偉人伝とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 文芸 > 伝記 > 偉人伝の意味・解説 

偉人伝

読み方:いじんでん

偉人偉大な人物)の伝記のこと。

伝記

(偉人伝 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 06:40 UTC 版)

伝記(でんき、: biography)とは、個人の生涯の事績をかきつづったものもの[1]。広義には書き記された記録の総称だが、狭義には個人の事績の記録を指す。現代においては、狭義に使われることが多い。以下にそれぞれについて記す[1]

語源である中国語(中期漢語)としての伝記については儒教における伝記)の記事を参照。

伝記(記録・文書)

伝記(でんき、しるしぶみ)とは、記録や文書のこと。または、古来伝わる事柄の記録。伝説・伝承を書き記したもの。古伝、伝とも言い、『烏丸鮮卑東夷伝』、『魏志倭人伝』のように記される。

「しるしぶみ」と読む場合、「文史(文学史学のこと)」とも書く。

伝記(個人の事績の記録)

伝記とは、前項のうち記録対象を個人に限定したもので、記録する行為自体も指す。ある特定の人物の生涯を、時間に沿って記述しながら、対象となる人間の性格や業績などをたどるもの。こちらも伝と略されることがあり、『○○(人物名)伝』のように記される。筆者が自身について書いたものは、特に自伝(自叙伝)という。

歴史的には、時代により、そのパターンや表現方法に大きな差が見られる。

中世ヨーロッパにおける聖人の物語や、罪人の物語なども広く伝記のルーツとして認められてはいるが、これらは道徳的要素が強く、現在的な意味で言う伝記とは趣を異なるものとしている。

中国の『史記』の中に「列伝」が設けられて歴代の紀伝体正史に引き継がれ、中国や古代日本において漢文による伝記が書かれた。日本におけるものは、後世の仮名交じり文による伝記と区別して特に漢文伝と呼ぶ。

伝記の性質・意義は、時代の流れで変化し、特に20世紀心理学の発展は、伝記のあり方に大きな影響を与えた。

教育面からの伝記を学ぶ意義

日本でも、授業の一環で国語英語日本史などの科目で取り上げている。

教科書に掲載する意義は、まず児童や生徒たちに伝記で取り上げた人物たちと「友だちになってほしい」、やがて授業を進めて「教育的な観点で接し学んでほしい」となる。例えば、カトリック教会・学校では、イエス・キリスト聖人たちの業績・足跡を学んでいる。

また、日本における初等教育においては、修身第二次世界大戦の敗戦まで)の授業科目があり、多くの偉人伝記を学ぶ機会があり、特に重い荷物を背負った二宮金次郎の銅像は、校庭の隅などに設置されていた。金次郎の銅像を目にする児童たちに人となりを見習い、勤勉で向上心のある人物になってほしいという意図があったとされる。

学校教育以外の一般図書でも小中学生向けに児童伝記シリーズ伝記シリーズ子どもの伝記全集などが販売された。

子どもを対象とした伝記シリーズの出版について

小学校教諭の矢野四年生は、1979年刊行の『学校図書館(特集——伝記とは何か)』(全国学校図書館協議会の機関誌)への寄稿のなかで、子どもを対象とした伝記シリーズの出版について、『子どもの本棚』(日本子どもの本研究会編、明治図書刊)を引用して、被伝者選びの安易さ、書き手の問題、内容の問題、フィクションを用いることの問題などを指摘している[2]

関連語句

  • 本伝
主となる伝記(記録や伝)のこと。外伝が存在する伝記に対して用いる。
本伝に対して主たる部分や要点については不足するが、その補助となるような記録や注釈のこと。転じて、本伝において主たる部分ではない、何れかの部分に焦点を当てた記録や文書を指す。
  • 紀伝体(列伝・本紀ほか)
  • 偉人伝
主に歴史上の偉人の伝記で、児童向け出版が多い。
  • 立志伝
将来の目標を掲げ志を立て、様々な困難、激動を乗り越え成功し功成り名遂げた人間の生涯、半生を描いた伝記。
  • 評伝
人物評をまじえた伝記。知人による回想・追悼出版もある。

脚注

  1. ^ a b 伝記. コトバンクより2024年5月11日閲覧
  2. ^ 矢野 1979, pp. 29–31.

参考文献

  • 矢野四年生「現代の子ども向き伝記出版の特徴」『学校図書館』第341号、全国学校図書館協議会、29-33頁、1979年3月10日。 ISSN 0435-0405NDLJP:3431731 (要登録)

関連項目

外部リンク


偉人伝(11回戦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 14:52 UTC 版)

DXモノポリー」の記事における「偉人伝(11回戦)」の解説

A・アインシュタインアルバートドイツ生まれ物理学者トーマス・エジソントーマスアメリカ発明家ノストラダムスノストラダムス占星術師さかもと りょうまりょうま幕末の志士

※この「偉人伝(11回戦)」の解説は、「DXモノポリー」の解説の一部です。
「偉人伝(11回戦)」を含む「DXモノポリー」の記事については、「DXモノポリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「偉人伝」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

偉人伝

出典:『Wiktionary』 (2021/10/30 12:25 UTC 版)

名詞

いじんでん

  1. 偉人伝記また、それらをまとめたもの。



偉人伝と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「偉人伝」の関連用語

偉人伝のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



偉人伝のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伝記 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのDXモノポリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの偉人伝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS