正十字騎士團
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藤本 獅郎(ふじもと しろう) 声 - 藤原啓治、平田広明(アニメ第2作代役)、安原義人(VOMIC) / 演 - 今井靖彦(2012年)、和興(2014年)、唐橋充(2016年) 本作のキーパーソン。南十字男子修道院の院長を務める神父で、燐と雪男の育ての親。享年51。第251代聖騎士。 正十字騎士團日本支部所属の上一級祓魔師であり、最強の称号「聖騎士」を持つ。雪男の前任として祓魔塾で対悪魔薬学講師を務めており、5つの称号全てを取得しているほか、医師免許も所持しているなど多才な人物である。戦闘では主に銃火器を使用していた。燐同様、口よりも先に手が出るタイプだが、自分では手を出さず頭で常に考えるタイプだと思っている。 世界中で唯一サタンの憑依に耐えうる可能性を持っていたため、常にサタンに身体を狙われていたが、それを強靭な精神で15年間防いできた。物語序盤で覚醒してしまった燐を虚無界の追手から守ろうとしたが、燐との諍いから心を乱しサタンに体を乗っ取られてしまう。しかし燐が虚無界へ連れ去られるのを防ぐため、最期は自ら命を絶った。 実は「氣の王」アザゼル用のクローン被験体004号で、十三號セクションにて誕生した。幼い頃は自由を求めて度々セクションからの脱走を図り、その時にユリと出会っている。メフィストと交渉して験体群からの候補生へ志願し、数々の功績を挙げて瞬く間に上級祓魔師へと駆け上がる。念願の自由を手にした直後は派手に女遊びをするなど荒れた生活を送っていたが、ユリと関わるうちにそういった側面は影を潜めていき、次第に友人も増えていった。20年前、かつての同胞である齩郎に憑依したサタンの監視任務につくことになり、教育係になったユリを支えたが、3年後、サタンが籠城するアサイラムに単身で突入する彼女を止めることができなかった。その後、騎士團に確保されたユリが魔神の仔を妊娠していることを知ると、メフィストが考案した“青い稲妻作戦”に参加することを決め、炎に強い武器を求めて明陀宗の元へ向かい、不浄王の右目から発生する瘴気に冒された門徒たちを治療して、当時はまだ座主ではなかった達磨から降魔剣を譲り受ける。青い稲妻作戦で多大な犠牲を払いながらも燐の心臓を降魔剣に封印することに成功し、「青い夜」で自らに憑依したサタンを退けたが、逃避行の最中にユリを喪う。そして半分悪魔である燐を殺せなかった事からメフィストに「悪魔に屈した」と見做され、願いを何でも1つだけ聞くという約束から「騎士團に一生忠誠を誓う犬になる」羽目になり、次の聖騎士に任じられると共にサタンの仔を父親として育てるよう命じられる。神隠しの鍵を使用して燐が未来からやって来た際には、当初は燐の正体には気付かなかったが、燐と雪男への深い愛情を語り、それが燐が自身の過去を乗り越えるきっかけとなる。そして、別れ際に燐の手製の焼きおにぎりを渡している(この際に燐の正体に気付いているような節がある)。 メフィスト・フェレス 声 - 神谷浩史、大川透(VOMIC) / 演 - 永田彬(RUN&GUN)(2012年)、汐崎アイル(2014年)、鮎川太陽 (2016年)、和泉宗兵(2017年) 本作の狂言回し。獅郎の友人で、燐と雪男の後見人。正十字騎士團日本支部長。「名誉騎士」の称号を持つ祓魔師。正十字学園の理事長を務めており、表向きにはヨハン・ファウスト5世と名乗っている。祓魔塾の塾長でもある。 ピエロを思わせる奇妙な白いスーツやマントを纏っている。スコティッシュ・テリア風の小型犬を初めとした様々な動物に変身する能力を持つ。お茶目で遊び好きな性格であり、サブカルチャー全般が趣味のオタクで、オタクに寛容な現代の日本を愛する。騎士團員には主に「フェレス卿」と呼ばれる。女風呂を平然と覗き、学園祭で起きる男女の悲喜交々を観察して楽しむなど、学校関係者とは思えないほどに悪趣味。アレルギー体質らしく、腐の眷属、特に菌類に憑依する悪魔が苦手で近づくとクシャミが止まらなくなる。 獅郎亡き後、祓魔師になると宣言した燐を受け入れ、正十字学園に入学させる。一方でネイガウスやアマイモンをけしかけるなど、不穏な動きも見せる。彼の目的は謎に包まれており、その考える所は誰にも分かない故に、騎士団からも警戒されている。真の目的は兄であるルシフェルに勝つことにあり、兄が発狂して以来、人類を守るために正十字騎士團を設立させ、地球を道連れにした自殺を阻止するために生体クロンやエリクサーの研究を行っていたが、その結果「青い夜」を招いてしまった。出雲編後に手駒である塾生たちの成長を促すため強制的に試練を与えていることを公表した。 その正体は虚無界を捨てた悪魔で、「八候王(バール)」の一人「時の王」サマエル(砂漏天)。虚無界の第二権力者であり、時間と空間を司る。200年にわたり騎士團に協力している。かつては「ロキ」「トリックスター」「ワタリガラス」とも呼ばれており、「メフィスト・フェレス」はここ200年ほど使っている名前だという。悪魔としての力は非常に強大で、瞬間移動や時間停止といった魔法のような能力を複数使うことができる。「時の力」によって肉体の劣化速度を遅くしているため、高位の悪魔としては憑依体が崩壊しにくくなっているものの、それでも肉体には若干の壊死が生じている。また、あらゆる時間軸において不変の“自我”を持つ。燐のことを「我らの小さな末の弟」と呼んでおり、彼自身もサタンの息子の一人であり燐にとっては異母兄に当たる。自身が悪魔であるということは騎士団内では公然の秘密であり、燐のように事情に疎いもの以外はたいていその事実を知っている。 人工虚無界の門を封じるために結界を張り続けていたが、1月2日に雪男の問いを無視して彼の暴走を招き、何者かの手で額に銃弾を受ける。肉体が消耗していたために重傷を負ってしまい、結界と共倒れするわけにはいかないとやむをえずその制御を手放すこととなる。サタンが複製体に憑依して地上に降臨すると、世界各国の祓魔師や悪魔の有志で組織した対魔神封殺軍を呼び寄せる。 アーサー・オーギュスト・エンジェル (Arthur Auguste Angel) 声 - 小野大輔 第252代聖騎士。ヴァチカン本部勤務の上一級祓魔師であり、シュラの上司。イギリス人とフランス人のハーフ。日本語を含む8か国語を嗜んでいる。30歳。 専用の武器として魔剣「カリバーン」(アニメでの声は東山奈央だが、原作の公式設定での性別は男)を振るう。カリバーンは元々は制御不能な呪われた魔剣としてヴァチカンの奥深くで長らく封印されていたのだが、アーサーがとあるご褒美に自ら希望して手懐けることに成功して以来、彼の愛剣となっている。他にも瞬間移動のような特徴的な動きを見せる。必殺技はエンジェルスラッシュ。「聖天使團(エンジェリックレギオン)」という自身の直属部隊を率いており、その部隊にはライトニングやシュラも所属している(シュラはダサいとしてその部隊名で呼ばれるのを嫌っている)。 聖人君子のように振舞い(本人も自称している)実際に基本的には誰に対しても友好的に接する大らかな人物だが、生粋の反悪魔主義者であるため彼らに対しては全く情け容赦はない。それは騎士團側の立場の者であっても例外ではなく、燐やメフィストのことも心底嫌悪しており、獅郎のことも「歴代で最も聖騎士に相応しくなかった男」と蔑んでいる。その一方でかなり天然気味な人物であり、シュラ曰く「純粋培養のバカ」。嘘が全くつけない上に冗談も全く通じず、ライトニングの皮肉もよく理解もせずに素直に受け止めている。ワインが好きらしいが、酒には弱くてすぐに酔い潰れてしまう。彼が普段着ている翼のような意匠をあしらった聖騎士専用の白い團服は特注品(燐からはダサいと酷評されている)。上記の必殺技名といいセンスはかなりアレな人のようである。髪を伸ばしているのはカリバーンとの契約の対価のため。 自分自身の役割を「騎士團の剣であり象徴」と捉えており、自らの向き不向きを弁えた上で、策謀はそれを得意とするライトニングに委ねている。ライトニングは「聖騎士の右腕」として知られ、ライトニング自身もそう自認するが、エンジェルの方は彼をそれ以上の存在である「頭脳(ブレーン)」として全幅の信頼を寄せて仕事を一任している。またライトニングのことは友人としても認識している。日本支部とイルミナティとの繋がりを探ろうとするライトニングの発案を聞き入れて、彼を日本支部に送り込んで連絡を取り合っている。 実力は歴代の聖騎士と比べても非常に高いらしく、京都では200人がかりで燐の力を使ってようやく祓魔出来た不浄王にも引けを取らない存在である不浄姫をたった一人で、しかも一太刀で切り伏せて祓魔した程である。ライトニングからもその実力は「化け物」と評されており、燐の件で部下のシュラと衝突した際も彼女を軽々とあしらっている。 前聖騎士である藤本獅郎と同様に、祓魔塾の前身であるアサイラムの出身者。父親のイングランドセントフォード公爵アーサー・エンジェルが悪魔憑きになって領民・家来・家族を皆殺しにした際の生き残りで、魔障を負っていたため日本のアサイラムに保護されたが、15歳の時に青い夜でアサイラムが壊滅した際に記憶を失ったとされ、以降はシェミハザが引き取ってウザイ家が育ててきた。しかし、それらは全て表向きの話であり、実際の正体は十三號セクションで生み出されたルシフェルのクローン体の一人。その為にルシフェルの光を浴びて周囲が滅ぼされる中で唯一無傷で生き残る。 ルーイン・ライト (Ruin Rite) 声 - 関智一(ゲーム版) 「四大騎士(アークナイト)」の一人。上一級祓魔師。所得称号は騎士・手騎士・手騎士二種・竜騎士・医工騎士・詠唱騎士。通称「詠唱・召喚儀式の達人(ライトニング)」「拷問官」。34歳。アメリカ人。聖天使團の一員で、元聖騎士候補の一人。現聖騎士であるエンジェルの右腕として信頼されている人物でもある。皮肉屋で策謀家。風呂や片付けが非常に苦手で、基本的にいつも不潔。生まれつき情動に乏しく普段から飄々とした態度をとるが、共感力に欠けるため目的のために外道と呼ばれるような策を平然ととる冷徹な面もある。 超上級悪魔を略式詠唱で召喚し、800を超えるオリジナルの致死節を開発するなどその通り名に恥じない実力者である。凄惨な過去や英雄願望などは一切持っていないとのことで、戦う理由はこの世界が好きだからというもの。世界に対して抱く愛情は本物で、この世界を守るためならばどんなことでもする覚悟を持っている。悪魔に対して変態じみた執着心を持つため、メフィストからは苦手意識を持たれている。その研究趣味のせいで幼少期には周囲から迫害されていたらしく、自身は気にも留めていなかったが家族に迷惑をかけていた自覚はある。 出雲編後、イルミナティの諜報員である廉造を尋問するため来日。対イルミナティのため組織としては防御に徹することを進言する一方で、今後日本が事態の中心となると推測し魔法円・印章術の担当講師として日本支部に赴任する。イルミナティの活動活発化が青い夜の直後からであること、日本支部の離職者が青い夜以降激増していることを目につけ、青い夜の真実が日本支部に深く関わっているのではないかと疑いを抱いている。当時の関係者だったドラグレスクを疑い攻撃したことで審問にかけられ、審問の場で再びドラグレスクに攻撃し“風精の鈴”を付けたことで深部牢に投獄されるが、彼の裏切りが確定した事で解放され、ルーシー、オセオラ、竜二、出雲と共にルーマニアのK.R.C.研究所に向かう。 ドラク・ドラグレスク 「四大騎士」の一人。ルーマニア支部所属。K.R.C.研究所所長。 かつては十三號セクションに所属する研究員として「ニコラエ・エミネスク」を名乗りエリクサー開発の中枢に携わっており、現四大騎士では唯一「青い夜」に直接関与していた。 獅郎からは”善良な狂科学者(マッドサイエンティスト)“と評される、自分が研究を続けるためならばどんなことでもする人間で、20年ほど前にサタンがアサイラムを占拠した際もエリクサーの研究続行を許可されたことに安堵しており、サタンが施設の放棄を決めると騎士團に逃走の情報を送り、セクションの存在を明るみに出そうとしたジェニを銃撃している。 完全なクローンの完成を目指しており、「青い夜」の後もイルミナティに内通して研究を続けていた。だが、ライトニングから疑いの目を向けられ、熾天使によるルシフェルのメッセージを受け取り、軟禁された部屋を脱走してルーマニアへ向かい、完成させたサタンの憑依体を確保。ライトニングに付けられた”風精の鈴“を首から左腕に移すことで、片腕を失ったものの追手を巻く事に成功する。 オセオラ・レッドアーム 「四大騎士」の一人。メキシコ支部所属の監視官(サーヴィランス)。左腕に狐狼弟装(カレタカ・ココトル)を宿して格闘戦を行う。 投獄されたライトニングへドラグレスクに付けた鈴を外すよう要求するが、ドラグレスクが逃亡を図ったのを知り、独断でライトニングを釈放する。 ルーシー・陽(ルーシー・ヤン) 「四大騎士」の一人。“幻霧使い(ファントムフォッガー)” の異名を持つ中国支部所属の監視官(サーヴィランス)。 獅郎が聖騎士だった頃にアーサーに四大騎士の地位を譲って一線から引いていたが、アーサーの聖騎士就任後に再び四大騎士となる。 当初は審問で暴れたライトニングの投獄を認めたが、竜二の話を聞いてドラグレスクが狂科学者であることを思い出し、ライトニングの言葉を信じる事にした。 三賢者(グリゴリ) 声 - 甲斐田裕子(カスパール)、保村真(バルタザール)、丸山詠二(メルキオール) 正十字騎士團最高顧問。顔を隠した3人の人物。その正体は双皇の「創造皇」シェミハザと「虚無皇」アルムマヘル、八候王の「氣の王」アザゼル。全員が最高位の悪魔であり、騎士團の創始者当人である。肉体の劣化を無視して初代の憑依体を使い続けているため、現在では会話もままならないほどに結晶化が進んでおり、人前に出る際には自分たちの巨人の末裔を代理に立てている。 アニメでは女性の声をしたカスパール、男性の声をしたバルタザール、老人の声をしたメルキオールの3人。アザゼル 八候王の一人で、「氣の王」。双皇に共鳴し人類保護を唱えるサマエル派閥に組している。正十字騎士團創設者の一人でもあり、最高顧問「三賢者」の一角。なお血を引く巨人は何百年も前に後継者が途絶えており、有事の際には自身の肉体の番人を務める老人が代理人をしている。 100年前にはまだ生身の部分が残っていたとされ、藤本獅郎は自身の憑依体をもとにしたクローンである。 シェミハザ 双皇の1人で、「創造皇」。皇気は細胞の活性化を促進し、傷を癒す事が出来るだけでなく、対象を急速に老化させる事も可能。古の時代、地の王アマイモンによって大地は荒れ果て生命は長続きせず、その怒りを鎮め封じるために、肉体を捨てて巨木のような結晶になった。現在、その結晶体は「天庭」に安置され、周辺の大地に多様な生態系を齎している。 三賢者の中で唯一巨人の後継が残っており、前のシェミハザはしえみの祖母。青い夜で他の三賢者が重傷を負い、多くの祓魔師が殉職する中、かろうじて憑依に耐える。深部に出向いてサタンの執着を断つためにユリを殺す指示を出したが獅郎に妨害され、彼女の命が尽きかけている事を察して逃避行を見逃す。直後、世界を道連れに自爆を図ったルシフェルを抑えるため、創造皇の結晶の力を借りてサマエルが停止させた時間の中でルシフェルの憑依体を老化させる事で撃破する。しかし、不都合の帳尻を合わせるために泥沼に嵌り、あまりに多くを失った責任を取って三賢者を辞任。事態が落ち着いた後はサマエルの誘いで日本に移住した。 アルムマヘル 双皇の1人で、「虚無皇」。その力は虚無界の炎といわれる黒い炎と同質で、悪魔を無に、人間を虚にする能力を持つ。騎士團が使う聖銀や聖水は、アルムマヘルの結晶から滲み出る成分を抽出して作られている。 ティモテ・ティモワン 声 - 中博史 騎士團法執行部長。メフィストの懲戒尋問で尋問官を務めた。 ブルギニョン 声 - 飯島肇 アーサーの部下の祓魔師。スキンヘッドで眼鏡を掛けている。 ユリ・エギン 声 - 林原めぐみ 燐と雪男の母親とされる女性。下二級祓魔師。三賢者が名を口にしたのみで、詳細は不明。燐の目つきや雪男の黒子は母親からの遺伝とされる。サタンの子を宿した大罪人として扱われており、その情報は多くが機密扱いとなっている。 解体された財閥のエギン家の出身だが、母は病気で46年前に死亡したため、北正十字で盲目のニコちゃん、元祓魔師のオクちゃんとオババにホームレスとして育てられる。だが、40年前に火事で3人を失い、孤独の中で獅郎と出会いアサイラムに収容されることになった。成長した後は手騎士一種と二種の称号を取得、魔調教師(トレーナー)と魔育種師(ブリーダー)の資格を持ち、養魔場に勤務していた。悪魔が好きで祓魔に抵抗感があったため階級は低かったが、才能はあり、塾生や手騎士向けの講習会や教本を執筆していたので手騎士の中では有名人だった。 20年前、25歳の時に13號セクションから脱走していた受肉したサタンと出会い、彼に懐かれたことで教育係に任命される。わずか1年3カ月という短期間で知能を急成長させたせいで経験が伴っていないことを危惧し、自分以外の者とも接する機会を与えるべきだと提案するも、獅郎と会わせたことで対抗意識を煽ってしまい、セクションからの逃走につながってしまう。それからも肉体が劣化してセクションへ帰ってくると確信しており、17年前にアサイラムの籠城が起きた際には獅郎の制止を振り切って単独でサタンの元へ向かい、彼を説得してアサイラムの放棄を決めさせる。だが、施設を出ようとした時にエミネスクの密告によって騎士團に包囲され、サタンが倒れた後は拘束される。その時、妊娠4〜5週目であることが判明したため、厳重な警戒態勢の中で双子を出産する。その後、サタンの執着を断つために殺害されそうになり、獅郎と共に騎士團から逃亡するが、出産で体力を大きく消耗してしまったため、逃避行の最中に力尽きて命を落とす。 シュラとは、獅郎が八郎の元から保護したばかりのシュラを連れてユリの元を訪れた際に一度だけ面識があり、彼女を風呂に入れ、手料理を作り三人で食卓を囲んだ。 土井 龍之介(どい りゅうのすけ) 京都出張所職員。取得称号は詠唱騎士・竜騎士。京都遠征に来た団員たちを案内した。 第1回人気投票では端役中最高順位の13位を獲得した。 山上(やまがみ) 正十字騎士団団員。所得称号は騎士・医工騎士。濃い顔だがオカマ口調。 木下(きのした) 正十字騎士団団員。所得称号は医工騎士。女性。 川中(かわなか) 正十字騎士団団員。下一級祓魔師。所得称号は手騎士・医工騎士。 ターセム・マハル 左目奪還部隊隊長。所得称号は騎士。 チェルシー・アップルビー 左目奪還部隊隊員。所得称号は騎士。 斉郷 ブラト(さいごう ぶらと) 左目奪還部隊隊員。 三菱 サイラス(みつびし さいらす) 左目奪還部隊隊員。 リック・リンカーン アサイラムでユリと同期だった男性。祓魔師になってからもユリとは交流を続けていた。初めは獅郎のことを恐れていたが、ユリが間に入ったことで友人となり、以降は3人で居酒屋に行くような関係になった。20〜29年前の間に巻子(まきこ)という女性と結婚、生まれた息子に回(かい)と名付けている。 「青い夜」の時はユリたちを助けるために深部へと足を踏み入れたが、クローンの子供達をルシフェルの自爆から救おうとして命を落とす。 ジェニ アサイラムでユリと同期だった女性。上昇志向が強く、候補生になるという目標を実現させた。しかし、認定試験の結果がよくなかった焦りから、高収入高キャリアだと声をかけられた十三號セクションに入り、実験体(クローン)の子供達の世話を任され、モリナスの契約書のために周囲に相談できずユリやリックとも疎遠になっていた。17年前、アサイラムに立て篭もったサタンに会いに来たユリと再会して真実を打ち明け、サタンの逃亡と同時に施設を公にしようと行動を起こしたが、研究を続けられなくなることを嫌ったエミネスクに銃撃される。 藤堂 和郎(とうどう わろう) 17年前の最深部部長。上一級祓魔師。三郎太の兄。自分がなく、行動する時にイチイチ自分に伺いを立てる三郎太を嫌っていた。 メフィストの依頼で十三號セクションに参向していたが、「青い夜」の時に三郎太に殺され死体を焼かれた。 エレミヤ・ウザイ 聖座庁(グレゴルセデス)長官にして、アーサーの義兄。降魔剣が折られて燐が暴走して間も無く、しえみを天庭へと連れて行く。 第250代聖騎士 獅郎の前の聖騎士。青い稲妻作戦で、焚木剣を手にサタンの仔を滅ぼそうとしたが、心臓を破壊できず、剣を持っていた右腕を焼き尽くされ重傷を負う。心臓を封印された燐を最深部で半永久的に殺し続けるよう進言したが、直後にサタンに憑依されて死亡する。最期の言葉から、サマエルのクローン体であったようだが、詳細は不明。
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