ラストミッション(イタリア編)を生き残った参加者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:16 UTC 版)
「GANTZの登場人物」の記事における「ラストミッション(イタリア編)を生き残った参加者」の解説
玄野 計(くろの けい) 声 - 浪川大輔(アニメ版・基本)/園崎未恵(アニメ版・幼少期)/梶裕貴 (GANTZ:O)/内山昂輝(VOMIC版)/ 演 - 二宮和也(映画版) / 百名ヒロキ(舞台版) あだ名:「くろの」、「パシり」、「くろのくん」、「まけ犬」 賢さ:★★★★ 敏捷:★★★ 体力:★★★ 力:★★★ 運:★ 未知の自分:★★★★★ 本作品の主人公。私立勢綾高校一年生。学校でのあだ名は「昼行灯」(担任の教諭の一言で広まりだし、クラスメートからも呼ばれるようになる)。巨乳とグラビアが好き。スポーツにも勉強にも関心がなく、特に優れた面があるわけでもない平凡だが、それでいながら少し世の中を見下している高校生。しかし幼少期は誰よりも勇敢で、加藤たちのリーダー的存在であった。本人に自覚はないが、登場人物の女性からしばしば「かわいい」と評されたり、面食いの女子から告白されたことがあるなど、整った顔立ちをしている。体格は比較的小柄に描かれているが、アニメ版では「中肉中背」とされている。父・憲一、母・陽子、弟・アキラの四人家族だが、自身より全てにおいて優秀な弟の存在やその弟と比較して蔑ろにする両親という複雑な家庭事情から折り合いが悪いため、現在はアパートで一人暮らしをしている。このことは当初の玄野の「誰も信頼できない」という生き方に影響を及ぼしていた。また、中学生時代にいじめられた経験を持つ。 死因は事故死。第一話にて地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝と偶然再会し、共に線路に落ちたホームレスの藤堂多賀夫を助けるも逃げ切れず電車に轢かれ、ガンツの部屋に転送される。その際に出会った岸本恵に好意を持ち、行き場所のない彼女と同居することとなるが、加藤に好意を持つ彼女を振り向かせることはできずに終わる。己の能力が発揮できない現実の世界よりも、大活躍ができるガンツのミッションに快感を覚えるようになるが、あばれんぼう星人・おこりんぼう星人のミッション時に千手との対峙で初の敗北を喫し、加藤や岸本など、仲間をすべて失ったことで、心に大きな傷を負う。後に学校での罰ゲームにより、クラスでも地味な少女・小島多恵と付き合うことになり、やがて彼女は玄野にとって最も大切な人間になっていく。 かっぺ星人のミッションにおいて、生身の状態ながら奮戦する。その際、鈴木の協力を得ることで「生きる力」を開花させる。このミッションから、誰も死なせないように奮闘するようになり、ミッション外でもメンバー同士で会合や訓練を行うなどガンツメンバーのまとめ役となっていく。常に前リーダーであった加藤を意識しながらリーダーシップを発揮するようになる。 ゆびわ星人編後の追加ミッションで多恵を失うが、オニ星人編において多恵はレイカにより再生される。他のメンバーから彼女と共に日常へと戻ることを促され、ミッションから去ることを選ぶ。しかしその後は、数ヶ月間の記憶の欠如により周りとかみ合わない自分に悩まされつつも平穏な生活に戻るが、吸血鬼に狙われることとなってしまう。弟・アキラからの知らせで、吸血鬼の弱点を突き多くを撃破するも、最後の最後で氷川に肩を斬り抜かれ、二度目の死を迎える。その際、レイカが転送直前にガンツ部屋に連れて行こうとするが、女吸血鬼に阻止される。その後、大阪ミッションにて100点を獲得した加藤に再生される。 基本的に運は悪いが、生き残る能力にかけては(レイカも言うように)全メンバーの中でもトップクラス。スーツ未着用で臨んだ二度のミッション(田中星人戦とかっぺ星人戦)において高得点を獲得しているほか、吸血鬼に狙われた際にはガンツの武器を使わずに、自前で対吸血鬼用の武器を作り対抗するなど、絶望的な状況を打破する能力があると言える。その生存能力は和泉ですら嫉妬するほどである。オニ星人のボスとの戦闘以降は、戦闘においてガンツソードを多用するようになる。 ラストミッションにて激闘を繰り広げ、91点を獲得。命からがらの生還を遂げ、ガンツ空間から解放される。しかし、レイカのエゴによってミッション直後の状態で新たに再生されてしまい、現実世界にもう一人の自分が存在することとなる。もう一人の自分については、「お前はレイカを幸せにしてやればいい」と存在と行動を容認し、カタストロフィを目前に控えながらも、元の日常生活に戻る。 カタストロフィ編では、さらわれた多恵を追って1人で巨人のコロニーに乗り込み、巨人の一般人フラ・ララダの協力を得て多恵と再会する。その後、西との死闘を経て多恵と共に宇宙船から脱出し地球へと帰還。巨人の母船より衛星中継されるアメリカチームと生き残った巨人兵士の最期の戦いの様子を見守るが、彼らを全滅させたイヴァ・グーンドから決闘を申し込まれる。そして激闘を繰り広げ、最後はスーツのパワーを限界まで溜めてイヴァの頭に突撃するという荒技で勝利する。作者の奥曰く、コンセプトは「普通の高校生」である。 加藤 勝(かとう まさる) 声 - 大里雅史(アニメ版・基本)/山口眞弓(アニメ版・幼少期)/小野大輔 (GANTZ:O) /鳥海浩輔(VOMIC版)/ 演 - 松山ケンイチ(映画版) / 高橋健介(舞台版) あだ名:「かとうちゃ(笑)」 賢さ:★★★ 敏捷:★★★ 体力:★★★★ 力:★★★★ 運:★★ 正義感:★★★★★ 本作品のもう一人の主人公。『大阪編』では玄野に代わり、主人公を務めた。西深角工業高校一年生。玄野計の小学校時代の同級生で、仲間内のヒーローである玄野に憧れていた。当時から玄野のことを「計ちゃん」と呼び慕っている。玄野とは対照的に彼の高校の不良曰く190cmはあるであろうほどの長身で、襟足の長いオールバック。一見ヤンキーのような風貌だが、正義感の強い心優しい少年である。お人よしで、たとえ星人であろうとも殺生を嫌い、その慈悲深さゆえに周りから偽善者呼ばわりされることもある。あまり自分には自信が無く、気弱な言動が目立つが、その正義感から怯えを押し殺して果敢な行動に出る勇気を持つ。勉強は得意ではないが、身体能力は見た目通りかなり高く、喧嘩も強い。死因は事故死。地下鉄でホームレスを助けようとして電車に轢かれ、玄野と共にガンツの部屋へ転送される。ミッションでは皆をまとめるリーダー格になっている。 中学二年のころに車の事故で両親を亡くしたため、弟の歩と共に叔母の家(叔母夫婦と二人の子供)に居候しているが、冷遇されていた。その後、叔母との諍いの末に歩を連れて家出し現在はアパートを借りて弟と二人で暮らしている。父親は消防士だったため、その正義感の強い性格は父親の影響が少なからずある。ミッションでは基本的に殺傷用ではなく捕獲用の武器(Yガン)を持ち歩く。 あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編にて、玄野を守るためにボスである千手観音と相討ちになり死亡する。数ヶ月後、オニ星人編において100点に到達した鈴木によって再生される。 ぬらりひょん編では、死亡した玄野に代わってリーダーとなる。大阪チームの山咲杏に「ギゼンシャ星人」などとからかわれながらも、一般人の救出に奔走。杏や他東京メンバーとの共闘によってぬらりひょんを撃破し、100点を獲得。仲間からミッションからの解放を勧められるが、玄野の再生を選択する。 ラストミッションを玄野と共に戦い抜き、65点を獲得して無事生還。ガンツ空間から解放される。かけがえのない仲間の死を悔みつつも、ガンツ空間から解放されたことに安堵する姿を見せる。しかしその後、カタストロフィに巻き込まれ再び歩と離れ離れになってしまう。巨人の宇宙船ではもう一人の玄野らと行動を共にし、ガンツのシステムを生み出した異星人と邂逅。ガンツの真実を知る。作者の奥曰く、自身の理想の高校生像を基にデザインしたキャラクターである。また、人物像に関しては「『ダイ・ハード』の主人公ジョン・マクレーンの影響があるかも」と発言しており、一番好きなキャラクターであるとも明言している。 西 丈一郎(にし じょういちろう) 声 - 矢部雅史(アニメ版)/郭智博(GANTZ:O) /石田彰(VOMIC版)/ 演 - 本郷奏多(映画版) / 佐藤永典(舞台版) あだ名:「西くん」 賢さ:★★★★★ 敏捷:★★★ 体力:★★ 力:★★ 運:★★★ 卑怯:★★★★★★ 物語のキーパーソンの一人。ガンツの秘密を知っている中学二年生。死因は転落死。万引きで補導され、警察署へと連行される途中に逃亡を図り、マンションの屋上から誤って転落して死亡し、転送される。アニメ版での死因は飛び降り自殺。小説版での死因も飛び降り自殺であるが、動機は母親の自殺を苦にしての後追い自殺となっている。原作でもホームレスになっている父親の発言により、母親が自殺していたということが明らかとなる。アニメ版のねぎ星人編では「父親は内閣情報室のトップ」と発言しており、メンバーだった政治家の鈴木曰く、実際に「西」という剃刀のように切れる官僚がいるようである。 身長は約160cm。黒髪のストレートヘアで色白、華奢な体格、切れ長で眉目は整っているが、どこか陰気さのある顔立ちをしている。初登場時は幼さの残る顔つきだったが、ねぎ星人編(17話)以降から端正に描かれるようになり、オニ星人編(219話)以降は美形キャラクターとして描かれるようになった。 体育が苦手で運動神経は悪いが、クラスメイトたちを的確にヘッドショットするなど射撃能力は高い。また、頭脳はかなり優秀である。 性格はきわめて屈折しており、初期の玄野や和泉以上に世の中を見下している。誰に対しても尊大な態度をとり、正義や善意を良しとせず、そういった人物を「偽善者」呼ばわりするため、共同戦線を張る仲間たちからの印象は悪い。ただし同じく屈折していた玄野(初期)には「同じ目をしている」という理由で点数を譲ろうとしたり、似た気質を持つ和泉とは交友関係を結んでいた。基本的にクールだが、計算外の事態に陥るとパニックになったり、泣き叫ぶなどの精神的な脆さをもつ。また、極度のマザコンで、追いつめられると「ママ」に助けを求める癖がある。異常性癖の持ち主でもあり、人の死や破壊に性的興奮を覚える。日常生活においても快感を得るために猫をXガンで殺したり、その首をビン詰めにしたりするなど、ネクロフィリアやサディズムに相当する残虐性を見せる。このように性格面では徹底したヒールであるが、カタストロフィ編(341話)ではピンチに陥っていたタケシを身を挺して救ったり、クラスメイト虐殺の際にはラブレターを渡してきた女生徒だけは殺さないなど、ある程度の良心的な一面も持っている。 ミッションにおいては武器やコントローラーを使いこなし、星人の撃破や仲間の援護よりも、まず自分が生き残ることを優先する。玄野たちがガンツの部屋に来る1年前からミッションに参加している古参メンバーであり、ガンツに関する知識は豊富。ミッションでの経験や戦闘を記録した「黒い球の部屋」というウェブサイトを運営しており、劇中におけるガンツフリークの溜り場となっている他、和泉や菊地に大きな影響を与えている。 田中星人編で死亡するも、その半年後、オニ星人編で(玄野の頼みで)風により再生される。過去に和泉とミッションを共にしているが、和泉は記憶のリセットにより覚えていない。インターネットを通じて世界各国と常に情報交換を行っている。迫り来るカタストロフィを知り得ており、ぬらりひょん編終了後にはその情報をメンバーに教え、あと1週間で異変が起きると告げる。西自身は核戦争が有力な説であると説いていた。 私生活は謎に包まれていたが、大阪編終了後に学校で苛烈ないじめを受けていたことが描かれる。クラスメイトのほぼ全員から集団的な暴言・暴力を受けており、登校時に「教室の窓から頭上に自分の机と椅子を投げ落とされる」「集団で担ぎ上げて転落事故に見せかけて窓から投げ落す」など、殺人に相当する事態にまで発展していた。西自身は彼らを「愚民」呼ばわりするなど心底辟易しており、また迫りくるカタストロフィにより警察に追われる心配がなかったこともあってクラスメイトの大量虐殺を決意し、彼らをカバンの中に隠したXガンで皆殺しにした。制圧のために教室へ突入してきた特殊部隊との銃撃戦を切り抜けるも、社会的には犯罪者となる。 ラストミッションを戦い抜き、無事生還。102点を獲得し、ガンツ空間から解放される。その際、メンバーからミッションで死亡した鈴木の再生を懇願されるも、強力な武器の入手を選択。カタストロフィを前に興奮する姿を見せている。カタストロフィ編ではほかの仲間たちが人命救助のためにスペースコロニーに乗り込む中、自身はガンツを介してコロニーの弱点(空間圧縮施設の情報)を知るべく奮闘。だがその結果、巨人たちにハッキングを受けてしまい怪物の大量転送を許し、長年の拠点であったガンツ部屋を爆破されてしまう。その後は、タケシと共に民家に忍び込んでハッキングを行い、これを成功させてコロニー内部へ侵入。ハードスーツを着た上に巨大ロボットに乗り込み、コロニーの要である空間圧縮施設を破壊し、巨人たちを滅ぼして「この世の最高権力者」になろうと目論む。しかし、「巨人たちを滅ぼすべきではない」という多恵(フラ)の想いを継いだ玄野と対峙。多恵に攻撃したことから玄野の怒りを買って圧倒され、ハードスーツを破壊される。完敗を喫した西は命乞いをするが、多恵を救いに行く玄野によって柱の麓に置いていかれ、巨人たちに包囲されるという絶体絶命の中で生死不明となる。 イタリア編以前の彼の放課後を描いた特別編「GANTZ/NISHI」が存在する(『GANTZ PERFECT ANSWER』Blu-ray / DVDの封入特典として収録)。作者の奥曰く純粋な悪で、ガンツの情報をあらかじめ知っている人物・中学生離れした中学生を基にデザインされたキャラクターである。 風 大左衛門(かぜ だいざえもん) あだ名:「いなかっぺ大将」、「きんにくらいだー(仮)」 博多出身の格闘家で本作品の主要人物の一人。中国武術の八極拳の使い手。幼少期から、老けた顔と年齢に合わない非常に筋骨隆々で筋肉質な体格であり、「オッサン」というあだ名で呼ばれていた。喧嘩で最強になるべく、日本一の人口を誇る東京へと上京し、自分と互角に渡り合える相手を探す。池袋の大多数のヤンキー、幾つかの高校の番長、さらにはメキシコ人のボクシングスーパーライト級世界チャンプをあっさりと倒すなど、身体能力は人間離れしている。スーツを着た玄野と一時ながらも渡り合い、星人かと怪しまれたほどである。「素手でガンツ最強王決定戦」では一位に選ばれている。 死因は銃殺。新宿大虐殺にて和泉に挑むも射殺され、ガンツの部屋に転送される。口数は少ないが男気に溢れ、ミッションではチームプレイへ参加し、メンバーと一緒に訓練するなど協調性も見受けられる。また、タケシから「筋肉ライダー」という架空のヒーローとして慕われているが、はっきりと否定できずにいる。オニ星人編で累計115点を獲得した際にはタケシのために残留を選択、玄野の要望により西を再生する。その後、タケシの死の原因が虐待であることを知ったことから情が移り、彼を引き取る。野外で八極拳の鍛錬をしている最中、それを常に間近で見ていたタケシが、大阪での闘いで見よう見まねで自分の技を使ったところを見て、驚くと同時に感動し親心を抱くようになる。そして、強さの証を立てるための戦いをくだらないと考えるようになり、守りたい者のための戦いこそ、自分の生きる道であると自覚する。タケシと共に野宿を繰り返していたようだが、大阪編終了後は鈴木の家に招かれることとなる。 ミッション開始時には武器を持っているが一切使用せず、ガンツスーツによる格闘のみで戦う。肉弾戦においては作中のガンツメンバー最強の男である。 ラストミッションを戦い抜き、無事に生還。ガンツ空間から解放される。この際、かけがえのない仲間の死を悔み、これを再生するよう西に懇願するなど、情の厚い姿を見せている。 カタストロフィ編では加藤らと行動を共にし、ガンツのシステムを生み出した異星人との邂逅。ガンツの真実を知る。 なお、タケシと並んで東京チーム加入以降は一度も命を落とすことが無かった数少ない人物である。作者の奥は風の裏設定について「あれで高校生」「童貞だよね」と語っており、桜井と並んでリアリティの薄いキャラクターであるとも評している。 名前の由来はアニメ『いなかっぺ大将』の主人公・風大左衛門(原作者曰く「田舎者だから」)。モデルは明言されていないが、作者の奥は「格闘ゲームが好きなので、その影響が出ているキャラクターです。見る人が見れば『バーチャファイター』の「八極拳だな」と分かっちゃいますね」とコメントしている。 桜井 弘斗(さくらい ひろと) 演 - 白石隼也 あだ名:「チェリー」、「もうチェリーではない」 私立の中学生。サッカー部。インターネットの掲示板で出会った「サカタ」という人物から超能力を伝授され、彼を「師匠」とあがめる(超能力についてはGANTZ#超能力を参照)。坂田からの「いじめた奴を殺せ」という指令を実行し、サッカー部の先輩に当たる同級生3人を殺害するが、良心の呵責に苛まれるようになる。 同じく掲示板を通して知り合った「トンコツ」という少女のアドバイスにより、超能力を使って多くの人々を助けるという生き方を決意する。死因は銃殺。新宿大虐殺で和泉を後一歩と追い詰めるが、彼の放った弾丸で命を落とし、部屋に転送される。ミッションでは坂田と共に超能力を駆使し活躍する。オニ星人編において火炎属性型の幹部に焼き殺されるが、同ミッションで100点を取った坂田により再生される。 ラストミッションを戦い抜き、命からがら生還。ガンツ空間から解放される。後に脳のCTスキャンを撮り、爆弾が取り除かれていることを確認する。 カタストロフィ編では最愛のトンコツを殺害されてしまい、そのことから異星人への復讐に駆られ、超能力の効果が以前とは比較にならないほど向上したが、異星人であれば(躊躇いこそしたものの)女子供も殺害し、自分の前に幻影として現れた坂田とトンコツの静止にも耳を貸さず、情緒不安定の一途を辿っていく。そして最後には異星人の砲撃の餌食となり、下半身と両腕を吹き飛ばされる。その際坂田とトンコツの幻影に出迎えられ、笑顔で息を引き取る。死亡回数は3回と、作中最多。元々は作者が別に考えていた超能力モノの話のキャラクターである。 下平 玲花(しもひら れいか) 声 - 早見沙織 (GANTZ:O) あだ名:「くろののファン1号」、「レイカ」 本作品のヒロインの一人。人気巨乳グラビアアイドル。東京都出身。1985年9月23日生。スリーサイズはB86、W59、H86。O型。14歳からモデル活動を始め、グラビアからドラマ、映画と多岐に渡って活躍している。 死因は銃殺。オフで新宿に買い物に来ていた所、新宿大虐殺に巻き込まれガンツの部屋に転送される。初参加のミッションでは、玄野に言われた通りスーツを着ていたため生き延び、星人と果敢に戦う玄野の姿を見て好意を抱く。電話で玄野を呼び出しデートをするも、ゆびわ星人編で玄野と小島の関係を知ってしまう。 訓練を続け、オニ星人編ではたった一人で多くの敵を撃破するなど、他のメンバーにも引けを取らない活躍を見せる。同ミッションにおいて累計102点を獲得した際には玄野の彼女である小島の再生のために自らの自由を放棄し、玄野からリーダーを引き継ぐ。玄野が開放を迎え転送される際には、最後にその想いを伝える。大阪編では一般人を助けるのはリスクが大きいといい極力戦闘を避けるようにしている。その背景には、「玄野が生き返っても自分に振り向いてくれることはないからこのまま忘れてしまえれば」と、エゴの自覚があった。 大阪ミッション終了後、想い続けた玄野に告白するも、その想いが届くことは無かった。諦めきれなかった彼女は、その際「100点を取りもう一度、玄野君を再生」という不審な発言をする。ラストミッションにて101点を獲得した彼女は、玄野の希望通り、ラストミッションで命を落とした鈴木(おっちゃん)の再生を試みるが、ガンツの不調で叶わず、ガンツ空間から解放される。その後、衣服を取りにガンツ部屋に戻った際、黒玉から出てきた男(玉男)にメモリーの中からの再生を促され、迷った末に玄野を再生させる。レイカはあえて第二の玄野を生み出すことで、その想いを成就しようとした。第二の玄野にとって己の人生を左右されるこの行いには憤りがあったが、諦めてレイカの家に同居することとなる。 カタストロフィ編では第二の玄野と共に積極的に人類の救出に参加するが、サイコキネシスを使用する星人と遭遇、単身立ち向かう玄野を残し一時は他の仲間と共に逃げるも、玄野と共に死ぬと発言し、武田の制止にも耳を貸さずに玄野の元へ赴く。気絶している玄野を背に単身星人に立ち向かい、ガンツソードで額を貫き星人を倒すも、自身も背中に致命傷を負い、相打ちの形で死亡する。その後、ガンツを生み出した異星人によって再生させられるが、もうひとりの玄野に「愛してる」と伝えられ「私も愛してる」と応えた直後に消滅させられる。作者の奥曰く「モデルは特に存在しないが、あえて言えば漫画「パーマン」の星野スミレ」とのこと。 コウモト タケシ あだ名:「タケシ」、「こども」 母子家庭で育つ幼稚園児ほどの年齢の幼児。オニ星人ミッションより参加。死因は母親の交際相手による虐待。交際相手が母親宅に出入りし、日常的に暴力を振るっていた。母親はタケシへの虐待を咎めることはせず、虐待後に放置したことが死亡に繋がった。 絵を描くのが好きで、「筋肉ライダー」という自分のヒーロー(ガンツスーツを着用した風と酷似している)を創作し、そこに救いを求めガンツの部屋で出会った風をその「筋肉ライダー」と思い込む。その後、親元に帰らず風と一緒に生活している。 ぬらりひょん編では他メンバーと逸れてしまい、星人に遭遇して襲われるものの、風の得意技「鉄山靠(てつざんこう)」を見様見真似で繰り出して数体の星人を撃破し、幼い少年ながらある程度の点数を獲得している。風の技を真似し、泥田坊に立ち向かう姿は風の心を揺り動かし奮起させ、見事泥田坊を撃破させるに至る。 ラストミッションを無事に生き抜き、ガンツ空間から解放される。カタストロフィ編では異星人にガンツの部屋を爆破されたことで転送されなかったが、西と共に部屋を脱出、西がハッキングを試みた民家に取り残される。しかし、生存していたようで、カタストロフィが終わりかけるころには、公園のベンチで眠っている姿が確認されている。 なお、風と並んで東京チーム加入以降は一度も命を落とすことが無かった数少ない人物である。
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