まんにょう‐がな〔マンエフ‐〕【万葉仮名】
まんよう‐がな〔マンエフ‐〕【万葉仮名】
読み方:まんようがな
漢字の表す意味とは関係なく、漢字の音や訓をかりて国語の音を表記するのに用いた漢字。万葉集に多く用いられているので、この名がある。字音によるものとして、阿米(アメ・天)・久尓(クニ・国)・許己呂(ココロ・心)、訓によるものとして、名津蚊為(ナツカシ)・八間跡(ヤマト)・夏樫(ナツカシ)・牡鹿(シカ・助動詞)・喚雞(ツツ・助詞)などの類。なお、訓によるものには、十六(シシ、四四十六の意)・山上復有山(イヅ・出、「出」が「山」を二つ重ねた形になっているところから)などの複雑な使い方もある。なお、1字1音節によるものから、のちにひらがな・かたかなが発生した。真仮名。まんにょうがな。
万葉仮名
万葉仮名(原文)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 17:24 UTC 版)
弥蘓知阿麻利 布多都乃加多知 夜蘓久佐等 曽太礼留比止乃 布美志阿止々巳呂 麻礼尓母阿留可毛 「蘓」は「蘇」の別字体。「蘓」と「曽」は現代の平仮名では共に「そ」と表記されるが、奈良時代には別の発音であった。 「巳」は「己」に同じ。
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万葉仮名(原文)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 17:24 UTC 版)
於保美阿止乎 美尓久留比止乃 伊尓志加多 知与乃都美佐閇 保呂歩止曽伊布 乃曽久止叙伎久 「曽」と「叙」は現代の平仮名では共に「ぞ」と表記されるが、奈良時代には別の発音であった。
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万葉仮名
出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 02:02 UTC 版)
名詞
- 黎明期の仮名。独自の文字を持たず。全て漢字で表記する。真仮名(まがな)、真名仮名(まながな)、男仮名、借字ともいう。音仮名と訓仮名の2種から構成され、音仮名は六書の仮借とほぼ同じ用法だが、日本語に合わせて1字1音になっているため、必ずしも漢字の音読みとは一致しない。訓仮名に至っては1字が1~3音、さらに2字が1音、3字が2音を表すことなどがある。代表例の万葉集のほか、記紀でも固有名詞や収録された和歌を記すのに使われている。平仮名、片仮名が分化した後も宣命や真名本などに用いられた。
語源
用例
佐泥佐斯 | 佐賀牟能袁怒邇 | 毛由流肥能 | 本那迦邇多知弖 | 斗比斯岐美波母 | [1] |
さねさし | 相模の小野に | 燃ゆる火の | 火中に立ちて | 問ひし君はも |
関連語
参照
「 万葉仮名」の例文・使い方・用例・文例
- 万葉仮名で書く際,その字の訓を音節にあてはめて用いた漢字
- 上代特殊仮名遣いという,万葉仮名文献に存する仮名遣い
- 万葉仮名を草書体に書きくずしたもの
- 万葉仮名という,日本語を記述する表音文字
- 万葉仮名の草書体から作られた日本の音節文字
- 万葉仮名の記された木簡としては今までに発見された中で最古のものだ。
- 11文字の万葉仮名が墨で書かれている。
- 研究者の1人は,「万葉仮名は7世紀後半以降に使用されていたと考えられていた。だが,この発見は万葉仮名がそれより20~30年前に使用されていたことを示している。」と話した。
万葉仮名と同じ種類の言葉
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