歎異抄とは? わかりやすく解説

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歎異抄

歎異抄(たんにしょう)とは、宗教文献一つである。日本浄土真宗開祖である親鸞弟子河和田唯円著したとされる教義書で、浄土真宗教え説いている。親鸞教え直接学ぶことができる貴重な資料であり、浄土真宗信者にとっては重要な教義書である。

たんいしょう〔タンイセウ〕【歎異抄】

読み方:たんいしょう

たんにしょう


たんにしょう〔タンイセウ〕【歎異抄】

読み方:たんにしょう

鎌倉時代法語集1巻著者親鸞(しんらん)の弟子唯円(ゆいえん)とする説が一般的親鸞没後成立浄土真宗聖典で、18からなり、前の10条は親鸞法語、あとの8条は親鸞没後の末徒の異義への批判所収


歎異抄

読み方:タンニショウ(tannishou)

鎌倉時代仏教書親鸞述。

別名 歎異鈔


歎異抄

主名称: 歎異抄
指定番号 2514
枝番 00
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 蓮如書写奥書
員数 2巻
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文:  『歎異抄』は、親鸞しんらん】(一一七三-一二六二年)の直弟子常陸国河和田村住の唯円ゆいえん】(一二二二八九年)の著述書である。序文によれば親鸞没後に、その所説でない異義広める者が多く他力信心を乱す者があるので、直接親鸞から聞いたところに基づいて異義批判して真実信心明らかにようとしたのである
 内容は、前半一〇章の師訓篇と後半八章の異義からなり、師訓篇は親鸞法語抄出し、異義篇は唯円見聞した異義歎き批判している。師訓篇第三章には、「善人ナヲモテ往生ヲトク、イハンヤ悪人ヲヤ」で著名な悪人正機説みられる。その成立時期は、親鸞没後二〇三〇年後の鎌倉時代中期ころと推定されているが、原本不明である。
 『歎異抄』の写本法然一門流罪記録有無によって二系統大別される流罪記録のある永正十六年(一五一九書写の端ノ坊本真宗大谷学園)と、流罪記録のない永正十三書写専精寺本などが知られる本書諸写本中の現存最古写本で、端ノ坊本親本にあたる。
 本書は現在上・下巻からなる巻子装であるが、料紙の綴穴跡などから、本来は袋綴冊子本であったことが知られる本文料紙には楮紙用い、半六行に楷書にて書写されている。本文片仮名交り文にて、まま漢字に墨振仮名施している。首題「歎異抄」から始まり、「ナツケテ歎異抄トイフヘシ、外見アルヘカス、ト」までの本文と、法然親鸞等の流罪に関する記録および奥書を完存している。上巻には一八章中の一三章が、下巻には残りの五章および流罪記録収められている。上巻巻頭には、見返白紙があり、次いで「歎異抄一通」(中央)、「蓮如之」(右下)と墨書する原表紙がある。外題の「一通」は追筆である。下巻本文流罪記録との間には白紙入っている。流罪記録の内容は、親鸞についての記載等からみて、浄土真宗にふさわしいものになっている下巻巻末には、本願寺第八蓮如れんにょ】(一四一五-九九年)自筆にて「右斯聖教者、為當流大聖教也、於無宿善機、無左右不可許之者也、釈蓮如花押)」との奥書がある。書写年代はないものの、蓮如花押形態書風などからみて、室町時代中期書写されたと考えられている。

歎異抄

読み方:タンニショウ(tannishou)

分野 仏教書

年代 鎌倉中期

作者 唯円


歎異抄

読み方:タンニショウ(tannishou)

作者 野間宏

初出 昭和44年

ジャンル 評論


歎異抄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 08:32 UTC 版)

歎異抄』(たんにしょう)は、鎌倉時代後期に書かれた日本仏教書である。作者は、親鸞に師事した河和田の唯円とされる。書名は、親鸞滅後に浄土真宗の教団内に湧き上がった親鸞の真信に違う異義・異端を嘆いたものである。『歎異鈔』とも。


  1. ^ a b 塩谷 2012, pp. 39–42.
  2. ^ 塩谷 2012, p. 40.
  3. ^ a b 塩谷 2012, pp. 36–40.
  4. ^ a b 金子大栄 校注『歎異抄』、岩波文庫、1999年8月5日 第93刷、 pp.28-29.
  5. ^ 尾野 2021, p. 626.
  6. ^ 左右無く…「むやみ」にの意。
  7. ^ 松本志郎『新訳 歎異抄』p.12-13
  8. ^ 末木 2009, p. 241.
  9. ^ 遠藤 1998, pp. 69–71.
  10. ^ 遠藤 1998, pp. 65–66.
  11. ^ 『めでたき仏の御ちかいのあればとて、わざとすまじきことどもをもし、おもうまじきことどもをもおもいなんどせば、よくよく、この世のいとわしからず、身のわるきことをもおもいもしらぬにてそうらえば、念仏にこころざしもなく、仏の御ちかいにもこころざしのおわしまさぬにてそうらえば、念仏せさせたまうことも、その御こころざしにては、順次の往生もかたくやそうろうべからん。』(親鸞聖人御消息集(広本)(三))
  12. ^ 塩谷 2012, p. 33-34.
  13. ^ 塩谷 2012, pp. 40–42.





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