そうとしていたのは、母親が欲しくて素直になれなかったためであったらしい。姉と違い本編でスライムの姿になったことはないが、アニメのオープニングなどで髪の毛の色と同じライトグリーンのスライムに変身している。 姉と同じく、野菜はあまり好きではなく、セロリは苦手。正確な誕生時期がわからないため、アズサ・ファルファ・サンドラと共に、5月17日を誕生日としている。 ハルカラ 声 - 原田彩楓 エルフの娘で調薬師。見かけは20歳ぐらいだが、年齢は200歳以上(自称17歳と2500ヶ月)で、エルフとしては年頃の女性。一人称は「わたし」。 調薬師で自らの名前を冠した「ハルカラ製薬」の社長でもあり、「栄養酒」という名前の栄養ドリンクを製造・販売している。人間領のフラント州にあるエルフの自治区「善い枝(よいえだ)侯国」の都市ヒガシャマンの出身で、エルフ森林大学薬学部卒。 元は侯国内に工場を構えていたが、ベルゼブブに追われていた際に助けを求めてアズサの家に駆け込み、仮の師弟関係を装う。騒動の解決後、自身を庇うどころかベルゼブブを恐れる余り見捨てたフラント州や侯国の同胞たちに見切りをつけ、帰還することなくそのまま正式な師弟関係となってアズサの家に住み込むこととなった。「栄養酒」の工場も当時のナンテール州知事ゴルダーの嫌がらせを退け、フラタ村近隣のナスクーテ町に移転させた。アズサのことは「お師匠様」と呼ぶ。 かなりのやらかし体質で、うっかり毒キノコを食べたり、ペコラに頭突きを喰らわして気絶させ捕らわれたりしている。本人が何もしなくても危険の方から近づいてくる上に、身体・戦闘能力が無い為、自力でピンチを脱することができない。酒好きであるが酒に弱い。見かけはアズサより上で、社長であることから経済的にも自立しているため、アズサからは妹ではなく会社の後輩のように扱われている。同性愛者ではないがアズサに少し好意を抱いているような様子も見せ、「食われノンケ」と称してアズサに時折言い寄ることもある。 フラント州の一般的なエルフがスレンダーなのに対し、彼女は作中でも最もスタイルが抜群だといってよく、そのせいで故郷のエルフたちの間では浮きがちだったため、調薬師としての実績を残そうとして努力し成功した。しかし、本人が自身のスタイルの良さに余り自覚がないので慎みに欠けた行動を取りがちなこともあり、男性から言い寄られたり奇異の目で見られ易い。大きい胸はアズサのコンプレックスとなっている。胸の大きさは母親の遺伝。 実家には父親、母親、兄、40歳年下で美容師の妹が暮らしているが、皆ハルカラよりもいい加減な性格である。後に地元である善い枝侯国の領主・善い枝侯と和解した際、家族を自立させるため、善い枝侯国のフースミー地区に再建した新工場に家族を全員雇い入れている。なお、中でも最もまともなハルカラ妹はその後もネイルサロンでも働いている模様で、高原の家に来たこともある。 初めてライカの背中に乗ったときは乗物酔いで吐いてしまったが、後にある程度克服し、ナスクーテ町への工場への通勤や他地域への出張の送り迎えはライカとフラットルテが担当している。 スピンオフ小説『エルフのごはん』の主人公。よい食事を探すも、若いうちの大半は失敗であった。後にメガーメガ神の手により原宿に送られ、女子高生時代の梓と出会っている。 ロザリー 声 - 杉山里穂 幽霊(悪霊)の少女。15歳で死去し、死後約200年。一人称は「アタシ」。髪型はショートボブ。 かつてナスクーテ町のハルカラ製薬工場建設地に住んでいた商人の娘で、父から貴族に嫁げると言われていたが、実際はお金に困った両親によって遊郭に売られることが判り、悲観して首吊り自殺。以後、地縛霊として唯一のゆかりの地である家があった土地を守る為に余所者を追い払っていた。 ハルカラが幽霊騒動に困ってアズサに話し、ベルゼブブの力を借りて捕縛。一通りの話を聞いた後、成仏したくないという彼女の希望とアズサの提案により、ハルカラに憑依して高原の家へ移動、数々の方法でどうにかハルカラから分離し、一緒に住むことになった。住んでいた土地から離れたことで、土地に縛られることなく自由に移動できるようになり、ナスクーテ町にはアズサの助力も得ながら自己紹介して馴染んだことによって幽霊騒動も収束した。以降は一家の妹分となって、アズサのことは「姐(ねえ)さん」、ライカ、ハルカラ、フラットルテのことは「姉貴」または「姉御」と呼ぶ。 本人曰くかつては町でも評判のおしとやかな娘だったが、親に裏切られたことによって「グレた」とのことで、足を広げて座ったり、ぶっきらぼうな口調で話す。 幽霊であるためか、独特の価値観を持つ。また、幽霊なので壁などをすり抜けられ、ポルターガイストを使い物を動かすことが出来るため、家事の交代にも入っている。ただし、幽霊は食事をしないことから味見だけはできないため、料理の当番は手伝いにとどまっている模様。幽霊なので着替えはできなかったが、アズサがイメージを強化する魔法を作り、特別なときには着替えられるようになった。また、他人の魂の状態を視ることができる能力も持つ。 後に正確な死亡年が分かり、サーサ・サーサ王国で盛大な二百回忌が行われた。 フラットルテ 声 - 和氣あず未 冷気を操るブルードラゴンの娘。見かけは中高生ぐらいだが、年齢は400歳以上。一人称は「フラットルテ」「フラットルテ様」あるいは「アタシ」。ライカとは対照的に、寒いのは平気で暑いのが苦手で、人型の時も尻尾を隠さない。 元は「ブルードラゴンのイヤガラセ女王」と呼ばれていた、ブルードラゴンたちのリーダー格。ライカたちレッドドラゴンの一族とは対立関係にあり、ライカの姉の結婚式を妨害しようと襲撃をかけてきたが、たまたまライカの付き添いでその結婚式に出席していたアズサがそれを撃退し、アズサの監視のもとでライカたちと不戦条約を結ぶに至った。登場当初はアズサになかなか名前を覚えてもらえず「フラフラッテ」「フラフラタルト」「ココアラテ」だの適当な名前で呼ばれていた。 後にペコラが開いた魔族褒章の授与式で、ペコラの策略でアズサに頭の角を触られたことでアズサに服従する立場となる。しかし許可が無ければ水も飲まない極端な様子を不憫に思ったアズサから、服従の気持ちを捨て「自由に生きなさい」と言われたことで、従順ながら自由な自分を取り戻す。そしてアズサの従者として高原の家の同居メンバーの一人に加わった。アズサのことを母や姉のように慕い、アズサからも妹のように扱われている。アズサのことは「ご主人様」と呼ぶ。 勝負事が大好きでいつも暴れることに飢えているような脳筋思考の持ち主で、何かにつけてはライカと張り合おうとするが、どちらかというとライカの姉と腐れ縁で、年齢も約400歳とライカよりも年上。ゆえに高原の家の家族の中では最年長者なのだが、本人にも周りにもその自覚はない。ブルードラゴン全体が脳筋な性格であるが、フラットルテ自身は勉強をしていないだけで地頭は良く、時折聡明で思慮深い面も見せることがある。また、素の性格は清楚らしく、ストレスを発散しきってブルードラゴンとしての性分が消えると、ライカが引く程おとなしく真面目になる。 吟遊詩人のファンで音楽に造詣が深いなど、芸能・芸術の素質が高い。素人レベルだが、リュートが弾け歌も上手く、技術は高原の家で修行する前のクク(スキファノイア)よりも上。そのため、音楽的にはククの師匠的存在となっている。魔族主催のお笑い大会ではライカとコンビを組んで優勝し、似顔絵コンテストではユフフの点描画を描き上げて(子どもの大会ではあるが)最優秀賞を受賞している。 サンドラ 成長したマンドラゴラの少女。見かけは5〜6歳ぐらいだが、年齢は300歳以上。一人称は「私」。植物であるため、動物とは異なる価値観を持つ。 マンドラゴラはただの植物だが、300年以上経つと人間のようにしゃべったり動き回ったりするようになるといわれており、実際に伝説の通りになった者。魔族領の戸籍にもそのような事例がない珍しいことである。現在の姿になった後、人間の家の近くで言葉を学習し、服も人間の真似をして着るようになった。威嚇のために動物の鳴き声を真似して吠えることがある。 植物のため草食の動物や昆虫は敵。加えてマンドラゴラなので魔女やエルフは脅威の対象である。危険を避けるため樹海化したベルゼブブ邸の庭に住んでいたが、年代物のマンドラゴラを求めていたエノとエノが集めた魔女たちに追われ、アズサに助けを求めた。アズサも騒動のきっかけを作ったこと、サンドラを人間と見なして放っておけなかったこと、そしてサンドラに助けを求められたことから、保護することを決め、サンドラは高原の家の菜園で暮らすことになった。ただ出会っていきなりハルカラを嫌がったりフラットルテに反抗したりする態度を見せたため、アズサから他のメンバーみんなと仲良くすることを高原の家で暮らす条件として言い渡されている。名前もアズサに考えてもらい、サンドラが「土が好きだ」と言ったことからそれに因んだ名前として、sand(砂)から名付けられた。アズサのことは「アズサ」と呼ぶ。 アズサにとっておそらく年上でありつつも3人目の娘として扱っているが、ツンデレ的な気質があるため、アズサからは手のかかる子供のように扱われている。また、ファルファとシャルシャからは妹のように扱われ、文字の読み書きや計算などを教えられており、文系のシャルシャと同レベルとなる大学入試試験を簡易化した数学の問題程度は解けるようになった。ただしサンドラのほうが年上であるため、サンドラから見れば2人は子供たちという扱い。 人の姿をしているが、植物なので身体は根っこ、髪の毛が葉である。そのため地表を長時間歩くことはできないが、土の中に潜って進むことができる。土の中に潜ったり、土の中を移動しても服は薄汚れる程度。口から水を飲むこともできるが、身体から吸収した方が効率が良いとして当初はあまり飲まなかった。動物とは体内が異なっているようで、消化が難しい為食物は摂らず、光合成で栄養を得る。そのため陽の光を何よりも好み、日の出とともに起床する。また、肥料で成長したこともある。ファルファ・シャルシャと異なり、体質的にお酒を飲むことはできる。しかし「根腐れする」ということで風呂に浸かることは出来ない。 自分の部屋はあるものの基本的には菜園で暮らしており、食事もしないため家事の交代には入っていないが、菜園で野菜を育てる手伝いはしている。むしろ、サンドラが来たことでおいしい野菜が育てられるようになった。ファルファ・シャルシャとフラタ村へ買い物に行くこともある。 正確な誕生時期がわからないため、アズサ・ファルファ・シャルシャと共に、5月17日を誕生日としている。 ミミちゃん 元は、ソーリャの営む骨董商店「古道具 一万のドラゴン堂」の倉庫に住んでいたミミック。1匹ついて来たため、ペットとして飼うことになった。命名はハルカラによる。
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