Complianceとは? わかりやすく解説

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コンプライアンス

英語:compliance

コンプライアンスとは、企業や組織法令規則社内規程などを遵守し適切な行動を取ることである。これにより、企業の社会的責任果たし信頼性高めることが目的となる。コンプライアンスの範囲は、労働法環境法競争法個人情報保護法など多岐にわたる

コンプライアンスの遵守は、企業経営者従業員求められるが、特に経営者組織全体のコンプライアンス体制構築し従業員周知徹底させる役割がある。そのため、経営者はコンプライアンス教育研修実施し従業員適切な判断行動ができるよう支援することが重要である。

また、コンプライアンス違反発生した場合企業法的な制裁社会的な信用失墜を招くことがある。そのため、企業コンプライアンス違反未然に防ぐための仕組み整備し違反発生した場合には適切な対応を行い再発防止策講じることが求められる

コンプライアンスの実現には、内部統制重要な役割を果たす内部統制とは、企業業務プロセスにおいて、リスク管理情報正確性法令遵守などを確保するための制度である。

compliance

別表記:コンプライアンス

「compliance」とは、応諾追従迎合のことを意味する英語表現である。

「compliance」とは・「compliance」の意味

「compliance」とは、応諾追従迎合意味する名詞である。欲求要求提案、または計画に従う、もしくは強制する行為プロセス公的要件満たす適合性意味するほか、他人願い要求聞き入れる人の良さという意味でも用いられるビジネスにおいては法令厳守社会的倫理遵守という意味で用いられている。また、「compliance」と「complaint」の綴り似ているが、「complaint」は不平苦情、ぐちという意味であるため、応諾追従迎合という意味の「compliance」とは大きく異なる。また、「compliance」の動詞形は「comply」で、応じる、従うという意味である。

「compliance」の語源・由来

「compliance」の語源は、満たすという意味のラテン語の「complere」である。ラテン語の「complere」が、達成する満たす実行するという意味のラテン語の「complir」に変化し実行する満たすという意味の古期フランス語の「compli」に変化した後、「compliance」になった

「compliance」の対義語

「compliance」の対義語は、「defiance」disobedience」「rebellion」である。

defiance反抗無視
・The strike is an act of defiance against the employer.(ストライキ雇用主対す反抗行為である)
There has been a high rate of compliance with the new law.(新し法律への遵守率は高くなっている)

disobedience:不従順反抗違反
Children experience various stages of obedience and disobedience as they grow.(子供たちは、成長するにつれて服従不服従のさまざまな段階経験する
・The child was punished for his disobedience.(子供は不従順で罰せられた)

rebellion反抗造反
・The unfair judgement sparked a rebellion.(不当な判決反乱引き起こした
・The troop suppressed the rebellion.(軍隊反乱鎮圧した

「compliance」を含む英熟語・英語表現

「compliance date」とは


「compliance date」とは、遵守日という意味の英語表現である。採択され規則遵守する期限として指定された日を指す。

「in compliance」とは


「in compliance」とは、~に従ってという意味の英語表現である。「in compliance with the requestリクエストに従って)」や、「in compliance with the law(法に従って)」などの表現ができる。

「non-compliance」とは


non-compliance」とは、不履行不服従という意味の英語表現である。規則法律、特に特定の業界、または仕事活動種類管理するものに従わないことや、医師指示従わないことを意味する

「voluntary compliance」とは


voluntary compliance」とは、自主的な遵守協力という意味の英語表現である。特定の規則または法律に従う行為、または強制されることなく合意に従って行動する行為を指す。また、アメリカにおいては市民正直に正確な年次申告書提出して政府協力するという原則意味する

「compliance risk」とは


「compliance risk」とは、組織業界法律規制従わない場合組織法的財務的、および刑事上の危険にさらされることを意味する

「compliance with」とは


「compliance with」とは、~に応じる、~を遵守という意味で用いられる英語表現である。

「compliance」の使い方・例文

It is the job of the policeman to enforce compliance with the regulations.(法令順守強制するのは警察官仕事である)
・The chairman said that he had always acted in compliance with social ethics.(会長は、常に社会倫理遵守して行動してきたと述べた
・He pointed out the facility's lack of compliance with building standards for the quake‐resistant.(彼は、施設耐震建築基準準拠していないことを指摘した
We've been working hard to remain in compliance with all environmental control laws.(私たちは、すべての環境管理法を順守するために懸命に取り組んできた)
・The staff involved in this project should be monitored to ensure compliance with the policy.(このプロジェクト関与するスタッフは、ポリシーへの準拠確認するために監視する必要がある
Patients should have a history of good compliance with treatment.(患者は、治療対す良好なコンプライアンス履歴持っている必要がある
The company is in full compliance with Japan labor laws.(当社は、日本の労働法を完全に遵守している)
・Compliance with fair trading and restrictive practices legislation is important to improve economy.(経済改善するためには、公正な取引制限的な慣行に関する法律遵守することが重要だ
I was amazed by their compliance with these strict terms.(これらの厳格な条件順守していることに驚いた

「compliance」の英語での説明

Compliance is the act of obeying an order, rule, or request, and the state of being too willing to do what other people want you to do.

コンプライアンス

英語:compliance

 

「コンプライアンス」とは・「コンプライアンス」の意味

コンプライアンスとは、仕事医療現場などで、法令遵守意味する言葉である。そして、企業利用されるコンプライアンスは、社会的模範に基づき業務を行うことも指す。この言葉適用される範囲は、主に3つである。まず、国会で制定され法律などの法令地方公共団体条例内閣制定する政令などである。次は、社員が守らなければならない決まり1つである就業規則だ。社内ルールマニュアルなどは、職務遂行するために欠かせないルールである。最後は、企業活動をするうえで重要な考え方企業倫理だ。適切な勤怠管理服装規程に従う行動は、職場における企業倫理向上させる一方で医療現場のコンプライアンスは、患者医療従事者指示通り治療を受けることだ。似た意味の言葉アドヒアランスがある。

遵守順守を表す英語の名詞形であるコンプライアンス。他にも、人のよさや願いなどをすぐに受け入れるという内容用いられることもある。complianceの派生語は、動詞comply形容詞compliantである。形容詞では、人の言いなりになるという意味で使われることが多くなっている。in compliance withといったイディオム頻繁に利用されることもある。一方で、この言葉について、誰のためのものかと考える方もいるだろう。会社従業員自分自身損害被らないために、このような考え方存在している。コンプライアンスは、自分会社を守ることにつながる重要な指針だ。

「コンプライアンス」の語源・由来

語源は、ラテン語の動詞complereに由来するとされている。この言葉日本語に訳すと完了するという意味がある。英語のccompleteもcomplereから発生したものだ。completeは、完璧ある様子や仕事など完結したことを表す。ゲームミッションコンプリートしたという発言を耳にした方もいるのではないだろうか。completeは、日本語においてカタカナとして頻繁に利用される

「コンプライアンス」の熟語・言い回し

コンプライアンスの熟語言い回しは、さまざまなものが存在している。

コンプライアンス違反とは


コンプライアンス違反とは、法令社会倫理守らず行動することである。国が定めた法律決まり破ってしまうことなどは、違反繋がってしまう。

未払い賃金問題は、法令を破る行為1つと言える働いた分の賃金支払われない残業であるサービス残業。これは、割増賃金を払わなければならないという労働基準法を破る行為である。厚生労働省の調査によると、労基署から指導受けた会社は1069 企業にものぼる。次は、長時間労働強要することである。国は、基本労働時間の上限を1日に8時間1週間40時間定めている。36協定という労使協定を結ぶときは、1ヶ月45時間働くことが可能である。特に過労死ラインである1ヶ月100時間労働は、明らかな違反値する従業員健康状態を守るためにも、長く働かせ続けることは、望ましくない

状況にもよるが、パワハラは、コンプライアンス違反関わる行為である。パワハラとは、パワーハラスメントの略称だ。職場内の優位性利用することで、身体的な負担精神的苦痛相手与える。例えば、企業お金無断使用したとき、部下黙っているよう脅したことはそれにあたる。また、入社試験人事採用担当者に内定者強要することもパワハラである。社内環境人間関係悪くしてしまうセクハラ発言職場でのセクシュアルハラスメントは、頻繁にニュースで取り上げられる話題である。2007年には、セクハラ防止法呼ばれる法律施行された。したがってセクハラは、コンプライアンス違反該当する性的言動他者を傷つけたり訴訟になったりするので、謹んでおくべきだ。

社内コンプライアンスとは


社内コンプライアンスとは、企業法令社会模範守りながら、会社の業務遂行することである。職場における例は、就業規則や行規範を守ることである。就業規則とは、労働者給与規定労働時間といった条件ルールなどをまとめたものだ。ハラスメント阻止することも社内コンプライアンスの1つである。飲酒強要意図的な酔いつぶしは、ハラスメント典型例である。これらは、アルコールハラスメント呼ばれている。データ流出を防ぐことも、社内コンプライアンスに含まれている。個人情報企業秘密情報漏洩してしまうことは、企業への信用損なってしまうリスクがある。

ノンコンプライアンスとは


ノンコンプライアンスとは、患者勝手に服薬をやめたり、飲み方や量を変えたりすることである。医療治験の分野でよく使用される言葉だ。別名、服薬不遵守呼ばれる。これらに値するケースは、患者薬剤服用忘れることが挙げられる飲み忘れは、故意行われたものではない。しかし、このような場合でも、ノンコンプライアンス該当することに、注意必要だ。そして、病気治った自己判断して飲むのをやめたケース服薬不遵守である。

コンプライアンス研修とは


国の決まり企業規則に関する知識習得させるために行う研修のことだ。従業員法令遵守重要性教育するので、不祥事防止につながる。

コンプライアンスチェックとは


取引先について、反社会的勢力と関係を持っていないかをチェックすることである。不祥事法令違反などがないかなどについても確認する政府指針のなかで重要視されていることから、多く企業がコンプライアンスに関するチェック行なっている。ある調査によると、上場目指す企業のなかで反社チェック実施したのは9割だ。コンプライアンスチェックは、一体どのように行われるだろうかインターネットで検索したり、新聞や雑誌で検索したりする方法だ。他にも、業界団体提供しているリストを使う手段もある。特に、銀行飲食業界では、反社勢力照会できるデータベース準備している。業界団体独自に作成したものなので、制度の高いものを手に入れることが可能である。危険度が高いと判断されたときは、暴追センター警察相談した方がよい。

コンプライアンス委員会とは


企業のコンプライアンス体制維持するために、自社設置する機関のことである。会社にもよるが、役割は、コンプライアンスに関する研修説明会実施することだ。会社の業務法令就業規則などに基づいて適切に行われているかも調査するメンバーは、取締役会のみで構成されるケースなどさまざまなものが存在している。外部委員入れた構成が最もよいとされている。

「コンプライアンス」の使い方・例文

コンプライアンスは、2000年代頃から色々な場所で盛んに使われるようになった。特に、ビジネス用語として使われるケースが多い。取引先消費者などに公正、公平な経営アピールする手段にもなっている。ここでは、この言葉について具体的な使い方10紹介する

・私が勤めている企業では、コンプライアンス経営が行われている。
コンプライアンス違反排除することが大切だ
希望者は、対面のコンプライアンス研修参加できる
取引先のA社でコンプライアンス違反発覚した
・コンプライアンスへの意識高め必要がある
授業員に対するコンプライアンス教育は、適切に実施されている。
社内コンプライアンス違反起きたので、対処しなければならない
取引先についてコンプライアンスチェックをやっておくべきだ。
当社データ管理は、コンプライアンスに基づき適切に管理されている。
法令違反は、コンプライアンス委員会報告する

コンプライアンス

英語:compliance

「コンプライアンス」とは・「コンプライアンス」の意味

#「コンプライアンス」とは・「コンプライアンス」の意味紹介
「コンプライアンス」とは、「法令順守」という意味を持った言葉である。主にビジネスシーン用いられ企業や、企業で働く社会人が守るべき規範を指す言葉として使われる企業事業成功させるためには、社会からの信用が重要である。社会から信用されなければ取引断られたり、顧客離れたりして、事業継続難しくなる。そして、社会から信用を得るためには、様々なルールを守らなければならない。その守るべきルールが、コンプライアンスである。現代では使用される場面が多いが、高い頻度使用する場合、「コンプライアンス」では長いため、「コンプラ」と略されることも珍しくない

コンプライアンスは、英語の「compliance」が元になっている。「compliance」の本来の意味は、法令限らず様々な命令要求に従うことである。上司個人的な命令従ったり、顧客要求応じたりするといった意味合い含まれる。だが、カタカナで「コンプライアンス」と表記した場合社会的なルールに従うという意味合い基本となる。他人個人的な要求に従うという意味は、原則としてない。

コンプライアンスは「法令順守」という意味が基本であるが、法律以外にも倫理観マナーなども含まれる現代では、法律だけで人や組織規範を示すことが不可能である。合法的であっても人として倫理観反していたり、マナー違反になったりすることはあるからだ。そのため、法令順守をしているだけで、コンプライアンスを守っていることになるとは限らない。したがって、コンプライアンスは、企業社会的な信用を得るために守るべき、法律倫理観マナーなどを含めた全般的なルールを指す。

企業法令始めとする様々なルールを守らなかった場合コンプライアンス違反という形になり、社会的な信頼を失うリスクがある。そして、コンプライアンス違反には、組織ぐるみでのルール違反と、企業所属する一個人によるルール違反がある。ただ、いずれの場合も、企業によるコンプライアンス違反として扱われる

#コンプライアンスは3種類に分かれる
コンプライアンスの対象となるルールは、数が非常に多い。ただ、いずれも法令規範倫理規範社内規範のどれかに分類される法令規範場合は、順守べき法律がそのままコンプライアンスとなる。自動車メーカーであれば自動車製造事業法食品会社であれば食品衛生法などだ。

そして、労働基準法も、守るべきコンプライアンスのひとつである。労働基準法違反して従業員サービス残業無給労働をさせたり、不当な罰金制度設けたりする企業は、コンプライアンスを守っていないこととなる。基本的には、法令規範のコンプライアンスは、企業事業を行う上で関係する法全てである。そのため、数が非常に多い

倫理規範は、社会人として守るべき倫理を指す。そのため、主に企業経営者従業員が、個人で守るコンプライアンスが多い。代表的なものには、ハラスメントに関するルール挙げられるハラスメントには、暴言セクハラ発言など、罪として認められる可能性が低いものもある。しかし、法令規範該当できないかといってハラスメントをして良いわけではないまた、現代では、SNS使用して他者攻撃したり、暴言吐いたりする人もいる。そういったハラスメントSNS悪用など、法律違反になる可能性は低いが、人としてやってはいけないこと示したルールが、倫理規範のコンプライアンスである。

社内規範は、企業所属する社会人として、主に従業員が守るべきコンプライアンスを指す。社則や、企業理念などである。そのため、社内規範に関しては、企業独自の内容になることも多い。そして、自身利益のために企業不利益もたらす行為をしたり、安全のため設けられているルール無視したりすると、社内規範コンプライアンスに違反することになる。

医療業界には異なる意味もある
ビジネスシーンでは「法令順守の意味を持つコンプライアンスだが、医療業界では異なる意味となる。「患者が、医師指示通り治療を受ける」という意味だ。ただ、医療機関であっても一般企業同じように、法令順守としてのコンプライアンスも存在する。つまり、2通りのコンプライアンスが存在していることとなる。その混同避けるために、医療業特有のコンプライアンスを、「医療コンプライアンス」や「服薬コンプライアンス」などと表現することが多い。

また、患者医師指示通り治療を受けるという意味として、コンプライアンスではなくアドヒアランス」という言葉使用することが多くなっている。患者がただ医師指示に従って治療を受けるだけではなく、自ら積極的に治療受けようとすることを指した言葉だ。そこにはコンプライアンスの意味含まれているため、医療分野でのみ使用されてきたコンプライアンスは、アドヒアランスに完全に切り替わる可能性がある。

「コンプライアンス」の言い回し

#「コンプライアンス」の言い回しとは
コンプライアンスは、単体でも使用されることが多い。ただ、他の単語組み合わせることで、意味の異な使い方をする場合もある。

#「コンプライアンス研修」とは
コンプライアンス研修は、コンプライアンスに関する知識身に付けることを目的とした研修である。主に企業が、従業員にコンプライアンスについて学ばせるために実施する。そして、具体的な内容は、研修によって様々である。ハラスメント対策のみをテーマしたものや、事業関係する法律の勉強会のようなものなどがある。

コンプライアンスに対す意識が高い企業であれば定期的にコンプライアンス研修実施することが多い。また、中にはコンプライアンス違反者のみを集めた臨時的なコンプライアンス研修もある。この場合は、コンプライアンス違反再発防止目的だ。さらに、コンプライアンス違反をして、社会的信用失った企業が、信用回復するために、大々的にコンプライアンス研修実施する場合もある。

#「コンプライアンス順守」とは
コンプライアンス順守とは、ルールであるコンプライアンスを守ることである。コンプライアンスは「法令順守」という意味を持つ言葉であり、厳密には「順守の意味合い含んでいる。しかし、一般的には、守るべき法律やマナーそのものを、コンプライアンスと呼ぶことが非常に多い。したがって法律マナー守っているという表現をする際には、「コンプライアンス順守」を使用する

#「コンプライアンス標語」とは
コンプライアンス標語とは、コンプライアンスに関する様々な内容テーマにした標語である。コンプライアンスという言葉自体比較新しく浸透していない企業が多い。そして、現代ではコンプライアンス違反該当することでも、昔は許されていたという理由で、今も違反繰り返す人は少なくない。そこで、コンプライアンスの考え方周知するために作られるのが、コンプライアンス標語である。基本的に五七五川柳形式となっていて、コンプライアンスに関係していれば、テーマは特に限定されない。そして、一般から広く募集するコンテストが、定期的に開催されている。

#「社内コンプライアンス」とは
コンプライアンスは、教育機関役所など、事業を行う場所であればどこででも必要とされるその中で企業が守るべきコンプライアンスに限定したものが、社内コンプライアンスである。そのため、企業では、コンプライアンスと同じ意味として使用される言葉である。企業が守るべきコンプライアンスであるため、法令規範倫理規範社内規範全て含み、「社内」という言葉付いているからといって社内規範のみを指すことは基本的にない。

「コンプライアンス」の使い方・例文

#「コンプライアンス」の使い方例文紹介
コンプライアンスは、原則として、守るべき法律やマナーを指すために使用する使用頻度が高いのは、「コンプライアンスを守る」という表現である。コンプライアンスは「法令順守」という意味だが、「法令遵守する」という意味を表す場合、「コンプライアンスをする」という表現はならず、「コンプライアンスを守る」という形になる。この表現は、「法令順守を守る」という形になってしまい、文法的に間違っている。しかし、一般的には「コンプライアンスを守る」が使用される場合がほとんどであり、特に問題はない表現だとされている。

例文にすると「事業成功させるためにコンプライアンスを守らなければならない」「あの企業成功しているのは、コンプライアンスを守っているからだ」といった形になる。また、「コンプライアンスを守る」は、「専門家に、コンプライアンス順守をする方法を教わる」という風に、「コンプライアンス順守をする」という表現置き換えることが可能だまた、企業に関するコンプライアンスであれば、「コンプライアンス」の部分を「社内コンプライアンス」に置き換えても意味は変わらない

#「コンプライアンス研修」「コンプライアンス標語」の使い方例文
「コンプライアンス研修」は、研修そのものを指す言葉である。例文にすると、「今週定例のコンプライアンス研修がある」「部長ハラスメント行為によって、コンプライアンス研修を受けることを命じられた」「私の企業のコンプライアンス研修は、形だけのものだ」といった形になる。

「コンプライアンス標語」も同様に標語自体を指す言葉だ。例文だと、「コンプライアンス標語中には共感できるものが多い」「私はコンプライアンス標語コンテスト入選した実績がある」「作り方教わったため、実際にコンプライアンス標語作ってみようと思う」のような形になる。


コンプライアンス

英語:compliance

コンプライアンスとは

コンプライアンス(英: compliance)とは、日本語では一般的に企業法令をきちんと守ること(法令遵守)」の意味用いられる語。もともとは英語で「従うこと」「命令要求応じること」「義務を果たすこと」といった意味の表現であり、文脈に応じて応諾」「承諾」「追従」「服従」「遵守」「遵法」「適法」などにも言い換えられる。「企業倫理」「行動倫理」「道徳規範」なども意味の近い言葉といえる

英語の compliance は、動詞 comply(守る・従う)に接尾辞 ‐ance が付いた名詞であり、「守ること」または「守るということ」といった意味合いの(概念を示す)語。日本語の「コンプライアンス」も基本的には英語の compliance と同じ意味・ニュアンス根底にあるといえる

日本語で「コンプライアンス」というカタカナ表現用い場合、たいていは企業における法律倫理則った企業活動を指す語=法遵守の意味用いられているといえる。特に意味を明確にする意味で「企業コンプライアンス」あるいは「ビジネスコンプライアンス」と表現される場合もあれば、略してコンプラ」と表現される場合もある。「コンプライアンス(法令遵守)」の概念そのもの目新しいというわけでもないが、企業による不祥事不正行為がたびたび報道され問題視されている昨今世間的風潮世間に対してコンプライアンスを強く意識させるようになり、用語として世間一般浸透したといえる

「コンプライアンス」は「守る」「守らない」「違反する」といった動詞伴って叙述される場合が多い。「コンプライアンス違反」「コンプライアンス意識」という風に複合語形成する言い方もよく用いられる

医療分野では、「医師指示どおりに適切に服薬すること」を指してコンプライアンスと言うことがある。

コンプライアンスの用例

企業活動におけるコンプライアンス

企業活動における「コンプライアンス」とは、「事業者法令抵触した倫理逸脱したりせず(加うるに期待される社会的規範体現しつつ)業務遂行する」という、概念であり理念である。コンプライアンスという名の規則規範があるわけではない。「コンプライアンス教育」や「コンプライアンスの推進」「コンプライアンスの強化」「コンプライアンスの徹底」といった言い方はよく用いられるが、コンプライアンスの明確な指標があるわけではない事業者独自に達成目標定めている場合には「コンプライアンスの達成」という表現用いられることがあるが、基本的には何も起きないことが達成であるといえる

コンプライアンスを徹底せず、蔑ろにすると、法令社会規範からの逸脱生じ恐れがある。この逸脱は「コンプライアンス違反」と呼ばれることが多い。コンプライアンス違反意図的に行われる場合もあれば無自覚行われる場合もある。コンプライアンス違反発覚露呈した場合法的に懲罰科されいわゆる企業不祥事として大々的報じられれば非難批判信用失墜といった社会的制裁免れない

コンプライアンス違反は、会社ぐるみの違反はもちろん、一介従業員出来心による違反であっても会社行く末大きな禍根を残すことになる。その意味でコンプライアンスは現代企業経営においては決し軽視できない概念となっている。

コンプライアンス【compliance】

読み方:こんぷらいあんす

要求命令への服従

法令遵守。特に、企業ルールに従って公正・公平に業務遂行すること。

服薬遵守処方され指示どおりに服用すること。

外力加えられたときの物質弾力性やたわみ強度

「コンプライアンス」に似た言葉

コンプライアンス

【英】:Compliance

単語本来の意味は、「(要求命令などに)従うこと」であるが、マネジメント用語としては「法令遵守の意味使われている。

文字通り企業活動取り巻法律・規則遵守し違反しないということであるが、広義では企業倫理社会倫理遵守含んでいる。

社会からの企業活動見る目年々厳しくなっており、法律倫理違反した企業存在そのもの問われるケース発生するなど、企業経営においてコンプライアンスの重要性高まっている。

それを受け、コンプライアンス担当役員である「コンプラインスオフィサー」や、コンプライアンス委員会設置するなどコンプライアンス体制強化取り組む企業増えている。

しかし、コンプライアンスにおいて最も難しく重要なことは「社員一人一人が常に意識して行動しているか」ということである。
組織体制のみならず人事評価の項目に組み込むなど社員一人一人のコンプライアンス意識高め対策が必要である。

コンプライアンス compliance

意味は法令遵守企業社会責任という点から、広告活動にも法令遵守のみでなく企業倫理確立とその遵守求められる

コンプライアンス

英語 compliance

柔軟性、たわみやすき指標で、スティフネス、剛性ばね定数逆数である。サスペンションのコンプライアンスとしては、タイヤ復元モーメント前後力による舵角変化に関するステアコンプライアンス、前後コンプライアンス、タイヤコーナリングフォースによるキャンバー角変化に関するキャンバーコンプライアンスが代表的で、突起による衝撃従順にいなす乗り心地優れたコンプライアンス性、キャンバー変化影響されコンプライアンスステアなどと表現される。これらのコンプライアンスは操縦安定性乗り心地影響しブッシュなどのばね定数設定サスペンションアームやリンクの配置で決まる。

コンプライアンス

参照 ばね定数

コンプライアンス(CAE)

英語 compliance

物体入力する力と、それによって発生する変位の比をとったもの。振動分野扱われる伝達関数のひとつで、このほかには、力と加速度の比をとったイナータンス、力と速度の比をとったモビリティなどがある。

参照 イナータンス
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

コンプライアンス

読み方こんぷらいあんす
【英】:compliance

コンプライアンスは, “従うこと”を意味する英語であるが, 法令違反による信頼失墜企業事例続発した経緯から, 企業活動における法令違反を防ぐという意味として使われるようになり, 「法令遵守」と訳されるまた, 近年は「法令文言のみならずその背景にある精神まで遵守実践していく活動」とする場合多く従業員全員企業倫理教育し徹底させて業務プロセス組込むことが, 企業価値上の観点から必要であるとしている.


コンプライアンス

Compliance

【概要】 エイズ業界では「服薬コンプライアンス」のこと。コンプライアンスとは遵守(じゅんしゅ)。医療者決めた治療法に、患者が従うこと。服薬行動では「きちんと決められ通りを飲む」という受動的な態度反対語は「ノンコンプライアンス」。慢性疾患治療の上で患者積極的な役割重視し、「コンプライアンスからアドヒアランスへ」がキャッチフレーズになっている。コンプライアンスを決定する要因は、1)医療者説明能力、2)患者理解力である。

《参照》 アドヒアランス


服薬遵守、コンプライアンス

【仮名】ふくやくじゅんしゅ
原文】compliance

服薬食事療法などの医療レジメンスケジュールに正確かつ一貫して従う行為

コンプライアンス

要求命令などに従うこと、応じること」を示す英語。法律規則を守ることをいいますが、社会的規範倫理までを含め場合あります
コンプライアンスに反した食品関連の例としては、食品衛生法農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律いわゆるJAS法)で義務付けられている表示事項について、偽りの表示をする「食品偽装表示」などがあります

コンプライアンス compliance

全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆

凡例

法令遵守

企業コンプライアンス法令遵守にかかる取組み補完する意味からも

意味説明

企業などが,法令規則をよく守ろうとすること

服薬遵守 遵守


コンプライアンス

(Compliance から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 03:12 UTC 版)

コンプライアンス英語: compliance)とは、元来は英語で「要求や命令などに従うこと」を正式な文書で記載するための単語である[1]。日本語では「遵守」などの意味を持ち、次のような意味で用いられる。

脚注

  1. ^ 小西友七(編集主幹)『ジーニアス英和辞典(改訂版)2色刷』p.362、大修館書店、1994年4月1日発行。ISBN 4-469-04109-2


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