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真宗大谷派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/27 08:12 UTC 版)
浄土教 |
|---|
| 分類 |
| 大乗仏教 |
| 地域別浄土教 |
| インド 中国 日本 |
| 主な宗旨(日本) |
| 天台宗(天台浄土教) 融通念仏宗 浄土宗 浄土真宗 時宗 |
| 如来 菩薩 |
| 阿弥陀如来 観音菩薩 勢至菩薩 |
| 経典 |
| 「浄土三部経」 『仏説無量寿経』 曹魏康僧鎧訳 『仏説観無量寿経』 劉宋畺良耶舎訳 『仏説阿弥陀経』 姚秦鳩摩羅什訳 |
| 思想 基本教義 |
| 称名念仏 末法思想 |
| 関連人物 |
| 釈尊 十大弟子 龍樹 天親 曇鸞 道綽 善導 懷感 少康 空也 源信 良忍 源空(法然) 証空 弁長 幸西 長西 隆寛 親鸞 性信 真仏 唯円 如信 覚如 蓮如 一遍 聖戒 他阿 |
| ウィキポータル 仏教 |
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真宗大谷派(しんしゅうおおたには)は、浄土真宗の宗派の1つで、宗教法人法による包括宗教法人である。
京都府京都市下京区烏丸通七条にある「真宗本廟」(通称、東本願寺)を本山とし、法人事務所を「真宗大谷派宗務所」と称し、同地に置く。法人の代表役員は、宗務総長が務める。
別院、教会を含む所属寺院数は、約8,900寺[1]。「大谷派」・「大派」・「谷派」と略称される。
浄土真宗系の教団で結成する「真宗教団連合」に加盟し、加盟団体と相互の連絡・提携を取る。また同連合の事務総局は2年ごとに移管し、真宗大谷派宗務所と浄土真宗本願寺派宗務所が担当する[2]。
宗派名は、「浄土真宗本願寺派」(通称、西本願寺)との区別の便宜上、通称「お東さん」・「お東」と呼ばれる。同様に、本山の通称[3]である「東本願寺」を宗派名の意で用いる場合もある。
なお、東京都台東区の「浄土真宗東本願寺派 本山 東本願寺」を本山とする「浄土真宗東本願寺派」は、宗派の維持・運営をめぐる見解の相違により、1981年に真宗大谷派から離脱・独立した宗派で、両者は別の宗教法人である。(⇒お東騒動)
宗教法人としての規則は、『宗教法人「真宗大谷派」規則 』である。同規則第3条に、真宗大谷派の最高規定は『真宗大谷派宗憲 (PDF)』(以下、『宗憲』)としている。また『宗憲』第5条において、『宗憲』を最高規範と定めている。本ページは、『宗憲』に定められている事項を中心に要約・引用し、記述する。
目次 |
歴史
東西分裂以降
明治14年(1881年)、宗教団体法の規定により、宗派名が「真宗大谷派」と定まる。(法主は、第二十一代 嚴如[4])
昭和37年(1962年)7月、真宗同朋会運動発足。(宗務総長は、訓覇信雄〈くるべしんゆう〉)
- 運動のテーマは、「真宗同朋会運動とは、純粋な信仰運動である」、「家の宗教から個の自覚の宗教へ」である。
昭和44年(1969年)4月、第24代法主闡如が「私が兼務している法主・本願寺住職・管長のうち、管長職だけを長男光紹新門に譲る」と発表した「開申事件」を契機に、教義解釈や宗派運営の方針、財産問題等を巡り、大谷家と改革派が主導する真宗大谷派内局とが対立する。(詳細は「お東騒動」を参照。)
昭和56年(1981年)6月11日、新「真宗大谷派宗憲」(新宗憲)発布。宗憲改正にともない、「法主」を廃して「門首」を新たに設け、本願寺住職及び管長の役職を廃止した。
昭和62年(1987年)12月、内局(宗務総長及び参務で組織される。)は、宗教法人法に基づいて「宗教法人 本願寺[5]」を解散の登記[6]を行い、「宗教法人 真宗大谷派」に吸収合併する。当時の法主は、第二十四代法主 闡如。合併により真宗大谷派の本山としての礼拝施設となり、正式名称を「真宗本廟」と変更する。また、「東本願寺」の通称も公式に併用している。
運営の目的
『宗憲』第2条に「本派は、宗祖親鸞聖人の立教開宗の精神に則り、教法を宣布し、儀式を執行し、その他教化に必要な事業を行い、もって同朋社会を実現することを目的とする。」と定める。
運営の根幹となる方針(『宗憲』の前文より抜粋)
- 同朋社会の顕現
- 「すべて宗門に属する者は、常に自信教人信[7] の誠を尽くし、同朋社会の顕現[8] に努める。」
- 宗本一体
- 「宗祖親鸞聖人の真影を安置する真宗本廟は、宗門に属するすべての人の帰依処[9]であるから、宗門人はひとしく宗門と一体としてこれを崇敬護持する。」
- 同朋公議
- 「宗門の運営は、何人の専横専断をも許さず、あまねく同朋の公議公論に基づいて行う。」
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- ^ 所属寺院数…『中外日報』2007年9月1日付を参考。本山が2007年11月に実施した、門徒戸数調査の対象寺院数より。対象寺院数は、8,871ヶ寺(別院、教会を含む)。開山・廃寺により変動するため寺院数は、約8,900ヶ寺とした。
- ^ “2000(平成12)年度更新履歴”・“2002(平成14)年度更新履歴”・“2004(平成16)年度更新履歴”・“2006(平成18)年度更新履歴”・“2008(平成20)年更新履歴”・“2010(平成22)年度更新履歴”. 真宗教団連合. 2010年6月21日閲覧。
- ^ 本山の通称…本願寺の東西分立以降、教如を系譜とする本願寺(現、真宗本廟)は「東本願寺」と通称されている。本山の正式名称は、昭和62年(1987年)まで「本願寺派」・「大谷派」ともに「本願寺」であった。同年12月以降の正式名称は、「真宗本廟」である。
- ^ a b 嚴如…旧字体が正式表記。「厳如」と新字体で表記する場合もある。
- ^ 「宗教法人 本願寺」…「東本願寺」の正式な法人名。
- ^ 宗教法人法に基づく「解散の登記」…『宗教法人法』第57条合併の登記・第58条解散の登記
- ^ 自信教人信…一人ひとりにおいて浄土真宗の教えを常に受け止め直し、それを他の人とともに確かめてゆくこと
- ^ 同朋社会の顕現…ともに阿弥陀仏の浄土に向かって歩む社会生活を実践し続けること
- ^ 帰依処…依り所となる教えを確かめる大切な場所
- ^ 本尊…『宗憲』第9条
- ^ 安置する影像…『宗憲』第10条
- ^ 論釈章疏…撰述の聖教
- ^ 『十住毘婆沙論』「易行品」…全17巻の内、巻第五「易行品第九」のこと。
- ^ 『浄土論』…正式名称『無量寿経優婆提舍願生偈』
- ^ 『浄土論註』…正式名称『無量寿経優婆提舍願生偈註』
- ^ 『観無量寿経疏』の各巻題は、『観経玄義分 巻第一』・『観経序分義 巻第二』・『観経正宗分定善義 巻第三』・『観経正宗分散善義 巻第四』である。
- ^ 『往生礼讃』…首題・尾題ともに『往生礼讃偈』である。
- ^ 『法事讃』…上巻の首題は、『転経行道願往生浄土法事讃』、尾題は『西方浄土法事讃』で、下巻は首題・尾題ともに『安楽行道転経願生浄土法事讃』である。
- ^ 『般舟讃』…首題は『依観経等明般舟三昧行道往生讃』、尾題は『般舟三昧行道往生讃』である。
- ^ 『観念法門』…首題は『観念阿弥陀仏相海三昧功徳法門』、尾題は『観念阿弥陀仏相海三昧功徳法門経』である。
- ^ a b 『顕浄土真実教行証文類』…『教行信証』と略称する。
- ^ 『浄土和讃』、『高僧和讃』、『正像末和讃』を総称して「三帖和讃」という。
- ^ 「御消息拾遺」…編纂された消息集以外の単独で伝えられた消息を「御消息拾遺」とする。
- ^ 『歎異抄』の著者…「歎異抄#作者」を参照のこと。
- ^ 『御伝鈔』…『本願寺聖人伝絵』の詞の部分は、『御伝鈔』という。
- ^ 『改悔文』…蓮如の作と伝えられる。
- ^ 『後世物語聞書』(ごせものがたりのききがき)…著者については、不明で定説は無いが、隆寛によると推定されている。
- ^ 『安心決定鈔』の著者については、定説はない。浄土宗西山派の流れをくむ者と考えられている。
- ^ 源信の作とされる。
- ^ 聖徳太子…親鸞は「和国の教主」と尊敬し、観音菩薩の化身として崇拝した。「和国」とは日本のこと、「教主」とは釈尊のこと。
- ^ 『宗憲』第3章「本山」…『真宗大谷派宗憲 宗教法人法』P.4を参照する。
- ^ 崇敬…あがめうやまうこと。
- ^ 護持…大切にまもり保つこと。尊んでまもること。また、「まもり保つ」は、次代に相続する(守り伝える)の意が含まれる。
- ^ 教法宣布…仏の教えをあまねく行き渡らせること。
- ^ 道場…仏法(仏の教え、仏道)の修法の場所の意。特に浄土真宗では、親鸞が「寺院」を開基せずに「草庵」において教化したことにちなみ、「道場」の語を用いる。
- ^ 敬仰(けいぎょう)…謹んであおぐこと。うやまい尊ぶこと。
- ^ 本願…阿弥陀如来の本願のこと。
- ^ 往還二廻向…往相廻向と還相廻向のこと。
- ^ 『宗憲』第4章 門首…『真宗大谷派宗憲 宗教法人法』P.4〜5を参照する。
- ^ 内事章範によれば、門首は、世襲により宗祖の血統に属する嫡出の男系の男子が門首の長子、門首の長子の長子、門首の長子の子孫、門首の次子及びその子孫、これらの者以外の門首の子孫の順序でこれを継承する。これらに該当する者がないときは、門首は、最近親の血統の男子がこれを継承する。内事章範第1条
- ^ 歴代門首…1981年6月以前は、「門首」ではなく「留守職」・「法主」と呼称されていたため、「第○○代門首」と呼称せず「第○○代」と呼称するのが通例である。
- ^ 弘長2年11月28日は、ユリウス暦で1263年1月9日、グレゴリオ暦換算では1263年1月16日である。しかし弘長2年はまだ年を越してないので「1262年」と考え場合もあり、文献の「親鸞の示寂」の年の西暦を、新暦に基づいて「1263年」と表記する場合と、和暦(宣明暦)を基準とした「1262年」と表記する場合があるので注意が必要である。
- ^ 弘安3年(1280年)、法灯を委任される。寺務は覺信尼・覺惠に委任する(『大谷本願寺通紀』)。
- ^ 「唯善事件」…正安4年(1302年)、覺惠と唯善の間に起こった留守職就任問題。覺惠の死後、延慶2年(1309年)7月に青蓮院の裁定で決着する。
- ^ 観応2年は、北朝の元号。南朝の元号は、正平6年。
- ^ a b 覺如と存覺の留守職就任期間
延慶3年(1310年)〜正和3年(1314年)…覺如
正和3年(1314年)〜元亨2年(1322年)…存覺
元亨2年(1322年)〜建武5年/暦応元年(1338年)…覺如
建武5年/建武5年]]/暦応元年(1338年)〜暦応5年/康永元年(1342年)…存覺
暦応5年/康永元年(1342年)〜貞和6年/観応元年(1350年)…覺如 - ^ 延慶3年(1310年)、東国(関東)の門徒の了承を得て「大谷廟堂」留守職継承。
- ^ 元亨元年(1321年)、「大谷廟堂」を寺院化し「本願寺」とする。
- ^ 元弘元年(1331年)、『口伝鈔』を著し、「三代伝持の血脈(けちみゃく)」を表明し、法灯継承を主張する。(法脈…法然⇒親鸞⇒如信⇒覺如、血統…親鸞⇒覺信尼⇒覺惠⇒覺如)
- ^ 綽如は、継承後まもなく寺務を巧如に委任する。
- ^ 蓮如…大谷派では、「蓮」の「辶」(一点之繞)の部分が「辶」(二点之繞)で表記するのが正式(一点之繞と二点之繞を参照)。
- ^ 文禄に改元されたのは、12月8日。文禄元年11月24日は、改元前で「天正20年」であるが「改元が布告された時点でその年の元日にさかのぼって新元号の元年と見なす場合」(改元#改元の種類を参照)に当てはまり、文献では、顕如の没年の年号を、文禄元年とする。
- ^ 東西分立当時の正式名称は、東西ともに「本願寺」である。明治14年(1881年)宗教団体法の規定により、宗派名が「真宗大谷派」と定まる。
- ^ グレゴリオ暦換算。
- ^ 琢如…「琢」は、「豕」に「ヽ」を入れた旧字体(「硺」の「石偏」を「王偏」にしたもの)が正式な表記。
- ^ 教区会…教区に各組から選出される僧侶の代表で組織する。
- ^ 教区門徒会…各組門徒会から互選された代表者である「教区門徒会員」で組織する。
- ^ 組会…各寺院・教会の僧侶の主管者(代表)で組織する。
- ^ 組門徒会…各寺院・教会の門徒の代表者である「組門徒会員」で組織する。
- ^ 難波別院堺支院…昭和46年(1971年)まで、真宗大谷派堺別院。通称は、「堺南御坊」。
- ^ 神戸別院(1)…旧神戸別院境内にある「慈光院」は、真宗大谷派神戸別院とは関係の無い寺院。(2004年11月2日、大阪高裁にて和解成立。)
- ^ 神戸別院(2)…2008年の宗会により、宗教法人「姫路船場別院 本徳寺」が宗教法人「神戸別院」を吸収合併し、その合併にともなう契約案が可決される。
- ^ 2010年4月1日、東本願寺沖縄別院設立にともない、沖縄開教本部を宜野湾市大謝名3丁目7-1から東本願寺沖縄別院内に移設統合。(“東本願寺沖縄別院設立奉告法要・宗祖親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け大会開催”. 東本願寺 (2010年4月22日). 2010年6月5日閲覧。・ “20100427主なニュース”. 中外日報社 (2010年4月27日). 2010年6月5日閲覧。)
- ^ 北米開教監督部…Higashi Honganji Shinshu Otani-Ha, USA Headquarters
- ^ #304…Japanese American Cultural & Community Center(JACCC) room:304
- ^ CEP…「Códigos de Endereçamento Postal」の略で郵便番号のこと。
- ^ 参考サイト…定期刊行物のご紹介|出版物等のご紹介・ご購入|東本願寺
- ^ 一般門徒も購読可能。
固有名詞の分類
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