人間領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:47 UTC 版)
「モンスター娘のお医者さん」の記事における「人間領」の解説
蒼炎・リトバイト(ソーエン・リトバイト) 種族 - 人間 グレンとスィウの兄。リトバイト家の家督を継いで商人になり、リンド・ヴルムを通じて西の魔族たちと貿易を行なっている、東方商人同盟の重役。 尊大で皮肉屋な性格。性根がねじくれていて計算高いが、良くも悪くも一度決断したことはやり遂げる。非常に変わり身が早く、弟妹相手には強く出るが、権力者には媚びる。 家族相手でも平気で謀略を仕掛け、後継者として期待されていたが、長兄としての自負や責任感、野心が強すぎて、後継ぎ候補となり得る弟のグレンを疎み、父親にあることないこと吹き込んで、弟を勘当寸前まで追い込んだため兄弟仲は悪く、妹のスィウにも濡れ衣を着せたことがあるので彼女からも苦手意識を持たれている。家督争いに興味のない弟には人間領に戻って欲しくないと語る。 武器を持てない時の備えで、麻痺毒を塗った針の投擲を修めている。 数年前からオークラウ公爵の秘書を兼任していた。だが、公爵が失脚した場合に備えてとばっちりを受けないように違法行為には関与せず、リンド・ヴルムとの関係を維持する方が得だという判断から自ら率先して不正の事実を司法機関に売り飛ばし、会談中に拘束させた。上司の投獄後は特定の元老の下には付かず、あちこちの雑務を押し付けられる立場となり、動きやすくはあるものの多忙な日々を送る。 権力を欲するのは、5年前から交際しているサキと正式に結婚するには法改正が必要なためだからである。自身の荘園では、『鬼変病』の人間や人間領でひっそりと生き抜いてきた魔族の亜種を保護している。サキには口でも力でも敵わない。そして、細かな法整備はまだだが、『鬼変病』の患者のみならず、人間領のあちこちで隠れ住んでいた魔族の存在が公式に認められ、人間と同種の存在として扱われるよう、人間領で大改革を行った。その際に『鬼変病』の診療記録を弟から買い上げ、結婚の祝儀を兼ねて借金を返済して余りあるほどの大金を贈った。 オークラウ・ダイトン 種族 - 人間 東の元老の1人で公爵。典型的な人間至上主義で、その魔族嫌いは有名な上、魔族に対してあまりにも無知。以前はスィウに目をかけて名刀を下賜しているが、彼女が『鬼変病』を発症すると掌を返して解任している。 戦争の時に一度私財を失ったことがある。違法な奴隷商にハーピーを捕らえさせていた事件の黒幕で、産ませた卵を独自のルートで人間領の貴族や外道の料理人に売り捌いき、仕入れたバロメッツの木を金で使役する野盗の手でリンド・ヴルムに持ち込ませ、都市全体に『眠り病』を蔓延させた。 会談のために人間領帝都に来たスカディをトカゲ女と罵り毒殺を図ったが、竜族にヒ素が効かないことを知らなかったために失敗、ハーピーの卵の取引が魔族領との条約に違反していたことが明るみに出て、元老警固役に拘束されて失脚するも、金と権力を使って身代わりを立ててまんまと脱獄に成功し、ソーエンやスカディに復讐するためリンド・ヴルムのデッドリッチ・ホテルに潜伏、大規模虐殺を起こそうと、ソーエンの名前を使ってネイクス家へ水路街へ毒を流すよう依頼したが、怪しんだ実行犯の判断で致死量の毒は撒かれず計画は中途半端に終わり、サーフェに居場所を突き止められて命からがら逃走し、ヴィヴル山脈でディオネに捕まり警邏隊に追いつかれ、当初は魔族への差別意識を隠さず、戦争を起こしてリンド・ヴルムを破壊すると告げるも、スカディから激しい尋問を仄めかされると一転して取引相手を売り、ハーピーの卵の売買で儲けられると持ちかけたが、一切の反省が見られないことに呆れられ、被害者のハーピーたちに襲われて傷だらけにされた後で再逮捕された。 サキ 種族 - 人間(鬼変病) 『鬼変病』を患っている女性。ソーエンの恋人。年齢は三十路前後で、ソーエンよりも年上。 ソーエンが営む魔族の隠れ里をまとめており、対外的にはソーエンの女中を務めているが、おおっぴらには外を出歩けない身分であり、頭には常に頭巾を被って角を隠している。 細身だが鬼の膂力を持ち、ソーエンが迂闊なことを言ったときには鉄拳制裁する。薙刀の達人でもある。鬼らしく引き締まった筋肉が付いているが、里での長時間の重労働のために全身がかなり凝っている。 ビャクエイ・リトバイト 種族 - 人間 グレンたちの父で、リトバイト家前当主。道理の通らないことを嫌い、規律に厳しく、風評を気にする人物。厳粛な面持ちをした60歳手前くらいの貫禄ある男性。東方商会同盟の幹部にのし上がるため、武道にも通じる厳格さと気風を身につけた。なにを言っても聞いてくれそうな雰囲気をしているので、グレンからは避けられていた。 グレンが強情なのを知っているので、複数の魔族との結婚をあっさり許すも、帝を悩ませる『黒後家党』の縁者であるアラーニャとの婚姻には強く反対するが、その後の『黒後家党』の逮捕と子供達や妻からの説得で、アラーニャとの結婚も了承することになった。 黒葉・リトバイト(コクハ・リトバイト) 種族 - 人間 グレンたちの母。心労が重なり、グレンが久々に帰省した際には病で伏せっていた。自分たちの子供は全員ちょっとおかしいと思っており、この機を逃せばグレンは結婚できなくなると考えて、重婚を快く許した。 つむぎ 種族 - アラクネ 魔族の隠れ里に暮らすアラクネ(絡新婦)の子ども。親がおらず、サキに引き取られた。里に来たアラーニャから糸の使い方を教えてもらう。
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