騎士団員
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聖パトリック騎士団の主権者はイギリス君主である。アイルランドにおける君主の代理であるアイルランド総督 (the Lord Lieutenant of Ireland) はグランド・マスター (the Grand Master) を務めていた。 アイルランド総督の役職は1922年に廃止され、最後の総督とグランド・マスターは初代ダーウェントのフィッツアラン子爵エドモンド・フィッツアラン=ハワード (Edmund Fitzalan-Howard, 1st Viscount Fitzalan of Derwent) であった。 騎士団は初め、15人の騎士と主権者(イギリス君主)で構成されていた。1821年にはジョージ4世は6名を新たに騎士に叙任したが、これを認めるロイヤル・ワラント(勅許礼状)を彼は1830年まで出さなかった。1833年にウィリアム4世が正式に規則を変え、騎士の定数を22とした。 ガーター騎士団のものを原型とする最初の規則では、騎士団員の欠員は主権者の指名によって埋めるべきと定められていた。各々の騎士は9人の候補者を提案し投票をおこなった。候補者について、3人は伯爵以上の爵位を保有していなければならず、3人は男爵以上、さらに3人は騎士以上でなければならなかった。実際には常にこのシステムが使われていたわけではなく、グランド・マスターが貴族を候補者に指名した場合は主権者は通常それに同意し、新しい団員を「選定する」会議が開かれた。 聖パトリック騎士団はこれまでに貴族と王族のみが叙されているという点で、イングランドのガーター騎士団やスコットランドのシッスル騎士団とは異なっている。君主以外の女性が聖パトリック騎士団に叙されることはなかった。一方、ガーター騎士団は女王以外の女性騎士団員がいない期間(1509年 - 1910年)があったが、制定当初から女性も叙任されており、シッスル騎士団も女性の叙任が制度化されたのは1987年ではあるが、それ以前にも女性が叙任された例はある。 なお、1871年までは聖公会派に属するアイルランド国教会がアイルランドの国教であり、騎士団としてもこれに関わっていたにもかかわらず、騎士団の歴史を通じて数人のカトリック教徒が騎士団員に任命されている。
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騎士団員
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エァリァス・エリダノス 庶務分隊の補給担当長。商家の出身。妙に芝居がかった言動をする人物で、癖の強いガブリエラらをして「変人」呼ばわりされ、しかも自分でそれを認めている。ガブリエラたちが白兎騎士団への寄付金を募る旅に出る際に、いろいろとアドバイスを行った。 スレイマーニャ・スイフトソフィー・サーレッソー 庶務分隊の財務担当長。『お兎様の乱』でガブリエラの策略によって物資に多大な被害が出たせいで多忙となる。臨時の入団試験が行われた頃には財政もある程度回復したが、ガブリエラと面会した時には増長したら刺すときつい忠告を行った。通称マーニャ。 ファンフェッダ・ファブリス・フェリシアーノ 『大いなる物乞いの旅』(4-5巻)にて臨時で特別遊撃小隊に加えられた、救急分隊の4回生。一見すると、いかにも知的で優しそうな人物だが、普段は凛としたクシューシカが消毒薬を原液で刀傷にぶっかけられて苦痛で悲鳴を上げる姿を楽しんだりするサディストで、カッシゥス王子に真っ先にメロメロになるショタコンの気もある変人。一方で、治癒魔術の使い手で、責任感も強いのは事実である。そのサドっぷりゆえに『血塗れファンフェ』と呼ばれる。 ガブリエラ戦役時には、特戦隊の第二小隊の小隊長として参加している。 アルデリィナ・メリル・モルリーナ 『大いなる物乞いの旅』(4-5巻)にて臨時で特別遊撃小隊に加えられた、庶務分隊の3回生。仕事が出来る上に、美少年のような顔立ちと凛々しさの持ち主で、分隊内の人気者。自分でもそれが判っていて、わざわざ一人称を『僕』にしている。カッシゥス王の暗殺未遂事件の後に、レオノーラ・ジュナス・新人たちと共にセビリィノへ赴く。『大平原漫遊行』では物見遊山隊に加わる。コリントゥスの街が解放された後は、交代要員が来るまで白兎騎士団領となったマドルの森の管理官として残ることになる。通称アルデ。 ネルファナ・シギストゥス マクトゥシュの秘書官。ガブリエラが庶務分隊に仮配属された際にはいろいろと面倒を見た。セビリ=アンテ都市同盟の終結後にガブリエラに再会し、ガブリエラが『大物殺し』という新たな異名を得たことを伝えた。 エンデミオン・エネルージュ 2巻まではレフレンシアの秘書官を務めていたが、死人の刺客ラフィネに襲撃されて負傷する。『お兎様の乱』終結後には負傷も回復し、警邏隊の副隊長に昇格した。レフレンシアが退団を図った際に開かれた幹部総会にも参加した。通称エン。 ライラント・ローラ・ランドゥルフツ 4巻でガブリエラたちと出会った頃には特務分隊秘書官として、当時の特務分隊長レオノーラを補佐していた。しかしセビリ=アンテ都市同盟の内紛終結後にセビリィノの駐在官に任じられる。非常に堅苦しい性格であり、カイエとは同期である。カッシウス王の暗殺未遂事件の直後には、その一糸乱れぬ態度でセビリィノの重臣たちを感心させた。 ティーニャ・アタナシァス 敵地での生活を伴った潜入調査員『保護色』の一員。変装の達人であり、その腕前は面識のあるガブリエラたちにも気付かれない程である。 ガブリエラたちがアンテルノに立ち寄った際に泊まった宿で働いていた。ガブリエラたちに情報を提供し、特別遊撃小隊と特戦隊がアンテルノ王宮に突入した際も参加し、その功績で特務分隊員として本城に復帰した。臨時の入団試験が開始された際には占い師に変装して一次試験の試験官を務めた。カッシウス王の暗殺未遂事件の後、レフレンシアの命令でセビリ=アンテ都市同盟の裏事情を探るための駐在官として同地域に戻された(表向きの外交をライラント、裏での情報収集等をティーニャが担当する意を込めて)。『大平原漫遊行』では物見遊山隊に加わるが、連絡要員として太平原南部で最大の都市国家マナティウスに残る。ル・アンヘル攻防戦の前に、太平原の中央湖沿岸南部の都市国家キュラソールに湯治に来ていたガブリエラたちに、レフレンシアからの命令を伝えた。 カイエ・カイアス・コルネリア レフレンシアの特別秘書官を務めており、ライラントとは同期である。口調は乱暴で、周囲から武闘派として認識されている。剣の腕に優れ、アルゴラやヨーコに次ぐ第二グループの一員と目されている。セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。ル・アンヘル攻防戦の直前には、休暇中のガブリエラたちに命令を伝える為に、メンゼッソスに赴いた。 アマネー・アウストラル レフレンシアの特別秘書官を務めており、容姿は男性的である。「鋼糸」と呼ばれる特殊な糸を操って戦う。周囲からは武闘派として認識されており、セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。 ソフィネス・ソレンステン 一番隊の副隊長を務めており、「一番隊の良心」と呼ばれている。当時の一番隊番隊長アルゴラを抑える役割を期待されており、セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。 エルトナ・エミネンシス 特務分隊の副隊長を務めており、周囲からは武闘派として認識されている。セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。 ジュナス・ジュネス 救急分隊の隊員。周囲からは武闘派として認識されており、セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。しかし、セビリ=アンテ都市同盟のとある街の宿屋に一人滞在していた時に刺客(アスカ)に襲撃され、薬で情報を吐かされた。そのことで落ち込んでいたが、レフレンシアの叱咤で立ち直った。その後、刺客の前で迂闊にレフレンシアの名を叫んでしまったアルデリィナやジアンと共に、罰としてアルゴラに尻叩きを百回行われた。 カッシゥス王の暗殺未遂事件の後に、レオノーラ・アルデリィナ・新人たちと共にセビリィノへ赴く。なおジュナスを始めとする白兎騎士団員たちは、アスカがかつてセビリ=アンテ都市同盟の内紛でジュナスを襲撃した刺客であることに気付いていない。『大平原漫遊行』では物見遊山隊に加わる。『溺れる者は藁をも掴む』作戦では、レフレンシアやウェルネシアと共にコリントゥス王宮に侵入し、ファンフェッダが調合した眠り薬を空気中に散布し、王宮内のイリアスタ連合軍兵たちを眠らせた。 ルミネィア・ラゥラ・ルミネンス 庶務分隊の隊員。周囲からは武闘派として認識されており、セビリ=アンテ都市同盟の内紛時には特戦隊の一員に選ばれた。 ビアンティティセス 一番隊の先任副隊長。ル・アンヘル攻防戦に参加した。ガブリエラ戦役時には二番隊の副隊長になっており、アルゴラが特戦隊に参加すると聞いて自身も参加を志願し、特戦隊の第四小隊の小隊長に任じられる。アルゴラからはビアンテと呼ばれている。 エリゼゥウ 一番隊の第一小隊小隊長。ル・アンヘル攻防戦に参加し、偶然とはいえ前後をイリアスタ連合軍に挟まれた白兎騎士団軍が撤退する際の殿隊にも加わった。 ヘレイネ 二番隊の第五小隊小隊長。ル・アンヘル攻防戦に参加し、白兎騎士団軍が撤退する際の殿隊にも加わった。 サーシュ 二番隊の第二小隊小隊長。ル・アンヘル攻防戦に参加し、白兎騎士団軍が撤退する際の支援隊の指揮を取ったが、殿隊が合流した後はアルゴラに指揮権を譲った。その後、追撃して来るイリアスタ連合軍別働隊に一泡吹かせるための作戦をガブリエラが説明している時には、ガブリエラの真意が解らず隣のドゥイエンヌに説明を求めていた。 ガブリエラ戦役時には五番隊の小隊長になっており、特戦隊の第一特小の一員として参加している。 メルロゥス 庶務分隊の隊員。ル・アンヘル攻防戦では「臨時の番隊組込庶務小隊」、略称『臨番庶務』として一番隊と二番隊に一小隊ずつ組み込まれた。前後をイリアスタ連合軍に挟まれた白兎騎士団軍が撤退する為の作戦会議では、臨番庶務の代表の一人として参加していた。 ラフィネ 三番隊の隊員。ヨーコとは剣の腕を競うライバルであり、当時の番隊長のマリスカよりゆくゆくは副隊長を任せたいと思わせる程の人物であった。三番隊の砦でエスカの姿を目撃してしまい、そのことでシギルノジチ派に目を付けられる。ヨーコに不完全にそのことを話した後、同僚のフィスティスと巡回に出た際にヴィネダとマリスカに不意打ちされて死亡した。死後、その遺体はエスカの魔術によって死人の刺客として利用され、レフレンシアを襲撃して当時秘書官であったエンデミオンを負傷させるが、駆けつけたガブリエラたちに阻まれ、最後はレフレンシアの炎の魔術によって消滅した。 イレーネス・イリエス・アイアネス 二番隊の第五小隊隊員。ル・アンヘル攻防戦に参加し、白兎騎士団軍が撤退する際の殿隊にも加わったが致命傷を負ってしまい、ガブリエラたちに見送られながらアルゴラによって安楽死した。結果として、ル・アンヘル攻防戦での白兎騎士団軍の唯一の戦死者となった。 [先頭へ戻る]
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