火 火災

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火災

火災

火が人間の制御下を離れ燃え広がることを火災と呼ぶ[38]。一旦火災が起こると多くの人命や財産が失われる場合が多い。一旦火災が起こると自然に鎮火することを期待するのは難しく、初期においては消火器により、それでも足りない場合には消防の力を借り消火する事になる。開発の進んだ地域では火災に対処するため消防サービスが提供されている。消防士消防車などを使い、消火栓などの水を放水して消火する。燃焼している物質によっては化学消防車を使用する。

火災の予防には発火源となるものを除去することが第一である。また、火災を防ぐ方法についての教育も重要である。学校などの大きな建物では、火災に備えて避難訓練を実施している。ほとんどの法治国家では、放火犯罪である。

多くの国で建築における出火対策を定めている。能動的対策としてスプリンクラー設備がある。受動的対策として先進国では建築材料の耐火性能について法律で規定している。

人口の集中する都市で起こった火災は大きな被害をもたらし、64年ローマ大火1666年ロンドン大火のように歴史上広く知られているものも存在する[39]。日本では燃えやすい木造家屋が中心だったために都市の大火が多く[40]、なかでも江戸1657年明暦の大火を筆頭に、頻繁に大火に見舞われた[41]。その後都市の難燃化や防火体制の整備によって都市の火事は全世界的に減少・小規模化したが、戦争や地震などによって防火体制にほころびが生じたときには大規模な火事が発生する場合がある[42]

また都市での火事のほか、森林や草原を焼き尽くす、いわゆる山火事も存在する。山火事はどの森林でも発生するが、特にオーストラリアやカリフォルニアといった温帯の半乾燥地や、シベリアやカナダなどの冷帯の針葉樹林では頻発しており、山火事を前提とした生態系が成立している[43]


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火曜日

( から転送)

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火曜日(かようび)または火曜(かよう)は、月曜日水曜日の間にあるの1日。




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