巨大な翼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 12:16 UTC 版)
ケツァルコアトルス・ノルトロピは史上最大級の翼竜であるが、翼開長の上限に関しては討論が続いている。最大の説では18メートルに達すると主張する学者がおり、米国・ミネソタ州にはその説に基づいた展示を行っている博物館がある。 しかし、そのような翼開長は生物学的に飛翔できる限界を超えているとの異論もある[要出典]。もっとも、プテラノドンの最大種であり約9メートルの翼開長を持つステルンベルギは、ケツァルコアトルス発見以前には生物学的に飛翔できるサイズを超えているとされていた。 この議論に関して、複数の科学者が約12メートルという説に賛成している。ところが中国で発見されたアズダルコ科翼竜チェージャンゴプテルスのほぼ完全な全身骨格から、アズダルコ類は前肢が比較的短いプロポーションを持つことが分かってきた。そのため近年の推定では、ケツァルコアトルス・ノルトロピの翼開長を平均約10–11メートルとする説が有力となってきてもいる。12メートルという数値はこれを最大級の個体の記録とするものである。 この問題に対する解答は、まだ明確になっていない。
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