騎士団の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 07:55 UTC 版)
二人目の妻マニーサと死別した老雄フィンは、新たな妻としてグラーニャを迎え入れるが、彼女には仲間であったディルムッドと駆け落ちされる。後に和解するもフィンはディルムッドを許し切れず、彼を死に追いやったことで、晩年には配下との間に深い溝を作ることとなる。 コーマック王の息子で王座を継いだケルブレは、強大になりすぎたフィアナ騎士団の排除を目論み、その戦いの中でフィンは五人の敵兵に槍で貫かれ戦死した。この戦いでフィアナ騎士団も壊滅したという。 幼少期から老年に至るまで活躍するフィンの伝説は再話され、民話などで多くの変化を見せている。その死についても、禁忌を破ったためボイン川で溺死したとも、アイルランドに危険が迫るまで眠り続けているという、アーサー王とアヴァロンの伝承を思わせる伝説も残っている。巨人フィンとしての伝説もあり、アイルランド北部の海岸には六角形の石柱の連なる景観が広がる「巨人の石道」という場所があるが、これは巨人フィンが造ったといわれており、現在では世界遺産に登録されている。
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