騎士団長として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 20:26 UTC 版)
「フィン・マックール」の記事における「騎士団長として」の解説
フィンは団長になるにあたり、上王からキルデアにあるアルムの砦を与えられ、フィアナ騎士団の最盛期を築き、数多くの優秀な騎士を配下として従えた。フィアナ騎士団の人数は三千人を超え、入団希望者も後を絶たなかったが、フィンはフィアナ騎士団の入団に厳しい試験を設けたため、入団できるものは限られた。フィンの死と共に騎士団の栄光も陰りを見せ始める。騎士団は勢力を衰えさせつつも存続していたが、上王フォサド・アルグデハを討ち取るという最後の働きをもって散り散りとなった。 有名な配下の騎士には、元仇敵であったが誠実で信義に厚い隻眼の勇者ゴル・マックモーナ、フィンが殺してフィアナの宝袋を取り戻したルケアの息子コナン・マックリヤ、常識を知り背中に黒い羊の毛が生えているコナン・マウル、音楽の才能と俊足を持つキールタ・マックローナン、丘の端から端まで一跳びにできるほどの軽やかな脚のリガン・ルミナ、相談役の一人で知恵深いファーガス・フィンヴェル、未来や遠くの出来事を知ることが出来るディアリン・マクドバ、勇敢で心が広いディルムッド・オディナ、息子のアシーン、孫のオスカなどが挙げられている。 フィンは公平であり、物惜しみもせず、人を笑って許す、多くの騎士たちに慕われた優れた将だったが、その一方で月の影のような側面もあり、深い恨みを長年貯め続け、相手が死ぬまで憎むこともあった。 フィンは二頭の猟犬を愛犬としており、ブランとスコローンと名付けた。 最初の妻サーバが攫われてからしばらくの時に、エイネーとミルクラという美しいダナン族の姉妹に求婚されたが、フィンは二人に見向きもせず妻を探していた。そのうち、婚約が無理なら誰のものにもならないようにしてしまおうと考えたミルクラの策略と魔法によりフィンは老人に変えられてしまう。その後エイネーの黄金の杯によりフィンにかけられた魔法は解けるが、彼女の夫となる気が無かったフィンは髪だけは元に戻さず、生涯金の髪は銀色に輝くことになった。
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