れんにょ

デジタル大辞泉

れんにょ【蓮如】

読み方：れんにょ

［1415〜1499］室町中期の浄土真宗の僧。本願寺第8世。京都の人。諱(いみな)は兼寿。号、信証院。諡号(しごう)は慧灯大師。宗旨を平易な文で説く「御文(おふみ)（御文章）」を送って布教し、門徒派の組織化に尽力。比叡山衆徒により本願寺が破却されて越前吉崎に住し、のち畿内に戻り、山科に本願寺を再興。晩年は大坂に石山別院を建立した。著「正信偈大意」。

大津の歴史事典

蓮如

読み方：れんにょ(1415～1499)

本願寺第七世存如を父に、応永22年（1415）、京都大谷の地で生まれた。幼名を兼寿。父の死とともに第八世となる。以後、劣勢の本願寺を立て直すため、本格的な布教活動を行い、各地の寺院に十字名号を授与するなどして、真宗教団の拡大に努力した。しかし、それが山門（延暦寺）の反発をかい、大谷本願寺の破却という大事件に発展、蓮如は近江に難を逃れ、堅田をはじめ湖南の各地を転々とした。その後、園城寺南別所顕証寺（近松御坊）を建立するなど、布教活動を精力的に行った。延徳元年（1489）寺務を実如に譲り、明応8年（1499）入寂。