「高大連携歴史教育研究会」提言精選案についてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「高大連携歴史教育研究会」提言精選案についての意味・解説 

「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 11:02 UTC 版)

桃木至朗」の記事における「「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について」の解説

2017年度告示高校学習指導要領あわせて高校歴史教科書盛り込むべき基礎用語教科書会社入試関係者提言する高大連携歴史教育研究会」の副会長務めているが、その提言した精選案について桃木至朗は、「(坂本龍馬吉田松陰クレオパトラ精選案では削除されていたが)これらの人名小説ドラマでも有名で、小中学校段階で既に親しんでいる」と述べている。これについて鈴木正弘は、「これは理由ならない坂本龍馬クレオパトラの名前ぐらいは知っているだろうが史実に基づく歴史上意義理解しているとは思えない」「『精選提案』は『人名はできる限り削減する方向』という基準であり、『既に親しんでいる』か『未だ親しんでいない』か、という基準はない」と批判している。 桃木至朗は、「従来は用語だと考えられていなかった『史料批判』『ジェンダー』などの概念や、『難民』『気候変動』など現代理解必要な用語を加えた。(中略代わりに世界動かした日本産などの『銀』や、16世紀の銀による好景気幕を閉じ経済社会の混乱続いた17世紀の危機』、その背景となった小氷期』など理系食いつく用語を加えた」と述べている。これについて鈴木正弘は、「史料批判」「ジェンダー」「難民」「気候変動「銀」「17世紀の危機」小氷期」などを歴史用語とすることは妥当ではなく、「用語の精選」を称しつつ、「現代理解に必要」という根拠不明主観を以て用語を増加させることは、歴史教科書歴史以外のものに変えていまい、「理系歴史離れは特に深刻だ」と憂えるが、「17世紀の危機」小氷期」の語を示せば「理系食いつく」とは思えない批判している。 桃木至朗は、「物語偉人伝などの文脈強調されてきたが、実際に歴史動かしたかどうか疑問人物事件は、削る対象になる。(中略)それが実際に歴史動かした人や事件大きな歴史変動などと比べて優先されるのは完全に間違っている」と述べている。これについて鈴木正弘は、「そもそも実際に歴史動かした人や事件』と『実際に歴史動かしたかどうか疑問人物事件』とをどのように選別しているのだろうか」として、「完全に間違っている」と断言できるのだから、大小判別について、公正明確な基準設けているのであろうから、その基準を示すべきである批判している。 桃木至朗は、「小中学校人物重視して日本史を学ぶが、高校世界史日本史とも偉人伝より、歴史の流れ社会構造変化学習する。(中略小中学んだ知識や、歴史大きく動かしたわけではない人名事件名大胆に削った」と述べている。これについて鈴木正弘は、「これまで前提とされていなかった『小中学んだ知識』は、どのように把握しているのか、少なくとも削除した経緯明らかにする必要がある」として、人名事件名を「歴史大きく動かしたわけではない」という基準によって排除したことは看過できず、「歴史を動かす」ことが、「大きくか否か如何なる基準判断するのか、明らかにすべきである批判している。 「高大連携歴史教育研究会」は、「高等学校歴史教科書用語と歴史大学入試出題用語に関する調査へのご協力お願い」として、精選案についてのアンケート調査実施するとしている。また、桃木至朗は「坂本龍馬がなぜない、ガリレオ・ガリレイはなぜ切られた、と騒ぎ立てるのは、ここまで前提理解したうえでやっていただきたいそうすれば、『復活折衝』の余地生じてくるだろう」と述べている。これについて鈴木正弘は、「『ここまで前提理解』していない人物の意見聞かないということである」として、それならば、何故アンケート調査実施するのか、「高等学校歴史教科書用語と歴史大学入試出題用語に関する調査へのご協力お願いでも、そう記すべきであり、そもそも「『ここまで前提理解』するよう求めるならば、『ここまで前提』を示すべきである」と批判している。さらに、桃木至朗発言は「上から目線」であり、歴史叙述には、多様な形式があるため、過去対す評価問題孕んでおり、歴史家は、史実に対して謙虚であることが求められる批判している。また、桃木至朗が「このリスト参考にしてくれるよう働きかける」と述べていることを、「働きかける相手は、まず、入試主管する大学であり、ついで新し教科書編集主体、つまり出版社執筆者ということになろう。(中略これからは、出版社教科書執筆者に対しても『強制力はまったくない』組織個人から様々な働きかけをしてよいということである。教科書執筆者である桃木氏は、こうしたことを率先して行うことをどのように考えているのだろうか」と批判している。

※この「「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について」の解説は、「桃木至朗」の解説の一部です。
「「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について」を含む「桃木至朗」の記事については、「桃木至朗」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「高大連携歴史教育研究会」提言精選案について」の関連用語

1
32% |||||

「高大連携歴史教育研究会」提言精選案についてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「高大連携歴史教育研究会」提言精選案についてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの桃木至朗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS