真宗大谷派函館別院とは? わかりやすく解説

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真宗大谷派函館別院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 08:58 UTC 版)

真宗大谷派函館別院
所在地 北海道函館市元町16-15
位置 北緯41度45分46.85秒 東経140度42分49.5秒 / 北緯41.7630139度 東経140.713750度 / 41.7630139; 140.713750座標: 北緯41度45分46.85秒 東経140度42分49.5秒 / 北緯41.7630139度 東経140.713750度 / 41.7630139; 140.713750
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派
寺格 別院
本尊 阿弥陀如来
創建年 寛永18年(1641年)
開基 浄玄
別称 東本願寺函館別院
文化財重要文化財
本堂・正門・鐘楼
法人番号 4440005000435
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真宗大谷派函館別院(しんしゅうおおたにははこだてべついん)は、北海道函館市元町にある真宗大谷派寺院である。同派の別院「真宗本廟」(「東本願寺」)本山と仰ぐ。「東本願寺函館別院」とも呼ばれる。

歴史

  • 1641年 - 松前の専念寺6世浄玄が渡島国上磯郡木古内村に阿弥陀堂を創建。
  • 1710年 - 亀田郡の箱館(函館)に移転。
  • 1858年 - 江戸幕府の命により本願寺箱館御坊浄玄寺として、本願寺の掛所となる。
  • 1876年 - 本願寺別院となる。
  • 1907年 - 明治の函館大火で堂宇が焼失。
  • 1915年11月 - 帝室技芸員・9代目伊藤平左衛門(1829-1913)設計の下進められるが、まもなく伊藤が逝去し、木田保造が一切を請負い本堂が竣工。
  • 1988年 - 11代目伊藤平左衛門により改修。
  • 1989年 - 函館市より伝統的建造物の指定を受ける。
  • 2007年12月4日 - 本堂、正門、鐘楼が国の重要文化財に指定。
  • 2022年10月28日 - 本堂を含む4棟で、この日より耐震補強を含めた修復工事が行われる。

概要

現存する伽藍は9代目伊藤平左衛門の設計であるが、まもなく伊藤が逝去したため、北海道における鉄筋コンクリート造の第一人者である木田保造(木田組の創始者、後の木田建業)によって再建された耐火寺院建築である。真宗本堂形式で建てられた本堂は、建築面積が1,115.11平方メートル、間口が33メートルある。正門と鐘楼は本堂の再建後に建てられたもの。和風建築の細部を鉄筋コンクリート造で表現した寺院建築としては日本最古のもので、建築史上価値が高い。

文化財

重要文化財(国指定)

  • 本堂(附 南門及び塀、設計図面47枚) - 大正時代前期(1915年)の建立。鉄筋コンクリート造、建築面積1,115.11平方メートル、入母屋造、正面向拝三間、桟瓦葺。
  • 正門(附:塀) - 大正時代前期(1912年-1925年)正門、鉄筋コンクリート造、一間四脚門、切妻造、正背面軒唐破風付、屋根モルタル塗。塀、鉄筋コンクリート造、桟瓦葺、折曲り延長29.9m。
  • 鐘楼 - 大正時代前期(1912年-1925年)の建立。鉄筋コンクリート造、建築面積10.68平方メートル、入母屋造、桟瓦葺。

以上の3棟が2007年12月4日に重要文化財に指定されている(平成19年文部科学省告示第138号)。指定基準は「国宝及び重要文化財指定基準 建造物の部(3)歴史的価値の高いもの」である。

支院

函館別院千歳支院
函館市千歳町7-2(位置情報
函館別院本町支院
函館市本町30-32(位置情報
函館別院海岸支院
函館市海岸町7-2(位置情報
函館別院船見支院
函館市船見町18-20(位置情報
函館別院東山支院
函館市東山1丁目1-7(位置情報

脚注

  1. ^ a b 『真宗大谷派函館別院 パンフレット』真宗大谷派函館別院。 
  2. ^ 真宗本廟の親鸞聖人座像を模した、厳如上人御直刻の模刻座像、1889年(明治22年)に完成、「御身代わりの祖像」とも呼ばれる。[1]
  3. ^ 『2022年 真宗大谷派函館別院 報恩講 パンフレット』真宗大谷派函館別院。 

関連項目

外部リンク


真宗大谷派函館別院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 14:07 UTC 版)

函館大火」の記事における「真宗大谷派函館別院」の解説

真宗大谷派函館別院は、1907年明治40年)の函館大火焼失したため、耐火建築により再建することになった1915年大正4年11月再建され本堂日本最初鉄筋コンクリート造り寺院建築となった

※この「真宗大谷派函館別院」の解説は、「函館大火」の解説の一部です。
「真宗大谷派函館別院」を含む「函館大火」の記事については、「函館大火」の概要を参照ください。

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